サウジアラビアのアブドゥッラー国王は、「国外での戦闘行為に参加した者、過激な宗教・思想集団や国内外でテロ組織に分類される組織に所属、あるいはその思想・方法を支持・採用、共鳴、物心面で支援、唱導した者」を3年から20年の禁固刑に処することを定めた国王令を発した。
サウジアラビア通信(2月3日付)が伝えた。
SPA, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014をもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣(ガズィアンテップ)の教育省は、トルコをはじめとする周辺諸国とともに「シリア教育評議会」を設置し、周辺諸国の避難民への教育制度の整備を行うと発表した。
Kull-na Shuraka’, February 4, 2014をもとに作成。
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アル=カーイダ総司令部が、「アル=カーイダとイラク・シャーム・イスラーム国との関係」と題した声明を発表し、アブー・バクル・バグダーディーがアイマン・ザワーヒリー氏の命令を幾度となく拒否したと批判し、ダーイシュと断交すると宣言した。
声明でアル=カーイダ総司令部は「ダーイシュとはもはや無関係」で、ダーイシュがアル=カーイダ総司令部から派生した組織ではなく、また結成にあたって何らの指示を求められていなかったと断じ、「アル=カーイダはダーイシュが行う行為に責任を負っていない」と主張した。
同声明は、1月22日付(ヒジュラ暦1435年ラビーア・アウワル月21日付)とされている。

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サウジアラビアの説教師アブドゥッラー・ムハイスニー氏が音声声明を出し、自身が立ち上げた「ウンマ・イニシアチブ」(停戦案)をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が拒否したことを明らかにしたうえで、「事態は一部の人々が想像していたのとは異なり、イスラームのための戦争でも、イスラーム国家をめざす戦争でもなかった。かりにそうだったとしても、どうしてあのような事件が起きたのか? なぜシャームの民のヌスラ戦線に対して戦端を開いたのか?… 我々の青年らの魂はこれほどまでに安っぽいものなのか? 彼らは子供…を殺害するために爆殺させられている」と批判した。
そのうえで「アブー・バクル・バグダーディー氏は、アッラーの命に従うことをシャームのイスラーム法廷で…誓約し…、シャームでの殺戮を止め…、自らの組織をイラクにとどめるべきだ」と呼びかけた。
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『ハヤート』(2月4日付)は、複数の外交筋の話として、ナースィル・カッドゥーラ国連・アラブ連盟共同特別副代表が「解任された」と報じた。
カッドゥーラ副代表は、PA元外務大臣で、2012年3月に同職に就任し、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表を補佐してきた。
複数の外交筋によると、「ブラーヒーミー共同特別代表が独断的に決定を下すことに長らく異論を唱え、仕事を押しつけることに不満を抱き、アラブ連盟の役割を評価しなかったこと」が主因だという。

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『ワシントン・ポスト』(2月3日付)は、ジョン・ケリー米国務長官が、ドイツのミュンヘン滞在中の2月2日に米議員15人と会し、バラク・オバマ政権の現在の対シリア政策が「奏功していない」としたうえで「穏健な反体制勢力に武器供与するときが来た」と述べたと報じた。
ケリー米国務長官はまた「ロシアはシリアの内政を終わらせるために手助けはしてくれず、アサド政権は化学兵器廃棄の行程を守らない」と述べたという。
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ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務副大臣はロイター通信(2月3日付)に、化学兵器廃棄プロセスの遅れに関して「シリア政府は化学兵器廃棄の誓約を遵守する。ロシアは6月30日の最終期限までに遵守される可能性を信じている」と述べた。
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バレリー・アモス人道問題担当事務次長は、訪問先のイタリアの首都ローマでの記者会見で、ジュネーブ2会議に関して「私たちは皆、失望感を表明しました。政治的亀裂に議論が集中した先週のジュネーブでは、人道的亀裂に関して何の進展も見られなかった…。しかし、人道的亀裂のなかに両当事者の信頼醸成の可能性も見出している。政治的対話は周知の通り、長く複雑ですが、人道的問題と切り離して行われるべきです」と述べた。
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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、ジュネーブ2会議第1ラウンドに関して記者会見で「現地で何も具体的なことは起きていない」と遺憾の意を示した。
しかし、アラビー事務総長は、アサド政権から「席をともにできないテロリスト」と目されてきたシリア革命反体制勢力国民連立が、会議で政権側と直接交渉を行ったことを大きな成果だと評価した。
AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014、The Washington Post, February 3, 2014などをもとに作成。
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国防省は声明を出し、アンバール県のマルアブ地方、フマイラ地方でイラク警察部隊が軍の協力のもと、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員57人を殺害したと発表した。
AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。
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ナハールネット(2月3日付)などによると、ベイルート県南部のシュワイファート市(レバノン山地県)で、乗客を乗せて走行中だったミニバス内で自爆ベルトを着用した男性が自爆し、2人が負傷した。
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NNA(2月3日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡カーア地方で、シリア領から潜入しようとした武装集団メンバー4人をレバノン軍が逮捕した。

