アジュナード・シャーム・イスラーム連合とムジャーヒディーン軍は共同声明を出し、2月10日に再開されるジュネーブ2会議第2ラウンドに関して「我らが国民を救済(ヌスラ)する希望がない」と述べ、改めて非難の意を示した。

Kull-na Shuraka’, February 9, 2014などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
アジュナード・シャーム・イスラーム連合とムジャーヒディーン軍は共同声明を出し、2月10日に再開されるジュネーブ2会議第2ラウンドに関して「我らが国民を救済(ヌスラ)する希望がない」と述べ、改めて非難の意を示した。

Kull-na Shuraka’, February 9, 2014などをもとに作成。
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イラキー・ニュース(2月8日付)によると、アンバール県ラマーディー市南部のブー・ジャービル地方で、部族民兵の支援を受けた治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員と交戦した。
またバービル県では、ダーイシュとの交戦により、軍兵士31人が死傷した。
AFP, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。
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自由スンナ・バアルベック大隊を名乗る集団がツイッターを通じて声明を出し、レバノン国軍に対して「自らの愛国心を示し、イランとヒズブッラーから自由であることを証明しなければ標的となるだろう」と脅迫した。
また同大隊は、先月逮捕され、アブドゥッラー・アッザーム大隊、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との関係を認めたシャイフのウマル・アトラシュ氏(24歳)の釈放を要求した。
AFP, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。
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ヒムス県では、人道支援物資を積んだシリア赤新月社と国連の合同救援チームの車輌が、ヒムス市旧市街に入ろうとした際に銃撃を受け、シリア赤新月社によると、運転手1人が負傷した。
また、シリア赤新月社によると、車列の近くに迫撃砲弾が着弾した。
しかし、この攻撃にもかかわらず、合同救援チームの車輌はヒムス旧市街に無事人道支援物資を搬入した。
これに関して、ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事は、SANA(2月8日付)に「テロ集団が今朝、旧市街で停戦に違反し、治安部隊拠点を迫撃した…。旧市街で武装集団が拘束している民間人が退去するまで最大限自制するよう軍司令官らに要請している」と批判した。
バラーズィー知事はまた、人道物資搬入を求める反体制武装集団によって、多くの市民が依然として旧市街からの退去を阻止されている、と強調した。
一方、SANA(2月8日付)はヒムス旧市街での「武装テロ集団」によるシリア赤新月社と国連の合同救援チームの車輌への攻撃により、シリア赤新月社のスタッフ4人が負傷したと報じた。
これに対し、『ハヤート』(2が9日付)によると、反体制活動家らは「土曜日早朝に旧市街を包囲する軍部隊が砲撃した…。人道支援物資を積んだ車輌が通る道路さえも標的にした」と主張した。
他方、シリア人権監視団は、国連のチームがヒムス市旧市街の反体制武装集団と人道支援搬入に関して合意に達したが、旧市街で、午前8時半に5回の爆音が聞こえたほか、旧市街で2人死亡したとの報告があったと発表した。

