2014年3月14日のシリア情勢:反体制勢力の動き

アレッポ革命軍事評議会前議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐は、アレッポ市からビデオ・メッセージ(http://www.youtube.com/watch?v=0iKdxvwjrA4&feature=player_embedded)を発表し、「シリアを去った革命家たちに帰国して、各戦線に参加」するよう呼びかけた。

アカイディー大佐は3ヶ月前にシリア国外に避難していたという。

**

Kull-na Shuraka', March 14, 2014
Kull-na Shuraka’, March 14, 2014

カラムーン統一軍事司令部は声明を出し、カラムーン広報センター代表を名乗るアーミル・カラムーニー氏が「革命と殉教者の血を利用し、重大な違反を犯した…。カラムーン広報センターの活動は信頼できない。彼らは実際の戦場に身を置いていない」と非難し、同センターおよびカラムーニー氏との絶縁を発表した。

声明には、カラムーン統一軍資司令部のほか、ヤブルード市調整、カーラ市調整、ルハイバ市調整、バダー市調整、カラムーン調整連合、カーラ市メディアセンター、ナバク・ジャズィーラ・チャンネル、ヤブルード・ジャズィーラ・チャンネルなどが名を連ねている。

**

シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ氏、アブドゥルアハド・アスティーフー氏らからなる代表団はニューヨークの国連本部を訪問し、安保理に「現状において大統領選挙を実施するいかなる試みも、ジュネーブでの対話の崩壊をもたらす」と警鐘を鳴らした。

代表団は安保理メンバーである米国、英国、サウジアラビア、フランス、ルワンダ、チャドの代表、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と個別に歓談した。

AFP, March 14, 2014、AP, March 14, 2014、ARA News, March 14, 2014、Champress, March 14, 2014、al-Hayat, March 15, 2014、Iraqinews.com, March 14, 2014、Kull-na Shuraka’, March 14, 2014、Naharnet, March 14, 2014、NNA, March 14, 2014、Reuters, March 14, 2014、SANA, March 14, 2014、UPI, March 14, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月13日のシリア情勢:諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、安保理での会合後、シリア国内で大統領選挙に向けた準備が進められていることに関して、「準備がなされていることを示す多くの動きがある…。しかし今のところ選挙を実施するとの公式発表はない」と述べた。

また、大統領選挙実施がジュネーブ2会議にもたらす影響に関して、「大統領選挙が実施されれば、どの反体制勢力も選挙には参加しないだろうと、安保理で述べた」と応えた。

なお『ハヤート』(3月14日付)によると、ブラーヒーミー共同特別代表の活動への全面支持を訴えるためにフランスが示した安保理決議案は、「テロとの戦い」と移行期統治機関設置を並行議論する」との文言を削除した代案をロシアが提出し、廃案に追い込んだという。

**

サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣は13~16日までの滞在予定で、中国を訪問した。

サルマーン副首相は北京で、習近平国家主席と会談、二国間関係や中東地域情勢について意見を交わした。

『ハヤート』(3月14日付)によると、会談でサルマーン副首相は、シリア情勢に関して、紛争の平和的解決に向け、移行期統治機関の設置や、人道支援受入に向けてアサド政権に圧力をかけている欧米諸国への協力を求めたという。

**

フランス外務省報道官は「フランスは、シリア政府と同政府に影響力を持つすべての者に対して、迅速且つ信頼のもとで交渉を再開するにふさわしい条件を案出することを呼びかける」としたうえで、「これにはダマスカスの政権が移行期プロセスから逸脱した大統領選挙を実施することを断念することが必要だ」と述べた。

**

PFLP-GCのアフマド・ジブリール書記長は、ダマスカス県ヤルムーク区の危機がPFLPーGCの責任だとしたマフムード・アッバース大統領の発言(12日)を「事実に反する喧伝」と非難した。

アッバース大統領はファタハ革命評議会で、アムネスティ・インターナショナルの報告書を受けるかたちで、ヤルムーク・キャンプの惨状の責任はPFLP-GCにあると発言していた。

これに対してジブリー書記長は「PFLP-GCはヤルムークの危機の原因ではなく、危機解決に向けて積極的な役割を果たしている」と反論し、アッバース大統領の発言が「シリアへの陰謀にパレスチナ政府がどっぷりつかっている」ことを示すと非難した。

AFP, March 13, 2014、AP, March 13, 2014、ARA News, March 13, 2014、Champress, March 13, 2014、al-Hayat, March 14, 2014、Iraqinews.com, March 13, 2014、Kull-na Shuraka’, March 13, 2014、Naharnet, March 13, 2014、NNA, March 13, 2014、Reuters, March 13, 2014、SANA, March 13, 2014、UPI, March 13, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月13日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月13日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ナビー・シート村郊外の丘陵地帯に、シリア領内から発射されたロケット弾3発が着弾した。死傷者はなかった。

**

NNA(3月13日付)によると、北部県トリポリ市で、ワリード・バルフーム氏が何者かに撃たれ、死亡した。

バルフーム氏はスンナ派で、アラウィー派の女性と結婚し、ジャバル・ムフスィン地区で暮らしていた。

AFP, March 13, 2014、AP, March 13, 2014、ARA News, March 13, 2014、Champress, March 13, 2014、al-Hayat, March 13, 2014、Iraqinews.com, March 14, 2014、Kull-na Shuraka’, March 13, 2014、Naharnet, March 13, 2014、NNA, March 13, 2014、Reuters, March 13, 2014、SANA, March 13, 2014、UPI, March 13, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月13日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市を軍が地対地ミサイルなどで攻撃する一方、同市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またワーディー・バラダー地方のイフラ村が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(3月13日付)によると、アーリヤ農場、ヤブルード市、イフラ村郊外、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ザーキヤ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これにより、軍はヤブルード市近郊でアブダール・シャーム大隊司令官のファウワーズ・ダーリー氏の殺害に成功した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がカルアト・ヒスン市を地対地ミサイルなどで攻撃する一方、ハスラジーヤ村周辺で、軍、国防隊がジュンド・シャームなどからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月13日付)によると、アイン・フサイン村、カルアト・ヒスン市、ヒムス市カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ジュンド・シャーム機構の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク村周辺で、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区を軍が空爆し、男性1人が死亡、ナッカーリーン地区ではジハード主義武装集団と交戦で、軍の兵士4人が死傷した。

またシャイフ・ナッジャール市工業団地地区周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

さらに、ハラブ・ニュース(3月13日付)によると、バーブ市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が自らの住居・拠点不足を解消するためとして、「革命家」や避難民の住居約75棟を接収した。

一方、ARA News(3月13日付)によると、サッリーン村一帯で、クルド戦線旅団、シリア自由人旅団などからなる反体制武装集団が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘を続けた。

同報道によると、この戦闘で、クルド戦線旅団らは、12日にカブル・イームー村を制圧したという。

また民主統一党人民防衛隊は、アイン・アラブ(コバネ)市9キロの地点まで進軍したという。

他方、SANA(3月13日付)によると、アレッポ市旧市街、ブスターン・カスル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、サラーフッディーン地区、ジュダイダ地区、クワイリス村、アルバイド村、ラスム・アッブード村、ワディーア村、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、カフルハムラ村、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、カースィティールー地方、ダイル・ハーフィル市、マスカナ市、カシーシュ村、アナダーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、民主統一党人民防衛隊が声明を出し、カーミシュリー市各所で、武装集団がカッドゥール・ベク地区の税関局など人民防衛隊、シリア軍、国防隊の拠点複数カ所を襲撃し、人民防衛隊兵士1人を殺害し、武器弾薬を強奪したと発表した。

