新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で19人(2021年7月28日)

保健省は政府支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、7月28日現在の同地での感染者数は計25,930人、うち死亡したのは1,911人、回復したのは21,969人となった。

SANA(7月28日付)が伝えた。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるハマー県、ラタキア県を爆撃(2021年7月28日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるドゥワイル・アクラード村に対して爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバルザ村、カッバーナ村一帯を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県9件、ラタキア県14件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民344人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は688,280人に(2021年7月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月28日付)を公開し、7月27日に難民344人(うち女性103人、子供175人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民344人(うち女性103人、子供175人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は688,280人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者293,032人(うち女性88,070人、子ども149,168人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は917,560人(うち女性275,346人、子供467,659人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,414人(うち女性35,760人、子供32,820人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,363,010人(うち女性418,319人、子供676,586人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 28, 2021をもとに作成。

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シリアとヨルダンの内務大臣は両国間のトランジット貨物車輌や旅客バスの越境を円滑化するために調整を行うことで合意(2021年7月27日)

ムハンマド・ハーリド・ラフムーン内務大臣は、ヨルダンのマーズィン・ファッラーヤ内務大臣と電話会談を行い、両国内務省の協力と連携について意見を交わし、両国間のトランジット貨物車輌や旅客バスの越境を円滑化するために調整を行うことで合意した。

SANA(7月27日付)が伝えた。

この電話会談に関して、『ワタン』(7月28日付)はシリア内務省筋の話として、7月28日からシリアのトランジット貨物車輌がヨルダンを経由して湾岸諸国に向かう際の規制が撤廃されると伝えた。

同紙によると、ヨルダン政府はこれまで、シリアのトランジット貨物車輌が湾岸諸国に入るのを認めず、積み荷をヨルダンの車輌に積み替え代行輸送を行ってきた。

AFP, July 27, 2021、ANHA, July 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2021、Reuters, July 27, 2021、SANA, July 27, 2021、SOHR, July 27, 2021、al-Watan, July 28, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がダルアー市バハール地区などを砲撃、地元の若者と交戦(2021年7月27日)

ダルアー県では、HFL(7月27日付)などによると、シリア軍第4師団がダルアー市ダルアー・バラド地区の住宅複数棟に侵入し、一部若者らが空砲を放つなどして威嚇し抵抗した。

HFLによると、第4師団の兵士らは住宅から家財道具などを盗み出したという。

シリア軍部隊はまた、ダルアー市バハール地区、市南部の農場に向かって迫撃砲などを発射し、地元の若者らがこれに応戦し、男性1人が死亡した。

ダルアー市では、7月23日に元反体制武装集団メンバーの武装解除と社会復帰を骨子とする合意が交わされたていた。

AFP, July 27, 2021、ANHA, July 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2021、HFL, July 27, 2021、Reuters, July 27, 2021、SANA, July 27, 2021、SOHR, July 27, 2021、July 287, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合のヘリコプター8機がダイル・ザウル県ザッル村で空挺作戦、ダーイシュの司令官と元幹部を拘束(2021年7月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合のヘリコプター8機がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるザッル村で空挺作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官1人と元幹部1人を拘束した。

AFP, July 27, 2021、ANHA, July 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2021、Reuters, July 27, 2021、SANA, July 27, 2021、SOHR, July 27, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県北部各所を砲撃(2021年7月27日)

アレッポ県では、ANHA(7月27日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村、シャフバー・ダム、タッル・マディーク村、バイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、スーガーニカ村を砲撃した。

AFP, July 27, 2021、ANHA, July 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2021、Reuters, July 27, 2021、SANA, July 27, 2021、SOHR, July 27, 2021などをもとに作成。

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イラン国会のガーリーバーフ議長がシリア訪問(2021年7月27日)

イラン国会(イスラーム諮問評議会)のモハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ議長がシリアを訪問し、ダマスカス国際空港でハンマーダ・サッバーグ人民議会議長の出迎えを受けた。

