アレッポ・シャリーア委員会は声明を出し、1993~1995年生まれの男性がアレッポ市のカラージュ・ハジュズ通行所を経由し、シリア政府支配地域に入り、投降することを禁じると発表した。

Kull-na Shuraka’, February 19, 2014をもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
アレッポ・シャリーア委員会は声明を出し、1993~1995年生まれの男性がアレッポ市のカラージュ・ハジュズ通行所を経由し、シリア政府支配地域に入り、投降することを禁じると発表した。

Kull-na Shuraka’, February 19, 2014をもとに作成。
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アレッポ県アターリブ市では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)撤退を受けて同村の自治を担うようになったシリア建設連合が、ダーイシュ戦闘員などの落書きを消去した。
クッルナー・シュラカー(2月17日付)が伝えた。

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クッルナー・シュラカー(2月17日付)は、イスラーム戦線のザフラーン・アッルーシュ司令官が、同戦線が過去2ヶ月でシリア軍の士官97人を含む約900人の将兵を殺害したことを確認したと述べている、と報じ、戦死した士官の氏名、階級、出身地などを列記した。
Kull-na Shuraka’, February 17, 2014などをもとに作成。
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ジョン・ケリー米国務長官は訪問先のインドネシアの首都ジャカルタでシリア情勢に関して「ロシアの武器援助、資金援助がアサドを強気にさせているのだ」とロシアを名指しで批判した。
またジュネーブ2会議の事実上の決裂について、ケリー長官は「アサド政権が協力を拒み続けた。彼らは自国民に爆弾を落とし続け、自国を破壊し続けるばかりだった」と述べた。
ケリー米国務長官はその後、UAE首脳らとシリア情勢、イラン情勢などについて協議するため、インドネシアからアブダビへと移動した。
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サウジアラビア政府は閣議を開き、ジュネーブ2会議の事実上の決裂に関して「失敗の責任はシリア政府にある」と非難した。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はエルトリアのウスマーン・サーリフ外務大臣とのモスクワでの会談後、記者団に対し、シリアでの紛争を「利用し、地政学的な利益を実現」しようとしていると述べ、欧米諸国の対シリア政策を暗に批判した。
ラブロフ外務大臣はまた「彼ら(欧米諸国)は、我々がアサド大統領に圧力をかけ、ジュネーブ合意を実施させねばならないと言うが…、ロシアはジュネーブ2会議を成功させるためにすべてのことをしてきた」と強調した。
さらにラブロフ外務大臣は「モスクワが現在検討中のデータによると、反体制勢力に資金援助を行っている勢力の一部が、交渉プロセスに異議を唱えたシリア革命反体制勢力国民連立を脱会した集団からなる新たな組織を結成しようとしている」と指摘、「こうした兆候は交渉路線を逸脱させ、軍事的なシナリオに再び向かうものだ…。つまり彼らは和平交渉路線を残しつつ、軍事的選択肢を優先させ、リビアのときと同じように外国からの強力な支援を得ようとしている」と批判した。
そのうえでラブロフ外務大臣は、国連安保理でシリアでの「テロとの戦い」を推し進めるための決議案の採択をめざすと主張、「さまざまなデータは、シリアで過激派が数を増し、現在起きている問題のほとんどは彼らにその責任があることを示している」と述べる一方、「安保理はシリアへの人道的介入の口実として利用されてはならない…。一部の国は、中央政府の許可なく国境経由で人道支援物資を搬入するための項目を(決議に)含めようとしている。これは国際人道法に抵触する」と欧米諸国を牽制した。
ラブロフ外務大臣はまた「より過激な集団などを含む武装集団への外国からの武器装備供与が増加しているとの情報がある…。彼らは…国連加盟国の主権を侵害するかたちで違法な行為をしている」と警鐘を鳴らした。
ラブロフ外務大臣はさらに「世界は、ねつ造されたデータや映像によって残忍な犯罪の責任をシリア政府に押しつけようとする強大なメディア・キャンペーンを目の当たりにしている」と述べ、シリアの反体制活動家がネットなどで公開している映像に「イラク戦争期」のものが含まれていることを暴露した。
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EUは、対シリア制裁の一環として接収した資産1,200万ユーロの凍結を解除し、シリアの化学兵器廃棄を行う化学兵器禁止機関に供出することを取り決めた合意文書に署名した。
AFP(2月17日付)が伝えた。
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ヨルダンのジハード主義潮流の幹部の一人(匿名)はUPI(2月17日付)に、ヨルダンの治安当局が数日前に、アレッポ市からトルコ経由でアンマン国際空港に到着したムジャーヒディーン2人を逮捕したことを明らかにした。
AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。
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イラキー・ニュース(2月17日付)は、治安筋の話として、イラク空軍がアンバール県の対シリア国境を空爆し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の車輌20輌を破壊、戦闘員14人を殲滅したと報じた。
またラマーディー市各所で軍とダーイシュが激しく交戦し、ダーイシュの戦闘員複数が死亡した。
このほか、合同作戦司令部によると、イラク空軍はニネベ県モスル市でも同様の空爆を行い、ダーイシュ戦闘員複数を殺傷、車輌を破壊した。
AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。
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UNHCRはレバノン国内にいるシリア人避難民の数が92万7,638人に達していると発表した。
このうち87万9,907人が難民登録を終え、のこる4万7,731人が登録申請中だという。
AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県のフサイン・マフルーフ知事はバービッラー市の裁判所前で記者団に対し、市民の献身的な努力と、軍、国防隊との真の協力関係のもと、同市、バイト・サフム市、ヤルダー市などで国民和解が実現したと発表、同地住民に対して電気などにインフラ、医療、清掃業務、食糧品などを提供する準備が完了したと発表した。

