ロシア国連大使「反体制派は数時間中にアレッポ市から退去するだろう」(2016年12月13日)

『ハヤート』(12月14日付)によると、ロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、アレッポ市南東部で籠城を続けている反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、ないしはアレッポ軍)が数時間中にアレッポ市から退去し…同市はシリア政府の支配下に入り、民間人が退去する必要はなくなるだろう」と述べた。

反体制武装集団の退去は、現地で確定した手順に基づいて行われるという。

チュルキン国連大使によると、反体制武装集団の支配下にある街区の免責は3平方キロメートルにまで縮小、彼らが退去するとの最新情報が入ったとしつつも、退去先、そして退去中の安全が確保されるかどうかは定かではないと付言した。

その後、国連安保理は、英国とフランスの呼びかけを受け、アレッポ市東部情勢を協議するための緊急会合を開催した。

**

ジョン・カービー米国務省報道官は、アレッポ市東部での停戦合意がロシアとトルコの仲介により成立したとの情報を得たと発表した。

ロイター通信(12月13日付)などが伝えた。

AFP, December 13, 2016、AP, December 13, 2016、ARA News, December 13, 2016、Champress, December 13, 2016、al-Hayat, December 14, 2016、Iraqi News, December 13, 2016、Kull-na Shuraka’, December 13, 2016、al-Mada Press, December 13, 2016、Naharnet, December 13, 2016、NNA, December 13, 2016、Reuters, December 13, 2016、SANA, December 13, 2016、UPI, December 13, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.