イドリブ県ハーリム市一帯を実効支配するシャームの民のヌスラ戦線のアミールは、シリア革命反体制勢力国民連立が運営する同市内の中東専門学校での英語教育に関して「十字軍の言葉」と非難し、教育の中止を命じた。
クッルナー・シュラカー(12月10日付)が伝えた。
Kull-na Shuraka’, December 10, 2014をもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
イドリブ県ハーリム市一帯を実効支配するシャームの民のヌスラ戦線のアミールは、シリア革命反体制勢力国民連立が運営する同市内の中東専門学校での英語教育に関して「十字軍の言葉」と非難し、教育の中止を命じた。
クッルナー・シュラカー(12月10日付)が伝えた。
Kull-na Shuraka’, December 10, 2014をもとに作成。
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国連の世界食糧計画(WFP)は、資金不足により中止していたレバノン、ヨルダン、トルコ、イラク、エジプトのシリア人避難民に対する食糧支援を再開すると発表した。
食糧支援は2日に中止が発表されていたが、その後、募金キャンペーンによって8,000米ドルが集まり、再開にこぎ着けたという。
ロイター通信(12月9日付)が伝えた。
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欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は、トルコに避難しているシリア人への人道支援として1,000万ユーロの追加支援を行うと発表した。
AFP(12月9日付)が伝えた。
AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。
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8日のイスラエル軍によるシリア領内への越境空爆に関して、シリア人権監視団は、レバノンのヒズブッラーのメンバー3人が死亡したと発表した。
同監視団によると、イスラエル軍は、ヒズブッラーの武器が保管されていた倉庫に対して空爆を行い、ヒズブッラーのメンバーはこの爆発に巻き込まれて死亡したというが、その根拠は示していない。
この武器庫には数日前にミサイルが搬入されていたという。
イスラエル軍による空爆の標的は、そのほとんどが武器庫で、シリア軍第4師団が展開する地域(ディーマース町郊外)のミサイル庫、ダマスカス国際空港の軍関連の倉庫が含まれているという。
AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、‘Ukaz, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。
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ヌハード・マシュヌーク暫定内務地方自治大臣は、ダーイシュ(イスラーム国)カリフを名のるアブー・バクル・バグダーディー氏のイラク人元妻サジャー・ハミード・ドゥライミー氏に関して、「テロ容疑」での逮捕状が発行され、現在レバノン軍事裁判所の拘置所で身柄を拘束中だと発表した。
一方、ドゥライミー氏とともに拘束されたシャームの民のヌスラ戦線幹部アブー・アリー・シーシャーニー氏の妻アーラー・ウカイリー氏に関しては、現在身柄拘束中の内務治安軍総局拘置所からの釈放を決定したと付言した。
ナハールネット(12月9日付)などが伝えた。
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サウジアラビア日刊紙『ウカーズ』(12月9日付)は、シャームの民のヌスラ戦線が、シリア領内(ダマスカス郊外県カラムーン地方)でヒズブッラーの戦闘員3人を拘束した、と報じた。
拘束されたとされる3人の氏名は、ハサン・マンスール、アリー・フサイニー、ムハンマド・アッバースだという。
AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、‘Ukaz, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆する一方、米国など有志連合もブーカマール市、シューラー村を複数回にわたってダーイシュの車輌などを空爆した。
またダイル・ザウル航空基地周辺での戦闘で、シリア軍兵士8人、ダーイシュ戦闘員11人が死亡した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスルーク町で、アッラーを無辱した罪で斬首された。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市とアブドゥルアズィーズ山の間に位置する一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市のスーク・フール地区、文化センター一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。
また米国など有志連合は同市南西部のダーイシュ拠点に対して空爆を行った。
AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。
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アレッポ県では、スマート・ニュース(12月9日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線、イスラーム戦線、ムジャーヒディーン軍、アブー・アマーラ特殊任務中隊、ヌールッディーン・ザンキー運動が、アレッポ市郊外のブライジュ村近郊とアレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区内のシリア軍拠点複数カ所を制圧した。
これに関して、シリア人権監視団は、ブライジュ村および製材所(ブライジュ村)一帯で、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員の支援を受けたシリア軍がジハード主義武装集団と激しく交戦したと発表した。
同監視団によると、戦闘はハーン・トゥーマーン村、アレッポ市バニー・ザイド地区、アシュラフィーヤ地区などでも発生し、シリア軍はバニー・ザイド地区などを空爆したという。
一方、SANA(12月9日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、ウワイジャ地区、カースティールー地区、ハイダリーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ブアイディーン交差点地区、ラームーサ地区、ハーン・トゥーマーンで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、スマート・ニュース(12月9日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動の司令官の一人イスマーイール・ムハンマド・サビーア氏がマアッラト・ヌウマーン市で何者かに撃たれて死亡した。
シリア人権監視団によると、これを受け、シャーム自由人イスラーム運動は、ラーミー村住民4人を容疑者として拘束した。
一方、SANA(12月9日付)によると、アブー・ズフール町、アルバイーン山一帯、アリーハー市、カフルナジュド村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、シャームの鷹旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、
ニュース(12月9日付)によると、ムーリク市周辺で、シリア軍と反体制武装集団が交戦した。
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ダルアー県では、スマート・ニュース(12月9日付)によると、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、ジャースィム市などでシリア軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(12月9日付)によると、シャイフ・マスキーン市、タッル・フドル一帯、ダイル・アダス村、アトマーン村、ダルアー市難民キャンプ地区、バジャービジャ地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハウラーン平原特殊任務旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。
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クナイトラ県では、SANA(12月9日付)によると、西サムダーニーヤ村、ハミーディーヤ村一帯、ムシャイリファ村、マスハラ村、ナブア・マスハラ村、ハーッラ丘で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、サイフ・イスラーム・ワ・フルカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(12月9日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ウンム・サフリージュ村、ウンク・ハワー村、ラジュム・ナスル村、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、SMART News, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。
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イランを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者省はテヘランで、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣、イラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣と三者会談を開き、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などといったテロ組織撲滅に向けた調整対話継続に関する合意を締結した。