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同じくヒムス県では、SANA(2月8日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、ハミーディーヤ地区、カラービース地区で、指名手配中の武装集団メンバー4人が武装解除し、投降した。
一方、SANA(2月8日付)によると、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、ザーラ村、ラスタン市、シャンダーヒーヤ村、ウンク・ハワー村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カッラーサ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ダウワール・ハイダリーヤ地区への軍の「樽爆弾」投下により、子供1人、身元不明の男性3人、女性1人を含む15人が死亡した。
また軍はダウワール・ブアイディーン地区、フィルドゥース地区にも「樽爆弾」を投下し、子供1人、身元不明の男性2人を含む5人が死亡した。
さらにラトヤーン村、ジュッブ・サファー村に対しても軍が空爆を行った。
一方、ジハード主義武装集団はアズィーザ村を砲撃し、複数の軍兵士が死傷したほか、アレッポ中央刑務所周辺では、軍とジハード主義武装集団が交戦した。
またAMC(2月8日付)によると、アレッポ市マルジャ地区入り口のバッルーラ地区で、シャームの暁イスラーム運動が軍を要撃、兵士20人を殺害した。
他方、イスラーム戦線は、タウヒード旅団、シャームの暁イスラーム運動、シャーム自由人旅団とアレッポ市旧市街の裁判所を襲撃し、建物を破壊、「シャッビーハ」や兵士数十人を殺害したと発表した。
このほか、SANA(2月8日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、アルバイド村、シャイフ・ズィヤート村北東部、ワディーヒー村、カブターン・ジャバル村、フライターン市、ムスリミーヤ村、ブラート村、ハラク村、フマイマ村、アッザーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またアレッポ市では、バニー・ザイド地区、サーフール地区、アンサーリー地区、ラーシディーン地区郊外、ダッバーガート地区、ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区、マルジャ地区、カーディー・アスカル地区、カルム・ジャズマーティー地区で、ジュダイダ地区、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県との県境に位置するマアダーン町の鉱山で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と交戦し、ダーイシュの戦闘員10人以上が死亡した。
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ハマー県では、複数の消息筋によると、シリア革命家戦線がシャーイル砂漠での7日のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘の末、同砂漠一帯から撤退した。
ダーイシュはシャーイル砂漠で、シャームの鷹旅団の戦闘員200人を包囲していた。
クッルナー・シュラカー(2月8日付)が伝えた。
一方、SANA(2月8日付)によると、ハマー市アイン・ルーザ地区で、治安部隊が住民の協力のもと、武装集団のアジトを摘発し、戦闘員を逮捕、武器・弾薬などを押収した。
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ハサカ県では、Syria-News(2月8日付)によると、カーミシュリー市コルニーシュ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、民主連合運動渉外局のアブドゥルカリーム・ウマル氏が暗殺された。
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ダマスカス郊外県では、SANA(2月8日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、リーハーン農場、アーリヤ農場、ムライハ市東部、ダーライヤー市、マラーハ市、バトラー山、ルハイバ市近郊、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、SANA(2月8日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(2月8日付)によると、アイン・アシャラ村、ラウダ村、バッラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動のサウジ人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(2月8日付)によると、ヌアイマ村、東ガーリヤ町、西ガーリヤ村、アトマーン村、ヒルバト・ガザーラ町近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(2月8日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、マアリー村、カフルヤーヤー村、アルバイーン山周辺、ムサイビーン村の森林地帯、マジュダリヤー村西部、クマイサーン村、マジャース村、フータ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(2月8日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ジュバイラ地区、労働者住宅地区、旧空港地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, February 8, 2014、AMC, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、Syria-news.com, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。
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外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に書簡を送り、そのなかで、「武装テロ集団」が国外搬出予定の化学物質を積載した車輌を襲撃しようとしていると批判するとともに、「シリアの化学兵器問題を政治化することを止め、困難で複雑な治安状況を考慮する」よう求めた。
また書簡では、「これらの物質の搬出プロセスを遅らせると思われる深刻な脅威をシリアが克服できるよう、国際社会が支援を行う責任がある」と表明された。

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SANA(2月8日付)によると、軍による「テロとの戦い」支持、外国の干渉拒否などを訴える市民多数が、ダマスカス郊外県東グータ地方のガズラーニーヤ町からダマスカス県ナフル・イーシャ地区、マイダーン地区、ラーズィー農園などを経由し、ダマスカス郊外県サブーラ町に向かってデモ行進を行った。
デモ行進には、バアス党ダマスカス郊外支部のフサイン・マフルーフ書記長、サイイダ・ザイナブ町のムハンマド・バラカート市議会議長ら要人も参加した。

AFP, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。
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エジプトのナビール・ファフミー外務大臣は、カイロ訪問中の民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長と個別に会談した。
エジプト外務省によると、アブドゥルアズィーム代表との会談では、ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団への調整委員会の参加の是非について協議がなされる一方、ジャルバー議長との会談では、シリア情勢への対応について意見交換がなされたという。
会談後、アブドゥルアズィーム代表は、ジュネーブ2会議を通じて、武力紛争を政治紛争に転換する必要があると述べる一方、「調整委員会と連立は現在、カイロで反体制勢力統合問題を議論している」ことを明らかにした。
一方、ジャルバー議長は会談後の記者会見で、会議に参加する反体制勢力代表団の拡大や会議への対応ではなく、シリアの惨状への対応が議論されたとしつつ、連立以外の反体制組織の参加を歓迎すると述べた。
また、ファールーク・シャルア副大統領に関して「なぜ代表団の団長として来ないのか? 我々は彼を信用しているというのに」と述べ、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣ではなく、シャルア副大統領がシリア政府代表団を率いるべきだと主張した。
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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部は声明を出し、ジュネーブ合意の遵守と、愛国的民主的諸勢力どうしの政治的コンセンサスに基づき代表団をバランスのとれた構成とすることの2点をジュネーブ2会議への参加の条件として改めて示した。
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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣首班はBBC(2月8日付)に対して、「もし我々が現地で政権を負かせることができたら、この点(公正な政治的解決)に至ることになろう…。しかし残念ながら、国際社会はシリア国民を裏切り、必要な支援を行ってくれていない」と述べた。
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シリア革命反体制勢力国民連立を脱会した会派が共同声明を出し、ジュネーブ2会議第2ラウンドで、アサド政権退陣という「革命の要求、シリア国民の意思」を実現するよう呼びかけた。
共同声明を出したのは、トルクメン運動、ビジネスマン・フォーラム、地元評議会ブロック、革命指導最高評議会、自由シリア軍参謀委員会など。
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『ハヤート』(2月9日付)は、シャーム自由人イスラーム運動からの情報として、ダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の幹部らが会合(場所は不明)を開き、同運動が参加するイスラーム戦線の司令部およびメンバーに背教宣告を下した、と報じた。
AFP, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、BBC, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。
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