サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は、トルコを訪問し、アンカラでフェリドゥン・シニルリオール外務大臣と会談、シリア情勢などへの対応について協議した。
会談後、ジュバイル外務大臣は記者会見で、ロシア軍の介入により、シリアでの暴力や戦闘員流入が進行し、地域全体に悪影響を及ぼすと述べる一方、トルコとともに反体制派の支援を続けると強調した。
また紛争解決に向けた政治プロセスについては、2012年のジュネーブ合意に基づいた政治解決をめざすと述べるとともに、「ジュネーブ合意に基づく政治的解決によってもたらされる移行政府において、バッシャール・アサドはシリアの未来における何らの役割も担うことはない」と強調した。
一方、シニルリオール外務大臣も、ロシア軍のシリア介入が「誤り」でシリアに良い結果をもたらさないと述べるとともに、反体制派への支持継続、移行期の必要を主張、「我々はアサドが再びシリアを支配することを受け入れることはできない」と強調した。
AFP, October 15, 2015、AP, October 15, 2015、ARA News, October 15, 2015、Champress, October 15, 2015、al-Hayat, October 16, 2015、Iraqi News, October 15, 2015、Kull-na Shuraka’, October 15, 2015、al-Mada Press, October 15, 2015、Naharnet, October 15, 2015、NNA, October 15, 2015、Reuters, October 15, 2015、SANA, October 15, 2015、UPI, October 15, 2015などをもとに作成。
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