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イランを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者省は、テヘランでハサン・ロウハーニー大統領と会談し、中東地域におけるテロ問題などについて協議した。
SANA(12月9日付)によると、ロウハーニー大統領は、シリア国民および軍が、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線といったテロ組織に立ち向かうことができるとしたうえで、イランによる支持・支援継続の意思を表明した。
またムアッリム外務在外居住者大臣は、イラン国家安全保障最高評議会のアリー・シャムハーニー事務局長とも会談し、ダーイシュ対策などについて協議した。

AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。
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ARA News(12月9日付)は、トルコのガズィアンテップ市にあるシリア革命反体制勢力国民連立暫定政府本部前で、ハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県出身の若者数十人がデモを行い、「暫定政府、連立の汚職」、「三県の阻害」を非難した。

AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。
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民主的変革諸勢力国民調整委員会は、「ダーイシュの系譜図」と題し、ムスリム同胞団、ダーイシュ(イスラーム国)、アル=カーイダの指導者・イデオローグらの相関関係を示した図を作成、発表した(http://syrianncb.org/2014/12/09/%d9%85%d9%83%d8%aa%d8%a8-%d8%a7%d9%84%d8%af%d8%b1%d8%a7%d8%b3%d8%a7%d8%aa-%d9%8a%d8%b5%d8%af%d8%b1-%d8%a7%d9%84%d8%ae%d8%b1%d9%8a%d8%b7%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d9%84%d8%a7%d9%84%d9%8a%d8%a9-%d9%84/)。
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クッルナー・シュラカー(12月9日付)は、自由シリア軍参謀委員会の新参謀長にアブドゥルカリーム・ハサン・アフマド准将が選出されたと報じた。
同報道によると、自由シリア軍参謀委員会は、シリア革命反体制勢力国民連立の暫定政府国防省参加の組織となる。
アフマド准将は2012年7月19日にシリア軍を離反していた。
AFP, December 9, 2014、AP, December 9, 2014、ARA News, December 9, 2014、Champress, December 9, 2014、al-Hayat, December 10, 2014、Kull-na Shuraka’, December 9, 2014、al-Mada Press, December 9, 2014、Naharnet, December 9, 2014、NNA, December 9, 2014、Reuters, December 9, 2014、SANA, December 9, 2014、UPI, December 9, 2014などをもとに作成。
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