首都ダマスカスおよびその一帯で複数回にわたって爆発音が聞こえる、イスラエル軍の爆撃か?(2021年7月25日)

シリア人権監視団などは、首都ダマスカスおよびその一帯で複数回にわたって爆発音が聞こえたと発表した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(7月25日付)は、イスラエル軍戦闘機がダマスカス国際空港一帯に配置されているレバノンのヒズブッラーの拠点、武器弾薬庫に対して爆撃を実施したと伝えた。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府側の復旧作業チームがロシア軍とトルコ軍の護衛を受けてトルコの占領下にあるアルーク村揚水所に入る(2021年7月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアルーク村の揚水所への電力供給が再開されたのを受けて、復旧作業チームがロシア軍とトルコ軍の護衛を受けてシリア政府支配地域から揚水所に入った。

アルーク村揚水所は、6月26日以降、トルコ軍が閉鎖し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市および同市一帯地域への水道水供給を停止していた。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市などを砲撃し住民多数負傷、これに対してトルコ占領下のアフリーン市も砲撃を受ける(2021年7月25日)

アレッポ県では、ANHA(7月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、マルアナーズ村、シャワーリガ村、イルシャーディーヤ村、カフル・アントゥーン村、タート・マラーシュ村、シャワーリガ砦、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

この砲撃により、タッル・リフアト市で、子供2人を含むアフリーン郡からの国内避難民(IDPs)4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、負傷者は8人。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市北西のウンム・アダサ村、ウンム・ジャルード村、ダンダニーヤ村、サイヤーダ村を砲撃した。

これに対して、ANHAによると、シリア軍がトルコ占領下のアフリーン市に向けて集中的な砲撃を実施し応戦した。

シリア人権監視団によると、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のいずれが砲撃を行ったかは明らかにしていない。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、7月24日にマリーミーン村・アフリーン市間でトルコ軍の車輌に対する特殊作戦を実施し、トルコ軍兵士5人を殺害、8人を負傷させたと発表した。

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ハサカ県では、ANHA(7月25日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、シリア国民軍に所属する東部軍の戦闘員どうしが交戦し、多数が死傷した。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で12人(2021年7月25日)

保健省は政府支配地域で新たに12人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、7月25日現在の同地での感染者数は計25,877人、うち死亡したのは1,906人、回復したのは21,948人となった。

SANA(7月25日付)が伝えた。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

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ハマー県、イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室の砲撃戦(2021年7月25日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のガーブ平原のカストゥーン村、マンスーラ村、カーヒラ村、アンカーウィー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のハルーバ村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるハントゥーティーン村一帯を機関砲で攻撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県14件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民307人と国内避難民(IDPs)538人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は687,337人、2019年以降帰還したIDPsは94,079人に(2021年7月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月25日付)を公開し、7月24日に難民307人(うち女性92人、子供157人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民307人(うち女性92人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は687,337人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者292,089人(うち女性87,786人、子ども148,687人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は916,617人(うち女性275,062人、子供467,178人)となった。

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一方、国内避難民538人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは538人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,079人(うち女性35,595人、子供32,785人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,362,675人(うち女性418,154人、子供676,551人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 25, 2021をもとに作成。

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