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NNA(2月3日付)によると、1日のベカーア県ヘルメル市での自爆テロで重傷を負っていた男性1人が死亡し、テロの犠牲者は4人になった。
AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。
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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月3日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が早朝、ラーイー村内の反体制武装集団の作戦司令室に対して自爆攻撃を行い侵攻、同市を制圧した。
自爆攻撃は、同市を拠点としていたタウヒード旅団との停戦交渉を行っていた戦闘員が、交渉の席上で敢行し、ファトフ旅団のアブドゥルムンイム・カルナディル司令官、タウヒード旅団のイマード・ディーマーン司令官ら14人を殺害し、一気に攻勢に出たという。
ラーイー村には、反体制武装集団の刑務所が設置され、「解放区」で捕らえられた犯罪者や政府軍の兵士らが投獄されていた。
またシリア人権監視団によると、軍ヘリコプターがアレッポ市各所やアレッポ中央刑務所周辺に「樽爆弾」多数を投下し、男性9人、子供5人、女性1人、身元不明者3人の合わせて18人が死亡した。
これに関して、シリア革命総合委員会は、とアレッポ市内の複数の病院が「救援の呼びかけ」を行っていると発表した。
また複数の消息筋によると、軍の攻撃と反体制武装集団との戦闘激化を受け、アレッポ市アシュラフィーヤ地区などの住民が避難を余儀なくされているという。
一方、SANA(2月3日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、アルバイド村、マーイル町、ムスリミーヤ村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、ナスルッラー村、ブラート村、アレッポ市ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またアレッポ市では、スッカリー地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、サーリヒーン地区、アンサーリー地区、シャッアール地区、ジャズマーティー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
このほか、反体制武装集団は市内の財務局ビルでは、反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、建物が被害を受けた。
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ダマスカス県では、SANA(2月3日付)によると、ヤルムーク区の約800世帯を対象とした人道支援物資(3,480ケース)の搬入作業が完了した。
また、ジャウバル区、カダム区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(2月3日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アッブ農場、ムライハ市、ダーライヤー市、ヤブルード市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、アルバイン市、ムウダミーヤト・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(2月3日付)によると、サルマー町郊外、ドゥーリーン村、タルティヤーフ村、マルジュ・フーハ村、カフルダブラ村、アイン・カンタラ村、アムズィーン村、アイン・イーサー市、アブリク村、ドゥワイリカ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、SANA(2月3日付)によると、ムハルダ市・シール村間の街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またラビーア町の高校に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、生徒5人が死亡した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(2月3日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、旧空港地区、工業地区、ハウィーカ地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、SANA(2月3日付)によると、ティシュリーン油田周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(2月3日付)によると、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、マシュラファ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。
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SANA(2月3日付)によると、ダマスカス郊外県クドスィーヤー市で暮らすゴラン高原(イスラエル占領地)からの避難民がデモ行進を行い、国内での治安と安定の回復を求めた。

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。
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シリア人権監視団は、2月2日の1日だけで子供39人を含む258人が死亡したと発表した。
このうちアレッポ市での死者は77人で、そのなかの8人が反体制武装集団戦闘員、2人が「樽爆弾」による被害者、そしてそれ以外はアズィーザ地区、シャイフ・マクスード地区での「軍との戦闘」による犠牲者だという。
またアレッポ市以外のアレッポ県各所では69人が死亡、うち40人(子供22人、女性4人を含む)がバーブ街道地区への「樽爆弾」による空爆の犠牲者だという。
また監視団は、1月3日から2月2日の1ヶ月間でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の反体制武装集団との戦闘(アレッポ県、イドリブ県、ラッカ県、ハマー県、ヒムス県、ダイル・ザウル県)による犠牲者数が1,747人に達したと発表した。
このうち215人が銃撃、砲撃、車爆弾によって犠牲となった民間人(うち21人がダーイシュによって処刑、1人は反体制武装集団が処刑)で、979人が反体制武装集団戦闘員(うち5人がジハード主義武装集団の司令官、数十人がダーイシュによって処刑)で、531人がダーイシュ戦闘員(うち34人が自爆攻撃で死亡、56人が反体制武装集団によって処刑)だという。
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クッルナー・シュラカー(2月3日付)によると、シリア・クルド国民評議会が事務局会合を開き、シリア・クルド左派党、民主左派党、そして無所属のアクラム・ハッスー氏の除名を決定した。
民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局に参加したことが除名の理由だという。
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アラブ社会主義連合民主党は声明を出し、ジュネーブ2会議第2ラウンドに向けて、国連に対して軍が包囲する地域の包囲解除、人道支援物資の搬入、民主性への体制転換に対して責任をもって対処するよう求めた。
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シリア革命反体制勢力国民連立が声明を出し、政治委員会メンバーのファーイズ・サーラ氏の長男ウィサーム・ファーイズ・サーラ氏が、獄中で拷問死したと発表した。
AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。
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