**

ダマスカス県では、SANA(3月13日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(3月13日付)によると、サルミーン市、カフルルーヒーン村、イドリブ中央刑務所周辺、ハーリム市・サルキーン市街道、アブー・ルバイー山、ハーン・シャイフーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(3月13日付)によると、シャイフ・マスキーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 13, 2014、AP, March 13, 2014、ARA News, March 13, 2014、Champress, March 13, 2014、Halabnews.com, March 13, 2014、al-Hayat, March 14, 2014、Iraqinews.com, March 13, 2014、Kull-na Shuraka’, March 13, 2014、Naharnet, March 13, 2014、NNA, March 13, 2014、Reuters, March 13, 2014、SANA, March 13, 2014、UPI, March 13, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月13日のシリア情勢:シリア政府の動き

ギリシャ正教会アンタキア総大司教区は声明を出し、3月9日に解放された聖タクラー修道院の修道女らの発言(https://syriaarabspring.info/wp/?p=5182)に関して、「過酷な拉致拘束から解放された一部の修道女らの発言は、教会の立場を表明したものではなく、長期間にわたる逮捕の影響を受けたものである…。教会はあらゆるテロ、背教宣告(タクフィール)、拉致、暴力…、モスク破壊、教会破壊を非難する」と表明した。

声明は「アッラーがシリア、その大統領、国民を守りますよう。我々が心底切望している平和を回復くださいますよう」と締めくくられている。

**

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は新華社通信に対して「アサド大統領は他のシリア国民と何ら変わりない。彼は、今後の復興プロセス…を保障する存在であり…、シリアの未来を真に保障する存在だ」としたうえで、「(大統領選挙への)被選挙権は、すべてのシリア国民に同権利を付与している憲法を通じて保障されねばならない…。アサド大統領はシリア生まれのシリア人であり、2000年以降、多大な実績を上げてきた」と述べた。

SANA(3月13日付)が伝えた。

**

ワーイル・ハルキー首相はダマスカス郊外県ハルジャラ地方で建設中の避難民仮設住宅建設現場を視察した。

ハルキー首相は視察現場で、政府主導のもとで3,392ユニットの仮設住宅を増設する計画を推し進めていると述べた。

同計画では、ダマスカス郊外県で1,200ユニット、ヒムス県に800ユニット、ダルアー県に1,392ユニットの仮設住宅を建設が予定されているという。

SANA(3月13日付)が伝えた。

**

アサド大統領は、2014年法律第3号(電子商取引規制法)を公布した。

SANA(3月13日付)が伝えた。

**

人民議会では前日に引き続き、選挙法改正法案の審議が本会議で行われた。

SANA(3月13日付)が伝えた。

AFP, March 13, 2014、AP, March 13, 2014、ARA News, March 13, 2014、Champress, March 13, 2014、al-Hayat, March 14, 2014、Iraqinews.com, March 13, 2014、Kull-na Shuraka’, March 13, 2014、Naharnet, March 13, 2014、NNA, March 13, 2014、Reuters, March 13, 2014、SANA, March 13, 2014、UPI, March 13, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月13日のシリア情勢:反体制勢力の動き

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表と「日常活動局」メンバーが、ダマスカス県訪問中の西クルディスタン移行期民政局使節団(アブドゥルカリーム・ウマル氏とフサイン・アッザーム氏が共同代表)と会談した。

会談後に委員会が発表した声明によると、会談は委員会の呼びかけによるもので、民政局支配地域での自治の現状などについて意見を交換した。

会談で両者は、国民主権、国民統合、領土の一体性の維持、シリア北部および北東部などでの民主的自治、すべての問題に対処するための会合、協議、協力継続を確認したという。

また委員会は、「社会契約憲章」(西クルディスタン移行期民政局の憲法に相当)に関する所見をまとめた文書を民政局使節団に回付したという。

**

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、プレス向け声明を出し、2014年7月に予定されている大統領選挙を「時期尚早」としたうえで、実施に反対の意を表明した。

アブドゥルアズィーム代表は、大統領選挙に関して「ジュネーブ合意に基づくジュネーブ2会議での政治的解決への道を閉ざす」としたうえで、「国が見舞われている血塗られた現状を踏まえると、反体制勢力であれ政権であれ大統領選挙に候補者を擁立することは受け入れられない。この治安状況では選挙は実施できない」と述べた。

**

シリア革命反体制勢力国民連立の政治委員会会合がイスタンブールで開催された。

ジュネーブ2会議などへの今後の対応、同会議参加の是非をめぐって離反した組織・メンバーの復帰の是非に関する提言(総合委員会に提出される)作成を主な議題とする会合は、当初1日を予定していたが、14日も続けられることが決定された。

クッルナー・シュラカー(3月13日付)が伝えた。

**

シリア革命反体制勢力国民連立の在カタール代表(大使)のニザール・ヒラーキー氏は、在留シリア人のパスポートの期限を「数日間延長する手続き」を開始するための準備を進めていると発表した。

AFP, March 13, 2014、AP, March 13, 2014、ARA News, March 13, 2014、Champress, March 13, 2014、al-Hayat, March 14, 2014、Iraqinews.com, March 13, 2014、Kull-na Shuraka’, March 13, 2014、Naharnet, March 13, 2014、NNA, March 13, 2014、Reuters, March 13, 2014、SANA, March 13, 2014、UPI, March 13, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月12日のシリア情勢:諸外国の動き

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は国連安保理会合でジュネーブ2会議の結果など、シリア情勢の進捗報告を行った。

ブラーヒーミー共同特別代表は、シリアで大統領選挙実施に向けた動きが進むなか、ジュネーブ2会議第3ラウンド再開に悲観的な見解を示した。

西側外交筋によると、ブラーヒーミー共同特別代表は、ジュネーブ2会議の第3ラウンドが「テロとの戦い」と移行期統治機関設置の問題の並行審議と、大統領選挙をめぐる問題への対処、という2点において原則合意しなければ不可能だとの見解を示した。

同消息筋によると、ブラーヒーミー共同特別代表はまた、アサド大統領が再選されれば、現政権が移行期統治機関設置の問題を交渉することに無関心だとの事実を反体制勢力に突きつけることになる、と警鐘を鳴らしたうえで、第3ラウンド開催の可能性を悲観した、という。

そのうえで、ブラーヒーミー共同特別代表は、「婉曲的に」辞意を表明したが、潘事務総長や安保理メンバーから「彼の代わりを見つけることは容易なことでない」と慰留を求められたという。

ブラーヒーミー共同代表は、アサド政権に圧力をかけ、移行期統治機関設置問題とテロとの戦いの並行審議を受諾させるようロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣に求めたことを明らかにしたが、シリア政府はこれを拒否したという。

一方、フランスは会合で、ブラーヒーミー共同特別代表の活動を全面支持し、ジュネーブ2会議の再開を求める国連安保理決議の採択を提案した、という。

**

国連の潘基文事務総長は、「地域諸国、国際社会、とりわけ米仏が…ジュネーブ2会議再開に向けて目に見える措置を講じる」よう呼びかける一方、「政治的解決のみがシリア人が身を置く悪夢を終わらせることができる」と強調、アサド政権と反体制勢力にそのための責任を果たすよう求めた。

**

欧州司法裁判所は、アサド大統領の姉で故アースィフ・シャウカト副参謀長の妻のブシュラー・アサド氏(ドバイ在住)をEUが定める対シリア制裁対象者リストに含めるとの判断を下した。

同裁判所はリストへの追加の理由に関して「ブシュラー氏がシリア大統領の姉だという事実だけで充分だ…。(EUは彼女がシリア高官とつながりがあるとみなすことは可能だ」と発表した。

