イスラエル軍地上部隊がダルアー県マアリーヤ村に新たに侵攻、ヒムス県東ジャディーダ村のミサイル大隊基地を爆撃(2025年3月18日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊が、マアリーヤ村に新たに侵攻した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機複数機がヒムス市近郊の東ジャディーダ村にある旧シリア軍ミサイル大隊基地を爆撃した。

これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は31回(爆撃29回、砲撃2回)となった。

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ナハール・ネットによると、イスラエル軍は夜間、
ベカーア県西ベカーア郡、ナバティーヤ県ダイル・ミーマース村一帯を3回にわたって爆撃した。

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ヒムス県西部のレバノン国境での戦闘続く:レバノン保健省によると一連の戦闘でこれまでに少なくとも7人が死亡、52人が負傷し(2025年3月18日)

ヒムス県では、SANAによると、ベカーア県のカスル村に集結しているレバノンのヒズブッラーの民兵が、ズィーター村、ミスリーヤ村を迫撃砲や重機関銃で攻撃した。

ナハール・ネットによると、レバノン保健省は、一連の戦闘で少なくとも7人が死亡、52人が負傷したと発表した。

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外務在外居住者省、カタール、サウジアラビアはイスラエル軍によるダルアー県の爆撃を非難(2025年3月18日)

SANAによると、外務在外居住者省は声明を発表し、17日のイスラエル軍によるダルアー県への爆撃をもっとも強い表現で非難、国際法違反にとどまらず、地域と国際社会の安全保障の脅威だと指弾した。

また、カタール外務省とサウジアラビア外務省もイスラエル軍のダルアー県爆撃を非難した。

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沿岸部での暫定政権の国防軍部隊、内務省総合治安局と「旧体制の残党」戦闘や、アラウィー派住民などに対する虐殺や略奪を避けるため、12,798人のシリア人がレバノン北部の23町村に避難(2025年3月18日)

『アフバール』などは、レバノンのアッカール県災害危機管理室からの情報として伝えたところによると、シリア沿岸部での暫定政権の国防軍部隊、内務省総合治安局と「旧体制の残党」戦闘や、アラウィー派住民などに対する虐殺や略奪を避けるため、12,798人のシリア人がレバノン北部の23町村に避難したと伝えた。

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ダイル・ザウル県ズィーバーン町で、住民らがシリア民主軍の陣地を襲撃(2025年3月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町で、シリア民主軍の兵士らが住民1人に発砲し、負傷させたのを受けて、同町のラトゥーワ地区にあるシリア民主軍の陣地が住民らの襲撃を受けた。

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民主統一党(PYD)とシリア・クルド国民評議会(ENKS)がハサカ県内で非公開会合:シリア民主軍のアブディー総司令官、米国のボールズ地域担当特使も同席(2025年3月18日)

ANHAによると、民主統一党(PYD)とシリア・クルド国民評議会(ENKS)がハサカ県内で非公開会合を開催した。

会合には、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官も出席、終始「前向きな雰囲気」に包まれていたという。

また、イナブ・バラディーが、シリア・クルド国民評議会のスライマーン・ウースー議長委員会委員の話として伝えたによると、会合には、米国のスコット・ボールズ地域担当特使も出席した。

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マズルーム・アブディー総司令官もXで以下の通り綴った。

クルド両勢力のPYDとENKSが今日、現段階において共通のロードマップを策定し、クルド勢力の統一の枠組みを形成するために会合を行った。 両勢力の姿勢と見解は前向きなものであった。 これは、クルド勢力統一の枠組みを構築するための協議を行った初めての会合となった。 シリア建設に向けて。

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ドゥルーズ派最高位の宗教指導者であるヒジュリー師はシャルア暫定政権が施行した憲法宣言を拒否(2025年3月18日)

ムラースィルーン(Syrian Reporters)スワイダー24によると、ドゥルーズ派最高位の宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師は声明を出し、アフマド・シャルア暫定政権が施行した憲法宣言を拒否した。

