レバノンのヒズブッラーのファイヤード国民議会議員はアサド政権による抑圧、腐敗を支持していなかったと吐露する一方、イスラエルのシリアへの侵攻を黙認したシャルア暫定政権を疑問視(2025年3月4日)

米クインシー研究所の機関紙『責任ある政治』(Responsible Statecraft)は、レバノンのヒズブッラー幹部の1人で国民議会議員を務めるアリー・ファイヤード氏にインタビューを行った。

ファイヤード議員はインタビューのなかで、「シリアで起きた政治変動は大きな戦略的敗北だった。それを無視することはできない」と述べた。

また、アサド前政権との関係については次のように述べた。

ヒズブッラーは、アサド政権とシリア国民の複雑な関係において採用されたアプローチを支持してはいなかった。
ヒズブッラーは、いかなる種類の抑圧、腐敗、または宗派的な行為も支持していなかった。
過去における我々とアサド政権との関係は、特定の問題に関わるものだった。それは複雑な地域紛争において、イスラエルとのバランスを取る必要性に関わっていた。イスラエルはあらゆる国際的支援を受けて、地域の奥深くまで影響を及ぼしており、我々とアサド政権との関係は、厳密にこうした点に関わるものだった。

一方、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する新政権との関係については次のように述べた。

我々は問題を求めているわけではない。両国のバランスの取れた関係を求めるレバノン政府の立場に従っている
だが、少数派の保護、自由の尊重、そしてシリアに新たな抑圧的な指導体制が生まれないことが重要だ。
ヒズブッラーはイスラエルに対するシリアの新指導部の姿勢を注視している。
(新政権の姿勢は)不可解で、多くの疑問を引き起こすものだ。イスラエルがシリア領内に侵攻し、占領したにもかかわらず、新指導部が何の対応も取らなかったというのは、法的・政治的あらゆる観点から奇妙なことだ。これは他のどの国でも見られない事態だ。

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前政権下の強制失踪者の家族や市民団体などが刑務所や治安施設内でのドラマの撮影を停止するよう求める声明を発表(2025年3月4日)

イナブ・バラディーは、前政権下の強制失踪者の家族や市民団体などが、刑務所や治安施設内でのドラマの撮影を停止するよう求める声明を発表し、署名活動を行っていると伝えた。

声明は「ドラマ制作者ならびにシリアおよびアラブ世界の視聴者へ」と題され、刑務所で撮影が行われていることを「犯罪現場が軽視され、冒涜されている」としたうえで、「愛する人々が拷問を受け、多くの人が消息を絶ったその場所が、ドラマの撮影に使われることを決して容認できない」と非難した。

そのうえで、政府の関係機関に対して、刑務所や公式・非公式の治安施設を使用することを直ちに停止するよう求めた。

声明ではまた、以下の通り表明し、アサド政権に反対の声を上げなかったアーティストを批判した。

我々は芸術の力を信じている。芸術は美を称えるだけでなく、人々に影響を与え、動かす力を持ち、癒しと正義の手段にもなり得る。 芸術が、社会の共通の痛みや喜びを正しく伝えるためには、アーティストが社会の苦しみに対して無関心であってはならない。そのため、我々は、アサド体制の監獄における拘束者の物語を記録し、伝える作品を高く評価する。 だが、その一方で、ドラマ制作者が起用した俳優のなかには、アサド体制による我々への弾圧を半世紀以上にわたって黙認し、さらには体制のプロパガンダを支持し、現実を歪め、我々や愛する人々の苦しみを否定してきた者たちがいる。 アサド体制崩壊後も、自らの誤った立場を明確に謝罪しようとしない者たちもいる。そうした人々に、我々の物語を語る資格はない。 芸術とその創作者が、我々の痛みを世界に伝える最良の使者となり得ることを、我々は認めている。しかし、だからこそ、我々はその使者を慎重に選びたい。
我々の革命の歴史には、権力の暴虐に対して一歩も引かず、個人的な栄光を捨て、自らの安全や家族の安寧を犠牲にしてまで、不正義に沈黙することを拒否した多くの芸術家がいる。
彼らは逮捕され、追われ、亡命を余儀なくされた。それでも彼らは、アサド体制の恐るべき犯罪を見過ごすことはなかった。
我々は、自分たちの物語を、弾圧した側にいた人間が語ることを許さない。 最後に、私たちは、自由と尊厳のための革命に参加し、芸術の力で闘ったシリアのクリエイターたちを改めて称える。
彼らのなかには、拷問の果てに命を奪われた者もいれば、政権の銃弾に倒れた者、あるいは、祖国の苦しみを抱えたまま世を去った者もいる。また、いまだに刑務所に閉じ込められ、その行方が分からない者もいる。 彼らの才能を奪われた我々だが、彼らの名はシリアの空に輝き続けることだろう。

