ロシアのプーチン大統領「欧米諸国は錯乱しており、自分たちの標的が何なのかを理解していない」(2015年10月13日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、VTBキャピタルが主催する第7回投資フォーラムで講演し、米国によるシリア北部への武器投下に関して「これらの武器がテロ組織ダーイシュ(イスラーム国)の手に渡らないという保証はない」と指弾するとともに、「「テロとの戦い」のための協力を求める我々の呼びかけに彼ら(米国)は応えようとしない」と批判した。

プーチン大統領はまた、シリア紛争の解決に向けて、ドミートリー・メドヴェージェフ首相を団長とする大規模使節団を米国に派遣し、協議を行うと表明する一方、ロシア軍のシリア介入を批判する欧米諸国の姿勢について「錯乱しており、実際に何が起きているか、そして自分たちの標的が何なのかについて明確な理解がない」と批判した。

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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はロシアのモスクワを訪問し、セルゲイ・ラヴロフ外務大臣と会談、シリア紛争の解決に向けた政治プロセスなどについて意見を交わした。

ラヴロフ外務大臣は会談冒頭、紛争解決に向けたプロセスと「テロとの戦い」におけるさまざまな当事者の努力を一つに統合するプロセスとを結びつけるべきだと述べる一方、「一部の国がテロに対する統一戦線結成を遅らせようとしている」との懸念を表明した。

とりわけ、ラヴロフ外務大臣は「ワシントンがシリアの反体制派に供与している武器の大部分がテロリストの手に渡っている」と指摘、「反体制派支配地域への弾薬の投下など、シリアの反体制派に対する米国の新たな支援計画には多くの疑問が残る」と批判した。

ラヴロフ外務大臣はさらに「米国は昨日、反体制派支援に関するヴィジョンを変更したと発表し、彼らの教練に代えて、弾薬を投下した。しかし、これらの弾薬はどこに行くのか? これらの弾薬は、ダーイシュ(イスラーム国)の手に渡っている「トヨタ」の自動車と同じことになるのではないか…。欧米諸国は以前、モスクワに自由シリア軍と連絡をとるよう忠告してきたが、今度は「シリア民主軍」なる新たな同盟について云々している…。かつてダーイシュと協力し合ってきた組織もこうした同盟に加わっていることに懸念を感じる」と付言した。

そのうえで、「ロシアは、愛国的なシリアの反体制派とテロとの戦いという文脈において調整するが、(反体制派のなかに)世俗的で統一的なシリアの維持に関心がある勢力を見つけることはできない」と述べた。

一方、デミストゥラ共同特別代表は、ラヴロフ外務大臣に対して、ロシア軍によるシリア空爆開始を踏まえて、ロシアを含む当事者と協議を行い、紛争終結をめざすと述べる一方で、「軍事介入は長くは続き得ない。また政治プロセスがなければ効果は生じ得ない」と表明した。

AFP, October 13, 2015、AP, October 13, 2015、ARA News, October 13, 2015、Champress, October 13, 2015、al-Hayat, October 14, 2015、Iraqi News, October 13, 2015、Kull-na Shuraka’, October 13, 2015、al-Mada Press, October 13, 2015、Naharnet, October 13, 2015、NNA, October 13, 2015、Reuters, October 13, 2015、SANA, October 13, 2015、UPI, October 13, 2015などをもとに作成。

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