オバマ米大統領とプーチン露大統領、シリア国内で活動する「テロ組織」の定義と人道支援の搬入経路をめぐって合意に達せず(2016年9月5日)

バラク・オバマ米大統領とロシアのヴラジミール・プーチン大統領はG20が開催されている中国の杭州で会談し、シリア情勢への対応について協議した。

90分におよぶ会談で、両首脳は、シリア国内での戦闘停止、アレッポ市への人道支援物資の搬入などについて意見を交わしたが合意には至らなかった。

なお、両国首脳会談に先立って、ジョン・ケリー米国務長官とセルゲイ・ラブロフ外務大臣は4~5日にかけてシリア情勢への対応を数度にわたって協議していた。

『ハヤート』(9月6日付)によると、合意にいたらなかった主因は、「テロ組織」の定義と人道支援物資の搬入経路をめぐる意見の相違だという。

AFP, September 5, 2016、AP, September 5, 2016、ARA News, September 5, 2016、Champress, September 5, 2016、al-Hayat, September 6, 2016、Iraqi News, September 5, 2016、Kull-na Shuraka’, September 5, 2016、al-Mada Press, September 5, 2016、Naharnet, September 5, 2016、NNA, September 5, 2016、Reuters, September 5, 2016、SANA, September 5, 2016、UPI, September 5, 2016などをもとに作成。

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