声明の発起人は以下の通り:

  • ミー・スカーフ(女優)
  • ファドワー・スライマーン(女優)
  • ザキー・クールディールー(俳優)
  • ガッサーン・ジャバーイー(映画監督・作家)
  • アーミル・スバイイー(俳優)
  • バースィル・シャハーダ(映画監督)
  • アドナーン・ズィラーイー(作家・俳優)
  • ワーイル・カストゥーン(彫刻家)
  • アクラム・ラスラーン(画家)
  • ターミル・アワーム(映画監督)
  • ミフヤール・クールディーッルー(美術学生)
  • ザーヒル・タッバーフ(芸術家)
  • バースィル・タッバーフ(美術学生)
  • ハッサーン・ハッサーン(映画監督)
  • マアムーン・ヌーファル(映画監督)
  • ムハンマド・ディーブ・マフムード・アブー・ルッズ(芸術家)

また、以下の団体のほか、逮捕者家族、生還者らが署名をしている。

  • 自由のための家族運動
  • シーザー犠牲者連盟
  • シリアのためのキャンペーン
  • シリア逮捕者委員会(SCD)
  • 私の正義機構
  • シリア情勢ネットワーク
  • キール機構
  • 失踪者連盟シリアの希望
  • シリア革命逮捕者連盟機構

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トルコを拠点とするシリア・テレビなどによると、シリアでは、「シーザー」と題されたテレビ・ドラマの撮影が行われていた。

ドラマは、サイドナーヤー刑務所で起きた出来事を題材としたもので、パワー・プロダクション社制作、サフワーン・ムスタファー・ナウム・ナアムー監督、ナジーブ・ナスィール、アドナーン・アウダ、ズハイル・ムッラー、ムアイイド・ナーブルスィー、ルアイ・ヌーリーらが脚本、ガッサーン・マスウード、ダーナー・マールディーニーが主演の全30話で構成され、刑務所内の人間ドラマに焦点を当てた作品として制作が開始された。

だが、ドラマの制作が明らかになると、SNS上では、拘束者たちの悲劇が商業的に利用されているといった批判や、アサド政権を支持する立場を撮っていたガッサーン・マスウードの主演を問題視する声が相次いだ。

事態を受けけ、国立ドラマ委員会は2月27日に撮影を一時中止したと発表した。

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ヨルダン政府はシリア人の自主的な帰国を促すため、シリア難民が所有物を持ち出す際に課される一部の関税を免除することを決定(2025年3月4日)

ヨルダン国営のペトラ通信によると、ジャアファル・ハッサーン内閣報道官を務めるムハンマド・ムーミニー通信大臣は記者会見を開き、シリア人の自主的な帰国を促すため、シリア難民が所有物を持ち出す際に課される一部の関税を免除することを決定したと発表した。

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ドゥルーズ派最高位の宗教指導者ヒジュリー師:「我々の計画は愛国的で、非常に明確だ」(2025年3月4日)

スワイダー24などは、ドゥルーズ派最高位の宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師が、SNSでスワイダー県の住民がシリアからの分離を望んでいるなどとの書き込みが拡散されていることに関する見解を述べる映像を公開した。