これに関して『ハヤート』(3月13日付)は、EUはブシュラー氏が大統領の親族だという理由だけで制裁対象とした、と批判的に報じた。

AFP, March 12, 2014、AP, March 12, 2014、ARA News, March 12, 2014、Champress, March 12, 2014、al-Hayat, March 13, 2014、Iraqinews.com, March 12, 2014、Kull-na Shuraka’, March 12, 2014、Naharnet, March 12, 2014、NNA, March 12, 2014、Reuters, March 12, 2014、SANA, March 12, 2014、UPI, March 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月12日のシリア情勢:イラクの動き

内務省は声明を出し、アンバール県ファッルージャ市で、軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員20人を殺害したと発表した。

**

バービル県では、県議会中南部治安委員会委員長が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員2人がジュルフ・サフル地方で軍によって逮捕されたと発表した。

AFP, March 12, 2014、AP, March 12, 2014、ARA News, March 12, 2014、Champress, March 12, 2014、al-Hayat, March 13, 2014、Iraqinews.com, March 12, 2014、Kull-na Shuraka’, March 12, 2014、Naharnet, March 12, 2014、NNA, March 12, 2014、Reuters, March 12, 2014、SANA, March 12, 2014、UPI, March 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月12日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市、タルフィーター村郊外、リーマー農場、アドラー市周辺、ワーディー・バラダーを軍が砲撃する一方、リーマー農場で軍、国防隊とジハード主義武装集団が交戦し、武装集団戦闘員7人と軍・国防隊兵士多数が死亡した。

一方、SANA(3月12日付)によると、ヤブルード市、リーマー農場、ダイル・アサーフィール市郊外、アーリヤ農場、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区が軍の砲撃を受ける一方、クスール地区・ティジャーラ地区間の地区で爆発音が聞こえた。

またヤルムーク区では、PFLP-GCの戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月12日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、ラッカ報道局(3月12日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のティシュリーン・ダム地域のアミール、アブー・ムハンマド・ミスリー氏がラッカ革命家旅団によって殺害された。

なお、同ダム近郊には、ダーイシュが設置したティシュリーン・ダム刑務所があり、イタリア人宣教師パウロ・ダルリオ氏(ダイル・マール・ムーサー修道院修道長)が拘置されていると考えられている。

『ハヤート』(3月13日付)によると、ダーイシュとラッカ革命家師団は停戦に向けた交渉を行っているが、ダーイシュが民間人の拘置者・捕虜の釈放を拒否しているという。

一方、軍はラッカ市の国立病院一帯を砲撃した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市執念を砲撃、労働者住宅地区でジハード主義武装集団と交戦した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市西部のサラーム検問所周辺で、軍が、ウンマ旅団などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月12日付)によると、アブー・ズフール町近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ジュンド・シャームの戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍がハマー市北部を砲撃する一方、ムーリク市近郊の街道にある軍の拠点を反体制武装集団が砲撃した。

またサラミーヤ市郊外のマジュバル検問所で軍、国防隊と反体制武装集団が交戦し、国防隊兵士5人が死亡した。

**

ヒムス県では、SANA(3月12日付)によると、カルアト・ヒスン市、シュワイヒド村、ヒムス市カラービース地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(3月12日付)によると、アレッポ市旧市街、ジャンドゥール交差点、マルジャ地区、ブライジュ地区、ハナーヌー地区、サカン・シャバービー地区、ブスターン・カスル地区、ジュダイダ地区、アレッポ中央刑務所周辺、ヒーラーン村、ハイヤーン町、ハンダラート・キャンプ、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ダーラト・イッザ市、スィハール村、カフルアンマー村、マーリア市、タッル・リフアト市、ラスム・アッブード村、クワイリス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(3月12日付)によると、ヌアイマ村郊外、ウンム・マヤーズィン町郊外、ラジャート高原一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、ARA News(3月12日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がマルカダ町東部の分岐路にあるシャームの民のヌスラ戦線の検問所に対して、爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行った。

一方、ダーイシュはシャッダーディー市郊外で、拉致していたヌスラ戦線戦闘員1人を釈放した。釈放は、2月半ばに両者が交わした捕虜交換の合意によるものだという。

**

ラッカ県では、ARA News(3月12日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がタッル・アブヤド市で2ヶ月前に拉致したクルド人青年の遺体を返還した。

AFP, March 12, 2014、AP, March 12, 2014、ARA News, March 12, 2014、Champress, March 12, 2014、al-Hayat, March 13, 2014、Iraqinews.com, March 12, 2014、Kull-na Shuraka’, March 12, 2014、Naharnet, March 12, 2014、NNA, March 12, 2014、Raqqa Media Office, March 12, 2014、Reuters, March 12, 2014、SANA, March 12, 2014、UPI, March 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月12日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は、ダマスカス郊外県アドラー市にあるドゥワイル避難住宅センターを訪問し、避難生活を送るアドラー市住民と面談した。

 

SANA, March 12, 2014
SANA, March 12, 2014
SANA, March 12, 2014
SANA, March 12, 2014

**

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣はシリアを訪問中のUNICEFのアントニー・レーク事務局長と会談し、シリアの子供たちへの教育、衛生、食糧などの支援に関して協議した。

SANA(3月12日付)によると、ムアッリム外務在外居住者大臣は会談で、子供たちの苦難の原因であるテロ集団による学校、病院への攻撃、児童徴兵・軍事教練に対処する必要を強調した。

**

『アフバール』(3月12日付)は、シリア政府が駐サウジアラビア、クウェート、米国のシリア大使館を閉鎖したと伝えた。

同報道は、シリア外交筋の話として、シリア大使館閉鎖は「政治的な理由によるものではなく、これらの国の在外公館が受けてきた嫌がらせに対する」動きだと付言した。

AFP, March 12, 2014、al-Akhbar, March 12, 2014、AP, March 12, 2014、ARA News, March 12, 2014、Champress, March 12, 2014、al-Hayat, March 13, 2014、Iraqinews.com, March 12, 2014、Kull-na Shuraka’, March 12, 2014、Naharnet, March 12, 2014、NNA, March 12, 2014、Reuters, March 12, 2014、SANA, March 12, 2014、UPI, March 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月12日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月12日付)は、英国のGBC放送局が4年目を迎えるシリアの紛争での軍の人的被害についてのレポートを出したと伝えた。

このレポートによると、シリア軍の人的被害は以下の通り:

共和国護衛隊将兵:約4万人(そのほとんどがアラウィー派)

軍将兵:約6万人

国防隊・人民諸委員会戦闘員:約1万人

なおシリア人権監視団などは2011年3月以降の死者総数は約14万人と発表しているが、このレポートによると軍、国防隊、シャッビーハの死者だけで約33万人に達しているという。

**

ARA News, March 12, 2014
ARA News, March 12, 2014

ハサカ県カーミシュリー市で、11日に発生したハダーヤー・ホテル(西クルディスタン移行期民政局評議会福祉関連事務所)に対するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の自爆攻撃の犠牲者の葬儀が行われ、数千人の市民が参列した。

同市では2004年の「カーミシュリーの春」の犠牲者の追悼も行われた。

またアームーダー市、ダイリーク市近郊のアール・クース村でも、「カーミシュリーの春」追悼集会が開かれ、民主統一党支持者らが参加した。

ARA News(3月12日付)が伝えた。

**

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、カーミシュリー市のハダーヤー・ホテル(西クルディスタン移行期民政局評議会福祉関連事務所)に対するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の自爆攻撃を非難した。

