トルコやロシアの公式筋が政府主導の改革への支持を表明(2011年4月6日)

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国内の暴力

ダルアー県では、「アフバール・シャルク」(4月6日付)によると、ダルアー市でゼネストが続けられ、さまざまな抗議活動が行われた。

ダルアー市の技師組合前では、市内の活動家によると、建築技師数十人が集まり、逮捕者釈放を訴えた。

また暴徒が、アサド政権支持の姿勢を崩さないアリー・アラファート人民議会議員の自宅を放火した。

このほかダルアー市郊外のジャースィム市などで反体制デモが発生した。

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ダマスカス郊外県では、「アフバール・シャルク」(4月6日付)によると、ムウダミーヤト・シャーム市で、反体制抗議行動が続き、暴徒が市庁舎を襲撃した。

一方、ドゥーマー市では私服の治安要員が多数展開し、抗議行動の阻止を試みた。

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ヒムス県では、複数の人権団体によると、ダルアー市やラタキア市での反体制デモとの連帯を求めるデモへの参加した市民5人が殺害された。

アサド政権の動き

al-Hayat, April 7, 2011

al-Hayat, April 7, 2011

アサド大統領がトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣とダマスカスで会談した。

SANA(4月6日付)によると、ダウトオール外務大臣は、「シリア政府が開始したすべての改革を支持する」と表明するとともに、改革に必要なあらゆる支援を行う用意があると述べた。

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SANA(4月6日付)は、アリー・サアド暫定教育大臣の話として、教育省がニカーブの着用を理由に解任された女性教師の復職を検討している、と報じた。

諸外国の動き

ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領は、アサド大統領と電話会談を行い、そのなかでシリア政府による改革を支持するとの姿勢を示した。

AFP, April 6, 2011、Akhbar al-Sharq, April 6, 2011、al-Hayat, April 7, 2011、Kull-na Shurakaʼ, April 6, 2011、Reuters, April 6, 2011、SANA, April 6, 2011などをもとに作成。

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