2014年3月18日のシリア情勢:レバノンの動き

ジャディード・チャンネル(3月18日付)によると、ベカーア県ザフレ郡のマスナア市、サアドナーイル村、タアルバーヤー村の主要幹線道路、ベイルート県コルニーシュ・マズラア地区、南部県サイダー市などで、「アルサール市との連帯」を求める抗議行動が行われ、参加者が一時道路を封鎖した。

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NNA(3月18日付)によると、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方で、シリア領から不法入国したシリア人5人を軍が逮捕した。

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NNA(3月18日付)によると、レバノン山地県マトン郡ファナール村で、シリア人の他殺体が発見された。

遺体の脇には「ヤブルードの報復、シリアの名誉にかけて」と書かれたメッセージが残されていたという。

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ムスタクバル潮流は声明を出し、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方へのシリアの反体制武装集団の敗走に関して、「アルサールをシリア政府の攻撃とヒズブッラーの嫌がらせから防衛」するよう呼びかけた。

AFP, March 18, 2014、AP, March 18, 2014、ARA News, March 18, 2014、Champress, March 18, 2014、al-Hayat, March 19, 2014、Iraqinews.com, March 18, 2014、al-Jadid TV, March 18, 2014、Kull-na Shuraka’, March 18, 2014、Naharnet, March 18, 2014、NNA, March 18, 2014、Reuters, March 18, 2014、SANA, March 18, 2014、UPI, March 18, 2014などをもとに作成。

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2014年3月18日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市、バイト・サフム市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

また軍は、ワーディー・バラダー、アーリヤ農場、ハジャル・アスワド市などを砲撃した。

一方、SANA(3月18日付)によると、ヤブルード市南部のラアス・アイン市、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマアルーラー市では、反体制武装集団メンバー13人が関係当局に投降した。

当局によると、3月に入って投降した武装集団メンバーの数は447人に達しているという。

このほか、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、4人が死亡、女性・子供を含む10人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区、ヤルムーク区で未明、軍、PFLP-GC民兵とジハード主義武装集団が交戦、軍が両地区、アサーリー地区を砲撃した。

一方、SANA(3月18日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ザブラターーニー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、1人が死亡、約10人が負傷した。

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ARA, March 18, 2014
ARA, March 18, 2014

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、軍がフラーク市、ヌアイマ村周辺、ダルアー市中央刑務所、穀物サイロ周辺などで反体制武装集団と交戦する一方、シャイフ・マスキーン市、ダーイル町で3人が軍の拷問により死亡した。

一方、SANA(3月18日付)によると、アトマーン村周辺、ラジャート高原一帯、西ガーリヤ村、東ガーリヤ町、ヌアイマ村、カラク村、ダルアー市中央刑務所(ガラズ刑務所)周辺、ハッジャ村西部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、ジダール・ブカフルーン市一帯に砲撃を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団(名称などは不明)がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が撤退し、シャームの民のヌスラ戦線に掌握されたダイル・ウスマーン村を襲撃し、ヌスラ戦線戦闘員5人を拘束した。

ヌスラ戦線も17人の戦闘員を捕捉したという。

一方、SANA(3月18日付)によると、アブー・ズフール町、カフルヤーヤー村、ナフラ村、クマイナース村、ムーリーン村、タッル・ディニートで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ライラムーン地区などで、軍、バアス大隊(国防隊)がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月18日付)によると、アレッポ市サイイド・アリー地区、スッカリー地区、マンスーラ村、ハンダラート・キャンプ郊外、クワイリス村、アルバイド村、ラスム・アッブード村、ジュバイラ村、ズィラーア村、自由貿易地区、ハイヤーン町、ヒーラーン村、フライターン市、バービース村、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、アターリブ市、カフルブスィーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市の航空基地周辺を軍が砲撃、またシャームの民のヌスラ戦線が制圧するタービア・ガス採掘所を何者かが襲撃した。

一方、SANA(3月18日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハジーン市に向かっていた旅客バスが、街道に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、乗客3人が死亡、7人が負傷した。

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ハサカ県では、ARA News(3月18日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するマルカダ町郊外のサルジャ村検問所をシャームの民のヌスラ戦線が襲撃した。

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ヒムス県では、SANA(3月18日付)によると、アブー・ハワーディード村、ラスタン市、ウンム・スハイリージュ村、ラッフーム村、アルスーナ村、サラーム・ガルビー村、南マシュジャル村、イッズッディーン町・ラヤーン村街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ヒムス市インシャーアート地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、5人が死亡、25人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(3月18日付)によると、ズワイク村、ナバア・サームール村、アイン・ジャウズ村、シュマイサ村、カフルダルバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 18, 2014、AP, March 18, 2014、ARA News, March 18, 2014、Champress, March 18, 2014、al-Hayat, March 19, 2014、Iraqinews.com, March 18, 2014、Kull-na Shuraka’, March 18, 2014、Naharnet, March 18, 2014、NNA, March 18, 2014、Reuters, March 18, 2014、SANA, March 18, 2014、UPI, March 18, 2014などをもとに作成。

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2014年3月18日のシリア情勢:シリア政府の動き

クッルナー・シュラカー(3月18日付)は、司法当局が反体制活動家58人の財産没収を決定したとの未確認情報をシリア・ナウ(3月18日付)が伝えたと報じた。

シリア・ナウによると、資産募集の対象となった58人は以下の通り:

