ロシア主導のもと、シリア政府と反体制派が来年1月にモスクワで交渉開始(2014年12月24日)

RT(12月24日付)は、ロシア外務省筋の話として、シリア政府代表と反体制勢力の代表らによる紛争解決に向けた交渉(いわゆる「モスクワ1」)が2015年1月後半にモスクワで開催される、と報じた。

これに関して、RIAノーヴォスチ通信(12月24日付)は、交渉は4日間を予定しているという。

また『ハヤート』(12月25日付)は、「モスクワ1」に向けて、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長が、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表と協議するため、カイロを訪問したと報じた。

また『ワタン』(12月24日付)は、民主的変革諸勢力国民調整委員会のムンズィル・ハッダーム報道官の話として、「モスクワ1」に向けて、反体制派約20組織が「シリア救済行程表」と銘打ってカイロで会合を開くと報じた。

AFP, December 24, 2014、AP, December 24, 2014、ARA News, December 24, 2014、Champress, December 24, 2014、al-Hayat, December 25, 2014、Kull-na Shuraka’, December 24, 2014、al-Mada Press, December 24, 2014、Naharnet, December 24, 2014、NNA, December 24, 2014、Reuters, December 24, 2014、RIA Novosti, December 24, 2014、RT, December 24, 2014、SANA, December 24, 2014、UPI, December 24, 2014、al-Watan, December 24, 2014などをもとに作成。

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人民保護部隊(YPG)がイスラーム国の無人偵察ヘリ2機を撃墜(2014年12月24日)

ハーワール(12月24日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に近い消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が使用していた無人偵察ヘリ2機(DJIファントム2ビジョン)を同部隊がアイン・アラブ市東部で撃墜した、と報じた。

Hawar News, December 24, 2014
Hawar News, December 24, 2014

AFP, December 24, 2014、AP, December 24, 2014、ARA News, December 24, 2014、Champress, December 24, 2014、al-Hayat, December 25, 2014、Hawar News, December 24, 2014、Kull-na Shuraka’, December 24, 2014、al-Mada Press, December 24, 2014、Naharnet, December 24, 2014、NNA, December 24, 2014、Reuters, December 24, 2014、SANA, December 24, 2014、UPI, December 24, 2014などをもとに作成。

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レバノン沖でシリア海軍が漁師3人を拘束(2014年12月24日)

NNA(12月24日付)によると、シリア海軍が北部県アッカール郡アリーダ村沖でレバノン籍の漁船複数隻に対して発砲、漁師3人を拘束した。

AFP, December 24, 2014、AP, December 24, 2014、ARA News, December 24, 2014、Champress, December 24, 2014、al-Hayat, December 25, 2014、Kull-na Shuraka’, December 24, 2014、al-Mada Press, December 24, 2014、Naharnet, December 24, 2014、NNA, December 24, 2014、Reuters, December 24, 2014、SANA, December 24, 2014、UPI, December 24, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍、米国など有志連合がラッカ、アレッポを爆撃(2014年12月24日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されているラッカ市各所をシリア軍が空爆し、子供9人を含む26人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されているバーブ市をシリア軍が空爆し、3人が死亡した。

また同監視団によると、アイン・アラブ市の文化センター周辺、ブーターン地区で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、米国など有志連合がアイン・アラブ市一帯のダーイシュ拠点に対して6回の空爆を行った。

一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は声明を出し、アイン・アラブ市アーザーディー広場一帯でダーイシュ(イスラーム国)が掘削した地下トンネルを発見、これを破壊したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(12月24日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、ダイル・ザウル航空基地一帯、ブー・ウマル村郊外、スバイハーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(12月24日付)によると、タッル・カサーイブ村、タッル・ガザール村一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員約70人を殲滅した。

AFP, December 24, 2014、AP, December 24, 2014、ARA News, December 24, 2014、Champress, December 24, 2014、al-Hayat, December 25, 2014、Kull-na Shuraka’, December 24, 2014、al-Mada Press, December 24, 2014、Naharnet, December 24, 2014、NNA, December 24, 2014、Reuters, December 24, 2014、SANA, December 24, 2014、UPI, December 24, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国がヨルダン軍機を撃墜、パイロットの処遇をめぐってチェチェン人とイラク人が対立(2014年12月24日)

シリア人権監視団は、ラッカ市上空で、ダーイシュ(イスラーム国)拠点などへの空爆に参加していたヨルダン空軍戦闘機が「撃墜」され、パイロットがダーイシュに捕捉された、と発表した。

また、ヨルダン軍は声明を出し、「ヨルダン空軍戦闘機複数がラッカにおいて早朝(24日)、ダーイシュのアジトに対する軍事的任務を遂行中、1機(F16)が墜落し、ムアーッズ・サーフィー・ユースフ・カサースィバ氏(中尉)がダーイシュによって捕らえられた」と発表した。

カサースィバ中尉の父は『ハヤート』(12月25日付)に対し、戦闘機が「熱誘導式の対空ミサイルによって撃墜され、同機のパイロットである息子がラッカ県内のダーイシュの屋敷におり、有志連合は偵察機を通じて彼の場所を突き止めた」と知らされていると述べた。