**

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、カーミシュリー市のハダーヤー・ホテル(西クルディスタン移行期民政局評議会福祉関連事務所)に対するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の自爆攻撃を非難した。

AFP, March 12, 2014、AP, March 12, 2014、ARA News, March 12, 2014、Champress, March 12, 2014、al-Hayat, March 13, 2014、Iraqinews.com, March 12, 2014、Kull-na Shuraka’, March 12, 2014、Naharnet, March 12, 2014、NNA, March 12, 2014、Reuters, March 12, 2014、SANA, March 12, 2014、UPI, March 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月11日のシリア情勢:諸外国の動き

ロシア外務省は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線が拉致していた聖タクラー修道院の修道女13人らの釈放に歓迎の意を示した。

**

国連児童基金(ユニセフ)は11日、内戦中のシリアの子どもの状況に関する報告書を発表、同国の子ども全体の56%に当たる約550万人が人道支援が必要な状況にあると指摘し、一層の支援を国際社会に呼び掛けた。

シリアで2011年3月に反体制デモが本格化して3年となるのを受け、シリアの子どもと、周辺国にいるシリア難民の子どもの状況をまとめた。

報告書によると、支援が必要な子どもは1年前の約230万人から倍以上に増えた。就学年齢の子ども全体の約4割に当たる約280万人が学校に通えない状況という。

心の傷が深刻でケアが必要な子どもも推定約200万人に達している。

**

カタールのハーリド・アティーヤ外務大臣は訪問中のパリで、シリア情勢への対応をめぐってこれまで3度イランを訪問し、モハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣に対して再三にわたり、ファールーク・シャルア副大統領をシリア国内に出国させ、会談させるよう要請していたことを明らかにした。

**

ファタハ革命評議会書記長のヤースィル・ミスリー氏は、テレビ番組で、ダマスカス県ヤルムーク区での戦闘停止に向けて、同地区の中立化を骨子とする「人道停戦イニシアチブ」を発表した。

AFP, March 11, 2014、AP, March 11, 2014、ARA News, March 11, 2014、Champress, March 11, 2014、al-Hayat, March 12, 2014、Iraqinews.com, March 11, 2014、Kull-na Shuraka’, March 11, 2014、Naharnet, March 11, 2014、NNA, March 11, 2014、Reuters, March 11, 2014、SANA, March 11, 2014、UPI, March 11, 2014、共同通信社2014年3月12日などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月11日のシリア情勢:イラクの動き

内務省のサアド・マアン報道官は、カルバラー県でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のメンバーが警察によって逮捕されたと発表した。

**

ニナワ県作戦司令室は声明を出し、モスル市でイラク軍士官がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員が自爆テロしようとするのを取り押さえようとして死亡したと発表した。

AFP, March 11, 2014、AP, March 11, 2014、ARA News, March 11, 2014、Champress, March 11, 2014、al-Hayat, March 12, 2014、Iraqinews.com, March 11, 2014、Kull-na Shuraka’, March 11, 2014、Naharnet, March 11, 2014、NNA, March 11, 2014、Reuters, March 11, 2014、SANA, March 11, 2014、UPI, March 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月11日のシリア情勢:レバノンの動き

MTV(3月11日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ナビー・シート村郊外にシリア領から発射されたロケット弾4発が着弾し、3人が負傷した。

AFP, March 11, 2014、AP, March 11, 2014、ARA News, March 11, 2014、Champress, March 11, 2014、al-Hayat, March 12, 2014、Iraqinews.com, March 11, 2014、Kull-na Shuraka’, March 11, 2014、MTV, March 11, 2014、Naharnet, March 11, 2014、NNA, March 11, 2014、Reuters, March 11, 2014、SANA, March 11, 2014、UPI, March 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月11日のシリア情勢:国内の暴力

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員3人が自爆攻撃を行い、女性4人を含む市民7人が死亡、20人以上が負傷した(SANA(3月11日付)によると、5人が死亡、8人が負傷)。

自爆攻撃を行った戦闘員の一人は女性で、攻撃は西クルディスタン移行期民政局評議会(ジャズィーラ地区)の福祉関連事務所が入っていたハダーヤー・ホテルに対して行われたという。

『ハヤート』(3月12日付)によると、この自爆攻撃に関して、アサーイシュはダーイシュ戦闘員6人を逮捕した。

ARA News(3月11日付)によると、アサーイシュ総務局のルージュ・アーファー氏は逮捕したダーイシュ・メンバーのうちの3人に関して、エジプト人、チュニジア人、サウジ人だと発表した。

ARA News, March 11, 2014
ARA News, March 11, 2014

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がジャラーブルス市近郊のシュユーフ・ファウカーニー町を襲撃、制圧し、クルド戦線旅団やジハード主義武装集団への共謀容疑で複数の戦闘員、住民を逮捕し、戦闘員12人と住民10人を銃やナイフで処刑した。

また、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、シャイフ・ナッジャール市、サフィーラ市で軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月11日付)によると、アレッポ市旧市街、ジャンドゥール交差点、サーフール地区、シャイフ・ヒドル地区、ジュダイダ地区、アターリブ市、ハンダラート・キャンプ、ラスム・アッブード村、アルバイド村、アレッポ中央刑務所周辺、カフルハムラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、シャーム・プレス(3月11日付)によると、ラッカ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の幹部の一人アブー・スハイブ・リービー氏が、シャームの民のヌスラ戦線などとの戦闘で死亡した。

リービー氏の他にも、ラッカ市では過去24時間でダーイシュ幹部3人(アミールのアブー・アウフ・リービー氏、アブー・マクラマ・アンサーリー氏、アブー・ワヒーブを名乗る副官)が死亡したことになるという。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヒズブッラー戦闘員、国防隊の支援を受けた軍が、リーマー農場の「広範囲」を制圧した。

またヤブルード市各所を軍が「樽爆弾」で攻撃する一方、同市周辺で軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

さらにダーライヤー市、ドゥーマー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺を軍が砲撃した。

このほかザバダーニー市に迫撃砲弾が着弾し、子供2人が死亡、5人が負傷した。

一方、SANA(3月11日付)によると、ヤブルード市、ハラスター市、ルハイバ市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ダーライヤー市、アーリヤ農場、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラームの暁旅団、カラムーン特殊任務旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区を軍が砲撃する一方、ルクンッディーン区の住宅地で逮捕摘発活動を行った。

またジャウバル区では爆発が発生したという。

一方、ARA News(3月11日付)によると、軍がタダームン区を砲撃し、市民6人が負傷した。

シャーム・プレス(3月11日付)によると、これにより「タダームン区調整」の幹部1人が死亡したという。

他方、SANA(3月11日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市マルアブ地区などで軍が逮捕摘発活動を行った。

またムーリク市南部では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月11日付)によると、タイバト・イマーム市西部、ハッターブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフルタハーリー村、アイン・ラールーズ村を群が空爆、サルミーン市では軍の拘置所で男性1人が拷問を受け死亡した。

一方、SANA(3月11日付)によると、ハーン・シャイフーン市、ハフサルジャ村、タフタナーズ市、アブー・ズフール町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、ARA News(3月11日付)によると、ダルアー市ガルズ地区の穀物サイロ検問所などで「自由シリア軍」戦闘員6人が軍との戦闘中に死亡、またナワー市郊外でも戦闘員1人が死亡した。

