ルビオ米国務長官:「シリア西部で市民を殺害したイスラーム主義過激派のテロリスト、外国人ジハード戦闘員を含む勢力を強く非難」(2025年3月9日)

マルコ・ルビオ米国務長官は報道声明を出し、シリア沿岸部で戦闘が激化し、民間人の死者が増加していることに懸念を示した。

声明の内容は以下の通り。

米国は、過去数日間にシリア西部で市民を殺害したイスラーム主義過激派のテロリスト、外国人ジハード戦闘員を含む勢力を強く非難する。 米国は、シリアの宗教的・民族的少数派であるキリスト教徒、ドゥルーズ派、アラウィー派、クルド人のコミュニティと連帯し、犠牲者とその家族に哀悼の意を表する。 また、シリアの暫定政権に対し、少数派コミュニティに対するこれらの虐殺の加害者を厳しく追及し、責任を問うよう求める。

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テュルク国連人権高等弁務官:「女性や子供、戦闘を離脱した者を含む家族全体が殺害されているという極めて憂慮すべき報告が寄せられている」」(2025年3月9日)

UNニュースによると、国連のフォルカー・テュルク人権高等弁務官は声明を出し、シリア沿岸部の情勢に関して、「女性や子供、戦闘を離脱した者を含む家族全体が殺害されているという極めて憂慮すべき報告が寄せられている」と懸念を表明した。

テュルク人権高等弁務官は以下の通り述べた。

正体不明の加害者、暫定当局の治安部隊の構成員、さらには旧政権に関連する要素による宗派的動機による即決処刑が行われたとの報告がある。
暫定政権は、法を尊重すると表明した以上、シリア市民の保護を最優先に、あらゆる違反や虐待を防ぎ、発生した場合には責任を追及するための具体的な行動を迅速に取るべきだ。
すべての殺害やその他の人権侵害について、迅速で透明性のある、公平な調査が行われるべきであり、国際法の規範と基準に則り、責任者は裁かれなければならない…。市民を恐怖に陥れる勢力も厳しく追及されるべきだ。
オンライン・オフラインなどで増加を続けるヘイトスピーチは、包括的な移行期正義プロセスの必要性を改めて浮き彫りにしている-。このプロセスは、国民が主導し、包摂的であり、真実、正義、責任追及を中心に据えたものでなければならない。

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イスラエルのカッツ国防大臣:「シリアのドゥルーズ派はゴラン高原での就業が近く認められるだろう」「ドゥルーズ派とチェルケス人を支援するこれまでにない計画が合意された」(2025年3月9日)

News 1によると、イスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣は、シリアのドゥルーズ派は占領下のゴラン高原での就業が近く認められるだろうと述べた。

カッツ国防大臣は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の指導のもとドゥルーズ派とチェルケス人を支援するこれまでにない計画が合意されたとしたうえで、「両宗派はイスラエルの安全保障に資する」と付言、シリア南部を改めて非武装地帯とすべきだと強調した。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県のザアタル工場の経営者の自宅とシリア民主軍の拠点をRPG弾で攻撃(2025年3月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが、アブリーハ村のザアタル工場の経営者の自宅をRPG弾で攻撃した。

スリーパーセルは、この経営者のザカートの支払いを強要していた。

スリーパーセルはまた、ズィーバーン町・タヤーナ村間にあるシリア民主軍の拠点を、RPG弾で攻撃した。

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米軍輸送機と車列がハサカ県に軍装備品や兵站物資を輸送(2025年3月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機2機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

シリア人権監視団によると、貨物車輛、石油トレーラーなど24輌からなる有志連合の車列が、ワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、カスラク村の米軍基地に向かった。

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北・東シリア地域民主自治局の支配下にある飛び地のアレッポ市シャイフ・マクスード地区南端のアワーリド地区にあるアサーイシュの拠点が武装集団の攻撃を受ける(2025年3月9日)

