諸外国の動き:デミストゥラ共同特別代表がガズィアンテップを訪問(2014年12月8日)

トルコを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表はガジアンテップ市を訪問し、シリア革命反体制勢力国民連立アフマド・トゥウマ暫定内閣首班のほか、反体制武装集団の指導者23人と会談した。

『ハヤート』(12月9日付)が伝えた。

AFP, December 8, 2014、AP, December 8, 2014、ARA News, December 8, 2014、Champress, December 8, 2014、al-Hayat, December 9, 2014、Kull-na Shuraka’, December 8, 2014、al-Mada Press, December 8, 2014、Naharnet, December 8, 2014、NNA, December 8, 2014、Reuters, December 8, 2014、SANA, December 8, 2014、UPI, December 8, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダーイシュが元ヌスラ戦線メンバー60人を逮捕(2014年12月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市でダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線元メンバー約60人を逮捕、連行した。

元メンバー60人はダーイシュに忠誠を誓っており、逮捕の理由は不明だという。

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同じく、ダイル・ザウル県では、マサール・プレス(12月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル航空基地、ジャフラ村で、爆弾を積んだ車2台で自爆攻撃を置き尾内、シリア軍が空港入口付近の拠点複数カ所から撤退した。

この戦闘で、シリア軍兵士14人が死亡、8人が捕捉されたという。

これに対し、シリア軍は同空港周辺、ジャフラ村に対して空爆・砲撃を行った。

なおマサール・プレスによると、ダーイシュはシリア軍との戦闘の末、ダイル・ザウル市工業地区の複数カ所も制圧したという。

一方、自由シリア軍自由の暁旅団広報局長のアーミル・ハサン氏はARA News(12月8日付)に対して、ユーフラテスの火山合同作戦司令室が7日、ダーイシュの司令官の一人でアブ・ウマル・シーシャーニー氏の側近とされるジュンドッラー・シーシャーニーなる人物を殺害したことを明らかにした。

ARA News, December 8, 2014
ARA News, December 8, 2014

他方、champress(12月8日付)によると、シャーラー村、ダイル・ザウル市旧空港地区、フワイジャト・マリーイーヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イスラム国(ダーイシュ)がマーリア市に対して砲撃を加えた。

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イラク人権省は、ダーイシュ(イスラーム国)がサラーフッディーン県の石油精製設備を解体し、シリアのラッカ県に移設しようとしている、と発表した。

クッルナー・シュラカー(12月8日付)が伝えた。

AFP, December 8, 2014、AP, December 8, 2014、ARA News, December 8, 2014、Champress, December 8, 2014、al-Hayat, December 9, 2014、Kull-na Shuraka’, December 8, 2014、al-Mada Press, December 8, 2014、Masar Press Agency, December 8, 2014、Naharnet, December 8, 2014、NNA, December 8, 2014、Reuters, December 8, 2014、SANA, December 8, 2014、UPI, December 8, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダルアーなどで戦闘続く(2014年12月8日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団などによると、シリア軍が、東グータ地方、西グータ地方(ダール・マーキル町など)各所、ハジャル・アスワド市を空爆・砲撃し、子供複数を含む20人が死亡した。

またシリア人権監視団によると、ハズラジーヤ農場、フーシュ・ナスリー村をシリア軍が砲撃、またタッル・クルディー町一帯、カラムーン地方無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、champress(12月8日付)によると、カラムーン地方山岳地帯(無人地帯)、ハラスター市、ドゥーマー市郊外、バーラー村、ダーライヤー市、ハズラジーヤ農場、ダイル・マーキル町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジャウバル区で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市を、シリア軍が地対地ミサイルと思われる兵器で攻撃した。

これに関して、シャーム自由人イスラーム運動は、シャイム・マスキーン町でのシリア軍との戦闘の末、同市東部を制圧したと発表した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(12月8日付)は、シャームの民のヌスラ戦線も7日晩に同様の声明を出し、またシリア革命家戦線も「革命家が同市東部などを制圧した」と発表している、と報じた。

一方、champress(12月8日付)によると、ダルアー市バジャービジャ地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクナイトラ市郊外各所を砲撃した。

一方、champress(12月8日付)によると、マスハラ村、ウンム・バーティナ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がアレッポ市内のシリア政府支配地域を砲撃した。

一方、champress(12月8日付)によると、ハーン・トゥーマーン村、アナダーン市、フライターン市、アレッポ市ラームーサ地区、サラーフッディーン地区、バニー・ザイド地区、カルム・マイサル地区、ジャンドゥール地区、ライラムーン地区、バーブ・ハディード地区、カースティールー地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区をシリア軍が砲撃した。

AFP, December 8, 2014、AP, December 8, 2014、ARA News, December 8, 2014、Champress, December 8, 2014、al-Durar al-Shamiya, December 8, 2014、al-Hayat, December 9, 2014、Kull-na Shuraka’, December 8, 2014、al-Mada Press, December 8, 2014、Naharnet, December 8, 2014、NNA, December 8, 2014、Reuters, December 8, 2014、SANA, December 8, 2014、UPI, December 8, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:ムアッリム外相がイラン国会議長と会談し、イスラエルの爆撃を非難(2014年12月8日)

イランを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者省はテヘランでアリー・ラリージャーニー国会議長と会談し、二国関係、シリア情勢などについて協議した。

会談後の記者会見で、両名は、7日のイスラエル軍によるシリア空爆に関して「過激派の士気を高揚させることを狙っている」と非難した。

ムアッリム外務在外居住者大臣はそのうえで「シリアは引き続き抵抗を続ける。テロへの勝利以外我々の選択肢はない」と強調した。

またラリージャーニー国会議長は「重要なのは、シリア人が自らの国を防衛することだ」としたうえで、イランがシリア国民を支持し続けると表明した。

シャームプレス(12月8日付)が伝えた。

AFP, December 8, 2014、AP, December 8, 2014、ARA News, December 8, 2014、Champress, December 8, 2014、al-Hayat, December 9, 2014、Kull-na Shuraka’, December 8, 2014、al-Mada Press, December 8, 2014、Naharnet, December 8, 2014、NNA, December 8, 2014、Reuters, December 8, 2014、SANA, December 8, 2014、UPI, December 8, 2014などをもとに作成。

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イスラエルがシリア領空を侵犯、ダマスカス国際空港周辺を爆撃(2014年12月8日)

7日のイスラエル軍機によるシリア空爆に関して、イスラエルのユバール・シュタイニッツ情報大臣は、国営ラジオで「我々には確固たる防衛政策があり、それはテロ組織に高度な兵器が渡るのを阻止することを目的としている」と述べた。

しかしシュタイニッツ情報大臣は、イスラエルが空爆を行ったか否かについては明言しなかった。

これに関連して、イスラエルの複数メディアは、イスラエルによる空爆が、レバノンのヒズブッラーに供与されようとしていた「高度な兵器」を狙ったものだと伝えた。

一方、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長は声明を出し、イスラエルによる空爆を非難する一方、「領空侵犯を許した責任はアサド政権にある」と批判した。

『ハヤート』(12月9日付)などが伝えた。

AFP, December 8, 2014、AP, December 8, 2014、ARA News, December 8, 2014、Champress, December 8, 2014、al-Hayat, December 9, 2014、Kull-na Shuraka’, December 8, 2014、al-Mada Press, December 8, 2014、Naharnet, December 8, 2014、NNA, December 8, 2014、Reuters, December 8, 2014、SANA, December 8, 2014、UPI, December 8, 2014などをもとに作成。

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