イスラエル軍戦闘機がヒムス県ヒムス市南とラタキア県に位置する空軍部隊の拠点を爆撃(2025年9月8日)

シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機が、ヒムス県ヒムス市南に位置する空軍部隊の拠点を爆撃した。

標的となった地域では大きな爆発音が響き渡り、初期情報によれば、物的被害が報告されているが、人的被害については現時点で確認されていない。

イスラエル軍戦闘機はまた、ラタキア県のラタキア市北東の郊外に位置するスクービーン村にある兵舎1ヵ所を2度にわたり爆撃した。

爆撃を受けて後、現場に向かう救急車の音が確認されたものの、人的被害や物的損害の規模については今のところ不明である。

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イナブ・バラディーによると、標的となったと見られるのは、ヒムス県のヒムス市の南に位置するシンシャール村にある第19連隊所属の防空大隊基地、ヒムス市南東郊外に位置するマスカナ村にある武器庫、ラタキア県のスクービーン村にある兵舎で、地元情報筋によれば、この攻撃で負傷者が出たほか、周辺の民家も被害を受けた。

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ヒムス市(フェイスブック)は、シンシャール村とマスカナ村の間に位置する防空大学が標的となったとして、その映像を公開した。

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シリア人権監視団によると、2025年に入って以降のイスラエル軍の攻撃は97回を記録している。

そのうち86回は爆撃、11回は地上攻撃で、これらの攻撃によっておよそ135の標的(武器・弾薬庫、司令部、拠点、車両など)が破壊または損傷を受け、61人が死亡したことが確認されている。

死者の内訳は以下の通り:

・30人:軍事作戦局および国防省所属者(さらに54人が負傷)
・5人:身元不明者(うち2人はレバノン国籍)
・17人:民間人(3人が負傷)
・9人:「武装した民間人」とされる者たち

県別の爆撃およびその被害は以下の通り:

・アレッポ県:1回
・ダマスカス県、ダマスカス郊外:29回県(民間人3人死亡〔女性1人を含む〕、身元不明者5人死亡〔うちレバノン国籍2人〕、軍人6人死亡)
・スワイダー県:14回(国防省所属15人死亡)
・ヒムス県:8回(うち2回はシリア=レバノン国境の非正規通路を標的)
・クナイトラ県:7回(民間人2人死亡、軍事作戦局の要員2人死亡、1人負傷)
・ダルアー県:17回(民間人4人死亡、軍事作戦局要員1人死亡、他に負傷者あり)
・タルトゥース県:2回
・ラタキア県:5回(民間人1人死亡、3人負傷)
・ハマー県:3回(軍事作戦局要員4人死亡)

県別の地上攻撃およびその被害は以下の通り:

・ダルアー県:5回(武器を持った民間人16人死亡、他に負傷者あり)
・ダマスカス郊外県:1回
・クナイトラ県:5回

なお、イスラエル軍は2024年12月8日のアサド政権崩壊を受けて、同年末までに約500回の爆撃を実施し、シリア軍の武器庫を含む軍事拠点を攻撃、その結果、シリアの軍備はほぼ壊滅したと報告されている。

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30台の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列がハサカ県カスラク村にある基地に軍事・物流装備を輸送(2025年9月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、30台の貨物車輛からなる米主導の有志連合の車列がワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由してイラク・クルディスタン地域からシリアに入り、カスラク村にある基地に軍事・物流装備を輸送した。

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ハマー県サクリーヤ村のアラウィー派の男性が武装グループによって処刑される映像がSNSで拡散(2025年9月8日)

ハマー県では、シリア人権監視団アフダース・シャーミーヤによると、サクリーヤ村のアラウィー派の男性が、沿岸の盾師団を名乗る武装グループによって処刑される映像がSNSで拡散された。

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シリア民主軍はダイル・ザウル県バーグーズ村でダーイシュのスリーパーセルに属していると疑われる人物1人を逮捕(2025年9月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍はバーグーズ村で大規模な治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに属していると疑われる人物1人を逮捕した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、フール・キャンプで、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員どうしが撃ち合いとなり、3人が死亡し、1人が負傷した。

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スワイダー県ダーラ村で強制移住を余儀なくされたベドウィン系住民が帰還を求めて抗議デモを(2025年9月8日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、強制移住を余儀なくされたベドウィン系住民がダーラ村で、帰還を求めて抗議デモを行った。

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ダイル・ザウル市で女性教員が、首都ダマスカスで国防省の文民職員と商人が、ダルアー市で農民と青果商人が抗議デモ(2025年9月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、女性教師たちがダイル・ザウル市にある県教育局前に集まり、教育現場への復帰を求めて抗議デモを行った。

参加した女性教師の多くは、戦死者の遺族で、社会的な疎外や不安定な給与に苦しんでいるという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、国防省の文民職員らがカフルスーサ区にある内閣府近くで抗議デモを行い、雇用状況の明確化と前政権崩壊以来停止している給与の支払いを求めた。

デモ参加者は、ウマウィーイーン広場に移動し、抗議行動を継続しようとしたが、内務治安部隊が介入し、抗議デモには事前承認が必要だと要求し、解散させた。

一方、シリア人権監視団によると、旧市街のハミーディーヤ市場の入り口で、商人たちがフルーグの撤廃に抗議するデモが行われた。

フルーグとは、店舗や住居の家賃のほかに、賃借権(営業権・居住権)を売買・譲渡しないことへの保証金支払い制度を指すが、最近になってこれを廃止しようとする動きが出てきている。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、農民や青果商人たちがダルアー市にある県庁舎前で抗議デモを行い、国外からの野菜輸入を停止するよう要求した。

彼らは、輸入品が地元農作物に経済的損害を与え、農民が自らの収穫物を市場で販売する力を弱めていると訴えた。

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シリアとレバノンの法務省の関連部局と治安委員会が両国の拘束者の状況および関連する二国間協定について協議するための会合を開催(2025年9月8日)

SANAによると、シリアとレバノンの間で、両国の拘束者の状況および関連する二国間協定について協議するための会合が、両国法務省の関連部局と治安委員会の間で行われた。

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人民議会選挙高等委員会は各県の支部委員会の委員を対象とした研修ワークショップを終了したと発表(2025年9月8日)

人民議会選挙高等委員会(フェイスブック)によると、安定支援ユニット(SSU)、明日財団(TDA)、地域社会・意識ユニット(LACU)、市民社会振興機構(GLOCA)、シリア・ネットワーク連盟(SNL)による各県の支部委員会の委員を対象とした研修ワークショップが終了した。

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