アレッポ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にある飛び地のアレッポ市シャイフ・マクスード地区南端のアワーリド地区にある内務治安部隊(アサーイシュ)の拠点が武装集団の攻撃を受け、アサーイシュが応戦した。

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北・東シリア地域民主自治局、TEV-DEMは沿岸地域でのアラウィー派宗徒虐殺を非難、公正かつ透明性のある調査委員会の設置を求める(2025年3月9日)

ANHAによると、民主社会運動(TEV-DEM)は声明を出し、沿岸地域でのアラウィー派宗徒やその住居、財産に対する攻撃、殺戮を非難、分権体制の樹立を通じた問題解決を主唱した。

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ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局は声明を出し、沿岸地域でのアラウィー派を狙った暴力や「虐殺」を厳しく非難、こうした行為が前政権と同じ「権威主義的思考の産物」と断じ、これを継続することでシリアの未来が阻害されると警鐘を鳴らした。

また、これらの犯罪の加害者を裁き、公正かつ透明性のある調査委員会を設置して、真実を明らかにし、責任者を追及する必要がある強調した。

また、すべての愛国勢力、国民が参加する包括的国民対話の開催を要求、国民はあらゆる暴力、宗派主義からの解放を望んでいると表明した。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を砲撃(2025年3月9日)

アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午後2時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午後9時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

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スワイダー市のカラーマ広場でシャルア暫定大統領打倒を訴えるデモ(2025年3月9日)

スワイダー県では、スワイダー24によると、スワイダー市のカラーマ広場(旧サイル広場)で抗議デモが2回に分けて行われ、「民間人の殺害は、加害者が誰であれ犯罪である」、「自国民を殺す者は反逆者だ」、「ジャウラーニーは倒れる」などと書かれた紙を掲げ、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する暫定政権によるシリア沿岸地域での民間人への「虐殺」を非難した。

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シリア民主軍のアブディー総司令官:「沿岸地域での宗派間暴力の加害者を責任追及すべき」「殺戮の背後にトルコとイスラーム過激派の支援を受けた勢力がいる」(2025年3月9日)

シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官はロイター通信のインタビューに応じ、そのなかでアフマド・シャルア暫定大統領は、シリア沿岸地域での宗派間暴力の加害者を責任追及すべきだとしたうえで、「殺戮」の背後にトルコとイスラーム過激派の支援を受けた勢力がいると断じた。

アブディー総司令官はまた、「新シリア軍の編成方法と武装勢力の行動を再考するよう」求める一方、一部の勢力が軍内での立場を利用し、「宗派間の対立を引き起こし、内部の私怨を晴らしている」と指摘した。

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ヨルダンでシリア周辺諸国会合開催、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、アブー・カスラ暫定国防大臣、ハッターブ総合諜報機関長官が参加(2025年3月9日)

SANAによると、ヨルダンの首都アンマンで、シリア周辺諸国会合が開催され、テロとの戦いにおける協力、武器・麻薬密輸撲滅、共通の課題への対応について議論、ヨルダン、トルコ、イラク、レバノンの外務大臣らが出席、シリアからはアスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣、アナス・ハッターブ総合諜報機関長官が参加した。

会談後の記者会見で、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、ヨルダンに謝意を示した。

閉幕声明では、シリアの安全と安定のためシリアを支援すること、制裁解除を要求することを確認した。

会合に合わせて、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣らはヨルダン国王のアブドゥッラー2世と会談、アブドゥッラー2世は、シリアの領土の一体性維持、市民の保護を支持するとの姿勢を改めて表明した。

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内務省総合治安局が、政府関連施設や治安拠点への攻撃を計画していた「旧体制の残党」の司令官4人をダイル・ザウル県で逮捕(2025年3月9日)

