レバノンの動き(2014年11月14日)

レバノン軍は声明を出し、ベカーア県バアルベック郡アンジャル地方で、レバノン領内に不法入国しようとしたシリア人11人を逮捕したと発表した。

ナハールネット(11月14日付)が伝えた。

AFP, November 14, 2014、AP, November 14, 2014、ARA News, November 14, 2014、Champress, November 14, 2014、al-Hayat, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 14, 2014、al-Mada Press, November 14, 2014、Naharnet, November 14, 2014、NNA, November 14, 2014、Reuters, November 14, 2014、SANA, November 14, 2014、UPI, November 14, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:米軍がホラサン拠点を爆撃したと主張(2014年11月14日)

米中央軍報道官は、13日にシリア国内のホラサンの拠点を空爆したと発表した。

しかし、空爆が行われた場所、戦果などの詳細については明らかにしなかった。

AFP(11月14日付)が伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市南部前線および南東部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

同監視団によると、戦闘は、ハルナジュ村・アイン・アラブ市街道の奪還を試みたダーイシュの攻撃に端を発し、ダーイシュ戦闘員11人のほか、双方に多数の死傷者が出たという。

また人民防衛隊とダーイシュは、アイン・アラブ市内市庁舎一帯、ハッジ・ラシャード・モスク一帯、マナーズィー村などでも交戦した。

一方、米軍など有志連合はアイン・アラブ市南部前線、南東部前線一帯を4度にわたって空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆する一方、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(11月15日付)によると、ハサカ市南部郊外(アブヤド地区街道、アブドゥルアズィーズ地区街道)で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また米国など有志連合は対イラク国境に近いフール地方を空爆した。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市農村地帯でスンナ派女性複数を拉致し、ラッカ県の拠点(第17師団基地)に連行した、と発表した。

ダーイシュは彼女らが、「背教者」、アサド政権の「手先」といった理由で拉致・連行し、こうした拉致事件はこれまでに6件報告されているという。

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シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダイル・ザウル県マヤーディーン市ノジャルダーク交差点の広場で、シリア人司令官を張付刑に処した、と発表した。

この司令官の罪状は、イスラーム教徒の財産の強奪、イスラーム国の「国庫」からの横領だという。

AFP, November 14, 2014、AP, November 14, 2014、ARA News, November 14, 2014、November 15, 2014、Champress, November 14, 2014、al-Hayat, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 14, 2014、al-Mada Press, November 14, 2014、Naharnet, November 14, 2014、NNA, November 14, 2014、Reuters, November 14, 2014、SANA, November 14, 2014、UPI, November 14, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年11月14日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊は、ドゥマイル航空基地とスィン航空基地の間に位置するタッル・リマールでジハード主義武装集団と交戦、同地を制圧した。

またシリア軍は、ダーライヤー市、バイト・サフム市、ルタイバ市、キスワ市郊外を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アンサール・ディーン戦線がハンダラート・キャンプのシリア軍拠点を砲撃する一方、シリア軍はアレッポ市ブスターン・カスル地区を空爆、またライラムーン地区で反体制武装集団と交戦した。

一方、Champress(11月14日付)によると、カフルハムラ村、フライターン市、アンジャーラ村、ハーン・アサル村、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市カルム・マイサル地区、ジスル・ハッジ地区、カッラーサ地区、ジャズマーティー地区、ラームーサ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区でシリア軍と反体制武装集団が散発的に交戦した。

一方、Champress(11月14日付)によると、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、バイト・ラービア村、カフルラーハー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、Champress(11月14日付)によると、ウカイリバート町、ジャニー・アルバーウィー村、ワーディー・アッザーム村、スーハー村、ラターミナ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、Champress(11月14日付)によると、シャイフ・マスキーン市、タファス市、イブタア町、ジーザ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、Champress(11月14日付)によると、イフスィム町、ラーミー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、Champress(11月14日付)によると、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 14, 2014、AP, November 14, 2014、ARA News, November 14, 2014、Champress, November 14, 2014、al-Hayat, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 14, 2014、al-Mada Press, November 14, 2014、Naharnet, November 14, 2014、NNA, November 14, 2014、Reuters, November 14, 2014、SANA, November 14, 2014、UPI, November 14, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:軍事情報局パレスチナ課長解任(2014年11月14日)

クッルナー・シュラカー(11月14日付)は、信頼できる消息筋の話として、アサド大統領が軍事情報局第235課(通称パレスチナ課)のヤースィーン・ダーヒー課長(准将)を解任し、軍事情報局ハマー支局長に異動した、と伝えた。

ダーヒー課長はバーニヤース市(タルトゥース県)出身のアラウィー派。

共和国防衛隊元隊員(大佐)で、2009年に第235課長に異動となっていた。

AFP, November 14, 2014、AP, November 14, 2014、ARA News, November 14, 2014、Champress, November 14, 2014、al-Hayat, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 14, 2014、al-Mada Press, November 14, 2014、Naharnet, November 14, 2014、NNA, November 14, 2014、Reuters, November 14, 2014、SANA, November 14, 2014、UPI, November 14, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ヌスラ、ムハージリーン・ワ・アンサール軍がダーイシュとの戦闘停止を模索(2014年11月14日)

シリア人権監視団は、アレッポ県とラッカ県の複数の消息筋からの情報として、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍などが会合を開き、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘停止に向けた交渉のため、ムハージリーン・ワ・アンサール軍の司令官をラッカ市に派遣することを決定した、と発表した。

戦闘停止は、それぞれの支配地域の不可侵などが条件だという。

またムハーリジーン・ワ・アンサール軍のサラーフッディーン・シーシャーニー司令官によると、すでにダーイシュの「戦争大臣」補佐官の一人と会談を行い、戦闘停止の条件を示したが、ダーイシュ側はこれを拒否したという。

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ARA News(11月14日付)は、アイン・アラブ市防衛に向けて同市で行われていたシリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の折衝が決裂したと報じた。

同報道によると、人民防衛隊側が、シリア・クルド国民評議会に対して人民防衛隊の指揮下に入ることを求め、評議会側がこれを拒否したため、折衝は決裂したという。

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シリア革命反体制勢力国民連立内のミシェル・キールー氏(シリア民主主義者連合)、ムハンマド・ファールーク・タイフール氏(シリア・ムスリム同胞団)、アナス・アブダ氏、スハイル・アタースィー女史、アフマド・ラマダーン氏らが「自由ブロック」の名で新たな連立内会派を結成することに合意した。

「自由ブロック」には、連立総合委員会メンバーから15人ほどが参加する見込み。

クッルナー・シュラカー(11月14日付)などが伝えた。

AFP, November 14, 2014、AP, November 14, 2014、ARA News, November 14, 2014、Champress, November 14, 2014、al-Hayat, November 15, 2014、Kull-na Shuraka’, November 14, 2014、al-Mada Press, November 14, 2014、Naharnet, November 14, 2014、NNA, November 14, 2014、Reuters, November 14, 2014、SANA, November 14, 2014、UPI, November 14, 2014などをもとに作成。

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