映像のなかで、ヒジュリー師は以下のように述べた。

我々の計画は愛国的で、非常に明確だ。それは、シリアの領土と国民の統合を目指している。我々は、尊厳をもって生きたいと願っており、それが我々の要求である。かつては一つの段階にあった。現在は空白の段階にあるが、事態はきわめて重要であり、我々は一丸とならねばならない。

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トルコ・英外務省の高官らがシリアに対する制裁の無条件での解除などについて議論(2025年3月4日)

アナトリア通信によると、トルコ、英国両国外務省の高官らがトルコの首都アンカラで会合を開き、シリアに対する制裁解除の問題などについて議論した。

会合に出席したのは、トルコのヌフ・ユリマズ外務副大臣、英国のハミッシュ・ファルコナー中北アフリカ担当国務大臣がそれぞれ代表を務める両国の外務省高官。

トルコ外務省の複数筋によると、会合では、制裁の無条件での解除、とりわけ、シリアへの資金流入を確保すること、復興や経済開発などが議論されたという。

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北・東シリア地域民主自治局の管理下にあるアリーシャ・キャンプに収容されていた80世帯が、ダイル・ザウル県に帰還(2025年3月4日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の管理下にあるアリーシャ・キャンプに収容されていた80世帯が、ダイル・ザウル県に帰還した。

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イスラエル軍地上部隊が兵力引き離し地域(AOS)と占領下ゴラン高原を隔てる境界線(ラインA)沿いで地雷撤去作業を開始(2025年3月4日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がマスハラ村とダルアー県のティーハ村を結ぶ街道一帯に展開し、街道を遮断した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊は、ルワイヒーナ村一帯に侵攻し、兵力引き離し地域(AOS)と占領下ゴラン高原を隔てる境界線(ラインA)沿いで地雷撤去作業を開始した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍は地雷撤去後、アイン・ヌーリーヤ村に部隊を侵攻させた。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を攻撃(2025年3月4日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍の戦闘機複数機が午後1時頃、ティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後10時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍の有人および無人戦闘機が11時頃、ティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、シリア民主軍は、カラ・クーザーク橋一帯に対するトルコ軍とシリア国民軍の攻撃を撃退したと発表した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「平和の泉」地域の拠点都市ラアス・アイン市で、シリア国民軍に所属する東部自由人連合のメンバー1人が、覆面姿の武装グループの襲撃を受けて死亡した。

殺害されたメンバーは、ダイル・ザウル県フシャーム町出身で、人身売買や麻薬密輸に関与していたという。

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アラウィー派が多く住むラタキア市ダアトゥール地区で前政権民兵の「残党」が国防省部隊を要撃し、兵士2人を殺害:内務治安部隊が介入し、地区内で無差別発砲4人を殺害(2025年3月4日)

ラタキア県では、『ワタン』によると、前政権民兵の「残党」がラタキア市のダアトゥール地区で国防省部隊を要撃し、兵士2人を殺害した。

ダアトゥール地区はアラウィー派が多く暮らす地区。

シリア人権監視団によると、事件を受けて、国防省部隊と内務省総合治安局が増援され、同地一帯に突入し、「残党」の捜索活動を実施した。

シリア人権監視団によると、これにより、内務省総合治安局は、住宅複数棟を強襲し、無差別発砲を行うなどして損害を与え、学校の守衛2人を含む、4人を殺害、4人を逮捕した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ラハー村で30歳代の男性が銃で撃たれて死亡、遺体で発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、マフルーサ村で子どもが何者かが撃った銃の流れ弾を受けて死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市で、内務省総合治安局が前政権の国防隊の司令官の1人フィラース・イラーキーヤ(本名アスアド・サージー)の側近を逮捕した。

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シャルア暫定大統領の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣は欧州委員会の人道援助・市民保護総局(DG ECHO)中東地域局長と会談(2025年3月4日)

『ワタン』によると、アフマド・シャルア暫定大統領の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣は、欧州委員会の人道援助・市民保護総局(DG ECHO)のアンドレアス・ババコスタンティノ中東地域局長と会談し、シリアでの医療環境の整備に向けた協力強化の方途について議論した。