ダイル・ザウル県では、SANAによると、内務省総合治安局が、政府関連施設や治安拠点への攻撃を計画していた「旧体制の残党」の複数の司令官を逮捕した。

ダイル・ザウル県のディヤー・ウマル内務治安局長によると、逮捕したのは4人。

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シリア人権監視団:3月6日以降(過去72時間)の沿岸地域での戦闘、「虐殺」で民間人と戦闘員1,311人が死亡(2025年3月9日)

シリア人権監視団は、3月6日以降(過去72時間)、沿岸地域での地元の武装グループ(「旧体制の残党」)の攻撃に対する内務省総合治安局と国防省部隊の軍事治安作戦によって死亡した民間人と戦闘員が1,311人に達していると発表した。

内訳は、内務省総合治安局隊員と国防省部隊兵士は231人、「旧体制の残党」のアラウィー派戦闘員が250人、内務省総合治安局と国防省部隊によって殺害された民間人は830人。

519人がラタキア県、220人がタルトゥース県、85人がハマー県、6人がヒムス県で殺害された。

3月6日はヒムス県で1人、7日にはタルトゥース県で62人、ラタキア県で98人、8日にはラタキア県で227人、タルトゥース県で55人、ハマー県で79人、ヒムス県で6人、9日にはタルトゥース県で103人、ラタキア県で194人、ハマー県で6人の死亡がそれぞれ確認されている。

シリア人権監視団はまた、過去72時間で約40件の「宗派主義的虐殺」が発生し、973人が殺害されたと発表した。

内訳は、ラタキア県545人、タルトゥース県262人、ハマー県156人、ヒムス県10人。

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シリア人権監視団によると、国防省部隊は、ラタキア県とタルトゥース県の山岳森林地帯を無人航空機複数機や戦車複数輌で攻撃し、住民の間に恐怖が拡がった。

攻撃が行われたのは、タルトゥース県のバーニヤース市とカドムース市を結ぶ街道沿線、ハッターニーヤ村、タイニーター村、バールマーヤー村、ラタキア県のルワイミーヤ村、ムザイラア町、ルマイラ裏、マザール・カトリーヤ村、クワイカ村。

また、これと並行して、国防省部隊は、ラタキア県とタルトゥース県の農村地帯で掃討作戦を継続した。

シリア人権監視団によると、これに対して、シリア軍の元兵士らからなる武装グループが、ラタキア県ジャブラ市のコルニーシュ地区で内務省総合治安局の車に向けて発砲した。

シリア人権監視団によると、国防省部隊はタルトゥース県ハマーム村に進入し、激しい戦闘が発生した。

国防省部隊はまた、バイト・アティーク村を砲撃した。

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シリア人権監視団によると、ラタキア県在住のハサカ県出身の学生ら数十人が、国防省部隊と内務省総合治安局による街道封鎖に抗議、ハサカ県への帰省を認めるよう求めた。

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SANAは以下の通り伝えた。

内務省総合治安局の車列がイドリブ県から沿岸地域に向かい、各地に展開した。


内務省総合治安局は、ラタキア市のサドコップ燃料会社に対する「旧体制の残党」の攻撃を撃退した。

内務省総合治安局はカドムース郡に増援部隊を派遣した。

タルトゥース県のタアニーター村一帯で国防軍部隊と、旧体制の戦争犯罪者、残党らが激しく交戦した。

内務省総合治安局はラタキア市内各所に展開した。

国防省のハサン・アブドゥルガニー報道官は、沿岸地域の農村地帯および山岳地帯で治安と安定を回復したのを受けて、国防軍部隊と内務省総合治安局が、「旧体制の残党」の追跡を目的とした軍事作戦の第2段階を開始した。