1. アブドゥルハリーム・ハッダーム

2. アスアド・ムスタファー

3. フィラース・トゥラース

4. ファーリス・フルウ

5. リヤード・ヒジャーブ

6. ナウワーフ・ファーリス

7. マナーフ・トゥラース

8. ヤーラー・サブリー

9. キンダー・アッルーシュ

10. イッザト・バフラ

11. サーミル・ミスリー

12. ジハード・アブドゥー

13. アリー・ファルザート

14. アサーラ・ナスリー

15. イヤード・ガザール

16. イフラース・バダウィー

17. マフムード・ハバシュ

18. ハビーブ・サーリフ

19. ムハンマド・ファーリス

20. ジハード・マクディスィー

21. ムハンマド・アブドゥッサラーム・サイイド

22. アブドゥルハキーム・クタイファーン

23. イマード・グライワーティー

24. マアムーン・ヒムスィー

25. リヤード・サイフ

26. リヤード・ナアサーン・アーガー

27. ジャマール・スライマーン

28. フクム・バーバー

29. マイ・スカーフ

30. マフムード・ハッドゥール

31. ミシェル・キールー

32. ブルハーン・ガルユーン

33. ムアーッズ・ハティーブ

34. アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー

35. アリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー

36. ルワイユ・サーフィー

37. ジョルジュ・サブラー

38. ハイサム・マーリフ

39. バッサーム・ジャッアーラ

40. アブドゥー・フサームッディーン

41. ナジュムッディーン・サンマーン

42. リヤード・アスアド

43. ムハンマド・ムフリフ

44. サリーム・イドリース

45. ファドワーン・スライマーン

46. アービド・ファフド

47. ザイナ・ヤーズジー

48. マーリク・ジャンダリー

49. サッルーム・ハッダード

50. ハヤート・バーバー

51. アリー・バッシュ

52. アドナーン・スィルウ

53. ハーリド・サッラージャ

54. ミスカール・クタイシュ

55. ウサーマ・ヒラーキー

56. ハマーム・フート

57. マーズィン・ナートゥール

58. ヤースィル・マハーミード

AFP, March 18, 2014、AP, March 18, 2014、ARA News, March 18, 2014、Champress, March 18, 2014、al-Hayat, March 19, 2014、Iraqinews.com, March 18, 2014、Kull-na Shuraka’, March 18, 2014、Naharnet, March 18, 2014、NNA, March 18, 2014、Reuters, March 18, 2014、SANA, March 18, 2014、Syria Now, March 18, 2014、UPI, March 18, 2014などをもとに作成。

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2014年3月18日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月18日付)は、国民対話総会開催準備の一環として、シリア政府が推し進めてきた関係正常化プロセスを経て、シリア国民評議会元メンバーら6人がシリアへと帰国したと報じた。

帰国したのは、バースィル・クワイフィー氏(シリア国民評議会元メンバー)、カフターン・サリービー氏、ハーリド・ナースィル氏、バースィル・タキーッディーン氏、マイス・クライディー氏。

Kull-na Shuraka', March 18, 2014
Kull-na Shuraka’, March 18, 2014

クワイフィー氏はクッルナー・シュラカーの電話取材に応じ、「帰国を望む約140人の活動家のリストがある」としたうえで、6人が「シリア政府との信頼の架け橋となるべく、最初の1歩を踏み出すという挑戦を行い、他の活動家の先例になろうとした」と述べた。

クッルナー・シュラカーによると、欧米諸国が支援する在外の反体制活動家がシリア政府と和解し、帰国するのは今回が初めてだという。

AFP, March 18, 2014、AP, March 18, 2014、ARA News, March 18, 2014、Champress, March 18, 2014、al-Hayat, March 19, 2014、Iraqinews.com, March 18, 2014、Kull-na Shuraka’, March 18, 2014、Naharnet, March 18, 2014、NNA, March 18, 2014、Reuters, March 18, 2014、SANA, March 18, 2014、UPI, March 18, 2014などをもとに作成。

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2014年3月17日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シャームの民のヌスラ戦線シューラー評議会メンバーのアブー・アブドゥッラー・シャーミー氏はユーチューブを通じて音声声明を出し、そのなかでアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏が、自身とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏が辞任し、「シャーム・ジハード機構」の名のもとで新指導者を選出する和解イニシアチブをバグダーディー氏に提案したことを明らかにした。

ジャウラーニー氏がバグダーディー氏に提案したこのイニシアチブは、両名が指導者職を辞任したうえで、ヌスラ戦線、ダーイシュそれぞれのシューラー評議会がアイマン・ザワーヒリー氏に新指導者候補者を推薦し、ザワーヒリー氏が「シャーム・カーイダ機構」新指導者を任命することを骨子としているという。

al-Hayat, March 19, 2014、Kull-na Shuraka’, March 18, 2014などをもとに作成。

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2014年3月17日のシリア情勢:諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官は声明を出し、中東情勢に詳しい外交官のダニエル・ルビンスタイン氏をロバート・フォード駐シリア大使の後任としてシリア担当特使に充てる人事を発表した。

Champress, March 17, 2014
Champress, March 17, 2014

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表はイランを訪問し、テヘランでモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣と会談し、ファルス通信(3月17日付)によると、シリア情勢について協議した。

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国連事務局は、サウジアラビア政府に対して、イラン訪問中のアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談し、シリア情勢について協議するよう要請した。

AFP, March 17, 2014、AP, March 17, 2014、ARA News, March 17, 2014、Champress, March 17, 2014、FARS, March 17, 2014、al-Hayat, March 18, 2014、Iraqinews.com, March 17, 2014、Kull-na Shuraka’, March 17, 2014、Naharnet, March 17, 2014、NNA, March 17, 2014、Reuters, March 17, 2014、SANA, March 17, 2014、UPI, March 17, 2014などをもとに作成。

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2014年3月17日のシリア情勢:イラクの動き

合同作戦司令部は声明を出し、アンバール県ファッラハート地方で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員23人を殺害した、と発表した。

またイラキー・ニュース(3月17日付)によると、ラマーディー市で、軍が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)およびそれを支援する部族の民兵と交戦した。

一方、同市マルアブ地区およびスィッティーン通りの住民が、軍によるイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の掃討を歓迎した、という。

AFP, March 17, 2014、AP, March 17, 2014、ARA News, March 17, 2014、Champress, March 17, 2014、al-Hayat, March 18, 2014、Iraqinews.com, March 17, 2014、Kull-na Shuraka’, March 17, 2014、Naharnet, March 17, 2014、NNA, March 17, 2014、Reuters, March 17, 2014、SANA, March 17, 2014、UPI, March 17, 2014などをもとに作成。

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2014年3月17日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月17日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のラブワ村、ナビー・ウスマーン村に、ヤブルード市陥落への「報復」と思われるロケット弾攻撃が行われ、3発が着弾し、1人が負傷した。

