「モスクワ1」をめぐる動き(2014年12月29日)

『ハヤート』(12月30日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表ら両組織の代表はカイロでの会談に先立って、「モスクワ1」参加に向けた「共通のヴィジョン」策定のための調整を行った。

同ヴィジョンは、「カイロ宣言」として近く発表されるという。

なおマヤーディーン(12月29日付)によると、両者は以下の6点について合意したという。

1. ジュネーブ合意(2012年6月30日)の承認。
2. ジュネーブ2会議(2013年2月)でシリア革命反体制勢力国民連立が提出した紛争解決に向けた行程表(シリア救済行程表)の承認。
3. 反体制勢力による協議会合開催に向けた協力。
4. 独裁体制の打倒、多元主義的民主制への体制転換。
5. 上記の合意に基づく協力態勢の構築。
6. 両組織を含む反体制勢力の協力のための合同連絡委員会の設置。

AFP, December 29, 2014、AP, December 29, 2014、ARA News, December 29, 2014、Champress, December 29, 2014、al-Hayat, December 30, 2014、Iraqi News, December 29, 2014、Kull-na Shuraka’, December 29, 2014、al-Mada Press, December 29, 2014、Naharnet, December 29, 2014、NNA, December 29, 2014、Qanat al-Mayadin, December 29, 2014、Reuters, December 29, 2014、SANA, December 29, 2014、UPI, December 29, 2014などをもとに作成。

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東京在住の日仏夫婦、シリア領内のイスラーム国支配地域に向け渡航か?(2014年12月29日)

『毎日新聞』(12月29日付、インターネット版、http://mainichi.jp/select/news/20141229k0000m040122000c.html)は、東京都内に住んでいた、いずれも20代の日本人女性とフランス人男性のイスラーム教徒の夫妻が11月、トルコに出国後、連絡が取れなくなっていることが政府関係者への取材で分かった、と報じた。

この夫妻はトルコから隣国シリアに不法入国し、イスラーム国の支配地域に向かう意向を示していたとされ、日仏両政府関係者が説得したが「戦闘目的ではない」として渡航を止められなかったという。

毎日新聞、2014年12月29日付などをもとに作成。

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ペシュメルガがモスルに対するイスラーム国の化学兵器攻撃を阻止したと主張(2014年12月29日)

イラク・クルディスタン地域ペシュメルガのカースィム・シーシュー司令官は、クルディスタン民主党のHPを通じて声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)がモスル市に対して行おうとしていた化学兵器攻撃をペシュメルガが阻止したと発表した。

イラキー・ニュース(12月29日付)が伝えた。

AFP, December 29, 2014、AP, December 29, 2014、ARA News, December 29, 2014、Champress, December 29, 2014、al-Hayat, December 30, 2014、Iraqi News, December 29, 2014、Kull-na Shuraka’, December 29, 2014、al-Mada Press, December 29, 2014、Naharnet, December 29, 2014、NNA, December 29, 2014、Reuters, December 29, 2014、SANA, December 29, 2014、UPI, December 29, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:フルクルス・ガス製造所襲撃(2014年12月29日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がフルクルス・ガス製造所)フルクルス町郊外)を襲撃し、工場の警備にあたるシリア軍兵士4人を含む8人を殺害した。

SANA(12月29日付9によると、ダーイシュは爆弾を積んだ車を爆発させ、工場の入り口などを破壊したが、工場の警備にあたる守衛(シリア軍)が2人を逮捕した。

しかしマサール・プレス(12月28日付)によると、この襲撃でシリア軍兵士22人が殺害され、工場の一部が占拠されたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市ムハッディサ学校一帯で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、双方に数十人の死者が出た。

また米国など有志連合は同市一帯のダーイシュ拠点を空爆した。

このほか、バーブ市、ジャラーブルス市のダーイシュ拠点に対しても空爆(シリア軍、有志連合のいずれによるか不明)が行われたという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、アブー・カサーイブ村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ARA News(12月29日付)によると、シリア軍がカーミシュリー市南部郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点への砲撃を続けた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャフラ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆・砲撃した。

一方、SANA(12月29日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区マリーイーヤ村、ジャフラ村、シューラ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またバフラ村では、ダーイシュによって殺害された70人の遺体が遺棄されているのが発見された。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を12回、イラク領内を6回にわたって空爆した。

シリア領内の空爆は、アイン・アラブ市、ラッカ市、ダイル・ザウル県に対して行われたという。

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ARA News(12月29日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)は、イラン・イラク国境に近いディヤラー市上空で、イラン軍の無人航空機を撃墜したと発表し、その映像を公開した。

