ロシア外務省のザハロワ報道官は7月9日未明のイスラエル軍によるタルトゥース県バーニヤース市への航空攻撃を非難(2024年7月12日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は会見で、7月9日未明のイスラエル軍によるタルトゥース県バーニヤース市に対する航空攻撃を非難した。

ザハロワ報道官は以下の通り述べた。

7月8日遅く、イスラエル空軍はタルトゥース県バーニヤース市に武器庫があるとして、同地を狙って攻撃した…。
我々は、このような無責任な行動を断固として非難する。それらは中東紛争の拡大の可能性を高め、この地域を危険な奈落の底に陥れるものだ…。
ロシアは、悲劇的な結果を引き起こす可能性のある国際法を無視したシリアに対する武力行動を自制するようイスラエル指導部に強く求めている。

RIAノーヴォスチ通信(7月13日付)、タス通信(7月13日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 13, 2024、TASS, July 13, 2024をもとに作成。

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シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣はアレッポ県アアザーズ市での抗議デモを「忌まわしい分離主義的計略」と非難(2024年7月12日)

シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣は声明を出し、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市(アレッポ県)での抗議デモで、参加者らがシリア革命反体制勢力国民連立と暫定内閣の本部を襲撃、封鎖したことに関して、「忌まわしい分離主義的計略」と非難した。

AFP, July 13, 2024、ANHA, July 13, 2024、‘Inab Baladi, July 13, 2024、Reuters, July 13, 2024、SANA, July 13, 2024、SOHR, July 13, 2024などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領:「アサド大統領をトルコに招待した…トルコ、ないしは第三国で会合が行われることになる」(2024年7月12日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、アサド大統領をトルコに招待したとしたうえで、トルコ、ないしは第三国で会合が行われることになると述べた。

NATO首脳会議に出席するために、米国のワシントンDCを訪れたエルドアン大統領は、以下の通り述べた。

2週間前にアサド氏に招待状を送った。私の国に来るか、第三国に招いて会談することになる。
ハカン・フィダン外務大臣らにこのプロセスのための行程表案を作成するよう指示した。
我々は、可能な限り、シリアの領土の一体性に関心を示してきた、と言っている。
これまでのところ、(正常化の)プロセスは前進している。近いうちに具体的な措置を講じることを期待している。
我々は、何年のの間、隣国と停戦する努力をしてきた。テロ組織(クルド民族主義勢力のこと)は、挑発や策略によってこのプロセスを反故にしようとしている。だが、我々にはそれは織り込み済みであり、あらゆることに備える準備はできている。我々はシリアの平和を望んでおり、平和を望むすべての人が(シリア政府との関係改善に向けた)我々の歴史的な呼びかけを支持することを期待している。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を5回攻撃する一方、戦闘員2人が死亡したと発表(2024年7月12日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月12日の戦果について以下の通り発表した。


午前8時50分、メトゥラ町にあるスパイ設備を地対地ミサイル複数発で攻撃し、これを破壊。

午前9時50分、ハニタ(キブツ)一帯で防御陣地を構築しようとしているイスラエル軍部隊を攻撃。

(時刻明示せず)レバノン南部に対する攻撃への報復として、ラーミーム陣地の第769東部旅団所属の歩兵大隊司令部を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)カフルカラー村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍がメトゥラ町で使用する建物1棟を攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、イスラエル軍が使用するミスカヴ・アム(キブツ)の建物1棟を攻撃。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員2人が死亡したと発表した。


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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

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午前10時6分、アダミット(キブツ)で警戒警報が発令され、レバノンから飛翔体1つが飛来し、空地に着弾。

午後6時47分、レバノンからドブ山、マルガリオット入植地、メトゥラ町地域に終日多数の飛翔体の飛来が確認され、一部が空地に着弾。本日早く、ラーシャイヤー・ファーフール村地域でヒズブッラーのテロリスト1人の活動を確認、同地から1週間にわたって多数の飛翔体がゴラン高原に向けて発射されており、イスラエル軍はこのテロリストを攻撃。さらに、ラーミヤー村、ジッビーン村、ティールハルファー村、カフルカラー村地域にあるヒズブッラーの監視ポスト、軍事施設などのテロ・インフラを攻撃。

午後11時38分、本日早くにメトゥラ町に対して飛翔体が発射されたことへの報復として、カフルカラー村、タイバ村、ヒヤーム村地域にあるヒズブッラーの軍事施設、監視ポスト、テロ・インフラを攻撃。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Qanat al-Manar, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合所属のMQ-9リーパー無人航空機1機がヒムス県スフナ市上空でロシア軍のSu-35戦闘機1機に危険な接近をしたと発表(2024年7月12日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、米主導の有志連合所属のMQ-9リーパー無人航空機1機がヒムス県スフナ市上空でロシア軍のSu-35戦闘機1機に危険な接近をしたと発表した。

ロシア軍パイロットはプロ意識を発揮し、衝突を防ぐための適切な措置を講じた。

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イグナシュク副センター長はまた、過去24時間に米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、ラファール戦闘機2機、タイフーン戦闘機4機、A-10サンダーボルト攻撃機4機による領空侵犯を12件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(7月12日付)、タス通信(7月12日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 12, 2024、TASS, July 12, 2024をもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はフーシー派のUSV、UAS、UAVを撃破したと発表(2024年7月12日)

米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午前0時28分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、過去24時間中にフーシー派の無人水上艦艇(USV)5隻を撃沈、また紅海上空でフーシー派の無人航空システム(UAS)2機、UAS1機を破壊することに成功したと発表した。

