シリア軍はダマスカス郊外県アイン・フィージャ町の水源確保をめざして、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など停戦拒否派への攻撃を続行(2017年1月1日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力が、東グータ地方のマイダアーニー村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(1月1日付)によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員など親政権武装勢力は、バラダー渓谷(アイン・ハドラー村、バスィーマ町、アイン・フィージャ町、フサイニーヤ村など)でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団との戦闘を続け、アイン・フィージャ町を見下ろす周辺地帯に進軍した。

同地への進軍は、アイン・フィージャ町にある水源を確保するため。

Kull-na Shuraka', January 1, 2017

Kull-na Shuraka’, January 1, 2017

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がアターリブ市を空爆し、複数人が負傷、またシリア軍地上部隊がカフルダーイル村を砲撃し、子供2人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線などからなるファトフ軍の包囲が続くフーア市、カファルヤー町に対して、反体制武装集団が砲撃を行った。

一方、ARA News(1月1日付)によると、ハーン・スブル村で、シャーム・ファトフ戦線メンバーが乗った車の近くで爆弾が爆発し、戦闘員多数が負傷した。

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ヒムス県では、ARA News(1月1日付)によると、シリア軍がハウラ地方、タルビーサ市、ガントゥー市一帯を砲撃した。

また、ロシア軍と思われる戦闘機がシャンダーヒーヤ村、マスアダ村、ラビーア村を空爆し、女性1人を含む民間人3人が死亡した。

AFP, January 1, 2017、AP, January 1, 2017、ARA News, January 1, 2017、Champress, January 1, 2017、al-Hayat, January 2, 2017、Iraqi News, January 1, 2017、Kull-na Shuraka’, January 1, 2017、al-Mada Press, January 1, 2017、Naharnet, January 1, 2017、NNA, January 1, 2017、Reuters, January 1, 2017、SANA, January 1, 2017、UPI, January 1, 2017などをもとに作成。

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