軍は同地区一帯を「樽爆弾」で攻撃していたという。

このほか、軍はヤードゥーダ村、ヌアイマ村、シャイフ・マスキーン市、インヒル市、フラーク市、タスィール町に対して砲撃を加えた。

一方、SANA(3月11日付)によると、カルファー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(3月11日付)によると、タイバ村、アブー・アラーヤー村、タッルドゥー市、ヒムス市ワーディー・ザハブ地区、ザーラ村、ハスラジーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 11, 2014、AP, March 11, 2014、ARA News, March 11, 2014、Champress, March 11, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、March 12, 2014、Iraqinews.com, March 11, 2014、Kull-na Shuraka’, March 11, 2014、Naharnet, March 11, 2014、NNA, March 11, 2014、Reuters, March 11, 2014、SANA, March 11, 2014、UPI, March 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月11日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は2014年法律第2号を発し、有効なパスポートを所持し、在外公館において入国ビザを取得していない個人のシリアへの出入国を禁止する、ことを定めた。

SANA(3月11日付)が伝えた。

**

クッルナー・シュラカー(3月11日付)は、3月10日に人民議会での審議を承認された選挙法改正法案における大統領資格要件に関する文言の詳細を明らかにした。

大統領資格用件の詳細は以下の通り:

1. 大統領選挙が実施される年初に40歳に達していること。

2. シリア国籍を持つ両親とし、シリア国籍を有すること。

3. 公共の信頼に背く極悪な重犯罪、軽犯罪で裁かれておらず、政治的権利、市民権を有すること。

4. シリア人以外の結婚していないこと。

5. 立候補時点で少なくとも10年間、継続的にシリアに居住していること。

6. シリア以外の国籍を有していないこと。

7. 選挙権行使を禁じられていないこと。

8. 大統領は国民によって直接選ばれ、現大統領任期終了の60~90日以内に人民議会議長は選挙を公示すること。

9. 選挙公示と合わせて、立候補者に人民議会議員の指示を得る旨告知すること。

10. 立候補受付機関開始(公示翌日)から最高憲法裁判所が選挙を監視すること。

11. 立候補は人民議会議員35人以上の指示がなければ受理されないこと。

12. 最高憲法裁判所は立候補申請を提出後5日以内に審査すること。

13. 最高憲法裁判所は官報で公表する立候補者一覧の作成を準備すること。

14. 立候補者がない場合、人民議会は改めて受付機関を発表すること。

15. 最高司法占拠委員会が最高憲法裁判所の監督のもと、選挙を監視すること。

これに関して、『ハヤート』(3月12日付)は、大統領資格が追加・厳密化されたことで、反体制組織の指導者らの立候補が事実上不可能となっていると解説した。

『ハヤート』によると、憲法で定められている大統領資格年齢(40歳)については「選挙が行われる年初に40歳になっていること」とされ、「極悪犯罪で裁かれていない」との用件については「公共の信頼に反する極悪な重犯罪、軽犯罪で裁かれていない」と厳格化されているという。

また「立候補時点で少なくとも20年シリア国内で居住している」との新条件が設けられているという。

さらに「両親がシリア・アラブ共和国国籍を持つシリア人」であるとの用件については、「シリア以外の外国籍を有さず、選挙権行使を禁じられていない」と定められているという。

そのうえで、『ハヤート』によると、大統領資格の追加・厳密化は、シリア国外に居住するハイサム・マンナーア氏(民主的変革諸勢力国民調整委員会在外局長)、カドリー・ジャミール(人民意思党党首)らの立候補を制限することをねらったものだと指摘している。

**

SANA(3月11日付)によると、アサド大統領はロシア国会議員・政党使節団(ロシア共産党のアレクセイ・フォルニチョフ議員が団長)とダマスカスで会談し、シリア情勢、国際情勢について意見を交わした。

Champess, March 11, 2014
Champess, March 11, 2014

 

**

SANA(3月11日付)によると、ダマスカス郊外県のジュダイダト・ヤーブース村、クファイル・ヤーブース村で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、多数の市民が参加した。

AFP, March 11, 2014、AP, March 11, 2014、ARA News, March 11, 2014、Champress, March 11, 2014、al-Hayat, March 12, 2014、Iraqinews.com, March 11, 2014、Kull-na Shuraka’, March 11, 2014、Naharnet, March 11, 2014、NNA, March 11, 2014、Reuters, March 11, 2014、SANA, March 11, 2014、UPI, March 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月11日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ハサカ県では、ARA News(3月11日付)によると、カーミシュリー市で、「カーミシュリーの春」(2004年3月)の犠牲者の追悼集会が開かれ、民主統一党支持者らが参加した。

ARA News, March 11, 2014
ARA News, March 11, 2014

**

またタッル・タムル町では、シリア・クルド・イェキーティー党が「カーミシュリーの春」の追悼集会を開いた。

ARA News, March 11, 2014
ARA News, March 11, 2014

**

クナイトラ自由人大隊(イッズ・ブン・アブドゥッサラーム旅団)司令官のムハンマド・ハイムード氏はビデオ声明を出し、クナイトラ県ハーン・アルナバ市でいかなる者もシリア軍と休戦してはならない、と警告した。

Kull-na Shuraka', March 11, 2014
Kull-na Shuraka’, March 11, 2014

**

アレッポ県各所で活動している武装集団19組織がビデオ共同声明を出し、シャーム軍団を結成すると発表した。

シャーム軍団は、「犯罪者体制からすべての領土を回復する」ことをめざしているという。

参加組織は以下の通り:

ハムザ旅団

アブー・ウバイダ・ブン・ジャッラーフ旅団

タムキーン旅団

ハナーヌー旅団

ヒッティーン旅団

アブドゥッラフマーン旅団

フィルカーン旅団

イスラームの鷹連合

ムジャーヒディーン旅団

アムジャード大隊

ヌスラト・イスラーム旅団

アシュバール・アキーダ旅団

イスラーム特殊任務旅団

イスラームの獅子旅団

スィハーム・ハック旅団

ファーティヒーン旅団

ジャバル特殊任務旅団

イーマーン旅団

アンサール・イドリブ旅団

AFP, March 11, 2014、AP, March 11, 2014、ARA News, March 11, 2014、Champress, March 11, 2014、al-Hayat, March 12, 2014、Iraqinews.com, March 11, 2014、Kull-na Shuraka’, March 11, 2014、Naharnet, March 11, 2014、NNA, March 11, 2014、Reuters, March 11, 2014、SANA, March 11, 2014、UPI, March 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

最新論考(再)「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情」(Astand)

青山弘之「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情(特集II・シリアの隘路)」
e-World、2014年2月26日号 https://janet.jw.jiji.com/
Astand、2014年3月10日 http://astand.asahi.com/webshinsho/jiji/eworld/product/2014030400003.html

■シリア政府に有利な戦況
■自国出身活動家の帰還恐れる西欧諸国

シリアでの紛争解決に向けた政府とシリア国民連合による初の直接和平交渉「ジュネーブ2会議」が、1月22日から2月15日にかけてスイスで開催された。2ラウンドにわたる会議は、「テロとの戦い」を優先しようとする政府代表団と、現政権を排除した形での移行期統治機関(移行期政府)の樹立を訴える「国民連合」の対立により紛糾し、今後の交渉日程についても合意できないままに閉幕した。
だが閉幕直前の12日の会合で、国民連合が政権退陣を求める文言の明記を取り下げ、また仲介者であるアフダル・ブラヒミ国連・アラブ連盟共同特別代表が13日の米ロ外務次官との協議を経て、移行期統治機関の審議を先送りにすると決断したことで、シリア政府は事態収拾のフリーハンドを得た形となった。

