英国政府は公式ホームページで声明を出し、英空軍が2月25日にアレッポ県でダーイシュ(イスラーム国)メンバーとして知られるテロリスト1人をMQ-9リーパー無人攻撃機で攻撃したと発表した。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のサラーフッディーン地区で、オートバイに乗った武装グループが男性1人を勤め先の事務所で銃で撃ち殺害した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局の隊員を装ったと軍服姿の武装グループがアクラビーヤ市で住居に押し入り、男性1人を拉致、その後殺害した。
シリア人権監視団によると、内務省総合治安局は、「旧体制の残党」との容疑でヒムス中央刑務所に収監されていた28人を釈放した。
シリア人権監視団によると、内務省総合治安局は、ナキーラ村で治安作戦を実施し、2日間で武器弾薬貯蔵施設を強襲した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、スカイラビーヤ市の警察がヒヤーリーン町での殺害事件に関与していた容疑者1人を新たに逮捕した。
シリア人権監視団によると、ガーブ平原とラタキア県のスルンファ町を結ぶ街道で、正体不明の武装グループが75歳の男性を銃で撃ち殺害した。
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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市で正体不明の武装グループがスワイダー市で男性1人を銃で撃ち殺害した。
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英国政府は公式ホームページなどを通じて、英国外務・英連邦・開発省の報道官が、アサド体制によってシリア国民の抑圧に利用されてきたシリア中央銀行、シリア・アラブ航空、エネルギー関連の企業など24の団体に対する資産凍結措置を解除したと発表した。
アサド体制のメンバーやカプタゴンの違法取引に関与した個人や団体への制裁は継続されるという。
イナブ・バラディーによると、制裁解除の対象となったのは、シリア中央銀行、シリア・アラブ航空のほか、農業協同組合銀行、ユーフラテス石油社、シリア商業銀行、ダイル・ザウル石油社、ティグリス石油社、エブラ石油社、シリア石油公社、石油製品公社、対外貿易石油会社、郵便貯蓄公庫総公社、バンゲッツ国際有限会社、郵便貯蓄基金、シリア石油貿易会社、シリア石油輸送会社、シリア石油会社、バーニヤース製油会社、ヒムス製油会社。
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SANAによると、外務在外居住者省は、イギリス政府がシリアの24団体を制裁対象から除外したことに歓迎の意を示した。
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SANAによると、国防省のハサン・アブドゥルガニー報道官(大佐)は、ラタキア県での地元武装グループと内務省総合治安局、国防省部隊との戦闘激化を受けて事態を受けて声明を出した。
内容は以下の通り。
戦争犯罪の大罪人どもへ、お前たちは我らが民の血を容赦なく流してきた。しかし、堅固な防備と武装にもかかわらず、敗北したのだ。今や、お前たちは山々を彷徨しているだけで、逃げ場はなく、裁判で正義に対峙するするしかない。
残された戦闘員たちよ、無意味な敗北の戦争の犠牲となるな。バッシャールは逃げ、お前たちを運命のままに見捨てた。同じ過ちを繰り返すな、それが最後の過ちとならぬように。
何千人もの者が武器を捨て、家族のもとへ戻る道を選んだ。だが、まだ逃亡し、殺人者や犯罪者を守るために死を選ぶ者がいる。選択は明白だ。武器を捨てるか、避けられぬ運命を迎えるかだ。
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ヒムス県では、『ワタン』によると、内務省総合治安局は、午後10時から翌午前8時までヒムス市で外出禁止令を発出した。
また、内務省総合治安局は、ヒムス市東部地区一帯に展開し、住民どうしの衝突を阻止した。
「シリア革命の咆哮者たち」によると、「旧体制の残党」(地元武装グループ)がヒムス市のハダーラ通りの建物に集結、国防省部隊と激しく交戦した。
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アレッポ県では、SANAによると、県の総合情報局が治安の確保や犯罪者の追跡を任務とする無人航空機部隊のA1特殊部隊を発足させた。
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SANAによると、内務省の麻薬撲滅局がヨルダンやアラブ湾岸諸国向けに密輸されようとしていた大量の麻薬を押収した。