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レバノン軍は声明を出し、北部県アッカール郡ワーディ・ハーリド地方で、シリア領から不法入国しようとした武装したシリア人19人とレバノン人2人を逮捕した、と発表した。

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ジャディード・チャンネル(3月17日付)などによると、北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区・ジャバル・ムフスィン地区で武装集団どうしが交戦した。

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国連難民高等弁務官事務所は、シリア軍によるヤブルード市制圧を受け、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール地方に、シリア人避難民150世帯が避難したと発表した。

AFP, March 17, 2014、AP, March 17, 2014、ARA News, March 17, 2014、Champress, March 17, 2014、al-Hayat, March 18, 2014、Iraqinews.com, March 17, 2014、al-Jadid TV, March 17, 2014、Kull-na Shuraka’, March 17, 2014、Naharnet, March 17, 2014、NNA, March 17, 2014、Reuters, March 17, 2014、SANA, March 17, 2014、UPI, March 17, 2014などをもとに作成。

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2014年3月17日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、AFP(3月17日付)によると、ヤブルード市南部のランクース市、フライタ村、ラアス・マアッラ町で軍が反体制武装集団に対する掃討作戦を集中的に行った。

同地には、ヤブルード市から反体制武装集団が敗走しているという。

シリア軍消息筋の話として、軍の作戦は、対レバノン国境地帯を完全に制圧し、レバノンとの通行所のすべてを封鎖することにあるという。

またシリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦を続けた。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、ザバダーニー市西方の山岳地帯、フーシュ・アラブ村を軍が砲撃した。

またSANA(3月17日付)などによると、サフナーヤー市郊外のバーリダ市3月8日郊外地区で、爆弾が仕掛けられた自動車が爆発し、市民2人、14人負傷した。

また県南部ではジハード主義武装集団戦闘員3人が何者かに殺害された。

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SANA, March 17, 2014
SANA, March 17, 2014
SANA, March 17, 2014
SANA, March 17, 2014
ARA, March 17, 2014
ARA, March 17, 2014

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区への軍の砲撃で、3人が死亡した。

またSANA(3月17日付)によると、ウマウィーイーン広場近くに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、市民13人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャイザル町で軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区で、軍とジハード主義武装集団と交戦し、軍の士官1人を含む3人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区を軍が空爆する一方、ハーリディーヤ地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

またバーブ市では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の本部で爆弾が爆発し、10人の戦闘員が死傷した。

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ヒムス県では、SANA(3月17日付)によると、ヒムス市ザフラー地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、女性3人を含む6人が死亡、26人が負傷した。

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ラッカ県では、イフバーリーヤ・チャンネル(3月17日付)によると、タブカ市で軍が「特殊作戦」を行い、拉致されていた民間人、軍人48人の解放に成功した。

 

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ハサカ県では、ARA News(3月17日付)によると、アフリーン市で民主統一党アサーイシュが、麻薬栽培の容疑でアミール・グバーリー学校の女子生徒5人を逮捕した。

AFP, March 17, 2014、AP, March 17, 2014、ARA News, March 17, 2014、Champress, March 17, 2014、al-Hayat, March 18, 2014、al-Ikhbariya, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 17, 2014、Kull-na Shuraka’, March 17, 2014、Naharnet, March 17, 2014、NNA, March 17, 2014、Reuters, March 17, 2014、SANA, March 17, 2014、UPI, March 17, 2014などをもとに作成。

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2014年3月17日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(3月17日付)やシリア・アラブ・テレビ(3月17日付)は、軍がヤブルード市中心街のアスワド広場にシリア国旗を掲揚したと報じ、その映像、写真を配信した。

SANA, March 17, 2014
SANA, March 17, 2014
SANA, March 17, 2014
SANA, March 17, 2014

国旗掲揚には、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣(兼軍武装部隊副司令官)ら総司令部の士官らが参列した。

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SANA(3月17日付)は、人民議会が、3月6日から継続してきた本会議の審議で、選挙法改正法案のすべての条文の承認を終えたと報じた。

選挙法改正法案では、大統領資格などが厳格に規定されており(選挙法改正法案における大統領資格に関する文言についてはhttps://syriaarabspring.info/wp/?p=5216を参照のこと)、アサド大統領再選の法的基礎をなすと目されている。

AFP, March 17, 2014、AP, March 17, 2014、ARA News, March 17, 2014、Champress, March 17, 2014、al-Hayat, March 18, 2014、Iraqinews.com, March 17, 2014、Kull-na Shuraka’, March 17, 2014、Naharnet, March 17, 2014、NNA, March 17, 2014、Reuters, March 17, 2014、SANA, March 17, 2014、UPI, March 17, 2014などをもとに作成。

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2014年3月17日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・サーリフ広報局長は『ハヤート』(3月18日付)に、「シリア電子軍」を名乗るハッカー集団が連立のウェブ・サイトにサイバー攻撃をかけ、事実と異なる内容のメッセージを発信したことを明らかにした。

サーリフ広報局長によると、「シリア電子軍」は「トルコの諜報機関が、連立の本部で仕掛け爆弾を発見、退避させた」などといったウソのメッセージが発信されたという。

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『シャルク・アウサト』(3月17日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府のアスアド・ムスタファー国防大臣が、自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長とトルコのガジアンテップ市で会談し、参謀委員会の再編について協議した。

AFP, March 17, 2014、AP, March 17, 2014、ARA News, March 17, 2014、Champress, March 17, 2014、al-Hayat, March 18, 2014、Iraqinews.com, March 17, 2014、Kull-na Shuraka’, March 17, 2014、Naharnet, March 17, 2014、NNA, March 17, 2014、Reuters, March 17, 2014、SANA, March 17, 2014、al-Sharq al-Awsat, March 17, 2014、UPI, March 17, 2014などをもとに作成。

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2014年3月16日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

アレッポ県では、ARA News(3月17日付)によると、アイン・アラブ(コバネ)市郊外で、民主統一党人民防衛隊と「自由シリア軍」が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

