UNHCRヨルダン事務所報道官「ヨルダンで暮らすシリア難民の多くが、シリアでの治安状況への不安から帰国することに恐怖を抱いている」(2019年3月21日)

国際連合難民高等弁務官事務所(UNHCR)ヨルダン事務所のムハンマド・ヒワーリー報道官は、ヨルダンで暮らすシリア難民の多くが、シリアでの治安状況への不安から帰国することに恐怖を抱いていることを明らかにした。

ヒワーリー報道官は、ヨルダンにいるシリア難民67万人のうち、今月半ばまでに帰国したのは1万4000人に過ぎないとしたうえで、70%の難民が治安状況への不安から、33%が帰国後に生活の糧を得る保証がないため、そして20%がシリアのインフラが充分でないと考えているために、帰国を躊躇していると述べた。

また、帰国を躊躇する「真の理由」として、「帰国と新生活を始めるための費用」があると指摘、9人家族がヨルダンを出国するのに90ディーナール(126ドル)の出国税のほか、公文書の取得や交通費を捻出する必要があると付言した。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)が伝えた。

AFP, March 21, 2019、ANHA, March 21, 2019、AP, March 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2019、al-Hayat, March 22, 2019、Reuters, March 21, 2019、SANA, March 21, 2019、UPI, March 21, 2019などをもとに作成。

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