ダマスカス県のヤルムーク難民キャンプでパレスチナ解放人民戦線・総司令部派のメンバーが正体不明の武装グループによって射殺(2025年9月13日)

ダマスカス県シリア人権監視団が15日に発表したところによると、ヤルムーク難民キャンプでパレスチナ解放人民戦線・総司令部派のメンバーが正体不明の武装グループによって射殺された。

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アサド前大統領の盟友で、ムスタファー・トゥラース元国防大臣の次男のマナーフ・トゥラース氏がパリで講演:シャルア移行期政権を「一色による支配」と評し、シャルア暫定大統領に「権力ではなく国家に入る」ことを呼びかける(2025年9月13日)


『クドス・アラビー』によると、アサド前大統領の盟友で、ムスタファー・トゥラース元国防大臣の次男のマナーフ・トゥラース氏(共和国護衛隊准将、前政権より離反)がフランスの首都パリにあるパリ政治学院で講演を行った。

 

後援は、フランス・レバノン・サークルによって主催され、同氏はシリアの現状と将来への展望について語った。

会場は厳重な警備体制のもと、事前登録と身分証提示が義務づけられ、さらに写真やビデオ撮影は禁止された。

数十人の聴衆を前に、トゥラース氏はアフマド・シャルア移行期政権の成功を願うとともに、その成否は「すべてのシリア人を包摂し、真の参加を可能にすること」にかかっていると強調した。

彼は現在のシリアの状況を「一色による支配」と評し、シャルア暫定大統領に「権力ではなく国家に入る」ことを呼びかけた。また、自身に大統領になる野心はなく、目標は「シリアの統一と国家建設への参加」であると述べた。

さらにトゥラース氏は「政治に参加するアシュアリー的・スーフィー的のイスラーム」を望むと述べ、「政治を支配する政治的イスラーム」は拒否した。

彼は「銃を一つにまとめる軍事評議会」を設立し、全ての勢力を統合して真の国民軍を建設すべきだと訴えた。その軍は「宗教的ではなく世俗的」であるべきと強調し、シリア軍の崩壊を防ぐため10,000人以上の離反士官、シリア民主軍、その他諸派と連絡を取っていると明かした。

また、トゥラース氏は「大統領権限を弱め、軍事評議会に力を持たせるべきだ」と主張し、移行期を安定させられるのは軍事機構だと述べた。

イスラエルとの和平・正常化については「今のシリアは脆弱で、主権的決定を下せる状態にない」と語り、議会や憲法、強力な国軍がない現状での合意は「降伏」あるいは「強要された和平」にすぎないと断じた。

シリア難民問題についても触れ、まずはレバノン・ヨルダン・トルコにいる避難民の迅速な帰還を優先し、その後西側のディアスポラの経験と制度的知識を生かして復興に参加させるべきだと述べた。

 

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ムドゥンによると、フランスの人権筋は、シャルア移行期政権がトゥラース氏の講演を阻止するようフランス当局に要請したとの一部情報を否定した。

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物流装備と装甲車を積載した30台の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列がハサカ県カスラク村に設置されている基地に向かう(2025年9月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、物流装備と装甲車を積載した30台の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列がイラク・クルディスタン地域からワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由して、シリアに入り、カスラク村に設置されている基地に向かった。

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イスラエル軍のパトロール部隊がクナイトラ県ムシャイリファ村に侵入(2025年9月13日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、車輛3台からなるイスラエル軍のパトロール部隊がムシャイリファ村に侵入し、村の主要道路の一つに展開、一時的な検問所を設置した。

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ダルアー県ブスル・ハリール市で、フッラース・ディーン機構の元メンバーとされる男性が何者かによって銃で撃たれ死亡(2025年9月13日)


ヒムス県では、ANHAシリア人権監視団によると、ジハード・サッカー・クラブ会長のリーバル・マスール氏は、元クラブ理事会メンバーのハンナー・イーサ氏、男子チームの選手イブラーヒーム・シャイフ選手とともに、首都ダマスカスに向かう途中、高速道路上で武装強盗の被害に遭った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスル・ハリール市で、フッラース・ディーン機構の元メンバーとされる男性が何者かによって銃で撃たれ、処刑されたかたちで発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アズィーズィーヤ村で、武装グループがアラウィー派の若い男性を自宅で家族の目前で殺害した。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県でアサーイシュ、YPJがダーイシュのメンバー10人を逮捕(2025年9月13日)

ダイル・ザウル県では、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)シリア人権監視団によると、アサーイシュ部隊がジュダイド・アカイダート村で緊急対応部隊(HAT)と共同で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー8人を逮捕した。

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ラッカ県では、ANHAシリア人権監視団によると、シリア民主軍の特殊部隊と女性防衛部隊(YPJ)がラッカ市で急襲作戦を実施し、ダーイシュのメンバー2人を逮捕した。

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スワイダー市中心部のカラーマ広場で抗議デモが行われ、誘拐された住民の解放、自決権、国連調査委員会の派遣、シャルア移行期政権拒否が訴えられる(2025年9月13日)

スワイダー県では、スワイダー24によると、スワイダー市中心部のカラーマ広場で抗議デモが行われ、誘拐された住民の解放、自決権、国連調査委員会の派遣、アフマド・シャルア移行期政権拒否が訴えられた。

シリア人権監視団によると、デモには数百人の住民が参加し、一部は、「ジャウラーニー、嘘つき、テロ軍の指導者」「スワイダーは自由だ、ジャウラーニーは出て行け」といった主張を行った。

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SANAによると、ダルアー県のブスル・ハリール市の通行所を経由して、カタールが提供した新たな援助物資を積んだシリア・アラブ赤新月社の貨物車輛10台からなる車列がスワイダー県に到着した。

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シリア人権監視団によると、シリア・アラブ赤新月社の救助隊が、ラーヒサ村で、7月に殺害(処刑)された7人(うち1人は女性)の遺体を収容した。

これにより、7月13日以降の戦闘、処刑、イスラエル軍の爆撃による死者の総数は2,038人となった。

内訳は以下の通りである。
・スワイダー県の犠牲者730人:その大多数はドゥルーズ派。うち民間人162人(子ども21人、女性51人、ドゥルーズ派以外の民間人12人(女性6人を含む))。
・国防省・治安部隊の要員477人:うちベドウィン部族出身者40人とレバノン人戦闘員1人。
・イスラエルの爆撃で死亡した国防省・内務省所属要員15人。
・国防省庁舎に対するイスラエルの爆撃で死亡した民間人3人(女性1人と身元不明の2人)。
・スワイダー県での戦闘で死亡した報道関係者2人。
・国防省・内務省の要員によって処刑されたドゥルーズ派808人(うち女性75人、子ども15人、高齢者、スワイダー国立病院の医療従事者20人)。
・ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン部族出身者3人(うち女性1人と子ども1人)

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シャイバーニー外務在外居住者大臣は、首都ダマスカスの同省本庁舎で、国際危機グループ代表団と会談(2025年9月13日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、首都ダマスカスの同省本庁舎で、国際危機グループ代表団と会談し、地域情勢の最新動向や、地域における安定と対話の進展を支援するための努力について協議が行われた。

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