シリア人権監視団は、8月にシリア各地で874人が殺害され、そのうち806人が民間人だったと発表(2025年9月1日)

シリア人権監視団は、8月にシリア各地で874人が殺害され、そのうち806人が民間人だったと発表した。

民間人死者(806人)の内訳は以下の通り。
・683人:男性・若い男性
・80人:女性
・43人:子供

また、死因の詳細は以下の通り:
・41人(うち子供11人・女性4人):無差別銃撃・衝突
・37人:国防省要員による銃撃
・1人:武装グループによる攻撃
・2人:原因不明(子供2人)
・32人(うち子供16人・女性4人):爆発性戦争残存物(ERW)による爆発
・547人(うち子供2人・女性59人):処刑
・54人(うち子供6人・女性9人):殺人事件
・10人:移行期政権の刑務所での拷問死
・3人(うち女性1人):ダーイシュ(イスラーム国)による攻撃
・1人:イスラエル軍による攻撃
・2人:トルコ国境警備隊(ジャンダルマ)による攻撃
・4人(うち子供2人):地雷・IED
・71人(うち子供4人・女性3人):正体不明の銃撃
・1人:シリア民主軍による攻撃

非民間人死者(68人)の内訳は以下の通り。

・ダーイシュ要員:4人
・国防省・内務省要員:34人
・シリア民主軍および関連部隊:15人
・武装グループ・イスラーム諸派:2人
・地元民兵:9人
・ジハード主義戦闘員:4人

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シリア人権監視団:前政権時代に「アスワド」の通称で知られていたアブー・ハサンなる密輸業者が、シャルア移行期政権治安機関内で要職に(2025年9月1日)

シリア人権監視団は、ヒムス県西部で、かつて密輸業に関与し、「アスワド」の通称で知られていたアブー・ハサンなる人物が、アフマド・シャルア移行期政権の「内務省総合治安局」(内務治安部隊)において要職に就いていると発表した。

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クレメンツUNHCR副高等弁務官:2024年12月のアサド政権崩壊以来、近隣諸国から約85万人のシリア難民が帰国(2025年9月1日)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のケリー・T・クレメンツ副高等弁務官は、APの取材に対して、2024年12月のアサド政権崩壊以来、近隣諸国から約85万人のシリア難民が帰国し、今後数週間でその数は100万人に達する可能性があると述べた。

一方、7月のスワイダー県でのドゥルーズ派住民に対する攻撃について、クレメンツ副高等弁務官は、約19万人がで避難を余儀なくされたが、UNHCRを含む国際支援団体が21回にわたり救援物資の輸送を行い、封鎖されていたダマスカス・スワイダー街道も再び開通されたことで、今後より多くの人道支援が可能になるとの見方を示した。

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在シリア・イタリア大使館は協力部門を再開(2025年9月1日)

在シリア・イタリア大使館のステファノ・ラファニアン大使は、Xを通じて「本日、大使館における協力部門の再開を、ダマスカスに駐在する職員と共にお知らせできることを誇りに思います。これは、同国での業務能力を強化し、シリアのあらゆる関係者との連携を深めるための重要な一歩です」とつづった。

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ダルアー市でシャーム自由人イスラーム運動元幹部で「アブシリー・ハウラーン」キャンペーン広報委員のムニーフ・ミスカーフ・カッダーフ氏(通称ムニーフ・ザイーム)が暗殺未遂に遭う(2025年9月1日)


ダルアー県では、イナブ・バラディーによると、ダルアー市でシャーム自由人イスラーム運動の幹部だったムニーフ・ミスカーフ・カッダーフ氏(通称ムニーフ・ザイーム)が暗殺未遂に遭った。

カッダーフ氏は、「アブシリー・ハウラーン」キャンペーンの広報委員会の一員で、頭部と脊椎に銃撃を受け、ダルアー国立病院に一端搬送された後、首都ダマスカスのムジュタヒド病院に移送された。

カッダーフ氏は2011年からの反体制運動における著名なメディア活動家の1人で、国内外の報道機関を通じてダルアー県の情勢を伝えてきた。

2018年以降はヨルダンに滞在していたが、2024年末の体制崩壊後に帰国し、人道キャンペーンに参加していた。

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ヒムス県でシーア派男性が殺害される(2025年9月1日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市とタルトゥース市を結ぶ高速道路沿線のマズラア村で、オートバイに乗った2人の武装グループがシーア派の50歳代の男性に向けて発砲し、殺害した。

また、シリア人権監視団によると、ヒムス市カラム・ザイトゥーン地区で前政権時代に殺害されたとみられる男性と子供の遺体が発見された。

さらに、シリア人権監視団によると、アイン・ナスル町の検問所で拘束されたと見られていたブワイダト・サラミーヤ村出身のシーア派の若い男性が遺体で発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市ファラーヤ地区で、前政権支持者と見られる若い男性が、何者かに撃たれて死亡した。

また、シリア人権監視団によると、ザカート村で住民が井戸の中から遺骨を発見した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー県出身の若い男性2人が、サイダー町近くの橋付近で何者かに狙撃され、1人が死亡、もう1人が負傷した。

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タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、シャーヒーン無人航空機が午前4時から午前9時まで、タルトゥース市のラーダール地区および周辺の村々の上空を飛来、旋回を続けた。

