トルコのエルドアン大統領:「アサド大統領がトルコとの関係改善に向けて一歩を踏み出し次第、我々は彼に同じアプローチを行う段階に達している」(2024年7月7日)

トルコのレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領は、サッカーの2024年欧州選手権準々決勝トルコ対オランダ戦を観戦するために訪れたドイツから帰国する機内で記者団に発言し、質問に答えた。

エルドアン大統領はシリアとの関係について次のように述べた。

アサド大統領がトルコとの関係改善に向けて一歩を踏み出し次第、我々は彼に同じアプローチを行う段階に達している。我々はシリアの敵ではなく、家族としてアサド大統領と会っていたからだ。我々は(アサド大統領を)招待することで、トルコとシリアの関係を過去と同じレベルに引き上げたいと願っている。プーチン大統領は、この問題(アサド大統領とともにトルコを訪れること)についていつでも、アプローチできるという。イラクの首相もだ…。我々は仲介について話し合っているのだ。なぜ隣国と対話しないというのか?

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を9回攻撃したと発表(2024年7月7日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月6日の戦果について以下の通り発表した。

午前8時45分、ラーヒブ陣地のスパイ設備を攻撃し、これを破壊。

(時刻明示せず)ベカーア地域に対する攻撃や暗殺への報復として、ティベリウス湖西のニムラ基地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午前11時50分、バグダーディー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ベカーア地域に対する報復の一環として、メロン基地の管制航空作戦部隊本部をカチューシャ砲数十発で攻撃し、直接の損害を与え、一部を破壊、火災を発生させる。

午後2時45分、バイヤード・バリーダー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)マアルーブ村などに対する攻撃への報復として、アイレット・ハシャハルの第91師団司令部をカチューシャ砲数十発で攻撃。

(時刻明示せず)ナークーラ村、アイター・シャアブ村地域に対する攻撃への報復として、レモン山の陣地複数ヵ所をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)ベカーア地域に対する攻撃への報復として、占領下ゴラン高原のヘルモン山の東側にある技術偵察長距離電子センターを自爆型無人航空機複数機で攻撃し、スパイ諜報設備、技術システムに侵害を与える。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前10時53分、レバノンから下ガリラヤ地域に約20発の飛翔体が飛来、多連装ミサイルが一部を迎撃。またラモト・ナフタリ入植地地域に向けてロケット弾やミサイルが発射され、5時34分に警報が発令、多連装ミサイルが不審な航空標的1つを撃破。

午後5時23分、本日早く、レバノンからメロン山地域に約20の飛翔体が飛来し、火災が発生。また、本日早く、アイター・シャアブ村地域からシュトゥラ入植地地域に向けて対戦車ミサイル2発が発射される。これに対して、イスラエル軍ミサイルを発射したヒズブッラーの軍事施設を特定し、これを攻撃。午後には、ザルイット入植地地域に向けてさらに2発の対戦車ミサイルが発射され、イスラエル軍兵士1人が軽傷を負う。イスラエル軍はマアルーブ村地域の軍事施設、ナークーラ村地域のテロ・インフラを攻撃。

午後8時16分、1時間前にイスラエル北部に敵航空機1機が侵入、多連装ミサイルがドブ山、ダフナ(キブツ)地域でこれらを迎撃。

午後9時1分、ゴラン高原地域で先ほど警報が発令され、多連装ミサイルがレバノンからの不審な航空標的一つを迎撃。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Qanat al-Manar, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を8件、55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2024年7月7日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を8件確認したと発表した。

ポポフ副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機6機、A-10サンダーボルト攻撃機4機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

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また、イドリブ県内の緊張緩和地帯では、爆発物が装着されたクアドコプター・タイプの無人航空機1機を「テロリスト」がフライフィル村から発射し、カフルムース村の陣地を攻撃、これによりシリア軍兵士3人が負傷した。

RIAノーヴォスチ通信(7月7日付)、タス通信(7月7日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 7, 2024、TASS, July 7, 2024をもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局はフール・キャンプとロジュ・キャンプに収容していたダーイシュのロシア人メンバーの子供20人の身柄をロシアに引き渡す(2024年7月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局は、フール・キャンプとロジュ・キャンプに収容していたダーイシュ(イスラーム国)のロシア人メンバーの子供20人(5~15歳)の身柄を、ロシア側に引き渡した。

子供たち2人は、モスクワ州のチカロフスキー航空基地に空路で輸送され、ロシアに帰国した。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県のビシュリー山の砂漠地帯にある国防隊の陣地複数ヵ所を攻撃(2024年7月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がビシュリー山の砂漠地帯にある国防隊の陣地複数ヵ所を攻撃した。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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トルコの傭兵としてニジェールに派遣されていたシリア人戦闘員の遺体がシャーム解放機構支配下にイドリブ県に移送される(2024年7月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるカラーマ国内避難民(IDPs)キャンプ群に、トルコの傭兵としてニジェールに派遣されていたシリア人戦闘員の遺体が移送された。

遺体として帰還したシリア人戦闘員は、ハマー県ジャナービラ村出身。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のイドリブ市、アルマナーズ市、カフルタハーリーム町で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモ(2024年7月7日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、アルマナーズ市、カフルタハーリーム町で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモを行った。




また、シリア人権監視団によると、イドリブ市内では、活動家数十人がトルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモを行った。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年7月7日)

スワイダー県では、スワイダー24(7月7日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で、正体不明の武装集団が反体制武装集団の元司令官1人を銃で撃ち殺害した。

殺害されたのは、地元武装集団を率いるフサーム・ハルキー(通称ブージー)のきょうだいのイスマーイール・ハルキー(通称アブー・アースィム)。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024、Suwayda 24, July 7, 2024などをもとに作成。

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トルコ当局は、シリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモへの対抗措置として閉鎖していた「オリーブの枝」地域とトルコを繋ぐハマーム村の国境通行所を再開(2024年7月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ当局は、トルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモへの対抗措置として7月2日に閉鎖していた「オリーブの枝」地域とトルコを繋ぐハマーム村の国境通行所(オリーブの枝通行所)を再開した。

一方、ANHA(7月7日付)によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域と「オリーブの枝」地域では、トルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモへの制裁として、トルコによるインターネット通信の遮断が続いた。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県とアレッポ県を砲撃(2024年7月7日)

ハサカ県では、ANHA(7月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のタッル・タウィール村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(7月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村を砲撃した。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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