ARA, March 17, 2014
ARA, March 17, 2014

人民防衛隊と「自由シリア軍」が共闘するのはこれが「初めて」で、両部隊はシュユーフ地方のジャアダ村、クッバ村でダーイシュと交戦した。

人民防衛隊と共闘した「自由シリア軍」は、シリア自由人旅団、クルド戦線旅団、クッバ自由人旅団、タウヒード旅団だという。

戦闘では、ダーイシュの戦闘員多数が死傷する一方、民主統一党の戦闘員1人が死亡、「自由シリア軍」の戦闘員7人も負傷した。

ARA News, March 17, 2014などをもとに作成。

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2014年3月16日のシリア情勢:諸外国の動き

PFLP-GCのフサーム・アラファート氏は『ハヤート』(3月17日付)に、ダマスカス県ヤルムーク区での停戦に関して、「キャンプの危機への対処にあたるPLOおよびパレスチナ14組織からなる代表団は、シリア政府のもとで、ヤルムーク・キャンプの危機解決に向けた新たな合意に至った。この合意は昨日(16日)発効し、2週間継続される」と述べた。

同合意は、パレスチナ諸派による合同部隊とシリア警察部隊のキャンプへの展開と、展開後の食糧、福祉サービスなどの支援を骨子としているという。

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ペトラ通信(3月16日付)によると、ヨルダンのマフラク県民間防衛局のナーイフ・ワナーイサ局長が、15日晩に、ザアタリー市を移動中のシリア人避難民のテントで火災が発生し、子供2人が焼死したと発表した。

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サウジアラビアと中国は共同声明を出し、シリア情勢の悪化に対して懸念を表明、ジュネーブ合の完全履行と、早急な政治的解決の必要を強調した。

共同声明は、サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣の北京訪問を受けたもので、シリア情勢以外にも中東危機における公正且つ包括的和平実現の重要性などが強調された。

AFP, March 16, 2014、AP, March 16, 2014、ARA News, March 16, 2014、Champress, March 16, 2014、al-Hayat, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 16, 2014、Kull-na Shuraka’, March 16, 2014、Naharnet, March 16, 2014、NNA, March 16, 2014、Petra, March 16, 2014、Reuters, March 16, 2014、SANA, March 16, 2014、UPI, March 16, 2014などをもとに作成。

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2014年3月16日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(3月16日付)によると、バービル県ジュルフ・サフル地方のユーフラテス川沿いで、沿岸警察がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員1人の遺体を発見した。

AFP, March 16, 2014、AP, March 16, 2014、ARA News, March 16, 2014、Champress, March 16, 2014、al-Hayat, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 16, 2014、Kull-na Shuraka’, March 16, 2014、Naharnet, March 16, 2014、NNA, March 16, 2014、Reuters, March 16, 2014、SANA, March 16, 2014、UPI, March 16, 2014などをもとに作成。

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2014年3月16日のシリア情勢:レバノンの動き

アシュラフ・リーフィー法務大臣は声明を出し、シリア軍によるヤブルード市(ダマスカス郊外県)完全制圧に関して「幻想の勝利」と非難、戦勝を祝う一部のヒズブッラーの支持者に自重するよう求めた。

Naharnet, March 16, 2014
Naharnet, March 16, 2014

リーフィー法務大臣は「ヤブルード市での出来事など…シリアでの一連の事件、そしてアルサール村への越境避難をめぐって、レバノンを危険に曝すようなシリア情勢への介入を拒否すると繰り返し警告している」としたうえで、「国家機関(内閣)における我々の最優先課題はヒズブッラーにシリアからの撤退を要求することだ」と述べた。

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NNA(3月16日付)によると、シリア軍の戦闘機が、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外で、シリア領内から逃走する反体制武装集団を複数回にわたって空爆した。

LBCI(3月16日付)によると、シリア軍によるヤブルード市制圧を受け、約1,000人の戦闘員がアルサール地方に入り、これを受けレバノン軍がアルサール村・ラブワ村街道を閉鎖するなど、同地で厳戒態勢を敷いた。

またNNA(3月16日付)は、ベカーア県バアルベック郡ライヤーン渓谷の検問所を突破しようとした車輌にレバノン軍が発砲したと伝えるとともに、アルサール村で軍が武器弾薬を所持していたシリア人グループを摘発したと報じた。

これに関連して、複数の反体制筋は『ハヤート』(3月17日付)に対し、ヤブルード市陥落に先だって未明に、「複数の民間人がレバノン領内に避難した」と述べた。

また、ベカーア県バアルベック郡アルサール村のバクル・フジャイリー村長はAFP(3月16日付)に、対シリア国境地域に少なくとも4回にわたってシリア軍が攻撃を行ったと述べた。

しかし、アサド政権に批判的なフジャイリー村長は、シリア領(ヤブルード市)から敗走する反体制武装集団がアルサール地方に入ったとの情報を否定し、シリア政府がレバノンに爆弾を積んだ車を送り込むことで、レバノンの安定を揺るがそうとしていると断じた。

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AFP(3月16日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ナビー・シート村で、爆弾を仕掛けた車が自爆し、4人が死亡した。

ジャディード(3月16日付)によると、犠牲者のなかにはヒズブッラー幹部が含まれている模様。

クッルナー・シュラカー(3月17日付)によると、死亡したヒズブッラー高官はアブドゥッラフマーン・カーディー氏だという。

この自爆テロに関して、バアルベック・スンナ派自由人旅団を名乗る集団がツイッターで「ヒズブ・ラート(ヒズブッラー)が無謀な振る舞いを続け、アルサール住民に嫌がらせをするのなら、レバノン国内で大量殺戮を行うと我々は警告した」とする声明を出し、犯行を認めた。

またシャームの民のヌスラ戦線もツイッターで声明を出し、犯行を認める一方、「バアルベック・スンナ派自由人なる(ツイッターの)アカウントは、ウソと中傷に根ざした諜報アカウントに過ぎない」とバアルベック・スンナ派自由人旅団を非難した。

