アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏はラーマーク開発人道プロジェクト社の取締役会を除名される(2021年7月4日)

イクティサード(7月4日付)は、シリアテル社の司法監督人で国営シリア通信社(シリア・テレコム社)取締役会のムハンマド・マハーイリー会長は、ラーマーク開発人道プロジェクト社の取締役会がアサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏を除名する決定を下したことを、ダマスカス証券取引所のアブドゥッラッザーク・カースィム事務局長に対して文書で伝えた。

ザマーン・ワスル(7月4日付)などが画像を公開した文書は、マハーイリー会長が6月27日付で作成したもので、ダマスカス証券取引所が「6月29日付決定第811号」と押印している。

内容は、シリアテル社の司法監督人が6月15日付決定第27号で、マフルーフ氏がラーマーク開発人道プロジェクト社の取締役会の会員資格を喪失したというもの。

AFP, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、al-Iqtisad, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021、Zaman al-Wasl, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍のドローンがシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県のマンナグ航空基地とアイン・ダクナ村を爆撃(2021年7月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマンナグ航空基地とアイン・ダクナ村を爆撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(7月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアニーク・ハワー村、バーブ・ファラジュ村、ダーダー・アブダール村、ヌワイハート・ダーダー村、ハドラーウィー村を砲撃した。

この砲撃により、ヌワイハート・ダーダー村で住民1人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域内のアリー・サイード村に設置されているトルコ軍の拠点に迫撃砲弾1発が着弾し、多数が負傷した。

AFP, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県ハーマ町の一部住民が所有していた武器を引き渡し、政府と和解、社会復帰(2021年7月4日)

ダマスカス郊外県では、SANA(7月4日付)によると、ハーマ町の市民社会、地元名士、関連団体のイニシアチブのもと、一部住民が関係当局に所有していた武器を引き渡し、政府と和解、社会復帰を果たした。

AFP, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「イランの民兵」が国内最大の油田地帯であるウマル油田に違法に設置されている米軍の基地を砲撃(2021年7月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(7月4日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある国内最大の油田地帯、ウマル油田に違法に設置されている米軍の基地が何者かの砲撃を受け、迫撃砲弾多数が着弾した。

砲撃を受けた直後、米軍は基地一帯を封鎖した。

死傷者の有無は不明。

**

これに関して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のファルハード・シャーミー広報センター長は、「我が部隊がダーイシュ(イスラーム国)のセル追跡のための前哨基地としているウマル油田の西側に何者かが発射したロケット弾2発が着弾した…。我が戦闘員に何らの被害も記録されていない」と発表した。

**

シリア人権監視団によると、砲撃を行ったのは、シリア政府支配下のマヤーディーン市近郊に展開する「イランの民兵」。

**

アイン・フラート(7月5日付)によると、ウマル油田に設置されている米主導の有志連合の基地も4日深夜から5日未明にかけて、マヤーディーン市一帯の「イランの民兵」拠点に対してミサイル攻撃を行った。

攻撃に際して、有志連合の航空機が同市上空を旋回したという。

AFP, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、‘Ayn al-Furat, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍がハサカ県内で盗奪した小麦や石油をトレーラー45輌に積んで、ワリード国境通行所からイラク領内に持ち出す(2021年7月4日)

ハサカ県では、SANA(7月4日付)がヤアルビーヤ町近郊のスワイディーヤ村の複数の地元筋の話として伝えたところによると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が、県内で盗奪した小麦や石油をトレーラー45輌に積んで、ワリード国境通行所からイラク領内に持ち出した。

車列には人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌も同行し、護衛にあたった。

AFP, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で34人、北・東シリア自治局支配地域で7人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で53人(2021年7月4日)

保健省は政府支配地域で新たに34人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、7月4日現在の同地での感染者数は計25,653人、うち死亡したのは1,887人、回復したのは21,850人となった。

SANA(7月4日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに7人の新型コロナウイルス感染者が確認され

る一方、感染者0人が完治したと発表した。

これにより、7月4日現在の同地での感染者数は計18,532人、うち死亡したのは763人、回復したのは1,875人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性5人、女性2人。

また地域の内訳は、ハサカ県のマーリキーヤ(ダイリーク)市1人、フール・キャンプ1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市1人、ラッカ県のラッカ市1人、ダイル・ザウル県3人。

ANHA(7月4日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月4日に新たに52人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、28人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡2人、ハーリム郡26人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡13人、アフリーン郡6人、アアザーズ郡4人。

これにより、同地での感染者数は計25,805人、うち回復したのは22,580人、死亡したのは711人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1613138345557717/

AFP, July 4, 2021、ACU, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方、M4高速道路沿線を砲撃(2021年7月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ラーミー村、バルシューン村、バルユーン村、マシューン村など、M4高速道路沿線のアリーハー村の西に位置するカフルシャラーヤー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるインヒル市で正体不明の武装集団がシリア軍第5軍団を襲撃、兵士1人が死亡、1人が負傷した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるアスバフ村で正体不明の武装集団が住民に発砲し、1人が死亡、複数が負傷した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を42件(イドリブ県18件、ラタキア県11件、アレッポ県5件、ハマー県8件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は31件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を27件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 4, 2021、ANHA, July 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2021、Reuters, July 4, 2021、SANA, July 4, 2021、SOHR, July 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民289人と国内避難民(IDPs)451人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は680,925人、2019年以降帰還したIDPsは91,976人に(2021年7月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月4日付)を公開し、7月3日に難民289人(うち女性87人、子供147人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民289人(うち女性87人、子供147人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は680,925人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者285,677人(うち女性85,862人、子ども145,418人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,766,326人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は910,205人(うち女性273,138人、子供463,909人)となった。

**

一方、国内避難民451人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは451人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は91,976人(うち女性34,510人、子供32,510人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,360,572人(うち女性417,069人、子供676,276人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.