イスラーム国がラッカ市で戦闘から逃げだそうとした外国人戦闘員約100人を処刑か?(2014年12月19日)

『フィナンシャル・タイムズ』(12月19日付)は、シリア政府とダーイシュ(イスラーム国)双方に反対している匿名活動家の話として、ラッカ市で、戦闘から逃げだそうとした外国人戦闘員約100人をダーイシュが処刑した、と報じた。

外国人戦闘員の処刑は、米国など有志連合による空爆でダーイシュ戦闘員の士気が低下しているためだという。

またこの活動家によると、地元の戦闘員(シリア人、イラク人)も外国人戦闘員との待遇の違いに不満を強めている、という。

The Financial Times, December 19, 2014をもとに作成。

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マナーフ・トゥラース氏は『ウォール・ストリート・ジャーナル』に対して、アースィフ・シャウカト暗殺はアサド政権によるものと主張(2014年12月19日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(12月19日付)は、2012年7月18日にダマスカス県ラウダ地区で起きたダーウド・ラージハ国防大臣らの爆殺事件(https://syriaarabspring.info/wp/?p=3214)に関して、反体制勢力によるものではなく、反体制勢力との交渉の是非をめぐるアサド家内の対立の結果によるものだ、と報じた。

同誌は、離反士官のマナーフ・トゥラース氏などの話として、シャウカト少将は、共和国護衛隊の准将だったトゥラース氏らとともに、反体制武装集団との対話を求め、アサド大統領や治安機関高官ら強硬路線を敷く政権首脳らと一線を画していたという。

The Wall Street Journal, December 19, 2014をもとに作成。

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内務省が徴兵局の許可のない男性の国外渡航を禁止(2014年12月19日)

SNN(12月20日付)は、内務省が2014年12月19日付決定第15674号を発令し、徴兵局の許可なく男性が国外に渡航することを禁じた、と報じた。

SNN, December 20, 2014
SNN, December 20, 2014

 

Kull-na Shuraka’, December 20, 2014、SNN, December 20, 2014をもとに作成。

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トルコ外相:来年3月までに「穏健な反体制派」教練開始(2014年12月19日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、2015年3月までにシリアの「穏健な反体制派」に対しても軍事教練を開始すると発表した。

『ハヤート』(12月20日付)が伝えた。

AFP, December 19, 2014、AP, December 19, 2014、ARA News, December 19, 2014、Champress, December 19, 2014、al-Hayat, December 20, 2014、Kull-na Shuraka’, December 19, 2014、al-Mada Press, December 19, 2014、al-Mustaqbal, December 19, 2014、Naharnet, December 19, 2014、NNA, December 19, 2014、Reuters, December 19, 2014、SANA, December 19, 2014、UPI, December 19, 2014などをもとに作成。

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ロシア外務省:ダーイシュが毒ガスを使用している証拠がある(2014年12月19日)

RT(12月19日付)が伝えたところによると、ロシア外務省は声明を出し、「シリア国内でダーイシュ(イスラーム国)が毒ガスを使用していると確信するにいたる証拠がある」と発表した。

AFP, December 19, 2014、AP, December 19, 2014、ARA News, December 19, 2014、Champress, December 19, 2014、al-Hayat, December 20, 2014、Kull-na Shuraka’, December 19, 2014、al-Mada Press, December 19, 2014、al-Mustaqbal, December 19, 2014、Naharnet, December 19, 2014、NNA, December 19, 2014、Reuters, December 19, 2014、RT, December 19, 2014、SANA, December 19, 2014、UPI, December 19, 2014などをもとに作成。

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レバノン:反体制活動家を誘拐するバアス党ネットワークを当局が摘発(2014年12月19日)

『ムスタクバル』(12月19日付)は、治安高官筋の話として、内務治安軍総局が、レバノン国内でシリアの反体制勢力を誘拐し、シリア政府に引き渡していたバアス党ネットワークを摘発したと報じた。

同紙によると、このネットワークは、マージド・マンスールというバアス党ベカーア県西バカーア郡の幹部によって指導されていたという。

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『ジュムフーリーヤ』(12月19日付)は、軍情報局が17日、レバノン領内でテロを計画していたダーイシュ(イスラーム国)の幹部1人を逮捕した、と報じた。

AFP, December 19, 2014、AP, December 19, 2014、ARA News, December 19, 2014、Champress, December 19, 2014、al-Hayat, December 20, 2014、al-Jumhuriya, December 19, 2014、Kull-na Shuraka’, December 19, 2014、al-Mada Press, December 19, 2014、Naharnet, December 19, 2014、NNA, December 19, 2014、Reuters, December 19, 2014、SANA, December 19, 2014、UPI, December 19, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルなどで戦闘続く(2014年12月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区西部、ラシュディーヤ地区、ダイル・ザウル航空基地でシリア軍、国防隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、シリア軍がハウィーカ地区、ムワッザフィーン地区、マリーイーヤ村を砲撃した。