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シャルア暫定大統領は、アラブ連盟の緊急首脳会議(パレスチナ・サミット)に出席するためエジプトを初訪問:「ガザこそが今日パレスチナであり、パレスチナはガザなのだ…シリアの領内での入植地拡大は受け入れられない」(2025年3月4日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、アラブ連盟の緊急首脳会議(パレスチナ・サミット)に出席するため、エジプトの首都カイロを初めて訪れた。

カイロに到着したシャルア暫定大統領は、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣大臣とともに、アントニオ・コスタ欧州理事会議長、イエメンのラシャード・ムハンマド・アリーミー大統領指導評議会議長. パレスチナのマフムード・アッバース大統領、国連のアントニオ・グテーレス事務総長と相次いで個別会談した。



緊急首脳会議に出席したシャルア暫定大統領は、加盟諸国首脳らを前に演説を行った。

演説の全文はの通り。

アッラーに讃えあれ、預言者ムハンマド、彼の一族と教友、そして彼に従う者たちに平安と祝福があらんことを。
バーレーン王国のハマド・ビン・イーサ・ハリーファ王陛下、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領閣下、アラブ連盟アフマド・アブーガイト事務総長殿、アラブ諸国の首脳・政府の閣僚の皆さま、各使節団の代表の皆さま、あなた方に平和と祝福ありますように。
本日という歴史的な日に、シリア国民が直面している困難な状況において、皆さまからの絶え間ない支援と揺るぎない献身に深い感謝と謝意を表したい。
シリアが、長年にわたる不在を経て、その国民を代表してアラブ連盟に復帰することは、歴史的な出来事であり、アラブの団結を強化したい我々共通の意志を反映したものであり、我々全員が直面する課題に立ち向かうための統一と協業の概念を確立しようとするものだ。
シリアは、今も昔も、この大きなアラブの家の不可分な一員であり続ける。シリアのアラブ連盟への復帰は極めて重要な時期に実現した。我々のアラブの祖国は、政治的、経済的、または人道的な多くの課題に直面している。だが、我々は、課題を乗り越えるためには、共同の協力とアラブの集団的行動を強化することが唯一の方法であると信じている。シリアがこのアラブの舞台に戻ったことは、我々がこれらの課題に立ち向かうために一丸となり、共通の問題に対するアラブの解決策を見出すための一歩だ。
シリアは歴史を通じて、今も昔も、アラブの権利を支持する筆頭国の一つだった。パレスチナ問題やアラブ民族に関わるあらゆる問題において、シリアの復帰は、シリアが今後もアラブの大義のために支援し、地域の安全と安定を強化するために全力を尽くすことを確認するものだ。
我々は、もっとも困難な時期にシリア国民を支援してくれたすべてのアラブ諸国に深く感謝の意を表する。この支援は、我々が再び立ち上がり、我々が直面した大きな課題に立ち向かう力を強化するうえで非常に大きな影響を与えた。シリアは今日、困難にもかかわらず、自国民とアラブ民族のためにより良い未来を築くために前進する決意を持っている。
皆さま
パレスチナはその歴史において、イスラエルの絶え間ない侵略から始まり、入植政策や強制移住政策に至るまで、パレスチナ人民のアイデンティティを消し去ろうとする多くの悲劇的な局面を目の当たりにしてきた。残念ながら、アラブ民族の歴史における重要な時期において、我々は現在、パレスチナ人民の血と命を犠牲にして地域の政治的地図を再構築しようとする新たな試みを目にしている。この強制移住の呼びかけは、人道的観点から見ても恥ずべきものであり、新たな悲劇を再生産しようとする試みであり、依然として占領下にあり、封鎖と破壊に苦しむパレスチナ人民の苦しみを倍増させるものである。
我々はこの数年、占領下にあるパレスチナの領土において、入植地の拡大を目指す絶え間ない試みを、そしてエルサレムから元々の住民を排除しようとする試みを目の当たりにしてきた。そして今、ガザから数百万のパレスチナ人を強制移住させ、自らの家に帰還する権利を奪おうとする新たな脅威が現れている。
