イスラエル軍は前日にシリア領からエイラート市北部に飛来した2機のUAVを迎撃することに成功、報復としてシリア領内を攻撃したと発表(2024年7月14日)

イスラエル軍は午前2時42分テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、「昨日、シリア領からエイラート市北部に飛来した2機のUAVを迎撃することに成功、また夜間、シリア軍の指揮所1ヵ所とインフラ複数ヵ所を攻撃した。加えてシリア軍の防空部隊が使用するテロ標的複数ヵ所を攻撃した。シリアの体制には、領内で行われるすべてのテロ活動に対して責任があり、その責任を問われることになる」と発表した。

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

イスラエル軍はダマスカス県カフルスーサ区やダルアー県サナマイン市近郊などを航空攻撃、これにより軍関係者らが死傷(2024年7月14日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、イスラエル軍が本日深夜、占領下ゴラン高原方面から南部地区の軍地拠点多数とダマスカス県カフルスーサ区の住宅1棟を狙って航空攻撃を行い、シリア軍防空部隊がミサイル複数発を迎撃し、多数を撃破したものの、軍関係者1人が死亡、3人が負傷したと発表した。







この攻撃に関して、外務在外居住者省は声明を出し、イスラエルによる国際法や国際条約の無視、ガザ地区での大量虐殺犯罪に対して国際社会が沈黙を続けることは、国際憲章や国際法の重大な違反に立ち向かう国際システムの能力を損なうことになると警告した。

また、イスラエルは、シリアや地域諸国の領土を攻撃し続けることで、制御が困難で、悲惨で、予測不可能な結果を​​もたらしかねない深刻な事態悪化を自らもたらすとしたうえで、イスラエルの攻撃をもっとも厳しい調子で非難した。

SANA(7月14日付)が伝えた。

**

シリア人権監視団によると、攻撃は、ダマスカス県カフルスーサ区の住宅1棟、首都南の防空部隊拠点複数ヵ所、ダルアー県サナマイン市近郊の第79旅団の陣地1ヵ所などを狙ったもので、シリア軍および親政権民兵の2人が死亡、6人が負傷した。

**

シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、7月に入って4回目、今年に入って53回目(うち38回が航空攻撃、15回が地上攻撃)、これにより108あまりの標的が破壊され、軍関係者178人が死亡、96人が負傷しているという。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):23人
ヒズブッラーのメンバー:38人
イラク人:18人
「イランの民兵」のシリア人メンバー:43人
「イランの民兵」の外国人メンバー:14人
シリア軍将兵:42人

また、民間人も16人(女性3人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:21回
ダルアー県:14回
ヒムス県:7回
クナイトラ県:6回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を4回攻撃する一方、戦闘員1人が死亡したと発表(2024年7月14日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月14日の戦果について以下の通り発表した。

午前10時45分、ハドブ・ヤーリーン陣地一帯に展開するイスラエル軍をロケット弾複数発で攻撃。

(時刻明示せず)アルヌーン村、ハルダリー村に対する攻撃への報復として、アイレット・ハシャハルの第91師団司令部を自爆型無人航空機複数機で攻撃し、確実に損害を与える。

午後3時10分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地一帯に展開するイスラエル軍部隊をブルカーン重ロケット弾1発で攻撃。

午後7時5分、カフルシューバー村丘陵地帯のラムサー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

**

レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が死亡したと発表した。

**

イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後12時59分、レバノンからイスラエル北部に不審な航空標的1つが飛来、多連装ミサイルが迎撃に成功。また、ラーミヤー村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラを夜間に攻撃。

午後9時21分、マイス・ジャバル村、バニー・ハイヤーン村、アイター・シャアブ村、フーラー村にあるヒズブッラーのテロ・インフラ、軍事施設を攻撃。

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Qanat al-Manar, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合所属のMQ-9リーパー無人航空機1機がヒムス県スフナ市上空でロシア軍のSu-35戦闘機1機に危険な接近をしたと発表(2024年7月14日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、米主導の有志連合所属のMQ-9リーパー無人航空機1機がヒムス県スフナ市上空でロシア軍のSu-35戦闘機1機に危険な接近をしたと発表した。

ロシア軍パイロットはプロ意識を発揮し、衝突を防ぐための適切な措置を講じた。

イグナシュク副センター長はまた、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を9件確認したと発表した。