カルダーハ市近くで内務省総合治安局の隊員や警官らの集団墓地が発見された。

タルトゥース県のアフマド・シャーミー県知事は、「旧体制の残党」の掃討が完了したのを受けて、公共生活が徐々に回復に向かっていると発表した。

内務省総合治安局と国防省部隊がラタキア市周辺に検問所を設置し、「旧体制の残党」の破壊工作を阻止した。

ラタキア市とタルトゥース市を結ぶ街道で、「旧体制の残党」が民間人の車を襲撃した。

国防省部隊の車列が、「旧体制の残党」の攻撃に対処するため、ラタキア市からバーニャース市に向かった。

ラタキア県のムスタファー・スフーフ警察部長は、内務省総合治安局と国防省部隊が「旧体制の残党」の数十人を無力化したと発表した。

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シャルア暫定大統領はビデオ演説で沿岸地域での事件の真相究明のための独立調査国民委員会と沿岸地域の住民を支援するための社会平和維持高等委員会の設置を発表(2025年3月9日)

シリア・アラブ共和国大統領府によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、3月6日に沿岸地域で発生した事件について調査するための独立調査国民委員会を設置するとの大統領令を発出した。

委員会は、ジュムア・ダビース・アンズィー裁判官、ハーリド・アドワーン・フルウ裁判官、アリー・ナアサーン裁判官、アラーッディーン・ユースフ・ラティーフ裁判官、ハンナーディー・アブー・アラブ裁判官、アワド・アフマド・アリー准将、ヤースィル・ファルハーン弁護士から構成される。

委員会は、民間人に対する違反行為、公共機関、内務省総合治安局要員、国防省部隊兵士への攻撃について調査し、責任者を特定したうえで、犯罪行為に関与した者を司法に送致することを任務とする。

イナブ・バラディーによると、委員の略歴は以下の通り。

  • アブー・アラブ:1976年、ダマスカス県生まれ。国際刑事法の博士号取得。イスラエルの占領に反対する活動を続けてきた法律家。2003年から13年まで、首相府の政務顧問委員会の委員、簡易裁判官、主任簡易裁判官を務める。2012年から13年には、自由シリア軍諸派の一つダマスカス軍事評議会の法務局メンバーを務める。制憲委員会にシリア交渉委員会法務局メンバーとして参加。自由シリア法廷、SY24、シリア女性ネットワークなどで法律研修官の顧問を務める。
  • アンズィー:1970年、ラッカ市出身。アレッポ大学で法学の学位を取得。2012年8月に司法機構を離反し、サウジアラビアに滞在。ラッカ市政治機構の総合調整官となり、2012年10月に自由シリア法廷を創設。アムネスティ・インターナショナルのメンバー。シリア革命反体制勢力国民連立の法務顧問チームのメンバー。ジャズィーラ・ユーフラテスアラブ評議会大会に参加。
  • フルウ:ハサカ県出身。移行期正義調整グループ調整官、制憲委員会メンバー。シリア暫定内閣の法務大臣補を務める。国民対話大会に参加。
  • アリー:ダマスカスの刑事治安長を務めていたが、2012年9月に離反。トルコに滞在。2013年初めに自由シリア軍諸派の一つ旗の盾旅団を結成。2021年までシリア交渉委員会に参加。
  • ファルハーン:1971年、ハサカ県生まれ。アレッポ大学で法学の学位を、シリア仮想大学で経営学の学位を取得。シリア革命反体制勢力国民連立、シリア国民連合の元メンバー。逮捕者失踪者擁護国民委員会の代表。制憲委員会にシリア交渉委員会の法律顧問として参加。2013年から15年にかけてシリア自由弁護士連合の事務局メンバー。
  • ラティーフ、ナアサーン:経歴不明 

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シャルア暫定大統領はまたこれに合わせて、シリア沿岸地域の情勢の進捗について、国民に向けてビデオ演説を行った。