AFP(12月24日付)は、ナーイル・ムスタファーを名のる地元の活動家の話として、ダーイシュ内でヨルダン空軍パイロットの処遇をめぐって、意見の相違が生じていると伝えた。

ムスタファー氏によると、ダーイシュ内のチェチェン人戦闘員はパイロットの殺害を主張しているが、イラク人戦闘員はこれに反対しているという。

ダーイシュ・ラッカ州は、拘束されたカサースィバ中尉の写真、IDを画像で公開した。

一方、『ハヤート』(12月25日付)によると、ヨルダン高官筋の話として、これを受け、ヨルダン政府はパイロットを解放するための政治・軍事・治安合同作戦司令室を設置した。

Kull-na Shuraka', December 24, 2014
Kull-na Shuraka’, December 24, 2014
Alarabia, December 24, 2014
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AFP, December 24, 2014、AP, December 24, 2014、ARA News, December 24, 2014、Champress, December 24, 2014、al-Hayat, December 25, 2014、Kull-na Shuraka’, December 24, 2014、al-Mada Press, December 24, 2014、Naharnet, December 24, 2014、NNA, December 24, 2014、Reuters, December 24, 2014、SANA, December 24, 2014、UPI, December 24, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダマスカス郊外、イドリブ、アレッポ、ダルアー、ハマーをシリア軍が爆撃(2014年12月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区一帯、サイファート村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線らジハード主義武装集団と交戦した。

またヌスラ戦線らはアレッポ市マサーキン・サビール地区、ティシュリーン通り、アルド・マッラーフ地区一帯を砲撃、シリア軍もアレッポ市バニー・ザイド地区、アルド・マッラーフ地区一帯を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がインヒル市各所、シャイフ・マスキーン市、ブスル・ハリール市、イブタア町を複数回にわたって空爆、ブスル・ハリール市では3人が死亡した。

シリア軍はまたブスラー・シャーム市、アトマーン村を「樽爆弾」で空爆したほか、フラーク市に対して砲撃を加えた。

一方、SANA(12月24日付)によると、ヌアイマ村、アトマーン村、シャイフ・マスキーン市、ブスラー・シャーム市、フラーク市、ズィムリーン村、イブタア町、インヒル市、ダイル・アダス村、サムリーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市各所を空爆し、子供4人を含む6人が死亡した。

またタイバ村一帯、ザブディーン村一帯でも、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、シリア軍の砲撃により3人が死亡した。

一方、SANA(12月24日付)によると、ハラスター市一帯、ドゥーマー市郊外、ザブディーン、ザバダーニー市、マシュラファ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ウンマ軍、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の空爆により女性2人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスフーフン村を「樽爆弾」で空爆し、5人が死亡、またサラーキブ市に対しても「樽爆弾」を投下し、2人が死亡した。

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ダマスカス県では、SANA(12月24日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(12月24日付)によると、アイン・ズィクル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月24日付)によると、ラスム・カスル村、スルターニーヤ村、マズィール村、アブー・タバービール村、ジバーブ・ハマド村、アイン・フサイン村、アブー・サラースィル村、ヒムス市ワアル地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 24, 2014、AP, December 24, 2014、ARA News, December 24, 2014、Champress, December 24, 2014、al-Hayat, December 25, 2014、Kull-na Shuraka’, December 24, 2014、al-Mada Press, December 24, 2014、Naharnet, December 24, 2014、NNA, December 24, 2014、Reuters, December 24, 2014、SANA, December 24, 2014、UPI, December 24, 2014などをもとに作成。

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人権団体発表(2014年12月24日)

シリア人権監視団は、米軍など有志連合の空爆や、シリア軍、イスラーム国、ヌスラ戦線などの戦闘などにより12月24日の1日間で148人が死亡したと発表した。

うち有志連合による死者は4人。

またシリア軍兵士や国防隊隊員の死者は35人、ヌスラ戦線、イスラーム国、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊隊員の死者は55人、民間人の死者は60人にのぼるという。

AFP, December 24, 2014、AP, December 24, 2014、ARA News, December 24, 2014、Champress, December 24, 2014、al-Hayat, December 25, 2014、Kull-na Shuraka’, December 24, 2014、al-Mada Press, December 24, 2014、Naharnet, December 24, 2014、NNA, December 24, 2014、Reuters, December 24, 2014、SANA, December 24, 2014、UPI, December 24, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:徴兵局の許可なく男性が国外に渡航することを禁じた内務省決定廃止(2014年12月24日)

ARA News(12月24日付)は、シリア政府筋の話として、徴兵局の許可なく男性が国外に渡航することを禁じた内務省2014年12月19日付決定第15674号が発令から1週間も経たずに廃止されたと報じた。

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「穏健な反体制派」はヌスラ戦線による司令官拉致を非難(2014年12月24日)

いわゆる「穏健な反体制派」武装集団のハズム運動は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線がアレッポ市内を中立化するとの合意に違反し、22日にハズム運動の前線司令官を拉致し、装備や支援物資を奪ったと主張した。

また同声明によると、ヌスラ戦線は23日にも、アレッポ合同作戦司令室の前線司令官宅を襲撃したという。

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