AFP, March 16, 2014、AP, March 16, 2014、ARA News, March 16, 2014、Champress, March 16, 2014、al-Hayat, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 16, 2014、al-Jadid TV, March 16, 2014、Kull-na Shuraka’, March 16, 2014、March 17, 2014、LBCI, March 16, 2014、Naharnet, March 16, 2014、NNA, March 16, 2014、Reuters, March 16, 2014、SANA, March 16, 2014、UPI, March 16, 2014などをもとに作成。

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2014年3月16日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、AFP(3月16日付)などによると、国防隊、ヒズブッラー戦闘員の支援を受けた軍が、ヤブルード市を完全制圧した。

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、「一連の特殊作戦により、本日(16日)早朝、シリア・アラブ軍は、国防隊の支援のもとに、ヤブルード市に籠城していた傭兵テロリスト多数を殲滅し…、同市およびその周辺地域の治安と安定を回復した」と発表した。

SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014

声明はまた「この新たな戦果は…対レバノン国境地域の安全を保障し、ダマスカス郊外県に残留するテロリストの拠点への兵站路を絶つ…重要な成果」だと強調した。

これに関して、シリア人権監視団は、軍とヒズブッラー戦闘員がヤブルード市の「大部分を制圧」したと認めつつ、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などとの戦闘がまだ続いていると付言した。

一方、SANA(3月16日付)は、ヤルムーク市完全制圧を受け、ファフド・ジャースィム・フライジュ国防大臣(兼軍武装部隊副司令官)が総司令部の士官らとともに、ヤブルード市の前線を視察したと報じた。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、首都ダマスカスとクナイトラ県を結ぶ街道(サラーム高速道路)の要衝であるサアサア町周辺の軍拠点・検問所を反体制武装集団が襲撃、バイト・ジン市・ルハイバ市交差点検問所などを制圧した。

SANA, March 16, 2014
SANA, March 16, 2014

攻撃を行ったのは、シリア革命家戦線シャームの剣旅団キリスト旅団を名乗る組織。

反体制武装集団はまた、サアサア町内の空軍情報部施設、第168連隊基地、第137連隊基地などを砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ズバイダ村、ビイル・アジャム村を軍が砲撃した。

一方、SANA(3月16日付)によると、ダワーヤ・スグラー村、ハッジャ村、ブライカ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シャームの民の合同司令部が声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との交戦の末、ダイルナッタ村、フザーミーヤ村、マザール村を制圧したと発表した。

また、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)アレッポ州(ウィラーヤト・ハラブ)はツイッターを通じて、アレッポ州アミールのアミール、アブー・ウサーマ・マグリビー氏(モロッコ人)が戦死したと発表した。

これに先立ち、シャームの民のヌスラ戦線は16日、ツイッターを通じて、アレッポ市での戦闘で、ダーイシュ・アレッポ州のアミールであるアブー・ウサーマを殺害したと発表していた。

一方、『ハヤート』(3月17日付)によると、軍がハンダラート・キャンプ、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区を砲撃する一方、ジハード主義武装集団はアレッポ中央刑務所周辺で軍を要撃、兵士4人を殺害した。

他方、SANA(3月16日付)によると、アレッポ市カルム・マイサル地区、アンサーリー地区、ハナーヌー地区、シャッアール地区、サカン・シャバービー地区、マアスラーニーヤ地区、アレッポ中央刑務所周辺、ラスム・アッブード村、アルバイド村、クワイリス村、ブライジュ村、ハンダラート・キャンプ、カフルサギール村、ムスリミーヤ村、ファーフィーン村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、『ハヤート』(3月17日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がイドリブ県境の山岳地帯に位置するクルド人とトルクメン人の村落から撤退し、同地にシャームの民のヌスラ戦線が展開し、ダーイシュの重火器を接収した。

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ヒムス県では、SANA(3月16日付)によると、キースィーン港(ラスタン湖)、ダール・カビーラ村、サラーム・ガルビー村、サラーム・シャルキー村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また反体制武装集団メンバー15人が、関係当局に投降したという。

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イドリブ県では、SANA(3月16日付)によると、カフルルーマー村、ビンニシュ市、アブー・ズフール町、ナリラヤー村、ラーミー村、アルバイーン山周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 16, 2014、AP, March 16, 2014、ARA News, March 16, 2014、Champress, March 16, 2014、al-Hayat, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 16, 2014、Kull-na Shuraka’, March 16, 2014、Naharnet, March 16, 2014、NNA, March 16, 2014、Reuters, March 16, 2014、SANA, March 16, 2014、UPI, March 16, 2014などをもとに作成。

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2014年3月16日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(3月16日付)によると、ダイル・アティーヤ市(ダマスカス郊外県)では、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、地元住民ら数千人が参加した。

AFP, March 16, 2014、AP, March 16, 2014、ARA News, March 16, 2014、Champress, March 16, 2014、al-Hayat, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 16, 2014、Kull-na Shuraka’, March 16, 2014、Naharnet, March 16, 2014、NNA, March 16, 2014、Reuters, March 16, 2014、SANA, March 16, 2014、UPI, March 16, 2014などをもとに作成。

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2014年3月16日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ARA News(3月16日付)は、ハサカ県カーミシュリー市の複数カ所で、イラク(サッダーム・フセイン政権時代)での化学兵器によるハラブチャ住民虐殺(1988年)の追悼集会を民主統一党青年運動組織などが開催し、住民らが参加したと伝えた。

一方、アームーダー市でも、シリア・クルド国民評議会支持者らが同様の追悼集会を開催した。

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ARA News(3月16日付)によると、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市で、シリア・クルド国民評議会が「シリア革命」3周年を祝う集会を開催し、約1,500人が参加した。

民主統一党のアサーイシュ幹部によると、この集会は当局(西クルディスタン移行期民政局)の認可を得ていなかったが、アサーイシュがデモの安全を確保するために車輌2台を派遣したという。

AFP, March 16, 2014、AP, March 16, 2014、ARA News, March 16, 2014、Champress, March 16, 2014、al-Hayat, March 17, 2014、Iraqinews.com, March 16, 2014、Kull-na Shuraka’, March 16, 2014、Naharnet, March 16, 2014、NNA, March 16, 2014、Reuters, March 16, 2014、SANA, March 16, 2014、UPI, March 16, 2014などをもとに作成。