SANA(2月17日付)によると、バービッラー市の裁判所前には多数の市民が集まり、復興を祝ったという。
これに関して、シリア人権監視団は、バービッラー市で、軍と反体制武装集団の「停戦合意」(シリア政府が言うこと頃の国民和解、ないしは人民和解)を受け、多数の市民が退避し、軍の技術部隊が入り、仕掛け爆弾、地雷などの捜索・撤去作業を行うとともに、同市議事堂、政府関連施設にシリア国旗を掲揚したことを明らかにした。
同監視団によると、退避・避難したバイト・サフム市およびスィーディー・ミクダード町住民は帰宅を待ち望んでおり、また軍兵士と反体制武装集団兵士が銃を持ったまま相まみえているという。
また『ハヤート』(2月18日付)によると、停戦合意を受けて、当局は武装集団メンバー300人以上の身柄を解放したという。
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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市郊外のラアス・マアッラ町周辺、サフル村周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が「樽爆弾」などで攻撃・砲撃した。
また、SANA(2月17日付)によると、ヤブルード市周辺、ダーライヤー市、ドゥーマー市、アルバイン市、リーマー農場、サーリヒーヤ農場、ムシュリファ市、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が死亡した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区のパレスチナ難民キャンプにあるライージャ広場でパレスチナ人武装集団の戦闘員100人余りがシリア軍に武器を引き渡し、その後、シリア軍技術部隊が地区内で地雷、爆弾の捜索・撤去作業を行った。
一方、SANA(2月17日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、SANA(2月17日付)によると、軍がシャイフ・ナッジャール市とタッラト・ガーリーを完全制圧し、反体制武装集団の拠点を破壊した。
またアレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、ラスム・アッブード村、カフルサギール村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、アレッポ市マルジャ地区、カーディー・アスカル地区、旧市街で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区に対する軍の砲撃により、クルド人戦線旅団のアラー・ジャッブー総司令官が負傷、死亡した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イスラーム戦線がラッカ市内で17日深夜からイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員の逮捕・摘発活動を行い、複数の逮捕者を連行した。
これに対し、ダーイシュは、ダイル・ザウル県とラッカ県を結ぶ街道を閉鎖し、食糧物資の輸送を禁じたという。
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ヒムス県では、SANA(2月17日付)によると、ヒムス市旧市街から退避後に当局に身柄拘束されていた15歳から55歳の男性のうち17人が新たに解放された。
また、ザーラ村、カルアト・ヒスン市、ハーリディーヤ村、ダール・カビーラ村、ヒムス市マサービグ地区、カラービース地区、クスール地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
一方、シリア人権監視団によると、ザーラ村、カルアト・ヒスン市一帯で、軍、国防隊が、ジュンド・シャーム機構などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が空爆を行った。
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ハマー県では、シリア人権監視団、SANA(2月17日付)によると、軍と国防隊がマアーン村を完全制圧した。
一方、クッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、「自由シリア軍」が政治治安部ハマー支部の特捜課長(アブー・ガーズィー氏)の自動車に車を仕掛け爆破、同課長を暗殺した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(2月17日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区、ウルフィー地区、ハウィーカ地区、工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(2月17日付)によると、バイト・アブラク村、アイン・サームール村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジアラビア人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(2月17日付)によると、クーリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(2月17日付)によると、ダルアー市各所、ヒルバト・ガザーラ町郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。
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SANA(2月17日付)によると、ダマスカス郊外県アシュラフィーヤト・サフナーヤー市郊外にあるバーリダ地区の3月8日広場で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、同地区およびその周辺地区の住民数千人が参加した。



