ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万3,928人が帰国、避難民123万4,300人が帰宅(2018年9月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月25日付)を公開し、9月24日に難民131人(うち女性39人、子供67人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は14,648人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者14,330人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万3,928人(うち女性7万3,176人、子供12万4,202人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万1,873人(うち女性216万9,215人、子供349万8,734人)。

一方、国内避難民578人が9月25日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万1,938人(うち女性4万5,600人、子供7万7,447人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万4,300人(うち女性37万309人、子供62万9,452人)となった。

これに関連し、SANA(9月25日付)は、イドリブ県のアブー・ズフール町に設置された通行所を通じて、同県の反体制派支配地域から住民数百人がシリア政府支配地域に入り、アレッポ県、イドリブ県東部、ハマー県の自宅に帰村したと伝えた。

SANA, September 25, 2018

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月25日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(アレッポ県7件、イドリブ県1件、ラタキア県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

また、シリア人権監視団も、シリア軍による砲撃は行われなかったと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 25, 2018をもとに作成。

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