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2014年3月15日のシリア情勢:諸外国の動き

AFP(3月15日付)は、フランス司法当局が、シリアでテロ活動を行う集団に資金援助、戦闘員派遣に関与したとして、女性1人(21歳)、と男性2人(27、28歳)を身柄拘束したと伝えた。

捜査当局に近い複数の消息筋によると、当局は、シャームの民のヌスラ戦線のアミールの一人で現在、シリアに潜伏中のリヨン出身のフランス人男性と、この3人の関係などを中心に捜査を行っているという。

またフランス司法当局は、シリアに渡航したと思われる女子高生(15歳)失踪事件に関連して、パリで女性2人を監察処分にした。

うち1人は、シリアでのテロ活動を支援した容疑をかけられているという。

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マリー・ハーフ米国務副長官はシリア情勢に関して「アサドが国民を指導する正統性を完全に失ったと我々が言った際、我々は彼が立候補するいかなる選挙も…嫌悪感をもたらすものになる」と述べた。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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2014年3月15日のシリア情勢:イラクの動き

合同作戦司令部は声明を出し、アンバール県ファッルージャ市で、軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員4人を殺害したと発表した。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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2014年3月15日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月15日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ナビー・ウスマーン村、ラブワ村に県東部の山岳地帯から発射されたロケット弾複数発が着弾市、子供1人が死亡、2人が負傷した。

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NNA(3月15日付)によると、北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で武装集団どうしが交戦、3人が死亡した。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、Halabnews.com, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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2014年3月15日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、AFP(3月16日付)が軍消息筋の話として、ヤブルード市内東部地区で軍と反体制武装集団が激しく交戦し、市内での作戦を指揮していた武装集団の司令官13人が死亡、また多くの戦闘員も死傷したと伝えた。

SANA, March 15, 2014
SANA, March 15, 2014

また、シリア・アラブ・テレビ(3月16日付)は、ヤブルード市郊外の丘陵地に現地に特派員を派遣し、「軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるテロ集団が激しく交戦…、軍の攻撃で深刻な打撃を被り、武装集団がランクース市方面に逃走した」と伝えた。

これに関して、シリア人権監視団は、ヌスラ戦線司令官の一人アブー・アッザーム・クワイティー氏が軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員との交戦の末に死亡したと伝えた。

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アブー・アッザーム氏は、カラムーン地方で活動するヌスラ戦線の「ナンバー・ツー」と目されており、またクッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、アブー・アッザーム氏は、聖タクラー修道院修道女と女性収監者の捕虜交換を統轄していた人物。

シリア国民評議会事務局メンバーのムアイイド・ガズラーン氏は、ヤブルード市の戦況に関してCNNアラビック(3月15日付)を通じて声明を出し、「革命家らは攻撃を撃退することに成功し、カーラ地方からシャッビーハとともに進軍してきた軍に甚大な被害を与え、ヒズブッラー戦闘員と政府軍の兵士数十人が死亡し、その遺体は今も回収されずに放置されたままだ」と述べた。

ガズラーン氏によると、ヤブルード市での戦闘には、カラムーン殉教者旅団、西アースィー大隊、ハック旅団、ファトフの鷹旅団、クサイル旅団などが参加しているという。

またシリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とヌスラ戦線などとの戦闘が続き、軍はヘリコプターから同市東部周辺を「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(3月15日付)によると、軍がヤブルード市南東部の丘陵地帯、聖マールーン山を制圧するとともに、市内で進軍を続け、中心街の2キロ地点まで迫った。

また軍は、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村からの兵站路を寸断し、反体制武装集団の一部がランクース市方面に逃走したという。

さらに軍は、マアルーラー市・ジャブアディーン町街道、ワーディー・バラダー、アルバインしなどで、反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ハラスター市では、旅客バスが反体制武装集団によって狙撃され、5人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イフスィム村を軍が空爆し、子供3人を含む5人が死亡した。

またマアッラト・ヌウマーン市も軍の空爆を受け、子供2人を含む11人が死亡したという。

一方、シリア革命家戦線広報局は声明を出し、マアッラト・ヌウマーン市で戦線軍司令官のアフマド・ムシャイイル准将(アブー・フィラース)がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって暗殺されたと発表した。

他方、SANA(3月15日付)によると、タフタナーズ市、ダーマー村、ルワイハ村、カフルジャーリス村、ビンニシュ市、ビダーマー町、サルミーン市、マアッラトミスリーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ザーウィヤ山ムハージリーン旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジャッラーフ航空基地周辺を軍が空爆した。

またラーイー村では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員3人が死亡した。

このほか、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、カースティールー地区、アンサーリー地区、カラム・ベク地区、バーブ街道地区、ダフラト・アワード地区、カルム・ジャズマーティー地区などを、軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、シャームの民の合同作戦司令室は声明を出し、東部のマギーディーン村、ハラファトラ村、タッル・バッタール農場、ジャッカ村、サンダラ村を、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との交戦の末に制圧した、と発表した。

ハラブ・ニュース(3月15日付)が伝えた。

他方、SANA(3月15日付)によると、アレッポ市マルジャ地区、アシュラフィーヤ地区、ジュダイダ地区、ヒーラーン村、アナダーン市、自由貿易地区、ジュバイラ村、タッラト・マダーファ村、ラスム・アッブード村、アルバイド村、マンスーラ村、カフルハムラ村、シャルファ・スグラ村、アッザーン村、アブティーン村、クワイリス村周辺、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月15日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月15日付)によると、ラスタン市、ダール・カビーラ村、ウンム・ハーラタイン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市ジュッブ・ジャンダリー地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハスラジーヤ村で、反体制武装集団メンバー30人が投降した。

またカルアト・ヒスン市、ザーラ村でも、反体制武装集団メンバー56人が投降した。

このほか、マズィーナ村では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、4人が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(3月15日付)によると、ハサカ市タラーイア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供2人が負傷した。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、CNN Arabic, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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2014年3月15日のシリア情勢:シリア政府の動き