演説の内容は以下の通り。

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
万世の主であるアッラーに称賛を捧げ、誠実なる使徒とその一族、そしてすべての教友たちに祝福と平安があらんことを。
親愛なる市民諸君
我が国は、過去数年間にわたり、苦難と困難な試練を乗り越えてきた。そしてついに自由を勝ち取り、国民の革命はその目標を達成した。しかし、最近になって、国の安定を揺るがし、混乱の渦へと引きずり込もうとする多くの試みがなされてきた。
今日、我々はこの決定的な瞬間に立っている、自らが新たな脅威に直面していることを見出している。それは、新たな内乱の火種を生み出し、我が国を内戦に誘導しようとする旧体制の残党とその背後にいる外部勢力の企てである。彼らの狙いは、国家を分裂させ、その統一と安定を破壊することにある。
我々は、この目の前にある危機が、単なる一過性の脅威ではなく、混乱を長引かせ、我が祖国の残されたものさえも破壊しようとする勢力による露骨な策略の結果であることを十分に理解している。おそらく、一部沿岸地域で現在起こっている出来事は、こうした試みの最も明白な例である。これが初めてではなく、約1ヵ月半前にも同様の事態が発生したが、我々はアッラーの加護のもとでそれを鎮圧した。
我々は、崩壊した旧体制が、その統治の下で深い傷を残したという現実を直視しなければならない。パレスチナ課、サイダナーヤー、治安機関、強姦、化学兵器、強制移住、そして住民の頭上で家を破壊する行為。これらすべてが、簡単には癒えない深い傷を残した。その結果として、昨日の出来事が引き起こされたのだ。国家は、勝利の最初の瞬間からこうした起きることを阻止してきたにもかかわらずである。
最初の瞬間から、我々は地域の治安維持部隊を強化し、社会平和を守り、報復行為の発生を防ぐために対応した。これらの部隊は攻撃を受け、多くの隊員が殺害され、焼かれ、さらに住民への暴力も行われた。この卑劣な犯罪を行った者たちは、過去14年間にわたりシリア国民に対して残虐な行為を繰り返してきた者たちと同じ勢力である。
彼らは、自らの行為によって社会平和を守る壁を壊してしまったことに気づいていない。これにより、「行き過ぎ」が発生し、我々全員が目の当たりにした混乱が広がることとなった。それゆえ、我々は冷静さを保ち、強い意志を持って、宗派間の亀裂や敵対を生み出そうする者たちに立ち向かわなければならない。
シリア国民、そして我が国の未来を案じるすべての人々に対して確認しておきたい。我々は、アサドの残党が我々の軍や国家機関に対して犯罪を行い、病院を襲撃し、罪のない民間人を殺害し、安全な地域に混乱をもたらしたことを決して容認しない。彼らに残された道はただ一つだ。直ちに法のもとに自らの身柄を差し出すことである。
我々は断固として、断固として、そしていかなる寛容も示すことなく、民間人の血を流した者、我々の国民を傷つけた者、国家の権限から逸脱した者、あるいは権力を私利私欲のために利用した者を追及することを確認する。法の上に立つ者は誰一人として存在しない。シリア国民の血で手を汚した者は、遅かれ早かれ必ず正義に直面することになる。
我々は、我が国の内政への干渉を促すいかなる呼びかけや、分裂や混乱を煽る扇動を厳しく非難する。そのような主張が我々の間に居場所を持つことは決して許されない。シリアは、そのあらゆる構成要素とともに、国民の強い意志と軍の力によって統一を維持し続ける。我々は、いかなる勢力であろうと、国家の一体性を損ない、社会平和を脅かすことを断じて許さない。
以上を踏まえ、我々は、沿岸地域での出来事を調査し、関与した者を裁判にかけ、シリア国民の前で真実を明らかにするために、真相究明委員会の設立を正式に発表した。これに、皆がこの混乱と陰謀の責任を負うべきかを知ることができる。
また、我々は社会平和維持高等委員会の設立を発表する。この委員会は、大統領府によって任命され、シリア沿岸地域の住民と直接対話を行い、彼らの声に耳を傾け、必要な支援を提供する任務を担う。これにより、この重要な時期において、彼らの安全と安定が保障され、国民統合が強化される。
最後に、我々は、地域および世界のすべての国々に対し、この歴史的な瞬間においてシリアとともに立ち、シリアの統一と主権を完全に尊重することを求める。
シリアはこれからも持ちこたえる。我々は、いかなる外国勢力や国内の派閥によっても、国家が混乱や内戦へと引きずり込まれることを決して許さない。我々は、誓いを守り続け、偉大な国民にふさわしい未来へと、揺るぎない決意をもって前進し続ける。
万世界の主であるアッラーに称賛を捧げる。そして皆に平安と慈悲、そしてアッラーの祝福があらんことを。

