エジプト・サウジ外相会談:対シリア政策をめぐって温度差(2015年5月31日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣はカイロを訪問し、エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

会談後の共同記者会見で、ジュバイル外務大臣は「シリアの支配において、正統性を失ったアサドが果たしている役割を終わらせたいと思ってきた。同時に、アサド後に…シリアに安定と平和をもたらしたいと願っている」と述べた。

一方、シュクリー外務大臣は「この点に関して両国の政策は相補的なものであり、完全に視座を一致させる必要はない」と述べ、サウジアラビアと一線を画した。

また、シリア情勢をめぐるロシアとの関係については、「ロシアの当事者とともに、シリア政府に政治プロセスに関与し、反体制派と建設的な対話が行われる余地が開かれるのを促すために行動し、こうした対話をエジプト、サウジアラビア、そしてロシアが後押しする」と述べた。

ARA News(6月1日付)が伝えた。

AFP, June 1, 2015、AP, June 1, 2015、ARA News, June 1, 2015、Champress, June 1, 2015、al-Hayat, June 2, 2015、Iraqi News, June 1, 2015、Kull-na Shuraka’, June 1, 2015、al-Mada Press, June 1, 2015、Naharnet, June 1, 2015、NNA, June 1, 2015、Reuters, June 1, 2015、SANA, June 1, 2015、UPI, June 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.