我々シリアは、こうした呼びかけが、パレスチナ人民だけでなく、アラブ民族全体に対する脅威だとみなしている。なぜなら、それは、すべてのアラブ人の問題であるパレスチナ問題の核心に関わるからである。このような時に、ガザの住民をいかなる名目や理由であれ強制移住させることは、より大規模な強制移住計画を実行するようなもので、パレスチナ人をその土地から追放することが目的だ。それは、いかなるかたちでも受け入れることはできない。この脅威は、単なる人道問題ではなく、我々がアラブ人としての存亡にかかわる問題にどう専念するかを試すものでもある。我々全員がこの計画に立ち向かい、それを強く拒否する時が来ているのだ。
ガザで現在起こっていることは、我々全員にとって警鐘であるべきである。敵は侵略を止めることなく、国際的および国内的な状況が時に地域の問題を周縁化させることもある。しかし、我々はここに集まり、明言したい。アラブ諸国はその立場を一つにし、この人民が受けてきたもっとも卑劣な抑圧と不義に対して責任を持つべきである、と。
我々シリア・アラブ共和国は、ガザの住民を救援し、国際社会に対してこの侵略を終わらせるよう圧力をかけるため、いかなる人道的、政治的、外交的努力に対しても全面協力する準備ができていると強調したい。そして、その一環として、アラブの役割は疑う余地なく重要であり、すべてのアラブ諸国が物質的、政治的支援を提供するための協力を強化し、即時停戦を呼びかける外交的な動きも支援しなければならない。さらに、パレスチナ人民の帰還権と自決権を再確認することが重要である。ガザこそが今日パレスチナであり、パレスチナはガザなのだ。我々全員が今、正義と平和のための一つの声をあげるためにここに集まっているのだ。
皆さま
また、イスラエルは1967年にシリアのゴラン高原を占領して以来、シリア人民の権利を侵害することを止めず、侵略政策を強化し、占領地に新たな現実を押し付けようと何度も試みてきた。この侵略的拡張は、シリアの主権の侵害であるだけでなく、地域全体の安全と平和に対する直接的な脅威である。我々は、国連の仲介により締結された1974年の停戦協定を完全に遵守することに専念している。イスラエル側がこれらの協定を無視し、軍事攻撃を激化させ、シリアの領内に入植地を拡大し続けることを受け入れることは絶対にできない。
この絶え間ないイスラエルの侵略とシリアの安全と安定を脅かす軍事攻撃は、我々全員が一丸となってその激化に対抗する必要があることを意味している。
イスラエルの占領に対抗するのを怠ることは、アラブの国家安全保障に対するさらなる課題や脅威を招く可能性がある。それゆえ、アラブ諸国はシリアを支援する責任を果たし、この侵略政策に対抗するために協力しなければならない。これらの政策は、地域に不安と混乱を植え付けることを目的としている。また、我々は国際社会に対して、シリアの権利を支持し、イスラエルに対してシリア南部からの即時撤退を求める法的および道徳的な責任を果たすよう促すとともに、地域の安全と安定を脅かすイスラエルの占領政策に終止符を打つ必要があることを強調する。さらに、これらの絶え間ない侵害を停止するための実質的な措置が講じられなければならない。
皆様
最後に確認しておきたい。シリア国民は、常にそうであったように、パレスチナのきょうだいたちとともに、解放と正義に向かって共に歩んでいく。我々は今、次の世代のため、より良い未来を築こうと努力しており、この歴史的な瞬間がアラブ諸国の共同協力の新しい時代の始まりとなるよう、あらゆる努力を尽くす所存である。
あなた方に平和と祝福がありますように。

緊急首脳会議出席後、シャルア暫定大統領は、シャイバーニー外務在外居住者大臣とともに、レバノンのジョゼフ・アウン大統領、エジプトのアブッドゥルファッターフ・スィースィー大統領と個別に会談した。

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SANAによると、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、ユースフ・ラッジー外務在外居住者大臣と会談した。

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