クッルナー・シュラカー(2月25日付)によると、トルコのハタイ県アンタキア市で「シリア市民社会諸組織会合」が開催され、約37の反体制市民団体が参加し、アサド政権の打倒の方法などについて議論した。
会合には、自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐らも参加した。

Kull-na Shuraka’, February 25, 2014をもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
クッルナー・シュラカー(2月25日付)によると、トルコのハタイ県アンタキア市で「シリア市民社会諸組織会合」が開催され、約37の反体制市民団体が参加し、アサド政権の打倒の方法などについて議論した。
会合には、自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐らも参加した。

Kull-na Shuraka’, February 25, 2014をもとに作成。
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『ハヤート』(2月24日付)は、ヨルダンの対シリア国境地帯で、22日からヨルダン国境警備隊とジハード主義武装集団の戦闘が続いていると報じた。
軍消息筋は同紙に対して、国境警備隊と交戦している戦闘員はヨルダンのサラフィー主義集団に属しており、その一部は外国人だという。
これに関して、ヨルダンのジハード主義潮流指導者のムハンマド・シャラビー氏(アブー・サイヤーフ)は、『ハヤート』に対し、「さまざまな理由でヨルダンへの帰国を望む潮流メンバーがおり、なかには重篤の者もいる…。このなかの少なからぬメンバーが入国できたが、入国を禁止された者もいる」ことを明らかにした。
シャラビー氏はまた「一部のムジャーヒドゥーンは、ヨルダン国民であることを示す書類を提示したにもかかわらず、ヨルダンへの入国を完全に拒否された…。帰国を希望する者への体系的な政策があることは確実だ」と付言し、ヨルダン政府が国内でのテロに警戒しているとの見方を示した。
シャラビー氏によると、約1,500人のヨルダン人戦闘員がシリア国内で戦っているという。
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『ハヤート』(2月24日付)は、反体制筋の話として、欧米諸国が自由シリア軍参謀委員会(最高軍事評議会)によるサリーム・イドリース参謀長解任をめぐる対立を収拾すべく、「圧力」をかけ、イドリース前参謀長の復職を画策していると報じた。
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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は声明を出し、国連安保理決議2139号に関して「アサド政権がこの決議の文言に従わない場合、安保理に戻ることを躊躇しないだろう」と述べた。
AFP, February 23, 2014、AP, February 23, 2014、ARA News, February 23, 2014、Champress, February 23, 2014、al-Hayat, February 24, 2014、Iraqinews.com, February 23, 2014、Kull-na Shuraka’, February 23, 2014、Naharnet, February 23, 2014、NNA, February 23, 2014、Reuters, February 23, 2014、SANA, February 23, 2014、UPI, February 23, 2014などをもとに作成。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に面するアティマ村の「オリエント病院」近くで、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、活動家(野戦医師)ら14人が死亡した。
トルコ当局の高官によると、爆発による負傷者10人がトルコ領内に搬送された。

