イスラエル軍無人小型偵察機がシリア領内に墜落(2014年12月21日)

SANA(12月21日付)は、シリア軍筋の情報として、クナイトラ県のハドル村近郊にイスラエル軍の小型無人偵察機が墜落した(撃墜された)と伝えた。

墜落したのは「スカイラーク1」型の無人偵察機。

またSANA(12月22日付)は墜落した無人偵察機の写真を公開した。

SANA, December 22, 2014
SANA, December 22, 2014

SANA, December 21, 2014、December 22, 2014をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:米国がヌスラ戦線を援護するかたちでダーイシュを爆撃(2014年12月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダービク村・マーリア市間(養鶏場地区)、ダービク村周辺(武器庫地区)、フール村などダーイシュ(イスラーム国)制圧地域で、シャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団がダーイシュと交戦するなか、米国など有志連合が同地一帯を12回にわたって空爆した。

これに関して、『ハヤート』(12月22日付)は「米国がシリアの「穏健な反体制派」を初めて空爆によって援護した」と伝えた。

一方、アイン・アラブ市では、ダーイシュが文化センター奪還に向け攻勢を強めた。

同センターは20日に西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によって制圧されていたという。

また米国など有志連合は同市一帯のダーイシュ拠点などに対して、3回にわたって空爆を行った。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(12月21日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイル地区、ハウィーカ地区、ウルファ地区、ムワッザフィーン地区、工業地区、ラサーファ地区、フワイジャト・サクル地区、マリーリーヤ村、ジャフラ村、ムーハサン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシリア軍は国防隊の支援のもとダイル・ザウル市内の農学部一帯を制圧した。

一方、クッルナー・シュラカー(12月21日付)によると、ハジーン市で、ダーイシュ(イスラーム国)が男女2人を姦通罪で石打の刑に処した。

**

一方、SANA(12月21日付)によると、バーブ市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、『ハヤート』(12月22日付)によると、ハサカ県南東部のフール地区一帯をシリア軍が5回にわたって空爆した。

AFP, December 21, 2014、AP, December 21, 2014、ARA News, December 21, 2014、Champress, December 21, 2014、al-Hayat, December 22, 2014、Kull-na Shuraka’, December 21, 2014、al-Mada Press, December 21, 2014、Naharnet, December 21, 2014、NNA, December 21, 2014、Reuters, December 21, 2014、SANA, December 21, 2014、UPI, December 21, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ヌスラ戦線とヤルムーク殉教者旅団和解に向けた動き(2014年12月21日)

『ハヤート』(12月22日付)によると、ダルアー県西部でのシャームの民のヌスラ戦線とヤルムーク殉教者旅団の武力衝突を仲裁するため、イスラーム・ムサンナー運動が和解案を提示した。

この和解案は、①双方が拘束する捕虜の調停委員会への引き渡し、②両当事者間の紛争を調停するための法務委員会の設置、③調停委員会への捕虜引き渡し後の戦闘停止、④アッラーン地方での合同検問所の設置、を骨子とする。

この和解案に関して、ヤルムーク殉教者旅団は声明で受け入れの意思を表明した。

一方、SANA(12月21日付)によると、アトマーン村、バイト・ジャマル村、ムサイフラ町、ブスラー・シャーム市、シャイフ・マスキーン市、ダーイル町、インヒル市、ダルアー市キャンプ地区、ビラール・ハバシー・モスク一帯、旧税関地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ムウタッズ・ビッラー旅団、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ハビーヤ村、タッル・クルディー町、リーハーン農場などで、シリア軍、国防隊が、イスラーム戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地を砲撃した。

シリア軍はまたカラムーン地方無人地帯を空爆した。

一方、ドゥーマー市では、イスラーム軍が市内の文化センターを制圧しようとして、ウンマ軍と交戦し、女児1人を含む4人が死亡した。

他方、SANA(12月21日付)によると、ドゥーマー市、タッル・クルディー町、フーシュ・ダワーヒラ農場、アーリヤ農場、ジスリーン町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(12月21日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区、ラスタン市をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(12月21日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ラッフーム村、マクサル・ヒサーン村、ウンム・サフリージュ村、ウンク・ハワー村、フーシュ・ハッジュー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・トゥーマーン村郊外でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(12月21日付)によると、ハンダラート・キャンプ一帯、アンジャーラ村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(12月21日付)によると、イフスィム町、マルイヤーン村、ザーウィヤ山一帯、マアッラトミスリーン市、ハミーマート・ダーイル、ダブシーヤ、アブー・ズフール町、サムリーン、アリーハー市周辺などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 21, 2014、AP, December 21, 2014、ARA News, December 21, 2014、Champress, December 21, 2014、al-Hayat, December 22, 2014、Kull-na Shuraka’, December 21, 2014、al-Mada Press, December 21, 2014、Naharnet, December 21, 2014、NNA, December 21, 2014、Reuters, December 21, 2014、SANA, December 21, 2014、UPI, December 21, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領、イスラーム教、キリスト教関係者年次総会に出席者と会談(2014年12月21日)

アサド大統領は、宗教関係省主催によるイスラーム教、キリスト教関係者年次総会に出席者からなる使節団と会談した。

会談でアサド大統領は、こうした会合は国民レベル、歴史的レベルにおいて大きな意味を持っており、宗教的、エスニック的に多様なシリア社会の結束と、邪悪な戦争への抵抗力をもたらすと述べた。

また、シリアで起きていることの真実をシリア人が意識することで、宗教活動の新たな扉が開かれ、これにより、破壊的な狂信主義と、宗教の本質に根ざし、道徳、慈愛、協力関係、他者尊重の文化に体現された真の信仰とが峻別されることになる、と強調した。

そのうえで、宗教関係者が国民和解や対話において果たす役割を高く評価した。

SANA(12月21日付)が伝えた。

SANA, December 21, 2014
SANA, December 21, 2014

AFP, December 21, 2014、AP, December 21, 2014、ARA News, December 21, 2014、Champress, December 21, 2014、al-Hayat, December 22, 2014、Kull-na Shuraka’, December 21, 2014、al-Mada Press, December 21, 2014、Naharnet, December 21, 2014、NNA, December 21, 2014、Reuters, December 21, 2014、SANA, December 21, 2014、UPI, December 21, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領、イラン国会議長と会談(2014年12月21日)

アサド大統領は、シリアを訪問したイランのアリー・ラリージャーニー国会議長とダマスカスで会談し、二国間関係、地域情勢への対応などについて意見を交わした。

会談でアサド大統領は、テロおよび過激思想の撲滅と、シリア国内での国民和解実現への意志を強調した。

これに対して、ラリージャーニー国会議長は、シリアでの「テロとの戦い」に対してイラン国民gが全面支援を続けると応えた。

ラリージャーニー国会議長はまた、ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長、ワーイル・ハルキー首相、ワリード・ムアッリム外務在外居住者省らと個別に会談した。

SANA(12月21日付)が伝えた。

SANA, December 21, 2014
SANA, December 21, 2014

AFP, December 21, 2014、AP, December 21, 2014、ARA News, December 21, 2014、Champress, December 21, 2014、al-Hayat, December 22, 2014、Kull-na Shuraka’, December 21, 2014、al-Mada Press, December 21, 2014、Naharnet, December 21, 2014、NNA, December 21, 2014、Reuters, December 21, 2014、SANA, December 21, 2014、UPI, December 21, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.