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ARA News(12月29日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、イラクのサーマッラー県での戦闘でイラン・イスラーム革命防衛隊の士官を殺害したと発表した。

AFP, December 29, 2014、AP, December 29, 2014、ARA News, December 29, 2014、Champress, December 29, 2014、al-Hayat, December 30, 2014、Iraqi News, December 29, 2014、Kull-na Shuraka’, December 29, 2014、al-Mada Press, December 29, 2014、Masar Press Agency, December 29, 2014、Naharnet, December 29, 2014、NNA, December 29, 2014、Reuters, December 29, 2014、SANA, December 29, 2014、UPI, December 29, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ県でシリア軍とヌスラ戦線らが交戦(2014年12月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アルド・マッラーフ地区一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・ディーン戦線、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、サラミーヤ市郊外のスナイダ村一帯で、シリア軍と反体制武装集団が交戦、またシリア軍はカフルズィーター市、ラターミナ町一帯を「樽爆弾」で空爆した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(12月29日付)によると、ウンマ軍との戦闘の末、イスラーム軍(ザフラーン・アッルーシュ)が獲得したダマスカス郊外県ドゥーマー市の文化センターで、大量の麻薬が発見された。

一方、SANA(12月29日付)によると、カラムーン地方無人地帯などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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イドリブ県でな、シリア人権監視団によると、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、後者の戦闘員1人を含む3人が死亡した。

シリア軍はまたマアッラトミスリーン市を空爆し、1人が死亡した。

一方、SANA(12月29日付)によると、タフタナーズ市周辺、マアッラトミスリーン市、タッル・ダマーン村、アブー・ズフール町一帯などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市マンシヤ地区、イブタア町、ブスラー・シャーム市、ダイル・アダス村で、シリア軍、国防隊とシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(12月29日付)によると、ブスラー・シャーム市、イブタア町、ナーミル村、アルマー村、サムリーン村、ズィムリーン村、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、ダーイル町、ダルアー市バジャービジャ地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、ガバーギブ殉教者旅団、クライシュの鷹大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月29日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ラスタン市一帯、アイン・フサイン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ファールーク大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 29, 2014、AP, December 29, 2014、ARA News, December 29, 2014、Champress, December 29, 2014、al-Hayat, December 30, 2014、Iraqi News, December 29, 2014、Kull-na Shuraka’, December 29, 2014、al-Mada Press, December 29, 2014、Naharnet, December 29, 2014、NNA, December 29, 2014、Reuters, December 29, 2014、SANA, December 29, 2014、UPI, December 29, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:在クウェート・シリア大使館再開(2014年12月29日)

外務在外居住者省は、クウェートのシリア大使館が、領事部の活動再開に向けて業務を再開したと発表した。

シリア政府は、2012年2月のクウェート政府による駐シリア大使の召還と在クウェート・シリア大使館閉鎖要請を受け、2012年4月に閉鎖していた。

AFP, December 29, 2014、AP, December 29, 2014、ARA News, December 29, 2014、Champress, December 29, 2014、al-Hayat, December 30, 2014、Iraqi News, December 29, 2014、Kull-na Shuraka’, December 29, 2014、al-Mada Press, December 29, 2014、Naharnet, December 29, 2014、NNA, December 29, 2014、Reuters, December 29, 2014、SANA, December 29, 2014、UPI, December 29, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:西クルディスタン移行期民政局がシリア・クルディスタン民主党の事務所閉鎖(2014年12月29日)

ARA News(12月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)当局は、ハサカ市サーリヒーヤ地区にあるシリア・クルディスタン民主党の事務所を閉鎖した。

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シリア国民評議会のブルハーン・ガルユーン元事務局長、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ元議長、リヤード・ヒジャーブ元首相が国連の潘基文事務総長宛に共同書簡を送り、「シリアに対する責任を果たし…シリア国内での虐殺を調査するための国際調査委員会」を設置するよう求めた。

『ハヤート』(12月30日付)が伝えた。

AFP, December 29, 2014、AP, December 29, 2014、ARA News, December 29, 2014、Champress, December 29, 2014、al-Hayat, December 30, 2014、Iraqi News, December 29, 2014、Kull-na Shuraka’, December 29, 2014、al-Mada Press, December 29, 2014、Naharnet, December 29, 2014、NNA, December 29, 2014、Reuters, December 29, 2014、SANA, December 29, 2014、UPI, December 29, 2014などをもとに作成。

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