また午後10時33分にも声明を出し、過去24時間で、フーシ派ーの無人航空機(UAV)3機​​を破壊することに成功したと発表した。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)は貨物船チャリサリスを紅海とバブ・エル・マンデブ海峡で攻撃したと発表(2024年7月12日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後10時31分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、貨物船チャリサリスを紅海とバブ・エル・マンデブ海峡で攻撃したと発表した。

pic.twitter.com/KD5Bo2R5Gy

— العميد يحيى سريع (@army21ye) July 12, 2024

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるイドリブ県カルサア村一帯でシリア軍部隊を狙撃(2024年7月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるカルサア村一帯でシリア軍部隊を狙撃、2人を負傷させた。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアアザーズ市(アレッポ県)で、トルコとシリア政府の関係正常化に抗議するデモが行われ、デモ参加者らがシリア暫定内閣の本部を襲撃(2024年7月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市で、トルコとシリア政府の関係正常化に抗議するデモが行われ、デモ参加者らが、シリア革命反体制勢力国民連立および同組織傘下のシリア暫定内閣の本部を襲撃した。

デモは、「トルコの体制は正常化を指導者、隷属する司令官らはその道具」と銘打って呼びかけられ、参加者らはシリア革命反体制勢力国民連立の旗を引きずり下ろし、「アッラーのほかに神なし、トルコ人はアッラーの敵」などと連呼したほか、「和解とは国連安保理決議第2254号の実効」「(和解を)受け入れることは反逆、その宣伝は不当行為」などと書かれたプラカードを掲げて、抗議の意志を示した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つラアス・アイン市で、シリア国民軍の憲兵隊が11日深夜から12日未明にかけて、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーなどからなる同軍所属組織の東部自由人連合のメンバー3人を逮捕した。

3人はトルコに対する抗議デモに参加したとの容疑で自宅で逮捕され、トルコに連行された。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、July 13, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ウマル油田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地に貨物機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年7月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるウマル油田に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地に貨物機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ビンニシュ市で、治安要員1500人以上が展開するなかでジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモが行われる(2024年7月12日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団、イナブ・バラディー(7月12日付)などによると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、カッリー町、カフルタハーリーム町、アルマナーズ市、クマイナース村、サルマダー市の国内避難民(IDPs)キャンプ、アリーハー市、カフルルースィーン村のIDPsキャンプ、サルキーン市、アビーン・サムアーン村、クールカーニヤー村、ダイル・ハッサーン村のIDPsキャンプ、アティマ村のIDPsキャンプ、ルージュ平原のIDPsキャンプで、住民らが金曜日の午後の集団礼拝後、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモを行った。













同様のデモは、アレッポ県のダーラト・イッザ市、アターリブ市、ジーナ村でも発生した。


このうち、ビンニシュ市では、シャーム解放機構の治安要員1,500人以上が展開し、デモを阻止しようとした。



だが、デモ発生を阻止できず、治安要員は参加者らに暴行を加えた。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年7月12日)

スワイダー県では、スワイダー24(7月12日付)、イナブ・バラディー(7月12日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024、Suwayda 24, July 12, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊のワフシーヤ村を砲撃(2024年7月12日)

アレッポ県では、ANHA(7月12日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のワフシーヤ村を砲撃した。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)は一方的制裁がシリア国民への基本的サービスや人道支援の提供が阻害されていると指摘(2024年7月12日)

国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)は、「シリア・アラブ共和国に対する一方的な強制措置のダイナミクスと意図しない効果」と題された報告書(/ESCWA/CL3.SEP/2023/TP.8)のなかで、制裁がシリア国民への基本的サービスや人道支援の提供が阻害されていると指摘した。

報告書は「シリアの未来のための国民アジェンダ」(NAFS、ディーナー・ムルヒム代表)が作成したもの。

報告書によると、ESCWAは、シリア在住者1,142人(うち45人が回答を拒否)を対象に世論調査を実施した。

それによると、自分たちの生活が制裁の影響を受けていると答えた回答者は92%、これに対して、受けていないと答えたのは8%だけだった。

また、自分たちの生活に悪影響を与える制裁を支持するかとの問いには、66%が支持しないと答えた。

制裁を支持すると答えた回答者のなかにも、自分たちの生活に悪影響を与えていると回答した者が散見された。

報告書はそのうえで、制裁による意図せぬ結果に対処するため、人道支援団体を含む関係者との対話を継続すること、• 制裁の有効性を監視し、改善を提案するための監視メカニズムを確立することなどを提言した。

SANA(7月12日付)、イナブ・バラディー(7月12日付)などが伝えた。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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シリア開発信託は三宅在シリア日本国大使館臨時代理のテクノロジー成長育成施設訪問時の映像を公開(2024年7月12日)

シリア開発信託はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/SyriaTrust)を通じて、三宅浩史在シリア日本国大使館臨時代理が同組織を訪れた時の映像を公開した。

三宅臨時代理大使は、シリア開発信託が推し進めるテクノロジー成長育成施設を訪れ、学生さんや彼らが立ち上げた新興企業の取り組みを視察した。

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公開された映像で三宅臨時代理大使が述べたシリアの若者たちにへのメッセージ(アラビア語字幕の日本語訳)は以下の通り。

私はこの組織の哲学に非常に感銘を受けています。シリアの学生たちによる革新的なプロジェクトはすべて…
まさに若者世代希望の炎です。
これは1000年先を見据えた戦略プロジェクトです。
私は今日、訪問できたことを非常に嬉しく思っています。大使館、そして東京に戻り…
この組織のために何ができるかを考えたいです。
あなた方はシリアの未来です。そのことを誇りに思って、希望を持ってください。

AFP, July 12, 2024、ANHA, July 12, 2024、‘Inab Baladi, July 12, 2024、Reuters, July 12, 2024、SANA, July 12, 2024、SOHR, July 12, 2024などをもとに作成。

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