SANA(7月27日付)が伝えた。

AFP, July 27, 2021、ANHA, July 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2021、Reuters, July 27, 2021、SANA, July 27, 2021、SOHR, July 27, 2021などをもとに作成。

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「難民帰還に関する国際会議」(2020年11月)をフォローアップするためのシリア・ロシア合同会議2日目:両国の代表からなる分科会が開催される(2021年7月27日)

「難民帰還に関する国際会議」(2020年11月)をフォローアップするためのシリア・ロシア合同会議の分科会が首都ダマスカスのコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)で開催された。

SANA(7月27日付)によると、両国の法務省の代表らによって構成される分科会は、犯罪者の身柄引き渡しなどにかかる協定案についての審議を行った。

両国教育省の代表からなる分科会は、ロシア語教育のカリキュラムなどについて意見を交換した。

シリアの情報省および関連機関は、ロシアのデジタル開発・通信・マスコミュニケーション省の代表と会合を開き、情報分野での協力強化などについて意見を交わした。

ロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省とシリアの民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではない正規の消防隊)が災害対策への強力にかかる了解覚書案について協議した。

両国関税局の代表からなる分科会では、通商関係強化を目的として協力態勢について意見を交わした。

AFP, July 27, 2021、ANHA, July 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2021、Reuters, July 27, 2021、SANA, July 27, 2021、SOHR, July 27, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市南東の村の住民が米軍部隊の進入を阻止(2021年7月27日)

ハサカ県では、SANA(7月27日付)が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市南東のヒルバト・ズィヤーバ村の複数の住民の話として伝えたところによると、村に至る街道を移動中の米軍の装甲車7輌からなる部隊の進行を阻止し、米軍部隊は退却を余儀なくされた。

AFP, July 27, 2021、ANHA, July 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2021、Reuters, July 27, 2021、SANA, July 27, 2021、SOHR, July 27, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で19人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で34人(2021年7月27日)

保健省は政府支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、7月27日現在の同地での感染者数は計25,911人、うち死亡したのは1,909人、回復したのは21,961人となった。

SANA(7月27日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月27日に新たに34人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、5人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡4人、ハーリム郡12人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡5人、アフリーン郡11人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計26,317人、うち回復したのは23,191人、死亡したのは722人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1629952857209599/

AFP, July 27, 2021、ACU, July 27, 2021、ANHA, July 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2021、Reuters, July 27, 2021、SANA, July 27, 2021、SOHR, July 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ハマー県各所を爆撃(2021年7月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村のトルコ軍拠点一帯を約8回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード村を爆撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるクルド山地方のラシュー丘を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県14件、ラタキア県9件、アレッポ県1件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 27, 2021、ANHA, July 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 27, 2021、Reuters, July 27, 2021、SANA, July 27, 2021、SOHR, July 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民287人と国内避難民(IDPs)335人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は687,936人、2019年以降帰還したIDPsは94,414人に(2021年7月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月27日付)を公開し、7月26日に難民287人(うち女性87人、子供147人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民287人(うち女性87人、子供147人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は687,936人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者292,688人(うち女性87,967人、子ども148,993人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は917,216人(うち女性275,243人、子供467,484人)となった。

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一方、国内避難民335人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは335人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,414人(うち女性35,760人、子供32,820人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,363,010人(うち女性418,319人、子供676,586人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 27, 2021をもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県北部、ハサカ県北部各所を砲撃(2021年7月26日)

アレッポ県では、ANHA(7月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、シャフバー・ダム、ダイル・ジャマール村、バイナ村、カシュタアール村、アイン・ダクナ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市北東のフーシャリーヤ村、ヒサーン村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(7月26日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルダーラ村、クーザリーヤ村、タウィーラ村を砲撃した。