さらに、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、ラファール戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機4機による領空侵犯を8件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(7月14日付)、タス通信(7月14日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 14, 2024、TASS, July 14, 2024をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米中央軍(CENTCOM)は紅海上空でフーシー派の無人航空機(UAV)2機、紅海で無人水上艦艇(USV)1隻、フーシー派支配地域で無人機1機を破壊することに成功したと発表(2024年7月14日)

米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午後10時25分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、過去24時間内に紅海上空でフーシー派の無人航空機(UAV)2機、紅海で無人水上艦艇(USV)1隻、フーシー派支配地域で無人機1機を破壊することに成功したと発表した。

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イエメンのアンサール・アッラーはアデン湾でイスラエルの船舶1隻を攻撃するとともに、イスラエルのエイラート市地域にある軍事標的複数ヵ所を攻撃したと発表(2024年7月14日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後10時32分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、アデン湾でイスラエルの船舶1隻を攻撃するとともに、イスラエルのエイラート市地域にある軍事標的複数ヵ所を攻撃したと発表した。

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がラッカ県アイン・イーサー市近郊を攻撃、シリア民主軍と契約していた民間人労働者1人が死亡(2024年7月14日)

ラッカ県では、ANHA(7月14日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の軍事用のトンネルを攻撃、シリア民主軍と契約していた民間人労働者1人が死亡した。

**

ハサカ県では、ANHA(7月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(7月14日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・ジージャーン村、タッル・アナブ村を砲撃した。

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ビンニシュ市で総合治安機関が抗議デモを指導する活動家4人を逮捕・連行(2024年7月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるビンニシュ市で、同機構の総合治安機関が抗議デモを指導する活動家4人を逮捕し、連行した。

ビンニシュ市では13日、住民らによって交渉委員会が設置され、シャーム解放機構に対する抗議デモを停止することの見返りとして、逮捕の阻止、抗議デモに参加したとして逮捕されている住民らの釈放を求めることを決定していた。

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市(アレッポ県)で爆発が発生し、住民1人が死亡(2024年7月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市の野菜市場で、爆発が発生し、住民1人が死亡、子供1人を含む6人が負傷した。

一方、アアザーズ市では、トルコに対する抗議デモが続いた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるヒルバト・ジャウズ村に近い国境地帯で、トルコ軍憲兵隊がトルコ領内に不法入国しようとした若い男性1人を射殺した。

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュのスリーパーセルがラッカ県でカーティルジー・インターナショナル・グループ社の石油トレーラー複数輌からなる車列を襲撃、ドライバーら5人を殺傷(2024年7月14日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがザムラ村とハマー県のイスリヤー村を結ぶ街道で、カーティルジー・インターナショナル・グループ社の石油トレーラー複数輌からなる車列を襲撃、これによりドライバー2人が死亡、3人が負傷した。

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県で第4期人民議会選挙の投票に先立って、武装集団が警察署を襲撃、抗議デモ参加者が投票箱を奪い、燃やす(2024年7月14日)

スワイダー県では、シリア人権監視団、スワイダー24(7月15日付)、ANHA(7月15日付)などによると、武装集団がスワイダー市の警察署をRPG弾で攻撃、警察官と撃ち合いとなった。

また、マズラア町、ムルダク村、クライヤー町で、15日に投票が予定されている第4期人民議会選挙の投票箱設置に抗議するデモが行われた。

マズラア町では、デモ参加者らは、投票所から投票箱を持ち去り、ムルダク村では、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖、投票箱の搬入を阻止した。

クライヤー町でも、デモ参加者が投票箱を奪い、路上で燃やし、抗議の意志を示した。

このほか、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)では、活動家らが抗議デモを続け、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

また、ウルマーン村、カナワート市、クライヤー町、サリーム村で活動家らが第4期人民議会選挙の投票所を襲撃し、投票箱を燃やし、クライヤー町では、活動家らが投票所を閉鎖した。

ジュナイナ村では、活動家らが投票箱の設置を拒否した。

AFP, July 14, 2024、ANHA, July 14, 2024、‘Inab Baladi, July 14, 2024、Reuters, July 14, 2024、SANA, July 14, 2024、SOHR, July 14, 2024、Suwayda 24, July 14, 2024、July 15, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.