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(3月15日付)などによると、カーミシュリー市でアサド政権を支持するデモ行進が行われ、アラブ系住民、国防隊メンバーらが参加した。

ARA News, March 15, 2014
ARA News, March 15, 2014

デモ行進は民主統一党人民防衛隊の監視のもとで行われ、参加者は「アッラー、シリア、バッシャールだけ」などと書かれたプラカードや写真を掲げて行進した。

クッルナー・シュラカー(3月15日付)によると、デモにはハルブ部族、タイイ部族、ジュブール部族、ジャウワーラ部族などアラブ系部族が参加していたという。

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SANA, March 15, 2014
SANA, March 15, 2014

SANA(3月15日付)によると、ダイル・ザウル市ジャウラ地区で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモ行進が行われ、地元住民らが参加した。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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2014年3月15日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は『ル・モンド』(3月15日付)で、「自由主義世界」に対して、アサド政権とジハード主義武装集団と「戦うための手段」を増援するよう呼びかけた。

ジャルバー議長は「自由主義世界が、シリア人を孤立状態から脱却させるために支援を行う時が来た。バッシャール・アサドやジハード主義者と戦争するための手段をシリア国民に保障しなければならない。アサドとジハード主義者に最終勝利するための手段を保障しなければならない」と述べた。

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西クルディスタン移行期民政局評議会コバネのウマル・アッルーシュ渉外関係副委員長(外務副大臣)はARA(3月15日付)に、自身を団長とする民政局使節団が13日にトルコのシャンウルファ県を訪問し、地元の市民団体、組合、政党の代表らと会談したことを明かした。

アッルーシュ副委員長によると、代表団はトルコからの正式の招待を受けてはいないが、「自治政府が実質的にトルコによって承認された」と述べた。

またトルコ国内のクルド人問題に関して、アッルーシュ副委員長は「トルコ国内の問題で関係ない…。トルコは民主的国家で、クルド人の権利は民主的プロセスで付与されるだろう」と述べた。

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ARA News, March 15, 2014
ARA News, March 15, 2014

ARA News(3月15日付)によると、シリア・クルド国民評議会はハサカ県マアバダ(カルキールキー)村で、「シリア革命」3周辺を祝うデモ集会を開催し、村人ら数千人が参加した。

AFP, March 15, 2014、AP, March 15, 2014、ARA News, March 15, 2014、Champress, March 15, 2014、al-Hayat, March 16, 2014、Iraqinews.com, March 15, 2014、Kull-na Shuraka’, March 15, 2014、Le Monde, March 15, 2014、Naharnet, March 15, 2014、NNA, March 15, 2014、Reuters, March 15, 2014、SANA, March 15, 2014、UPI, March 15, 2014などをもとに作成。

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2014年3月14日のシリア情勢:諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は、安保理会合後記者団に対して、「影響力を行使し得るロシアやイランに、より建設的な姿勢でジュネーブ2会議に出席せねばならないとシリア政府に伝えて欲しい」と述べた。

また潘事務総長は「アサド大統領が(大統領選挙に)立候補すれば、ジュネーブでの和平プロセスは困難になるだろう…。当事者が一つの部屋に集まるだけでは不十分で、より重要なのが集まって何をするかだ」と付言した。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、アレッポ県にあるスライマーン・シャー(オスマン1世の祖父)廟がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって攻撃・破壊されたらどう対応するかとの記者団の問いに対して「シリア政府、過激派のいずれによるいかなる攻撃に対しても、報復が伴われるだろう。トルコは自国領土を護るのに必要なすべての処置を躊躇なく講じるだろう」と答えた。

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ロシア外務省安全保障軍縮問題局のミハイル・ウリヤノフ局長は、シリアでの化学兵器廃棄プロセスに関して「困難がなければ、化学兵器破棄は、今月中、ないしは4月13日までに完了するだろう…。シリアは今月末、化学兵器機関に化学兵器製造工場破壊に関する新計画を提出するだろう」と述べた。

ロイター通信(3月14日付)が伝えた。

AFP, March 14, 2014、AP, March 14, 2014、ARA News, March 14, 2014、Champress, March 14, 2014、al-Hayat, March 15, 2014、Iraqinews.com, March 14, 2014、Kull-na Shuraka’, March 14, 2014、Naharnet, March 14, 2014、NNA, March 14, 2014、Reuters, March 14, 2014、al-Safir, March 14, 2014、SANA, March 14, 2014、UPI, March 14, 2014などをもとに作成。

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2014年3月14日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(3月14日付)によると、アンバール県ラマーディー市内で、軍とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦した。

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2014年3月14日のシリア情勢:レバノンの動き

『サフィール』(3月14日付)は、最近シリアを訪問しアサド大統領と会談した複数のレバノン人の話として、アサド大統領が2014年末に任期終了となるミシェル・スライマーン大統領の後任のレバノン大統領に関して、「我々はレバノンの次期大統領が持つ見解、とくにどの程度「レジスタンス枢軸」を支持できるかということに関心がある。これが我々にとって基本となる基準だ」と述べたと伝えた。

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Naharnet, March 14, 2014
Naharnet, March 14, 2014

ナハールネット(3月14日付)は、トリポリ市を拠点とするサラフィー主義指導者のシャイフ、サーリム・ラーフィイー氏が、金曜礼拝で、シリアのダマスカス郊外県カラムーン地方での戦闘に参加するよう若者らに呼びかけたと伝えた。

ラーフィイー氏は「我々の若者が、シリアに行き、戻ると逮捕されるのはなぜか? なぜこうした措置がヒズブッラーの戦闘員には適用されないのか…? 我々は声を大にして明言したい。我々はシリアにいる我らが信徒への支持を取り下げてはならない。どんな代償を払おうともだ。クサイルにいる我らが信徒が我々に懇願したとき、我々は彼らに応えた。ヤブルードの人々が我々に行動を求めれば、我々は彼らとともにジハードを行うことに躊躇してはならない」と述べた。

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Naharnet, March 14, 2014
Naharnet, March 14, 2014