◇シリア政府に有利な戦況

シリアの紛争は「アラブの春」の体制転換劇からの類推で、政権退陣に解決の糸口があるようなイメージがつきまとう。しかし拙稿(「せめぎ合いのなか友好的敵対に軟着陸したシリア和平会議」Synodos、2月5日付)で詳述した通り、ジュネーブ2会議が履行を目指す2012年6月のジュネーブ合意は「現政権、反体制組織…から構成される移行期統治機関を当事者の総意の下に発足させる」と規定し、アサド政権の存続を含意していた。
このことは、昨年半ばにアサド政権が化学兵器廃棄に責任を有する「正統な代表」として、欧米諸国を含む国際社会から承認されたことで既定事実となり、今回の会議で改めて追認された。
国内の暴力についても、アルカイダ系武装集団に対する掃討作戦など軍のあらゆる行為を「たる爆弾による住宅地への無差別殺りく」と断じる一部の活動家のプロパガンダゆえ、政権の残忍さが強調されるきらいがある。しかし、ロンドンを拠点とする反体制人権団体のシリア人権監視団が発表した死者総数14万人のうち、約5万4000人が軍や親政権民兵の将兵であることは看過されるべきでない。むろん、同監視団によると、民間人(武装した市民を含む)の犠牲者も5万人弱に達するという。だが、民間人の死者数は過去2カ月でなぜか2万人も「減少」し、代わってジハード(聖戦)主義武装集団の戦闘員の死者が3万人強に急増した。武力紛争が政権の一方的暴力だとの主張はますます成り立たなくなっている。

アサド政権は昨年末以降・・・

2014年3月10日のシリア情勢:諸外国の動き

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長はフェイスブックで、9日にカイロで開催された連盟の定例外相会合でのシリア革命反体制勢力国民連立への代表ポスト付与の是非をめぐる審議に関して、2013年3月の首脳会議で「原則合意」したもの、「連立はいまだ制度を整えておらず、連盟の内規に従って必要な措置を講じねばならない」と述べ、消極的な姿勢を示した。

**

アムネスティ・インターナショナルはシリア情勢に関する報告書(http://www.amnesty.org/en/library/asset/MDE24/008/2014/en/c18cfe4d-1254-42f2-90df-e0fce7c762fc/mde240082014en.pdf)を出し、アサド政権がダマスカス県ヤルムーク区などへの包囲作戦による食糧封鎖を「兵器」として利用し、「戦争犯罪」を犯していると非難した。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月10日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(3月10日付)は治安筋の話として、アンバール県ラマーディー市のバーキル地区、スバート地区でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が軍と交戦の末、同地区を再制圧した。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月10日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がハウラ地方、タルビーサ市各所、ウンク・ハワー地方、ヒムス市ワアル地区を砲撃、またカルアト・ヒスン市周辺で、軍、国防隊がジュンド・シャーム大隊などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またジハード主義武装集団は、フィッラ村各所を迫撃した。

一方、SANA(3月10日付)によると、タッルドゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街では、反体制武装集団戦闘員19人が関係当局に投降した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、カルナーズ町近郊での軍との戦闘で、ジハード主義武装集団の戦闘員10人が死亡した。

一方、SANA(3月10日付)によると、ムーリク市、シャイフ・ハディード村、カッブー丘などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、軍は、カビーラ村、ガマーム村、ワーディー・シャイハーン村、グナイマ村各所を軍が砲撃した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アドラー市旧市街、ヤブルード市各所を軍が砲撃、またリーマー農場などで軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などと交戦した。

一方、SANA(3月10日付)によると、ヤブルード市周辺、および北部、東部入り口一帯、ダーライヤー市、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマダーヤー町で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民1人が死亡した。

このほか、スバイナ町では、同市の国民和解委員会に投降していた反体制武装集団メンバー15人が釈放された。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区、ジャウバル区を軍が砲撃した。

またシャーグール区で検問中の軍兵士による市民(サーリヒーヤ区住民)への発砲事件が発生したという。

一方、SANA(3月10日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が拠点として使用しているラッカ市のオデッサ・ホテルで爆発が起き、複数の戦闘員が死傷した。

またラッカ市のディッラ交差点で、第71旅団本部での攻防戦で捕捉されたシリア軍兵士2人を、ダーイシュが公開処刑した。

一方、タッル・アブヤド市郊外では、民主統一党人民防衛隊の狙撃手がダーイシュ戦闘員3人を殺害した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルハムラ村一帯を軍が砲撃する一方、マンビジュ市近郊のハイヤ検問所周辺でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とジハード主義武装集団が交戦した。

またハラブ・ニュース(3月10日付)によると、バーブ市の政治治安部ビル前に、ダーイシュが絞首台を設置した。

一方、SANA(3月10日付)によると、アレッポ旧市街、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、ジャンドゥール交差点地区、ブスターン・カスル地区、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、フライターン市、ハンダラート・キャンプ、クワイリス村、ラスム・アッブード村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、Syria-News(3月10日付)によると、バーブ・サラーマ国境通行所近くに設置されているシリア人避難民キャンプが10日の大雨で浸水した。

**

ダルアー県では、SANA(3月10日付)によると、ダルアー市中央刑務所周辺、南東部の穀物サイロ周辺、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、SANA(3月10日付)によると、バラードゥーン・ダム、カスタル・アブドゥー村、フルワ村、グナイマ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、ARA News(3月10日付)によると、マルカダ町周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などとの戦闘が続き、村内でダーイシュが自爆攻撃を敢行した。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、Halabnews.com, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、Syria-news.com, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月10日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は、ダマスカス県内の2地域の区画改編に関する会合を開催した。

区画改編の対象となっているのは、①マッザ区、カフルスーサ区、②ラワーン地区、西カダム地区、東カダム地区、アサーリー地区、ナフル・イーシャ地区、バヤーディル・ナーディル地区、ダハーディール地区の2地域。

SANA, March 10, 2014
SANA, March 10, 2014

会合には、ワーイル・ハルキー首相など関係閣僚、ダマスカス県知事および関係部局長が出席した。

**

SANA(3月10日付)によると、人民議会は、内務地方自治委員会、憲法問題委員会で審議された選挙法改正法案の審議を行うことを本会議で承認した。

改正法案は2012年2月に交付された新憲法に沿って、2011年政令第101号(総選挙法)の文言を改正したもので、司法による選挙監視プロセスの強化などが盛り込まれているという。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月10日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(3月10日付)は、ダマスカス県ジャウバル区の医療センターの医師の一人からの情報として、軍が同地区でサリンガスを使用し、民間人5人が中毒症状に陥ったと伝えた。

**

ARA News, March 10, 2014
ARA News, March 10, 2014

ハサカ県では、ARA News(3月10日付)によると、民主統一党人民防衛隊がタッル・タムル町内で軍事行進を行った。

**

シリア革命反体制勢力国民連立のルワイユ・サーフィー報道官は、9日にカイロで開催された連盟の定例外相会合に関して、「連立にシリア代表ポストを付与する問題をめぐって審議がなされたが、各国外相の間で意見の相違があった」ことを明らかにした。

サーフィー報道官によると、湾岸諸国の多くが賛成の立場をとっているのに対し、アルジェリア、レバノン、イラクが、連立への代表ポスト付与に異議を唱え、これが「障害」になっているという。

また「シリアの反体制勢力内の争いが、国益を損ねようとする様々な政治勢力に資してしまっている」と付言した。

**

シリア人権監視団は、地元の反体制活動家の証言をもとに、軍によるヒムス県ザーラ村制圧作戦で、「キリスト教徒やアラウィー派からなる国防隊」が「スンナ派」の民間人20人以上を「虐殺」したと発表した。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月10日のシリア情勢:聖タクラー修道女解放をめぐる動き