シリア人権監視団によると、ヨルダンの国境警備隊と密輸グループが交戦し、密輸グループのメンバー4人が死亡した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、地元武装グループがバイト・アーナー村で内務省総合治安局のパトロール部隊を襲撃した。
これを受け、内務省総合治安局が約20輌の武装した車輛や装甲車を派遣し、襲撃犯を拘束しようとしたが、住民は正式な文書が示されないかたちでの身柄拘束を拒否し、撃ち合いに発展した。
バイト・アーナー村はスハイル・ハサン准将の出生地。
シリア人権監視団によると、国防省のヘリコプターがバイト・アーナー村を爆撃、またバイト・アーナー村とダーリヤー村一帯で内務省総合治安局が大規模な治安作戦を実施、地元武装グループと銃撃戦を行うとともに、迫撃砲による攻撃を行い、砲弾はドゥワイル・バアブダ村にまで及んだ。
ムラースィルーン(Syrian Reporters)によると、国防省のヘリコプター1機がバイト・アーナー村上空に飛来し、「残党」の拠点複数ヵ所を攻撃した。
アラビーヤ・チャンネルによると、ラタキア県上空では、国防省のヘリコプターや戦闘機が旋回を繰り返すのが確認された。
シリア人権監視団によると、地元武装グループはまた県内各所で内務省総合治安局の隊員や国防省部隊の兵士を要撃し、16人を殺傷した。
これに対して、ラタキア市の海軍士官学校に配置されている国防省部隊は、ハルフ・ヤーリー村、バアブダ村、ドゥワイル・バアブダ村、ダーリヤー村、ワーディー・カルア村、バイト・アーナー村に対して砲撃を行った。
シリア人権監視団によると、死亡した内務省総合治安局隊員と国防省部隊の兵士のほとんどはイドリブ県出身者。
シリア人権監視団によると、ラタキア市の刑事公安支局では、RPG弾ないしは手りゅう弾による攻撃と見られる爆発が発生した。
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一方、SANAは、「アサドの民兵の残党グループ」がバイト・アーナー村に近くで国防省部隊の兵士や車輌を攻撃し、複数の兵士が死傷、また、負傷者を救出するために駆け付けた救急車輛複数輌に対しても攻撃を加えたと伝えた。
事態を受けて、内務省総合治安局の増援部隊が同地に派遣されると、このグループはバイト・アーナー村に集結し、増援部隊に対して攻撃を加えた。
また、ジャブラ市近郊でも、「アサドの民兵の残党グループ」が内務省総合治安局の検問所を襲撃、民間車輛を攻撃、内務省総合治安局部隊はバイト・アーナー村とダーリヤー村で「残党グループ」を包囲した。
ラタキア県のムスタファー・クナイファーティー内務治安局長によると、内務省総合治安局部隊と交戦しているのは、スハイル・ハサン准将の配下にいた武装グループ。
ジャブラ市近郊の様子を取材していたジャズィーラ・チャンネルのカメラマンのリヤード・フサイン氏が「アサドの民兵の残党」に狙われて負傷した。
事態の悪化を受けて、国防省の増援部隊がジャブラ市および農村地帯に派遣された。
クナイファーティー内務治安局長はまた、複数の「アサドの民兵の残党グループ」が、内務省総合治安局の複数の拠点や検問所、ジャブラ市および周辺農村地帯で複数のパトロール部隊を攻撃し、多数の隊員が死傷したと発表した。
攻撃は事前に準備された周到なもので、ジャブラ市と周辺地域では、複数の政府施設や公共財産が攻撃によって損害を受けたが、内務省総合治安局はこれらを堅守した。
内務省総合治安局は「残党グループ」の攻撃を抑えることに成功したが、ジャブラ市内での戦闘は続いており、また、各県の内務省総合治安局の応援部隊が派遣されるとともに、国防省部隊も増援部隊を派遣し、事態の収拾に務めた。
トルコ占領下のアレッポ県アアザーズ市から内務省総合治安局の増援部隊がジャブラ市および周辺地域に派遣された。
ラタキア県治安筋によると、内務省総合治安局は、ラタキア市の刑事公安支部に対する「アサドの民兵のセル」の攻撃を未然に防ぎ、1人を無力化、3人を逮捕した。
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SANAによると、化学兵器禁止機関(OPCW)の執行理事会に出席するためにオランダのハーグを訪問中のアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン検察官、フェルナンド・アリアスOPCW事務局長、国際行方不明者委員会(ICMP)のキャサリン・ボンバーガー委員長を代表とする使節団と相次いでと会談した。
さらに、訪問の締めくくりとして、シャイバーニー外務在外居住者大臣は、駐ハーグ・カタール大使の招待を受け、ヨルダン、サウジアラビア、イエメン、パレスチナ、オマーン、アルジェリア、モロッコの大使らと懇談した。
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