またラタキア県のカルマーフー村でも同様のデモが行われ、多数の市民が参加した。
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アサド大統領は2014年政令第60号を発し、ダマスカス大学経済学部のアブドゥッラフマーン・マルイー教授をムハンマド・アマーディー氏の後任としてシリア商業銀行頭取兼証券委員会理事長に任命した。
SANA(2月17日付)などが伝えた。
AFP, February 17, 2014、Alarabia, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。
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自由シリア軍参謀委員会報道官のカースィム・サアドッディーン大佐は、サリーム・イドリース参謀長解任に関して、アラビーア・チャンネル(2月16日付)に、2013年12月の対トルコ国境地域の武器庫に対するイスラーム戦線の襲撃を防げなかったことに対する引責辞任であったことを明らかにした。

サアドッディーン大佐によると、参謀委員会(最高軍事評議会)の総意によるこの解任は、武器庫襲撃後、イドリース少将が自由シリア軍の再編と武器奪還に失敗したことによるものだと述べた。
またサアドッディーン大佐は、イドリース少将を解任しないように求める「米国の圧力」があったとしつつ、イドリース少将が解任された場合、武器供与を停止すると脅迫する一部勢力もあったと暴露した。
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自由シリア軍参謀委員会のルワイユ・ミクダード政治広報調整官は、サリーム・イドリース参謀長の解任を受けてフェイスブック(2月17日付)で、「参謀委員会との関係は終わった」と綴った。
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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハラフ氏はサウジアラビアの『ワタン』(2月17日付)に、ジュネーブ2会議の決裂を受け、反体制勢力の間で、シリアを三つの国に分割する案が支配的になり、安保理に対応を求めようとしていると述べた。
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リハーブ・ニュース(2月17日付)は、アレッポ市フライターン市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が数日前に、「自由シリア軍の化学兵器部門の専門家」と目されるジャマール・カッドゥール氏を殺害したと報じた。
同報道によると、殺害に先立って軍の無人偵察機が諜報活動しており、ダーイシュはアサド政権の命令に従ってカッドゥール氏を暗殺したのだという。
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民主的変革諸勢力国民調整委員会執行部は声明を出し、ジュネーブ2会議の事実上の決裂に関して、反体制勢力の代表団が国内外の各勢力だけでなく、シリア革命反体制勢力国民連立すらも代表していなかったためだと批判した。
そのうえでジュネーブ2会議を「シリア危機解決の最後の機会」だと評価、反体制勢力の対話会合を開催し、政治的解決に向けた共同の行程表の作成、反体制勢力の統一代表団の結成に向けた協議を呼びかけた。
AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014、al-Watan (Riyadh), February 17, 2014などをもとに作成。
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