反体制活動家のハーディー・アブドゥッラー(Hadi Homs)氏はユーチューブ(3月10日付)に、聖タクラー修道院の修道女13人ら16人(シリア人、レバノン人)が9日にダマスカス郊外県カラムーン地方(場所不明)の軟禁場所からレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール地方の無人地帯に移送され、レバノンの総合情報総局に引き渡されるまでの映像(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=L3ZZyRv3kSo)をアップ・公開した。

Youtube, March 9, 2014
Youtube, March 9, 2014
Youtube, March 9, 2014
Youtube, March 9, 2014

映像は3月9日付で、「アッラーの他に神なし、ヌスラ戦線」と書かれた黒旗を掲げる目出し帽の武装集団に、修道女らが連行され、シリア・レバノン国境に移送される様子、シリア当局に拘束されていた女性・子供と修道女が「捕虜交換」される映像などが写っている。

アブドゥッラー氏はAFP(3月10日付)に、シリア当局が「女性141人が釈放されたとの情報を得ている」と述べた。

この女性たちは、修道女らの到着に先だってバスでシリア・レバノン国境地帯に移送されたという。

**

Naharnet, March 10, 2014
Naharnet, March 10, 2014

解放された修道女の一人ビーラージヤー・サイヤーフ修道長は記者団に対して「アッラー、私たちの主(ギリシャ正教会アンタキア総大司教)ヨハネ10世、アサド大統領…、カタール首長に感謝しています…。また(レバノン総合情報総局)アッバース・イブラーヒーム少将に感謝しています」としたうえで、「去年の12月初めに拉致されて以降、誰一人として悪い扱いを受けることはありませんでした…。私たち16人は誰も悪し様にはされませんでした…。(シャームの民のヌスラ戦線の)対応はよいものでした。またジョルジュ・ハスワーニーを名乗る人のおかげで、私たちは建物で自由に過ごせました」と述べた。

**

Kull-na Shuraka', March 10, 2014
Kull-na Shuraka’, March 10, 2014

ジョルジュ・ハスワーニー氏は、修道女釈放の交渉にあたっていたとされる人物の一人で、ヤブルード市出身のビジネスマンで、アサド政権に近い人物。

クッルナー・シュラカー(3月10日付)によると、バーニヤース精油公社副所長を務めたのち、ロシアに滞在し、石油・ガス採掘事業を開始し、ロシアの関連企業、軍との取引を行ってきたという。

ハスワーニー氏の事務所(シリア)は、娘婿のユースフ・アブラシュ氏(シリア共産党ユースフ・ファイサル派元党員)が運営し、ロシアの事務所はアムジャド・ドゥーバー氏が統轄しているという。

なお妻はロシア人。

**

『ハヤート』(3月11日付)によると、修道女を拉致していたシャームの民のヌスラ戦線のカラムーン地方のアミール、アブー・マーリク・クワイティー氏は、修道女解放に際してシリア当局と取引があったことについては認めたが、身代金を受け取ったことを否定した。

またクワイティー氏は「捕虜交換」の一環としてシリア当局が拘束している女性950人の釈放を要求したが、152人しか釈放されていないと述べた。

**

ジャディードTV(3月10日付)などによると、レバノン総合情報総局のアッバース・イブラーヒーム少将は、修道女解放の交渉が「女性逮捕者が釈放されたことで完了した」と述べ、これによりシリア当局が交流していた女性150人以上が釈放されたことを明らかにした。

**

なお、『ハヤート』(3月11日付)によると、聖タクラー修道女の解放交渉が行われいた間、シリア軍はカラムーン地方への砲撃を中断していたという。

また『ハヤート』は修道女らがダマスカス県に移動したと付言した。

**

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、聖タクラー修道院修道女の解放に関して、「シリア国民の血で手を染めていなかった者25人」を釈放したと述べ、約150人の女性(子供)を釈放したとの反体制活動家らの主張が正しく、誇張だと反論した。

SANA(3月10日付)が伝えた。

**

レバノン大統領府は声明を出し、聖タクラー修道院の修道女13人らの解放に関して、ミシェル・スライマーン大統領がカタールのタミーム・ビン・ハマド首長に謝意を示したと発表した。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、al-Jadid TV, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月9日のシリア情勢:諸外国の動き

カイロでアラブ連盟外相会議が開かれ、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長参加のもと、シリア情勢などが協議された。

『ハヤート』(3月10日付)によると、サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は会議で、2013年のカタールでの連盟首脳会議の決定に従い、シリア革命反体制勢力国民連立に、連盟の代表ポストを正式に与えるよう求めた。

また、ジャルバー議長は、ヒズブッラー、アブー・ファドル・アッバース旅団などイラクの民兵、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を連盟においてテロ組織に指定するよう求めるとともに、反体制勢力への支援を改めて要請、「反体制勢力に高性能兵器を至急供与するよう国際社会に要請する」よう呼びかけた。

一方、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、ジュネーブ2会議での対話に基づく紛争解決に向けたプロセスの頓挫と並行して、シリア国内での暴力が激化していることに懸念を表明した。

さらに、レバノンのジュブラーン・バースィール外務大臣は、シリア人避難民流入に伴う惨状を訴えた。

ジャディード(3月9日付)によると、バースィール外務大臣はまた、レバノンおよびレバノン国民によるシャブアー農場、カフルシューバー、ガジャル村解放・回復の権利、イスラエルの抵抗と占領への抵抗権を、閉幕会議の声明に盛り込むよう求め、この主張は閉幕声明に盛り込まれた。

またエジプトのナビール・ファフミー外務大臣は、シリア領内からのあらゆる外国人武装勢力の撤退、人道支援物資配給に必要なしくみの拡充、紛争の政治的解決を強調した。

AFP, March 9, 2014、AP, March 9, 2014、ARA News, March 9, 2014、Champress, March 9, 2014、al-Hayat, March 10, 2014、Iraqinews.com, March 9, 2014、al-Jadid TV, March 9, 2014、Kull-na Shuraka’, March 9, 2014、Naharnet, March 9, 2014、NNA, March 9, 2014、Reuters, March 9, 2014、SANA, March 9, 2014、UPI, March 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月9日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(3月9日付)によると、北部県アッカール郡アマール・ビーカート村の民家などにシリア領から発射された迫撃砲弾が複数発着弾した。死傷者はなかった。

AFP, March 9, 2014、AP, March 9, 2014、ARA News, March 9, 2014、Champress, March 9, 2014、al-Hayat, March 10, 2014、Iraqinews.com, March 9, 2014、Kull-na Shuraka’, March 9, 2014、Naharnet, March 9, 2014、NNA, March 9, 2014、Reuters, March 9, 2014、SANA, March 9, 2014、UPI, March 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月9日のシリア情勢:国内の暴力

NNA(3月10日付)は、レバノンの治安筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団に2013年12月に拉致されていた聖タクラー修道院の修道女ら13人が数日前に解放され、ベカーア県バアルベック郡アルサール村に無事移送されたと伝えた。

ジャディード(3月9日付)によると、修道女解放に向けた交渉は、総合情報総局長のアッバース・イブラヒーム少将と誘拐犯との間で行われた。

Kull-na Shuraka', March 9, 2014
Kull-na Shuraka’, March 9, 2014

また『ハヤート』(3月10日付)は、信頼できる消息筋の話として、修道女解放に向けた交渉が、カタール、トルコの仲介によってなされた、と伝えた。

LBCI(3月9日付)によると、レバノンの総合情報部交渉団が交渉のために、ベカーア県バアルベック郡のナフラ村・アルサール村郊外の無人地帯に向かい、その後、修道女ら13人を連れて交渉団はジュダイダト・ヤーブース(シリア)・マスナア(レバノン)間の国境通行所を経由して、レバノンに帰還した。