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米軍のパトロール部隊がハサカ県マーリキーヤ(ダイリーク)市一帯を巡回し、住民らと面会して治安状況を確認(2025年9月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、装甲車4台からなる米軍のパトロール部隊が、ヘリコプターの護衛を伴い、マーリキーヤ(ダイリーク)市のカルヒー(クージャラート)村一帯を巡回し、住民らと面会して治安状況を確認した。

パトロール部隊は、ミールカー・ミーラー村、カルズィールー(ゲル・ゼロ)村、ハーナー・スィリー村、スィーマルカー国境通行所などを巡回した。

また、シリア人権監視団によると、貨物車輛、M2ブラッドレー歩兵戦闘車、HMMWV(高機動多用途装輪車両)など24台からなる有志連合の車列が、イラク・クルディスタン地域からシリア領内へと入り、カスラク村に設置されている基地に向かった。

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タルトゥース市の港湾労働者たちが集まり、職場復帰を妨げる措置が続いていることに抗議(2025年9月1日)

タルトゥース県では、シリア人権監視団によると、タルトゥース市の港湾労働者たちが集まり、職場復帰を妨げる措置が続いていることに抗議した。

抗議行動は、大統領府事務局がすべての有給休暇を終了し、9月1日からの職場復帰を認めると決定していたにもかかわらず、決定が実施されていないことを受けたもの。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヒジャーズ駅前の広場で、強制失踪者の家族や支援者数十人が集まり、消息解明と正義の実現を求める抗議集会を行った。

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ムスリム民主統一党(PYD)共同党首:「シャルア移行期政権は国を統一できていない」(2025年9月1日)


民主統一党(PYD)のサーリフ・ムスリム共同党首は、オーストラリアの独立系メディアのグリーン・レフトのインタビューに応じ、アフマド・シャルア移行期政権は国を統一できていないと批判した。

ムスリム共同党首の主な発言は以下の通り。

ダマスカスの新政権が言っていることは、3月10日に署名された合意を履行する意思がないことの言い訳にすぎない。彼らはトルコの圧力の下で、この合意から逃れようとしている。
ハサカ市での会議はシリアの全ての構成員を結集させた。真に新しいシリアを建設するつもりの政権であれば、こうした会議を主催すべきだった。だが移行期政権は対話を拒否し、この会議を理由にパリでの会談を中止した。
スワイダー県で起きていることは、この政権がシリア社会のすべての構成員を含む民主国家を受け入られないことを示している。彼らはジハード主義的イスラーム以外のイデオロギーや宗教を認めない。
ロジャヴァで築いたものはシリア全体のモデルとなり得る。
彼らは3月10日合意を崩壊させようとしているが、我々は地域を守らねばならない。

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シリア民主軍はラッカ市でダーイシュのメンバーの1人、アフマド・マフムード(通称アブ・マンスール)を拘束することに成功(2025年9月1日)

シリア民主軍(広報センター)は、フェイスブックを通じて、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市北部の農村地帯にある軍事拠点に対して自爆攻撃を試みたが、シリア民主軍がこれを阻止することに成功したと発表した。

自爆攻撃を試みたダーイシュのメンバーは2人で、うち1人は負傷し、着用していた爆発ベルトを起動して自爆、もう1人はシリア民主軍部隊との交戦中に殺害された。

戦闘により、シリア民主軍の兵士3人が負傷した。

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シリア民主軍(広報センター)は、声明を出し、同軍所属の作戦司令室師団(TOL)が米主導の有志連合の支援を受けて、ラッカ市で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの1人、アフマド・マフムード(通称アブ・マンスール)を拘束することに成功したと発表した。

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イドリブ県ジスル・シュグール市近郊のヤアクービーヤ村にあるアルメニア正教の聖アンナ教会が再開される(2025年9月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アルメニア正教会アレッポ大司教区のマーカール・アシュカーリヤーン大司教は、ジスル・シュグール市近郊のヤアクービーヤ村にある聖アンナ教会を再開したと発表した。

ヤアクービーヤ村、カニーヤ村、ジャディーダ村などジスル・シュグール市北に位置するキリスト教徒の村々では、国内での戦闘が激化した2012年以来、多くの住民の避難、キリスト教徒人口は大幅に減少し、300人弱がとどまるのみだった。

だが、現在は住民の帰還が徐々に進んでおり、彼らが国内避難民(IDPs)が住み着いている自分たちの家屋の返還を当局に求めている。

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トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺を2度にわたり爆撃(2025年9月1日)


アレッポ県では、ANHAシリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機が北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるティシュリーン・ダム周辺を2度にわたり爆撃した。

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アレッポ市でデジタル・スクリプト大会が開幕:「シリアのためのインフルエンサー」をスローガンに、シリアおよびアラブ諸国のコンテンツ制作者やインフルエンサーら数百人が参加(2025年9月1日)


SANAによると、アレッポ市でデジタル・スクリプト大会が開幕し、「シリアのためのインフルエンサー」をスローガンに、シリアおよびアラブ諸国のコンテンツ制作者やインフルエンサーら数百人が参加した。

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SANAによると、シリア石油輸送会社は、タルトゥース市の石油積出港からタンカー(ニソス・クリスティアナ)により、ビー・サーフ・エナジー社向けに60万バレルの重質原油を輸出したと発表した。

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