AFP(3月14日付)は、レバノン治安筋の情報として、レバノン・イスラエル間のブルーライン近く(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)での爆発を受け、イスラエル軍がレバノン領内にロケット弾10発で砲撃した、と伝えた。

複数のメディアによると、爆発は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)による爆弾攻撃だと思われる。

これに関して、イスラエル軍は、爆発がイスラエル軍パトロール部隊を狙ったものだとしたうえで、「レバノン南部のヒズブッラーのインフラに向けて発砲した」ことを認めた。

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NNA(3月14日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール地方で、シリア(ダマスカス郊外県カラムーン地方)に武器を密輸しようとしていたレバノン人1人を軍が逮捕した。

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2014年3月14日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方制圧をめざす軍は、ヤブルード市東部入り口に到達し、アカバ地区検問所を制圧した。

また同市周辺、サフル村周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなる武装集団と交戦した。

これに関して、ヌスラ戦線のアブドゥッラ・アッザーム・シャーミー報道官も、軍がアカバ地区の検問所1カ所を制圧し、ここを拠点に同地区の他の拠点への攻撃を激化させたことを受け、戦線戦闘員が撤退したことを認めた。

一方、SANA(3月14日付)によると、軍がヤブルード市東部入口と北部境界線地帯を制圧した。

また軍はイフラ村郊外、ワーディー・バラダー、ハルブーン市郊外のヒスン山、ダーライヤー市、アーリヤ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、軍がジャウバル区を砲撃する一方、治安部隊がシャーグール区に展開し、通行人らを尋問した。

一方、SANA(3月14日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カルム・タッラーブ地区、シャイフ・ナッジャール市、アレッポ中央刑務所周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

また軍は、マンスーラ村、ハーン・アサル村を砲撃した。

一方、SANA(3月14日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、カルム・マイサル地区、ラーシディーン地区、バーブ・ナイラブ地区、ウワイジャ地区、ハンダラート・キャンプ、ムスリミーヤ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ヒーラーン村、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月14日付)によると、ハスラジーヤ村周辺の丘陵地帯、カルアト・ヒスン市に通じる街道を軍、国防隊が制圧、またカルアト・ヒスン市から闘争しようとした反体制武装集団を軍が要撃、殲滅した。

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ラタキア県では、SANA(3月14日付)によると、サルマー町、ドゥーリーン村、ダッラ村、ドゥワイリカ村、シャムスィーヤ村、ガマーム村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

また軍、国防隊が、ハムユーシーヤ村、バールーダ村、バルータ村で特殊作戦を行い、反体制武装集団が拉致していた女性市民3人を解放した。

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ハマー県では、SANA(3月14日付)によると、ハマー市クスール地区で、関係当局が住民の協力のもとに反体制武装集団のアジトに投入、メンバーらを逮捕した。

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イドリブ県では、SANA(3月14日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、サルミーン市一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月14日付)によると、ハッジャ地方で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月14日付)によると、ハサカ市アズィーズィーヤ地区で爆発が起きた。

またマルカダ市では、シャームの民のヌスラ戦線とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の交戦が続いた。

一方、アサーイシュは、カーミシュリー市ヒッティーン市場でシリア・クルド民主党アル・パールティが計画していた芸術展の開催を禁じた。

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シリア人権監視団は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が撤退したイドリブ県とラタキア県の拠点複数カ所をシャームの民のヌスラ戦線が掌握したと発表した。

同監視団によると、この撤退は、ダーイシュが両県での戦闘員を保護できなくなったことが理由で、数週間前から撤退を開始していたダーイシュは両県から「完全」に姿を消し、ラッカ県方面へと移動したのだという。

また同監視団によると、アレッポ市内に展開していたダーイシュの戦闘員も、ジャラーブルス市などアレッポ県東部に、またダイル・ザウル県の戦闘員もラッカ県方面に撤退したという。

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2014年3月14日のシリア情勢:シリア政府の動き

『ハヤート』(3月15日付)は、ヒムス市ナザーハ地区、アフラーム通りに、2014年7月予定の大統領選挙へのアサド大統領の出馬を求める横断幕が掲げられた、と伝えた。

横断幕には、「あなたは我々の尊厳であり、栄光です。ゆえに我々はあなたに、シリア・アラブ共和国大統領職への立候補を求めます」、「バッシャール・アサド大統領閣下が次期大統領選挙で立候補する求めます。我々は血にかけて彼が大統領にとどまると誓います」などと書かれているという。

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人民議会は本会議で選挙法改正法案における大統領資格に関わる条項を承認した(選挙法改正法案における大統領資格に関する文言についてはhttps://syriaarabspring.info/wp/?p=5216を参照のこと)。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣はシリア・アラブ・テレビ(3月14日付)に対して「シリアの大統領選挙をめぐるブラーヒーミー共同特別代表の(国連での)発言は、彼の任務から逸脱しており、このような発言をすることは認められない」と述べた。

ズウビー情報大臣はまた「ブラーヒーミー氏は仲介者としての役割を尊重し、精錬且つ中立的でなければならない…。自分の任務と役割を守るべきで、シリア国内の問題に介入する資格は彼にも、彼以外の(国連の)人間にもない」と付言するとともに、「ジュネーブ2会議でのシリア革命反体制勢力国民連立の言葉に沿った、アメリカの政策寄り」の発言だと非難した。

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ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(73歳)が、ベイルート・アメリカン大学病院で、心臓のバイパス手術を受けた。

ムアッリム外務在外居住者大臣は13日に、陸路でレバノンに入国、同病院に入院した。

ナハールネット(3月14日付)によると、数時間に及ぶ手術は成功し、ムアッリム外務在外居住者大臣の容態は安定しているという。

また同報道によると、大臣は1週間、アメリカン大学病院に入院するという。

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『スードドイチェ・ツァイトゥング』(3月14日付)は、シリア当局がアレッポ中央刑務所に収監していたアル=カーイダのハンブルグ細胞に近い人物とされるムハンマド・ハイダル・ザンマール氏を釈放したと報じた。

同報道によると、ザンマール氏は、軍士官複数名とジハード主義武装集団メンバー5人との捕虜交換の一環として釈放されたという。

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