ロシア軍がスワイダー県の砂漠地帯でシリア軍との合同軍事演習(2022年1月1日)

アラビー・ジャディード(1月1日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(1月1日付)などは、ロシア軍が12月30日からスワイダー県のシャンワーン村に近い砂漠地帯でシリア軍(第15師団)との合同軍事演習を開始したと伝えた。

合同軍事演習は1週間の予定で、米主導の有志連合が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で軍事演習を行っていることへの対抗措置と見られる。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュに対して25回以上の爆撃を実施(2022年1月1日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)に対して25回以上の爆撃を実施した。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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フール・キャンプ国内避難民1人が銃で撃たれて死亡(2022年1月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第4区で国内避難民(IPDs)1人がダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県アブー・ラースィーン町などを砲撃(2022年1月1日)

ハサカ県では、ANHA(1月1日付)、SANA(1月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、アサディーヤ村、ハディール村などを砲撃した。

アブー・ラースィーン町に対する砲撃では、人民庁舎(町庁舎)として流用されているビルが被弾した。

ANHA(1月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルダーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を砲撃した。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにカルバーウィー村の住民らが参加(2022年1月1日)

ハサカ県では、ANHA(1月1日付)によると、イラク・クルディスタン民主党の部隊によって殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体引き渡しを求めて、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の殉教者遺族機構がスィーマルカー国境通行所前の広場にテントを設置して続けている座り込みデモにカルバーウィー村の住民らが交代で参加、テント前で抗議行動を行った。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県アブー・ハマーム市のシリア民主軍検問所がRPG弾で攻撃を受ける(2022年1月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブー・ハマーム市でオートバイに乗った正体不明の武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所をRPG弾で攻撃した。

一方、SANA(1月1日付)によると、アズバ村にシリア民主軍が米軍のヘリコプター複数機の支援を受けて突入し、住民多数を拘束、連行した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊で、内務治安部隊(アサーイシュ)が、前日(12月31日)に同地に砲撃を行った実行犯の捜索活動を実施した。

シャッダーディー市近郊では12月31日、砲撃によると思われる爆発が少なくとも2回発生していた。

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ジスル・シュグール市近郊などを爆撃し、女性1人と子供2人が死亡、10人あまりが負傷(2022年1月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市近郊のナフル・アブヤド村に設置されているテント群に対して爆撃を実施し、テントで居住していたアレッポ県からの国内避難民(IDPs)の女性1人と子供2人が死亡、10人あまりが負傷した。

ロシア軍戦闘機はまた、イドリブ市一帯、ザーウィヤ山地方各所を12回以上にわたって爆撃した。

爆撃は、「決戦」作戦司令室がイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市一帯、ハマー県ジューリーン村一帯のシリア政府支配地を砲撃したことへの対抗措置。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/videos/4441118309332889/

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

シリア政府も停戦違反を確認しなかった。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3127501474159254

AFP, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で32人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で0人(2022年1月1日)

保健省は政府支配地域で新たに32人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者125人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、1月1日現在のシリア国内での感染者数は計50,310人、うち死亡したのは2,901人、回復したのは32,639人となった。


https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/222353826739268

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月1日に新型コロナウイルス感染者93人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計92,957人、うち死亡したのは2,319人、回復したのは67,626人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1744160225788861

AFP, January 1, 2022、ACU, January 1, 2022、ANHA, January 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2022、Reuters, January 1, 2022、SANA, January 1, 2022、SOHR, January 1, 2022などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民308人と国内避難民(IDPs)8人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は737,480人、2019年以降帰還したIDPsは105,647人に(2022年1月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月31日に難民308人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民295人(うち女性88人、子供150人)、ヨルダンから帰国したのは13人(うち女性4人、子供7人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は737,480人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者340,383人(うち女性102,290人、子ども173,304人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者397,097人(うち女性119,177人、子ども202,524人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,824,091人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は966,760人(うち女性290,125人、子供492,750人)となった。

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一方、国内避難民8人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは8人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は8人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,647人(うち女性41,387人、子供34,070人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,243人(うち女性423,946人、子供677,836人)となった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3127500660826002

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 1, 2022をもとに作成。

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