AFP, July 26, 2021、ANHA, July 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 26, 2021、Reuters, July 26, 2021、SANA, July 26, 2021、SOHR, July 26, 2021などをもとに作成。

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「難民帰還に関する国際会議」をフォローアップするためのシリア・ロシア合同会議が開幕(2021年7月26日)

2020年11月に開催された「難民帰還に関する国際会議」をフォローアップするためのシリア・ロシア合同会議が首都ダマスカスのコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)で開幕した。

会議には、シリア側からは、フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣、ファイサル・ミクダード外務大臣、イマード・アブドゥッラー・サーラ情報大臣、ムハンマド・ハーリド・ラフムーン内務大臣、ハサン・ガッバーシュ保健大臣、ムハンマド・サーミル・アブドゥッラフマーン・ハリール経済対外通商大臣、ガッサーン・ザーミル電力大臣、ダマスカス県知事、ダマスカス郊外県知事、バッシャール・ジャアファリー外務在外居住者副大臣、アイマーン・スーサーン外務在外居住者省次官ら、ロシア側からは、アレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使、ロシア合同連携センター議長のミハイル・ミズィンツェフ(Mikhail Mizintsev)上級大将(国家防衛管理センター長)らが出席した。

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マフルーフ地方行政環境大臣は開会式で、シリア領内の治安状況の改善、シリア政府、およびロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同の取り組みによって、市民のニーズへの対応が続けられることで、500万人におよぶ難民・IDPsの帰還が達成されたと述べた。

そのうえで、シリア政府が現在、製造業をはじめとする経済部門の活性化に関心を払っており、生産増を通じて国内の需要に対応しようとしていると強調した。

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続いて、ロシア側を代表して、ミズィンツェフ・ロシア合同連携センター議長が、帰還した難民・IDPsが必要な医療、食糧物資などの支援を受けることができているとしたうえで、西側諸国による制裁がシリアの復興を妨げていると批判した。

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次に、ミクダード外務在外居住者大臣が演説を行い、シリア難民の帰還をめぐる問題が依然ととして西側諸国によって政治利用されていると指摘した。

また、スーサーン外務在外居住者省次官は、こうした西側諸国の計画はシリア国民の意志を前にしてとん挫するだろうと述べた。

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続いて、ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使が演説を行い、現下のシリアにおける最優先事項が生活の正常化、経済復興、難民・IDPsの帰還に受けた環境の整備だとしたうえで、欧米諸国による一方的な制裁がこの動きを阻害していると非難、制裁を食い止める必要を強調した。

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このほか、アレクサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使、国連人道問題調整事務所(OCHA)シリア事務所常駐コーディネータ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)シリア事務所のシヴァンカ・ダルシャ・ダナパラ所長、国際赤十字赤新月社連盟のアンドレア・ヒース事務副長も演説を行った。

SANA(7月26日付)が伝えた。

AFP, July 26, 2021、ANHA, July 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 26, 2021、Reuters, July 26, 2021、SANA, July 26, 2021、SOHR, July 26, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で15人、北・東シリア自治局支配地域で29人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で19人(2021年7月26日)

保健省は政府支配地域で新たに15人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、7月26日現在の同地での感染者数は計25,892人、うち死亡したのは1,908人、回復したのは21,955人となった。

SANA(7月26日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに29人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者1人が完治したと発表した。

これにより、7月26日現在の同地での感染者数は計18,642人、うち死亡したのは764人、回復したのは1,891人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性15人、女性14人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市3人、カーミシュリー市11人、マーリキーヤ(ダイリーク)市13人、ラッカ県のタブカ市1人、アレッポ県のマンビジュ市1人。

ANHA(7月26日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月26日に新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、29人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡4人、ハーリム郡2人、アリーハー郡4人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡3人、アフリーン郡3人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計26,283人、うち回復したのは23,186人、死亡したのは722人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1629189927285892/

