サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は、第52回ミュンヘン国際安全保障会議でシリア情勢について言及、そのなかで「アサド政権はこの地域に過激派とテロリストを引きつける最大の要因」と非難、「アサド政権を打倒することが我々の目標であり、それを実現するだろう。シリアでの変化が起こらない限り、そしてそれが起こるまで、シリアでダーイシュ(イスラーム国)は敗北しないだろう」と述べた。
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サウジアラビア国防省顧問のアフマド・アスィーリー准将は、11日にブリュッセルのNATO本部で開催された有志連合の閣僚会合で、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン国防大臣(兼第2副首相)が「米国にイスラーム軍事同盟に関するアイデアの詳細、そして思想、財源、広報、軍事といった四つの側面について」伝えたことを明らかにした。
アスィーリー准将によると、ムハンマド国防大臣は米国と、ダーイシュ(イスラー国)と戦う有志連合の枠内でサウジアラビアが地上部隊を派遣する意思を示したことについて協議し、「シリア国内でのテロとの戦いに地上部隊を参加させるというサウジアラビアの決定は、撤回されることのない決定だが、今後の会合でその方法、しくみ、規模についての詳細が検討される」という。
またサウジアラビア軍の地上部隊派遣は「有志連合の枠内、そしてサウジアラビアが指導することになるイスラーム軍事同盟を通じて行われる」という。
AFP, February 12, 2016、AP, February 12, 2016、ARA News, February 12, 2016、Champress, February 12, 2016、al-Hayat, February 13, 2016、Iraqi News, February 12, 2016、Kull-na Shuraka’, February 12, 2016、al-Mada Press, February 12, 2016、Naharnet, February 12, 2016、NNA, February 12, 2016、Reuters, February 12, 2016、SANA, February 12, 2016、UPI, February 12, 2016などをもとに作成。
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