イスラーム国をめぐる動き:ダーイシュがトルコからアイン・アラブに潜入し自爆テロ(2014年11月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市のトルコ国境に位置する国境通行所(ミュルシトプナル国境通行所)に対して自爆攻撃を敢行、その直後、同地一帯をダーイシュが攻撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。

ダーイシュが国境通行所を自爆攻撃するのはこれが初めてだという。

この自爆攻撃に関して、西クルディスタン人民議会報道官は『ハヤート』(11月30日付)に対し、大量の爆発物を積んだ自爆犯の車が、トルコ領ミュルシトプナル国境通行所を経由してシリア領内に入ったことを明らかにする一方、トルコ領からダーイシュが潜入し、人民防衛隊を背後から攻撃したと述べ、近くその画像を公開すると述べた。

また人民防衛隊も声明を出し、自爆犯がトルコ領のミュルシトプナル国境通行所を経由して侵入し、自爆を行ったと発表した。

しかし、トルコ軍参謀本部は、自爆犯がトルコ領内から潜入したとの主張を否定した。

またアイン・アラブ市中心街および南部、北部などでも両者は交戦し、ダーイシュは市内南部でも2回にわたって自爆攻撃を行ったという。

この戦闘で自爆攻撃を行った4人を含むダーイシュ戦闘員21人、人民防衛隊隊員9人が死亡したという。

なおユーチューブでは、トルコ領内からダーイシュ戦闘員がシリア領内に潜入する様子を撮影したとされる映像(https://www.youtube.com/watch?v=l-9Q-pL9YfU)がアップされた。

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ハサカ県では、SANA(11月29日付)によると、シャッダーディー市、ハサカ市南西部郊外(カラーマ地区、マブトゥーフ地区、ウンム・キバル地区、スィッディーク地区)で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ARA News(11月29日付、30日付)によると、シリア軍がハサカ市西部郊外、アリーシャ町のダーイシュ(イスラーム国)拠点をシリア軍が空爆・砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(11月29日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 29, 2014、AP, November 29, 2014、ARA News, November 29, 2014、November 30, 2014、Champress, November 29, 2014、al-Hayat, November 30, 2014、Kull-na Shuraka’, November 29, 2014、al-Mada Press, November 29, 2014、Naharnet, November 29, 2014、NNA, November 29, 2014、Reuters, November 29, 2014、SANA, November 29, 2014、UPI, November 29, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:アレッポ、イドリブでシリア軍とヌスラ戦線らが交戦(2014年11月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員と交戦、ブライジュ村近郊のアーグーブ高地、アレッポ中央刑務所近郊の軍拠点1カ所を制圧、これを受けシリア軍が同地を「樽爆弾」で空爆した。

またドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)によると、サラーティーン末裔、ハズム運動などからなる武装集団がハンダラート・キャンプ近郊のファウワーズ高地などを制圧したという。

一方、ザフラー町では、シャームの民のヌスラ戦線による爆破と思われる爆発が発生した。

他方、SANA(11月29日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、ジャービリーヤ地区、カースティールー地区、ハイダリーヤ地区周辺、ライラムーン地区、フライターン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ファーティヒーン末裔旅団、サラージカ旅団、スルターン・ムラード旅団、スルターン・アブドゥルハミード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヌッブル市、ザフラー町周辺では、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がムシャイリファ村を空爆し、子供3人を含む4人が死亡した。

またヒムス市・サラミーヤ市街道で、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月29日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサーが、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラトフルマ村、ラカーヤー村、カフルズィーター市(ハマー県)、ヒーシュ村、カウカバー村、フバイト村など15カ村、シャフシャブー山、ザーウィヤ山、マアッラト・ヌウマーン市を完全制圧した。

制圧に先立って、シリア革命家戦線のアンサール旅団が同地から撤退、シャーム自由人イスラーム運動が指導する兵力引き離し部隊が展開したという。

一方、SANA(11月29日付)によると、ウライ村、イブリーン村、マアッラトミスリーン市、サルジャ村、ラーミー村、ビダーマー町、ハッルーズ村、タッル・バキール村、アブー・ズフール町、カフルサジュナ村、サルミーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム大隊、ハック旅団、タウヒード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市などをシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月29日付)によると、ウンム・サフリージュ村、東サラーム村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市、インヒル市をシリア軍が空爆、同地一帯でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月29日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ダーイル、イブタア、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動、ムウタッズ・ビッラー旅団、ヤルムーク軍、ファールーク旅団、シャームの剣旅団、ハウラーン大隊タウヒード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 29, 2014、AP, November 29, 2014、ARA News, November 29, 2014、Champress, November 29, 2014、al-Durar al-Shamiya, November 29, 2014、al-Hayat, November 30, 2014、Kull-na Shuraka’, November 29, 2014、al-Mada Press, November 29, 2014、Naharnet, November 29, 2014、NNA, November 29, 2014、Reuters, November 29, 2014、SANA, November 29, 2014、UPI, November 29, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:トルコで新たな反体制武装組織「シリア革命指導評議会」発足(2014年11月29日)

トルコのガズィアンテップ市で、トルコ在住のジハード主義武装集団と「穏健な反体制派」が中心となって、新たな反体制武装組織「シリア革命指導評議会」を結成した。

シリア革命指導評議会は、シリア国内で活動する武装集団の統合を目的とし、6,000人の戦闘員からなる合同部隊の編成作業から開始するという。

シリア革命指導評議会には、イスラーム軍、シャームの鷹旅団、ハズム軍、シャーム軍団、シリア革命家戦線、ムジャーヒディーン軍、ヌールッディーン・ザンキー運動、革命の盾委員会、第13師団、第101師団、シリア解放戦線、フルサーン・ハック、ハック旅団、ガーブの鷹、ハック戦闘戦線、アンサール旅団、シリア殉教者大隊旅団連合などが参加しているという。

複数の活動家によると、ガズィアンテップ市で開催されたシリア革命指導評議会の結成会合では、総会メンバー219人のなかから総司令部メンバー73人が選出された。

総司令部メンバーは、執行部17人、北部地区代表19人、中部地区代表12人、海岸地区代表8人、ダマスカスおよび同郊外地区代表15人、南部地区代表13人、東部地区代表7人を含むという。

また総会は、カイス・シャイフ氏をシリア革命指導評議会の議長に、アフマド・ラーギブ氏を副議長に、ナージー・ナハール氏を書記長に、ムハンマド・アッルーシュ氏を政治委員会委員長に、ムハンマド・ハーッジ・アリー少佐を軍事委員会委員長に、ラーミー・ハビーブ氏を民間委員会委員長に選出した。

シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線(ムハージリーン・ワ・アンサール軍(外国人)、シャーム・イスラーム運動、シャームの暁イスラーム運動、ハドラー大隊など)、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー協会、ヤルムーク軍は参加していない。

シャイフ氏はシリア革命反体制勢力国民連立アフマド・トゥウマ暫定内閣の法務大臣候補だったが、今月下旬のイスタンブール市での総会で人事を不服として、連立を脱会していた。

『ハヤート』(11月30日付)、クッルナー・シュラカー(11月29日付)が伝えた。

ARA News, November 30, 2014
ARA News, November 30, 2014

AFP, November 29, 2014、AP, November 29, 2014、ARA News, November 29, 2014、Champress, November 29, 2014、al-Hayat, November 30, 2014、Kull-na Shuraka’, November 29, 2014、al-Mada Press, November 29, 2014、Naharnet, November 29, 2014、NNA, November 29, 2014、Reuters, November 29, 2014、SANA, November 29, 2014、UPI, November 29, 2014などをもとに作成。

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