アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線と「穏健な反体制派」の連合軍はアレッポ市南部郊外のアイス村を奪還(2016年4月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、リヤド最高交渉委員会所属のシャーム自由人イスラーム運動、トルキスターン・イスラーム党、第13師団などからなる反体制武装集団がアレッポ市南部郊外のアイス丘、マカーリア丘、アイス村などのシリア軍拠点に対して、自爆攻撃などで攻勢をかけ、同地一帯を制圧した。

同監視団によると、アレッポ市南部郊外のアイス村一帯で、ヌスラ戦線らは、シリア軍やレバノンのヒズブッラー戦闘員などからなる外国人部隊と交戦し、ヒズブッラー戦闘員12人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月4日付)によると、この戦闘で、イラク人のヌジャバー運動の戦闘員2人、アフガン人戦闘員5人、シリア軍兵士28人、ヒズブッラー戦闘員9人が死亡したという。

一方、SANA(4月2日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃し、子供1人が死亡した。

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ラタキア県では、ARA News(4月2日付)によると、北部師団などからなる反体制武装集団が県北部のクルド山一帯(キンサッバー町郊外)でシリア軍と交戦し、複数の拠点を制圧した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガバーギブ町でジハード主義武装集団を要撃し、戦闘員3人を殺害した。

一方、クッルナー・シュラカー(4月2日付)によると、タッル・シハーブ町・ザイズーン村間の街道でスンナの民旅団の司令官バースィル・バルダーン氏が乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、同氏が死亡した。


AFP, April 2, 2016、AP, April 2, 2016、ARA News, April 2, 2016、Champress, April 2, 2016、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2016、al-Hayat, April 3, 2016、Iraqi News, April 2, 2016、Kull-na Shuraka’, April 2, 2016、al-Mada Press, April 2, 2016、Naharnet, April 2, 2016、NNA, April 2, 2016、Reuters, April 2, 2016、SANA, April 2, 2016、UPI, April 2, 2016などをもとに作成。

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