ヒジュリー師は声明の骨子は以下の通り。

解放の初日から、我々は権力の空白や混乱、そして悪意ある手による破壊を危惧し、統一されたシリアの全土とそのすべての市民に安全と安定をもたらすべく努力してきた…。
その時から、我々は対話を続け、誠実に祖国のために尽くすことを訴えてきた。国家とその機関を再建するために、我々は地元の人々と共に歩み、試練に耐え、事実をあるがままに伝え、政治的な操作を排したビジョンを提示してきた…。
しかし、現実には応答はなく、返ってくるのは沈黙ばかりだ。すべてを単一の色で統制する構図が繰り返され、他者への信頼もなく、資格や経験、法的な正当性、さらには国際基準さえも無視されている。
我々は、勝者として振る舞う勢力が、自らの意志を祖国の人々に押し付け、覆面の異邦人たちの手を借りて国家機関を破壊し、インフラを損壊させ、専門知識を持たない人物を要職に据え、大規模な恣意的解雇を各方面で強行しているのを目の当たりにしている。
疑問を呈すれば、返ってくるのは報復的な態度や的外れな回答ばかりだ。虚偽の約束や希望、幻想的な保証が繰り返されている。それでも、我々は祖国のために耐え、より良い未来を期待しながらも、現状には到底納得できない。
国家の再建には、すべての国民を代表する包括的な会議が必要だ。しかし、暫定政権は独占的に計画を策定し、権力を掌握し、世論を操作することに注力している。本来求められるべきは、真の協力と共同作業であるにもかかわらず、それは実現されていない。
全国対話会議は、わずか5時間足らずで終了し、その直後に発表された勧告は、期待を裏切る曖昧で矛盾した内容だった。
国民はより良い未来を待ち続けていたが、ホムスやシリア沿岸部での悲劇的な事件が発生し、罪のない民間人に対する凄惨な犯罪が行われた。それは、ダーイシュ(イスラーム国)の蛮行を想起させるほどの残虐さであり、国際法、人道原則、道徳に反するものであった。
この違反行為について問いただすと、「規律を逸脱した個人によるものだ」と説明された。しかし、各勢力の戦闘員は、その組織の代表であり、その行為には指導者が責任を負うべきである。かつて我々は「自国民を殺す者は裏切り者である」と述べた。そして今も、すべての殺人者の処罰、ならびに外国人勢力と無法者の国外追放を求める。
それでも、私たちは公正と移行期司法、そして平和的な権力移譲を待ち続けた。そして、国を正しい軌道に乗せるための憲法宣言の制定を求めてきた。
しかし、発表された憲法宣言は、過去の権力構造を引き継いだ一色の委員会によるものであり、その内容もまた、全権を一個人に集中させる危険なもので、新たな独裁政権の確立を意味するものであった。
国民の多様性を無視したこの宣言は、あらゆる社会階層の要求や国際的な合意に基づく提案を顧みず、国家建設のための健全な方法論を確立することもできなかった。暫定政権は、国民の要求や革命の目標を満たすことなく、一方的な統治を続けている。
我々は対話と協力の手を差し伸べるが…この憲法宣言の是正を強く求めるとともに、その内容を拒否する。
なぜなら、それは本質的に独裁的な宣言であり、民主的な憲法とは言えないからだ。
我々は、真に合法的かつ適正な憲法宣言を策定するために、明確な計画のもとで、専門的で愛国的な人材が主導することを求める。
新しい憲法は、国家の歴史的・文化的特性を考慮し、人権を尊重し、国民が政策決定に積極的に参加できる民主的な統一国家の基盤となるべきである。それには、以下の原則が不可欠であるーー権力の分立と独立性の確保、シリア各県の地方行政権限の拡大、大統領権限の集中を制限し、権力の分散を推進。
これらの改革は、短期間で実施されるべきであり…、この期間が過ぎれば、我々は混乱を乗り越え、安定を取り戻すことができる。
我々は、国民の意志と権利に反する憲法や宣言を決して受け入れない。

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スワイダー市でシリア革命記念日を祝うデモ、イスラエルの爆撃を避難するデモ、電力公社への復職を求めるデモ(2025年3月18日)

SANAによると、ラタキア県ラタキア市のラタキア大学(旧ティシュリーン大学)、スワイダー県スワイダー市のカラーマ広場、ダルアー県ダルアー市のパノラマ広場、イドリブ県イドリブ市各所、クナイトラ県ハーン・アルナバ市、アレッポ県マンビジュ市で、3月18日のシリア革命記念日(ダルアー市で最初の大規模なデモが行われた日)を祝うデモが行われた。





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スワイダー県では、スワイダー24によると、電力公社を解雇された従業員とその家族らによる撤回を求めた座り込みデモがスワイダー市で続けられた。