AFP, July 26, 2021、ACU, July 26, 2021、ANHA, July 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 26, 2021、Reuters, July 26, 2021、SANA, July 26, 2021、SOHR, July 26, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県、イドリブ県各所を爆撃(2021年7月26日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村を5回以上にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村を爆撃した。

一方、ミウラータト・シャラフ村では、シャーム解放機構の武器弾薬庫で大きな爆発が発生した。

また、イドリブ市内では、シャーム解放機構の検問所が襲撃を受け、戦闘員複数人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナワー市でシリア政府との和解に応じていた元反体制武装集団メンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

ムザイリーブ町でも、正体不明の武装集団が住民1人を銃で撃ち殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県14件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 26, 2021、ANHA, July 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 26, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 26, 2021、Reuters, July 26, 2021、SANA, July 26, 2021、SOHR, July 26, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民312人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は687,649人に(2021年7月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月26日付)を公開し、7月25日に難民312人(うち女性94人、子供159人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民312人(うち女性94人、子供159人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は687,649人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者292,401人(うち女性87,880人、子ども148,846人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は916,929人(うち女性275,156人、子供467,337人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,079人(うち女性35,595人、子供32,785人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,362,675人(うち女性418,154人、子供676,551人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 26, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

首都ダマスカスおよびその一帯で複数回にわたって爆発音が聞こえる、イスラエル軍の爆撃か?(2021年7月25日)

シリア人権監視団などは、首都ダマスカスおよびその一帯で複数回にわたって爆発音が聞こえたと発表した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(7月25日付)は、イスラエル軍戦闘機がダマスカス国際空港一帯に配置されているレバノンのヒズブッラーの拠点、武器弾薬庫に対して爆撃を実施したと伝えた。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

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シリア政府側の復旧作業チームがロシア軍とトルコ軍の護衛を受けてトルコの占領下にあるアルーク村揚水所に入る(2021年7月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアルーク村の揚水所への電力供給が再開されたのを受けて、復旧作業チームがロシア軍とトルコ軍の護衛を受けてシリア政府支配地域から揚水所に入った。

アルーク村揚水所は、6月26日以降、トルコ軍が閉鎖し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市および同市一帯地域への水道水供給を停止していた。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市などを砲撃し住民多数負傷、これに対してトルコ占領下のアフリーン市も砲撃を受ける(2021年7月25日)

アレッポ県では、ANHA(7月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、マルアナーズ村、シャワーリガ村、イルシャーディーヤ村、カフル・アントゥーン村、タート・マラーシュ村、シャワーリガ砦、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

この砲撃により、タッル・リフアト市で、子供2人を含むアフリーン郡からの国内避難民(IDPs)4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、負傷者は8人。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市北西のウンム・アダサ村、ウンム・ジャルード村、ダンダニーヤ村、サイヤーダ村を砲撃した。

これに対して、ANHAによると、シリア軍がトルコ占領下のアフリーン市に向けて集中的な砲撃を実施し応戦した。

シリア人権監視団によると、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のいずれが砲撃を行ったかは明らかにしていない。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、7月24日にマリーミーン村・アフリーン市間でトルコ軍の車輌に対する特殊作戦を実施し、トルコ軍兵士5人を殺害、8人を負傷させたと発表した。

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ハサカ県では、ANHA(7月25日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、シリア国民軍に所属する東部軍の戦闘員どうしが交戦し、多数が死傷した。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で12人(2021年7月25日)

保健省は政府支配地域で新たに12人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、7月25日現在の同地での感染者数は計25,877人、うち死亡したのは1,906人、回復したのは21,948人となった。

