諸外国の動き:オバマ大統領、対シリア(アサド)政策の軟化を検討か(2014年11月13日)

CNN(11月13日付)は、複数の米高官の話として、バラク・オバマ米大統領が、国家安全保障チームに対シリア政策の再考を要請、イラクでのダーイシュ(イスラーム国)掃討を優先させ、シリアでのダーイシュ掃討については、イラクでの成果を行い、アサド政権の退陣に固執しないとする戦術の採用に動いていると報じた。

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チャック・ヘーゲル国防長官は米議会で、シリアの「穏健な反体制派」への教練に関して、準備が完了したとしたうえで、教練には8~12ヶ月を要するだろうと証言した。

『ハヤート』(11月14日付)などが伝えた。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、CNN, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:ヒズブッラーがアウン元国軍司令官を次期大統領候補として認める(2014年11月13日)

ヒズブッラーのハサン・ハリール氏(ハサン・ナスルッラー書記長の政治顧問)はラブワ市(レバノン山地県)で自由国民潮流のミシェル・アウン代表(元国軍司令官)と会談し、アウン氏が「コンセンサスに基づく大統領候補」とみなすとのヒズブッラーの意向を伝えるとともに、国民議会の任期延長をめぐるヒズブッラーと自由国民潮流の意見の相違は些細な問題だとの見方を示した。

ナハールネット(11月13日付)などが報じた。

Naharnet, November 13, 2014
Naharnet, November 13, 2014

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ハサカでシリア軍がダーイシュと交戦(2014年11月13日)

ダーイシュ(イスラーム国)広報局はアブー・バクル・バグダーディー氏の肉声だとされる音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=TksU_uJ_mSU)を発表した。

17分におよぶ声明のなかでバグダーディー氏は、アラブ諸国の多くの組織からの「忠誠」を受け入れたことを明らかにする一方、「最後の一兵」になろうとも戦いを止めないと宣言、米国など有志連合の空爆によってダーイシュの進軍を止めることはできないと述べた。

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『ハヤート』(11月14日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)の財務局(ディーワーン・バイト・マール)は、シリアとイラク領内の制圧地域で独自の通貨(金銀銅貨)を発行すると発表した。

Kull-na Shuraka', November 14, 2014
Kull-na Shuraka’, November 14, 2014

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(11月13日付)などによると、タッル・ブラーク町近郊をシリア軍が砲撃する一方、ハサカ市南方のミールビーヤ連隊基地一帯、カウカブ連隊基地一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、Champress(11月13日付)によると、ハマーイン村、ミールビーヤ連隊基地一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ARA News(11月14日付)によると、米国など有志連合がアブドゥルアズィーズ山一帯を空爆した。
またカフターニーヤ市のダーイシュ(イスラーム国)拠点で爆発が2回発生したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期部民局人民防衛隊がアイン・アラブ市南部前線、自由広場、市庁舎、ハーッジ・ラシャード・モスク一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

人民防衛隊はまた、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊とともに、同市周辺のダーイシュ拠点などを砲撃した。

また米国など有志連合は、アイン・アラブ市南東部、南西部に対して3回にわたって空爆を行った。

これに対して、ダーイシュは、アイン・アラブ市西のタッル・シャイール一帯を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(11月13日付)によると、ブーカマー市に対する米国など有志連合の空爆で、ダーイシュ(イスラーム国)のアミールの一人、アブー・カースィム・イラーキー氏が死亡した。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、November 14, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年11月13日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市各所をシリア軍が空爆し、女児1人が死亡、またジャースィム市への空爆でも男児1人が死亡した。

またシリア軍はシャイフ・マスキーン市、ナワー市でシャームの民のヌスラ戦線などと戦闘、戦闘員3人を殺害した。

一方、Champress(11月13日付)によると、ナワー市、ダイル・アダス村、ブスラー・シャーム市、バイト・ジャマル村、イブタア町、ダルアー市アバーズィード地区、マンシヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタルビーサ市を砲撃、これに対してジハード主義武装集団もジャッブーリーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がアレッポ市北部の第80旅団基地一帯でアンサール・ディーン戦線と交戦する一方、シリア軍はアレッポ市ハラービラ地区、カラム・タッハーン地区を空爆した。

一方、Champress(11月13日付)によると、アレッポ市旧市街、マルジャ地区、ライラムーン地区、ザバディーヤ地区、カースティールー街道地区、ラーシディーン地区、ハンダラート・キャンプ東部、フライターン市、ハーン・アサル村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地一帯郊外無人地帯でシリア軍とジハード主義武装集団と交戦する一方、キスワ市近郊のマーニア山一帯などをジハード主義武装集団が迫撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジャウバル区で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、Champress(11月13日付)によると、ビダーマー町、カフルシャラーヤー村、アブー・ズフール町一帯、ブワイティー村、カルア・ガザール村、カフルナジュド村周辺、アルバイーン山Syriatel塔一帯、マアッラト・ヌウマーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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国民和解をめぐる動き(2014年11月13日)

赤十字国際委員会のピーター・マーラー理事はシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(11月13日付)によると、マーラー理事はムアッリム外務在外居住者大臣に対して、シリア政府およびシリア赤新月社による人道支援への協力を高く評価する一方、ムアッリム外務在外居住者外務大臣は、赤十字国際委員会から示された「アイデア」に歓迎の意を示した。

この「アイデア」に関して、ダマスカスの赤十字国際委員会の渉外担当者はAFP(11月13日付)に「国民和解プロセスにおいて人道的な役割を果たす可能性が検討されるだろう」と述べた。

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ヒムス県では、マサール・プレス(11月13日付)によると、12日までシリアを訪問していたスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の要請に基づき、シリア軍とヒムス県ワアル地区に籠城する反体制武装集団が3日間の停戦に合意した。

停戦は13日に発効し、シリア人権監視団によると、人道支援物資を積んだ貨物車輌3台がワアル地区に入ったという。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Masar Press Agency, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:シリア国民建設潮流フサイン代表逮捕に関する続報(2014年11月13日)

シリア国家建設潮流のルワイユ・フサイン代表の逮捕に関して、代理人を務めるミシェル・シャンマース弁護士はAFP(11月13日付)に、同代表が「民族感情を弱め、虚偽の情報を発信したとの罪」で逮捕されたことを明らかにした。

AFP, November 13, 2014、AP, November 13, 2014、ARA News, November 13, 2014、Champress, November 13, 2014、al-Hayat, November 14, 2014、Kull-na Shuraka’, November 13, 2014、al-Mada Press, November 13, 2014、Naharnet, November 13, 2014、NNA, November 13, 2014、Reuters, November 13, 2014、SANA, November 13, 2014、UPI, November 13, 2014などをもとに作成。

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