NNAによると、総合情報部交渉団にはカタールの諜報機関のスアーダ・クバイスィー長官が同行した。

マスナア村では、解放された修道女らを出迎えるため、報道関係者、ギリシャ正教会の関係者らが出迎えた。

スカイ・ニュース(3月9日付)によると、修道女ら解放の見返りとして、シリア政府は政治犯153人を釈放することに同意したという。

またミシェル・シャンマース弁護士はフェイスブックで、シリア当局がテロ法廷に起訴されている女性活動家15人を釈放したと綴った。

釈放されたのは、ルワイダ・カナアーン氏、カマル・ハティーブ氏、ランダ・ハーッジ・アワード・アブド氏、ザーヒヤ・アブドゥンナビー氏、ヤースミーン・バルシー氏、ダラール・クルディー氏、フーリーヤ・アイヤーシュ氏、ヒンナーディー・フサイン氏、マージドゥーリーン・バーイル氏ら。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、リーマー農場周辺、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などと交戦し、軍兵士6人が死亡、また軍がヤブルード市周辺、バフア村などを空爆した。

一方、SANA(3月9日付)によると、ヤブルード市内およびその周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、アーリヤ農場、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、アシュアリー農場、ハッザ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ガーリヤ村で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民3人が死亡、2人が負傷した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市周辺を軍が空爆した。

一方、SANA(3月9日付)によると、軍がザーラ村で地雷、爆発物などの撤去作業を行った。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区に対する軍の空爆で8人が死亡する一方、サーフール地区、ウンマーリーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区などを軍が砲撃した。

またアレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ライラムーン地区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

さらに、マンナグ村一帯では、軍が空爆を行う一方、アレッポ中央刑務所周辺では、ジハード主義武装集団との戦闘で親政権の民兵クドス旅団の戦闘員2人が死亡した。

このほか、シャームの民のヌスラ戦線は、ハナースィル市東部で、「政府軍への共謀罪」で4人を逮捕した。

一方、SANA(3月9日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ジュバイラ村、タッル・リフアト市、ハンダラート・キャンプ、バービース村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、カッラーサ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区サラースィーン通り北部を軍が砲撃、また同地区内で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍と交戦した。

一方、SANA(3月9日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市郊外に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾市、建物などが被害を受けた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市、フバイト村を軍が「樽爆弾」で空爆した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市を軍が「樽爆弾」で空爆した。

またムーリク市周辺では、軍がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦する一方、アッブード検問所、ダイル・ムハルダ検問所などをジハード主義武装集団が手製の迫撃砲で攻撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ズワイク村、バラードゥーン村、ドゥワイリカ村、サルマー町などで、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またラタキア市では、マディーナ・リヤーディーヤにロケット弾3発が着弾し、タクシー運転手1人が死亡、6人が負傷した。

クッルナー・シュラカー(3月9日付)によると、着弾したロケット弾は6発で、少なく16人が負傷したという。

このほか、シリア人権監視団によると、ティシュリーン大学医学部の学生が逮捕・連行された。

**

ハサカ県では、ARA News(3月9日付)によると、マルカダ町郊外のアトシャーナ村近くにあるシャームの民のヌスラ戦線検問所に対して、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が自爆攻撃を行った。

またタッル・タムル町一帯で、民主統一党人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, March 9, 2014、AP, March 9, 2014、ARA News, March 9, 2014、Champress, March 9, 2014、al-Hayat, March 10, 2014、Iraqinews.com, March 9, 2014、al-Jadid TV, March 9, 2014、Kull-na Shuraka’, March 9, 2014、LBCI, March 9, 2014、Naharnet, March 9, 2014、NNA, March 9, 2014、Reuters, March 9, 2014、SANA, March 9, 2014、Sky News Arabic, March 9, 2014、UPI, March 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月9日のシリア情勢:シリア政府の動き

アサド大統領は各県知事と会談し、各県での公共サービス、地方自治の現状などについて意見を交わした。

会談には、ウマル・イブラーヒーム・ガラーワンジー福祉問題担当副首相兼地方自治大臣も同席した。

Champress, March 9, 2014
Champress, March 9, 2014

SANA(3月9日付)によると、アサド大統領は会談で、市民と常にコミュニケーションをとることが、地方自治への市民の参加を促すと述べる一方、戦死者、負傷者、失踪者、避難民に対する支援・補償の必要を強調した。

**

ウムラーン・ズウビー情報大臣は、駐シリア北朝鮮大使と会談し、「シリアは勝利し、テロリストとその支援者に対するシリア・アラブ軍の勝利は、世界の自由勢力すべての勝利となるだろう…。陰謀に対するシリアの力は、植民地主義に対する北朝鮮人民の解放闘争を想起させる」と述べた。

これに対して北朝鮮大使は、北朝鮮人民が7年間にわたり米国と同様の戦いを行っているとしたうえで、シリア国民が勝利すると信頼していると応えた、という。

SANA(3月9日付)が伝えた。

AFP, March 9, 2014、AP, March 9, 2014、ARA News, March 9, 2014、Champress, March 9, 2014、al-Hayat, March 10, 2014、Iraqinews.com, March 9, 2014、Kull-na Shuraka’, March 9, 2014、Naharnet, March 9, 2014、NNA, March 9, 2014、Reuters, March 9, 2014、SANA, March 9, 2014、UPI, March 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シャームの民のヌスラ戦線は、ツイッターを通じて声明を出し、レバノン国軍のシーア派兵士がシリア国内での戦闘に参加していると主張、軍そのものが「シーア派の計略の手先」となっていると批判し、「シリアの戦闘に送られたすべての者が制裁を受けるだろう」と脅迫した。

Naharnet, March 9, 2014
Naharnet, March 9, 2014

**

ハラブ・ニュース(3月9日付)によると、アレッポ県バーブ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)は、男性教師が学校で女生徒に教えることを禁じる決定を行った。

**

シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県ヤブルード市奪還に向けた軍の突入作戦で、ヒズブッラー戦闘員が120人以上死亡している、と発表した。

**

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、軍によるヒムス県ザーラ村の完全制圧に関して、「ヒズブッラーの民兵に支援された政府軍が虐殺を行い20人以上が死亡した」としたうえで、民間人保護のための行動できない国際社会を非難した。

**

シリア革命反体制勢力国民連立は世界女性デーに合わせて、声明を出し、2011年3月以降、7,000人から1万人の女子大学生が当局によって逮捕され、2014年2月19日現在の段階で1万389人の女性が死亡していると発表した。

AFP, March 9, 2014、AP, March 9, 2014、ARA News, March 9, 2014、Champress, March 9, 2014、Halabnews.com, March 9, 2014、al-Hayat, March 10, 2014、Iraqinews.com, March 9, 2014、Kull-na Shuraka’, March 9, 2014、Naharnet, March 9, 2014、NNA, March 9, 2014、Reuters, March 9, 2014、SANA, March 9, 2014、UPI, March 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月8日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長に向けた声明を出し、シリア革命反体制勢力国民連立に連盟代表メンバーのポストを与えないよう警告した。

声明でアブドゥルアズィーム代表は、連立が「シリア国家を代表してない」、「すべての反体制勢力を代表していない」、「大衆基盤を失った」、「連立を承認する一部の連盟加盟国にはシリアの代表ポストを連立に付与する権限をもたない」といった理由をあげ、代表ポストを求める連立の要望に応じないよう求めた。

Kull-na Shuraka’, March 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.