ARA News(12月22日付)は、シリア北部で活動する複数のイスラーム主義組織筋の話として、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が21日、シリア北部で活動するすべての自由シリア軍所属部隊を「粛清」する非公式決定を下したと伝えた。
この決定は、サウジアラビアの首都リヤドで8日から10日にかけて開催された反体制派合同会合に、シリア北部および南部から複数の反体制武装集団が参加したことを受けた措置だという。
これに関して、「穏健な反体制派」と目される第13師団の複数の消息筋は、ヌスラ戦線が2日前に、アレッポ県バーブ・ハワー国境通行所に近い自由シリア軍中部師団の拠点複数カ所を急襲したが、ヌスラ戦線と連携するシャーム自由人イスラーム運動が介入し、両者の衝突を回避したと語った。
第13師団は、リヤドの合同会合に代表者を送っており、ヌスラ戦線の司令官(アミール)の一人から脅迫を受けていたが、シャーム自由人イスラーム運動に近い中部師団は、ヌスラ戦線と共闘していたという。
AFP, December 22, 2015、AP, December 22, 2015、ARA News, December 22, 2015、Champress, December 22, 2015、al-Hayat, December 23, 2015、Iraqi News, December 22, 2015、Kull-na Shuraka’, December 22, 2015、al-Mada Press, December 22, 2015、Naharnet, December 22, 2015、NNA, December 22, 2015、Reuters, December 22, 2015、SANA, December 22, 2015、UPI, December 22, 2015などをもとに作成。
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