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シャルア暫定大統領は演説後、社会平和維持高等委員会を設置する大統領令を発出した。

委員会は、ハサン・スーファーン・シャーム、アナス・アイルート、ハーリド・アフマドの3人より構成され、沿岸地域の住民に意見聴取を行い、その安全と安定を維持するために必要な支援を行い、国民統合を強化することが任務。

イナブ・バラディーによると、各委員の略歴は以下の通り。

  • スーファーン:1977年、ラタキア市生まれ。別名アブー・バラー、シャーディー・マフディー。ティシュリーン大学(現在のラタキア大学)で経済学、サウジアラビアのアブドゥルアズィーズ国王大学でイスラーム法学を学ぶ。2004年にアル=カーイダと連絡をとっていたとしてサウジアラビアで1年投獄され、その後シリアに帰国。2008年に逮捕され、サイドナーヤー刑務所に収監される。2015年12月に捕虜交換の一貫として釈放され、シャーム自由イスラーム運動に参加。2017年8月に同運動の総司令官に就任。2017年2月に同運動とヌールッディーン・ザンキー運動が合併して結成されたシリア解放戦線の総司令官も務める。2018年2月まで両組織の総司令官を務める。シャーム解放機構との関係を深め、ジャービル・アリー・バーシャーの派閥との対立。
  • アイルート:1971年、バーニヤース市出身。ダマスカス大学シャリーア学部卒。レバノンでイスラーム経済の博士号を取得。バーニヤース市のモスクのイマームを務め、2011年から12年にかけて反体制運動を主導、治安当局に追われて国外に脱出。バーニヤース革命指導評議会議長を経て、シリア国民評議会に国民ブロック、革命運動ブロックの代表として参加。その後、シリア・イスラーム戦線に参加し、幹部となり、シリア革命反体制勢力国民連立にも参加。シリア救国内閣では法務省再審裁判所の裁判長を務める。2018年7月12日にダーイシュ(イスラーム国)による即席爆弾の攻撃で負傷。2024年12月8日にシリアに帰国し、バーニヤース市郊外に戻る。
  • アフマド:2012年から18年にかけてアサド前大統領の顧問を務めていたハーリド・アスアドと同一人物と目されるが、暫定内閣は事実確認については明らかにせず。大統領顧問だったアスアドは、当初は治安・政務担当、その後外務担当となり、米国や国連の高官らと「テロとの戦い」の連携などをめぐる秘密特使を務める。2021年夏にイドリブ県を訪れ、幼少期からの知り合いだったアブー・ムハンマド・ジャウラーニー(シャルア暫定大統領)と会談。また、トルコの仲介でジャウラーニーとの関係修復を求める。

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ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、首都ダマスカスのマッザ区のモスクで夜明け前の礼拝を行い、住民らと言葉を交わした。

このなかで、シャルア暫定大統領は以下のように述べた。

現下のシリア情勢について、想定していた課題の範囲内だ。
革命は、道徳を教え育んできたこれらのモスクから生まれた。それゆえ、シリアへの恐怖はない。 我々は、国民統合と社会平和を守らなければならない。我々にはともに生きる力がある。 シリアについては安心して欲しい。この国は、生き残るための資源と力を備えている。

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