SANA(7月25日付)が伝えた。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

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ハマー県、イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室の砲撃戦(2021年7月25日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のガーブ平原のカストゥーン村、マンスーラ村、カーヒラ村、アンカーウィー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のハルーバ村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるハントゥーティーン村一帯を機関砲で攻撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県14件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 25, 2021、ANHA, July 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 25, 2021、Reuters, July 25, 2021、SANA, July 25, 2021、SOHR, July 25, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民307人と国内避難民(IDPs)538人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は687,337人、2019年以降帰還したIDPsは94,079人に(2021年7月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月25日付)を公開し、7月24日に難民307人(うち女性92人、子供157人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民307人(うち女性92人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は687,337人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者292,089人(うち女性87,786人、子ども148,687人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は916,617人(うち女性275,062人、子供467,178人)となった。

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一方、国内避難民538人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは538人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,079人(うち女性35,595人、子供32,785人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,362,675人(うち女性418,154人、子供676,551人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 25, 2021をもとに作成。

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米主導の有志連合の車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、シャッダーディー市に設置されている基地に向かう(2021年7月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約75輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、シャッダーディー市に設置されている基地に向かった。

AFP, July 24, 2021、ANHA, July 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2021、Reuters, July 24, 2021、SANA, July 24, 2021、SOHR, July 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ダイル・ザウル県、ハマー県・アレッポ県・ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュを狙って爆撃(2021年7月24日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ダイル・ザウル県シューラー村近郊の砂漠地帯、ハマー県・アレッポ県・ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)を狙って爆撃を実施した。

AFP, July 24, 2021、ANHA, July 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2021、Reuters, July 24, 2021、SANA, July 24, 2021、SOHR, July 24, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍はトルコ占領下のアレッポ県ハズワーン村近郊でトルコ軍の車輌を攻撃、兵士3人を殺害、トルコ軍、シリア国民軍はアレッポ県北部各所を砲撃(2021年7月24日)

アレッポ県では、ANHA(7月24日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・アブヤド市近郊のバイナ村、ザイワーン村、シャッアーラ村および同地一帯、スルージュ村、ニーラービーヤ村、タッル・リフアト市、ダイル・ジャマール村、アキーバ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市北東のフーシャリーヤ村、ヒサーン村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、トルコ占領下のハズワーン村近郊でトルコ軍の車輌を攻撃、兵士3人が死亡、2人が負傷した。

AFP, July 24, 2021、ANHA, July 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2021、Reuters, July 24, 2021、SANA, July 24, 2021、SOHR, July 24, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で7人、北・東シリア自治局支配地域で17人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2021年7月24日)

保健省は政府支配地域で新たに7人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治したと発表した。

これにより、7月24日現在の同地での感染者数は計25,865人、うち死亡したのは1,905人、回復したのは21,942人となった。

SANA(7月24日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに17人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、7月24日同地での感染者数は計18,613人、うち死亡したのは764人、回復したのは1,890人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性8人、女性9人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市2人、カーミシュリー市6人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、ラッカ県のラッカ市3人、ダイル・ザウル県3人。

ANHA(7月24日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月24日に新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、77人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡1人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡1人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計26,251人、うち回復したのは23,142人、死亡したのは720人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1628418724029679/

AFP, July 24, 2021、ACU, July 24, 2021、ANHA, July 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2021、Reuters, July 24, 2021、SANA, July 24, 2021、SOHR, July 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県カッバーナ村一帯を爆撃(2021年7月24日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、ビダーマー町などを砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のフマイマート村、ハミーディーヤ村、ズィヤーラ町、アンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナワー市で空軍情報部の協力者とされる元離反兵が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(イドリブ県19件、ラタキア県8件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 24, 2021、ANHA, July 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 24, 2021、Reuters, July 24, 2021、SANA, July 24, 2021、SOHR, July 24, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民313人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は687,030人に(2021年7月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月24日付)を公開し、7月23日に難民313人(うち女性94人、子供160人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民313人(うち女性94人、子供160人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は687,030人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者291,782人(うち女性87,694人、子ども148,530人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は916,310人(うち女性274,970人、子供467,021人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は93,541人(うち女性35,306人、子供32,727人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,362,137人(うち女性417,865人、子供676,493人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 24, 2021をもとに作成。

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