一方、シリア人権監視団スワイダー24によると、スワイダー市のカラーマ広場に数十人が集まり、前日のイスラエル軍によるダルアー県の爆撃を非難するデモを行った。

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アレッポ国際空港の利用が再開され、再開後初のフライトとなるダマスカス発のシリア・アラブ航空機の旅客便が着陸(2025年3月18日)

アレッポ県では、SANAによると、アレッポ国際空港の利用が再開され、再開後初のフライトとなるダマスカス発のシリア・アラブ航空機の旅客便が着陸した。

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シリア人権監視団:アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降6316人が死亡、うち民間人は4711人で、1805人が宗派や旧体制との関係を理由に即決処刑される(2025年3月18日)

シリア人権監視団は、アサド政権が崩壊した2024年12月8日から3月18日で100日が経ったのに合わせて、この間の死者数の統計を発表した。

それによると、死者は6316人で、うち4711人が民間人だった。
民間人4711人のうちの4172人が男性、女性は345人、子どもは194人だった。

月別の内訳は以下の通り:
2024年12月8日~2024年12月31日:2354人、うち民間人1894人(男性1839人、女性21人、子ども34人)、非民間人460人
2025年1月:1122人、うち民間人679人(男性480人、女性146人、子ども53人)、非民間人443人
2025年2月:603人、うち民間人435人(男性347人、女性46人、子ども42人)、非民間人168人
2025年3月1日~3月16日:2237人、うち民間人1703人(男性1506人、女性132人、子ども65人)、非民間人534人

死亡したうちの1805人が、宗派や旧体制との関係を理由に即決処刑された。

即決処刑の県別の内訳は以下の通り:
2024年12月8日~2024年12月31日:141件
2025年1月:74件
2025年2月:60件
2025年3月1日~3月16日:1530件

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、「旧体制の残党」と見られる武装グループがタッルカラフ市近郊で住民1人を銃で撃ち殺害した。

シリア人権監視団によると、東ジャディーダ村では、正体不明の武装グループがエンジニア1人を銃で撃ち殺害した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団ムラースィルーンによると、ドゥーマー市のミスラーバー橋近くでタンクローリー1輌が爆発した。

爆発の原因は不明。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、10日前に何者かによって誘拐され、行方不明となっていたジャイイド村の村長が処刑され、遺体で発見された。

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ラタキア県では、SANAによると、内務省総合治安局はシリア駐留ロシア軍の司令部が設置されているフマイミーム航空基地一帯のロシア軍と国防省部隊との緩衝地帯で掃討作戦を実施し、空港の塀の近くに保管されていた大量の武器弾薬を発見、これを押収した。

また、ラタキア市では、内務省総合治安局が誘拐犯グループを摘発した。

一方、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った覆面姿のグループがジャブラ市入口付近で公共施設や私有物などに放火した。

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アレッポ県では、SANAによると、アレッポ市マイダーン地区の警察が、強盗グループを摘発、このグループがレバノン人から強奪していた金銭を持ち主に返還した。

一方、シリア人権監視団によると、ヒムス市アアザミーヤ地区で、サッカー・チームのイッティハード・クラブのサポーターの代表を務めていたアフマド・ナアサーニー氏が事務所で武装グループの襲撃を受けて殺害された。

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シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はブリュッセル9会議2025のワークショップに参加後、イタリアに移動、タイヤーニ外務大臣と会談(2025年3月18日)

SANAによると、シリアと地域の未来を支援するためのブリュッセル9会議2025に出席するためにベルギーのブリュッセルを訪問中のアスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、カヤ・カラスEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長、ノルウェーのアンドレアス・クラヴィク外務副大臣、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表、アーガー・カーン財団のラヒーム・アーガー・カーン代表、シリア失踪者問題担当独立機関のカーラ・キンターナ代表、ロバート・ビーティー国連国際独立公正メカニズム(IIIM)代表、ヨハネス・ルシュナー欧州委員会内務担当副局長、ステファノ・サニーノ欧州委員会中東問題担当局長と会談した。







シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はまた、シリアの社会経済復興への国際的な協調支援を確保する方法に関するワークショップに参加した。

シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は会議終了後、イタリアに移動し、首都ローマでアントニオ・タイヤーニ外務大臣と会談した。

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ラタキア県では、SANAによると、ムハンマド・ウスマーン県知事が世界食糧計画(WFP)の使節団と会談し、協力関係強化や人道プロジェクト実施の方途について議論した。

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