『ハヤート』:米国のアレッポ市停戦案はシャーム・ファトフ戦線(旧ヌスラ戦線)と「反体制派」が混在する地域へのシリア軍の攻撃停止などが骨子(2016年9月5日)

『ハヤート』(9月5日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、米国とロシアとの間で交渉中のアレッポ市での停戦をめぐる米国側の合意文書案を独占入手したと伝え、その画像を公開、内容を明らかにした。

同紙が公開した合意文書案はアラビア語で書かれ、国務省のマイケル・ラトニー・シリア問題担当特使から「シリアの武装集団諸派」に宛てられたもので、その主な内容は以下の通り:

1. シリア政府の支配下にあるアレッポ市北部のカースティールー街道に非武装地帯を設置し、同市北部での戦闘を停止する。
2. 同市北部での戦闘停止から7日を目処に、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)とそのほかの「反体制派」が混在する地域を含む「反体制派」支配地域へのシリア軍の攻撃と同地域力空での飛行停止をロシアが保障する。

なお上記2点が、アレッポ市東部を支配する反体制武装集団が停戦に応じる最低条件だという。

al-Hayat, September 5, 2016

al-Hayat, September 5, 2016

al-Hayat, September 5, 2016

al-Hayat, September 5, 2016

al-Hayat, September 5, 2016をもとに作成。

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