イドリブ県で活動するという匿名の活動家はAFP(2月23日付)の取材に対して、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)による犯行の可能性が高いと述べた。
しかしオリエント病院を経営するガッサーン・サーヒブ氏はフェイスブックで、アサド政権による犯行だと非難した。
サーヒブ氏によると、オリエント病院は反体制勢力による「解放区」における最大の医療施設で、世界中の医師が医療活動に従事、これまで250万人を治療してきたという。
またシリア革命反体制勢力国民連立も声明を出し、オリエント病院へのテロを「アサド政権が医師、人道活動家に対して行ってきた一連の犯罪の一環」と非難した。
他方、反体制武装集団は、ヒーシュ村を手製の迫撃砲などで攻撃、同村から軍を撃退しようとした。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハラク地区では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員がシャーム自由人イスラーム運動の本部に対して自爆攻撃を行い、司令官のアブー・ハーリド・スーリー氏を含む6人が死亡した。
またフライターン市、バーブ市、アレッポ市アンサーリー地区を軍が空爆し、子供2人を含む市民6人が死亡した。
このほか、タッルアラン村では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が軍を襲撃した。
一方、SANA(2月23日付)によると、アレッポ市マルジャ地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、旧市街、ハーウーズ交差点、サカン・シャバービー地区、ジュダイダ地区、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)周辺、アブティーン村、ジュッブ・サファー村、クワイリス村、アルバイド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がヤブルード市、サフル村などに対する砲撃・空爆を続けた。
一方、SANA(2月23日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ハラスター市、ヤブルード市北部のジャラージール町、マシュラファ村、リーマー農場、サフル村、アーリヤ農場、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
またハラスター市、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が負傷した。
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クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(2月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などによる「あなたがたはアッラーの絆に皆でしっかりと縋り、分裂してはならない」作戦の開始を受けて、第324大隊司令部、ナースィリーヤ村の軍の拠点などを「自由シリア軍」が制圧したという。
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ヒムス県では、SANA(2月23日付)によると、タラール・バラーズィー県知事が、ヒムス市旧市街からの退避後に一時身柄拘束されていた男性のうち63人が新たに釈放されたと発表した。
また、カルアト・ヒスン市、ハーリディーヤ村、フーシュ・ザワーヒラ村、タルビーサ市、サアン村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャリーア裁判所の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、SANA(2月23日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またアッバースィーイーン地区の競技場周辺に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、建物が被害を受けた。
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ダイル・ザウル県では、SANA(2月23日付)によると、軍がマリーイーヤ村周辺の丘陵地帯で反体制武装集団を掃討し、同地を制圧した。
またブーライル村で軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、SANA(2月23日付)によると、バースィル・ダムの水門を反体制武装集団が破壊した。
一方、ARA News(2月23日付)は、民主統一党人民防衛隊によるタッル・ブラーク町制圧を受け、ハサカ市のアズィーズィーヤ地区とサーリヒーヤ地区でアラブ系住民とクルド系住民の緊張が高まっていると報じた。
これらの地区はクルド系住民が多く住んでおり、アラブ系部族の若者が襲撃を脅迫しているという。
AFP, February 23, 2014、AP, February 23, 2014、ARA News, February 23, 2014、Champress, February 23, 2014、al-Hayat, February 24, 2014、Iraqinews.com, February 23, 2014、Kull-na Shuraka’, February 23, 2014、Naharnet, February 23, 2014、NNA, February 23, 2014、Reuters, February 23, 2014、SANA, February 23, 2014、UPI, February 23, 2014などをもとに作成。
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ARA News(2月23日付)は、民主統一党、シャンマル部族、シリア政府、イラク政府の代表が四者会談を開き、ハサカ県ヤアルビーヤ国境通行所の再開について合意した、と報じた。
四者会談に参加したのは、民主統一党のズィナール・イブラーヒーム氏、シャンマル部族のムハンマド・タラービール氏、シリア軍のアフマド・ナースィル大佐、イラク政府税関局高官。
この合意は、ヤアルビーヤ国境通行所からシリア政府支配地域への物品の搬送に関して、シリア政府が70%、民主統一党とシャンマル部族がそれぞれ15%費用を負担すること、ルマイラーン油田で生産される石油の同通行所経由での輸出などを骨子とする。
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外務在外居住者省は声明を出し、国連安保理決議第2139号に関して「人道問題への対処はテロとの戦い、シリアへの制裁解除をはじめとするその根本への対処を必要とする」としたうえで、「国連憲章、国際法、そして主権尊重、中立、人道支援の非政治化…といった人道活動に関する基本原則の尊重を基礎として、第2139号の実施を保障する仕組みについて国連や国際機関と合意締結に向けて協力する用意がある」と発表した。
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SANA(2月23日付)によると、ダマスカス郊外県ナジュハー村で、軍による「テロとの戦い」支持を訴えるデモが行われ、多数の市民が参加した。
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アサド大統領は2014年政令第64号を発し、ダルアー県、タルトゥース県、ダマスカス郊外県各地に民事控訴裁判所、軽犯罪控訴裁判所、民事和解裁判所を新設することを定めた。
同法律によって新設される裁判所は以下の通り:
AFP, February 23, 2014、AP, February 23, 2014、ARA News, February 23, 2014、Champress, February 23, 2014、al-Hayat, February 24, 2014、Iraqinews.com, February 23, 2014、Kull-na Shuraka’, February 23, 2014、Naharnet, February 23, 2014、NNA, February 23, 2014、Reuters, February 23, 2014、SANA, February 23, 2014、UPI, February 23, 2014などをもとに作成。
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『ハヤート』(2月24日付)は、信頼できる複数の消息筋の話として、シリア南部での活動の調整を目的とした反体制武装集団の合同作戦司令室が、ヨルダン国内に設置されたと伝えた。
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ダマスカス郊外県で活動すると思われる離反士官がビデオ声明を出し、アンサール・ウンマ将校団を結成すると発表した。
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シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団9組織が共同声明を出し、「あなたがたはアッラーの絆に皆でしっかりと縋り、分裂してはならない」作戦の開始を宣言、ダルアー県、スワイダー県、クナイトラ県での軍による「樽爆弾」などでの空爆への報復を行うと発表した。
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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、国連安保理決議第2139号の採択に歓迎の意を表し、国際社会に対して「完全且つ直接の実施を保障」するよう求めた。
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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アレッポ県ハナースィル市で、アブー・ファドル・アッバース旅団が民間人26人を逮捕後に処刑したと主張した。
AFP, February 23, 2014、AP, February 23, 2014、ARA News, February 23, 2014、Champress, February 23, 2014、al-Hayat, February 24, 2014、Iraqinews.com, February 23, 2014、Kull-na Shuraka’, February 23, 2014、Naharnet, February 23, 2014、NNA, February 23, 2014、Reuters, February 23, 2014、SANA, February 23, 2014、UPI, February 23, 2014などをもとに作成。
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