一方、SANA(12月19日付)によると、バイト・ダギーム村、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ラサーファ地区、フワイジャト・サクル地区、ジャフラ村、ブー・ウマル村、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はミールビーヤ村周辺のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆・砲撃、同地一帯で国防隊とともにダーイシュと交戦した。

またシリア軍はウンム・ディブス村、ウンム・キバル村、サブア・スクール村を砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(12月19日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 19, 2014、AP, December 19, 2014、ARA News, December 19, 2014、Champress, December 19, 2014、al-Hayat, December 20, 2014、Kull-na Shuraka’, December 19, 2014、al-Mada Press, December 19, 2014、Naharnet, December 19, 2014、NNA, December 19, 2014、Reuters, December 19, 2014、SANA, December 19, 2014、UPI, December 19, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダーイシュに忠誠を誓った自由シリア軍部隊との戦闘でヌスラ戦線司令官が負傷(2014年12月19日)

ダルアー県では、ワタン・オンライン(12月19日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線の司令官の一人アブー・マーリヤ・カフターニー氏がダルアー県内での自由シリア軍ヤルムーク殉教者旅団との戦闘で負傷した。

同サイトによると、ヌスラ戦線とヤルムーク殉教者旅団は数日前に交戦、反体制派(所属不明)によって拘束されたヤルムーク殉教者旅団のメンバーらは、同旅団が密かにダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていたことを告白したという。

またシリア人権監視団によると、西ガーリヤ村に迫撃砲が着弾した。

一方、SANA(12月19日付)によると、ブスラー・シャーム市、シャイフ・マスキーン市、ティースィヤー村、西ガーリヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアブー・ズフール航空基地近郊のアブー・ズフール町、ダブシーヤ村、ラスム・ザッルー村、ラーフィイーヤ村、マジュザラ村を空爆した。

シリア軍はまたハーミディーヤ航空基地に対しても空爆を行ったという。

なお、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が、イドリブ県のワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地、バスィーダー村、マアッルハッタート村制圧により、シリア軍の戦車約35輌、貨物車約20輌を捕獲、アブー・ズフール航空基地攻略をめざしているという。

一方、SANA(12月19日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、アリーハー市一帯、サラーキブ市、下カスタン村、カフルラーター村、サルミーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザブディーン村一帯を砲撃、また同地一帯ではシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

また両者は、タッル・クルディー町一帯でも交戦、シリア軍はアーリヤ農場、ダイル・ムクリン町・イフラ町間の街道、ラアス・マアッラ町無人地帯、ジャイルード市無人地帯などを「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(12月19日付)によると、ダイル・ハビーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マッラーム村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義者と交戦、シリア軍がアレッポ市ザフラー協会地区一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アカーリブ村に迫撃砲弾複数発が着弾した。

一方、SANA(12月19日付)によると、ジャニー・アルバーウィー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(12月19日付)は、シャームの民のヌスラ戦線がラスタン市中心街の広場で、ハーリド・ビン・ワリード旅団のハサン・アシュタル司令官の指を切断する刑を執行した。

アシュタル司令官は2週間前にヌスラ戦線に拘束されていたという。

Kull-na Shuraka', December 19, 2014
Kull-na Shuraka’, December 19, 2014

一方、SANA(12月19日付)によると、西サラーム村・アルシューナ村間、ウンム・リーシュ村、マスウーディーヤ村、ムサイリファ村、ラジュム・カスル村、ウンム・サフリージュ村、シャンダーヒーヤ村、ヒブラ村、アブー・アラーヤー村、アブー・サラースィル村南部、アーミリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、ファールーク大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 19, 2014、AP, December 19, 2014、ARA News, December 19, 2014、Champress, December 19, 2014、al-Hayat, December 20, 2014、Kull-na Shuraka’, December 19, 2014、al-Mada Press, December 19, 2014、Naharnet, December 19, 2014、NNA, December 19, 2014、Reuters, December 19, 2014、SANA, December 19, 2014、UPI, December 19, 2014、Watan Online, December 19, 2014などをもとに作成。

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マンナーア氏が民主的変革諸勢力国民調整委員会を脱会か?(2014年12月19日)

クッルナー・シュラカー(12月19日付)は、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア渉外局長が、モスクワに派遣予定の使節団の人選をめぐって、ダマスカスの指導部と対立、委員会を脱会したと報じた。

同報道によると、マンナーア渉外局長は、自身の使節団入りを首長したが、使節団は国内の活動家のみから構成するとする指導部と対立し、脱会にいたったという。

AFP, December 19, 2014、AP, December 19, 2014、ARA News, December 19, 2014、Champress, December 19, 2014、al-Hayat, December 20, 2014、Kull-na Shuraka’, December 19, 2014、al-Mada Press, December 19, 2014、Naharnet, December 19, 2014、NNA, December 19, 2014、Reuters, December 19, 2014、SANA, December 19, 2014、UPI, December 19, 2014などをもとに作成。

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