EU外相会議がアレッポ市戦闘中止イニシアチブを全面支持(2014年12月15日)

EU各国外相がブリュッセルで非公式会議を開き、シリア、イラク情勢への対応などについて協議した。

会議後に発表された共同声明では、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市戦闘中止イニシアチブに対して「全面支持」を表明する一方、「反体制派が制圧する地域へのシリア軍の軍事行動がデミストゥラ氏のイニシアチブを脅かしている」と非難した。

会議に先立って、14日に行われたデミストゥラ共同特別代表と各国外相の会談では、英国、ドイツ、フランスなどがアレッポ市戦闘停止イニシアチブに難色を示していたと報じられていた。

AFP, December 15, 2014、AP, December 15, 2014、ARA News, December 15, 2014、Champress, December 15, 2014、al-Hayat, December 16, 2014、Kull-na Shuraka’, December 15, 2014、al-Mada Press, December 15, 2014、Naharnet, December 15, 2014、NNA, December 15, 2014、Reuters, December 15, 2014、SANA, December 15, 2014、UPI, December 15, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:内務治安軍総局隊員がヌスラ戦線メンバーの家族の逃走を支援(2014年12月15日)

NNA(12月15日付)は、内務治安軍総局が、シャームの民のヌスラ戦線メンバーの妹をレバノンから第三国に逃走させようとした同局軍曹を逮捕した、と報じた。

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NNA(12月15日付)は、シャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)東部端を経由してシリア領内からレバノン領内に潜入しようとしたシリア人2人をレバノン軍が逮捕した、と報じた。

AFP, December 15, 2014、AP, December 15, 2014、ARA News, December 15, 2014、Champress, December 15, 2014、al-Hayat, December 16, 2014、Kull-na Shuraka’, December 15, 2014、al-Mada Press, December 15, 2014、Naharnet, December 15, 2014、NNA, December 15, 2014、Reuters, December 15, 2014、SANA, December 15, 2014、UPI, December 15, 2014などをもとに作成。

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中国人約300人がイスラーム国に参加(2014年12月15日)

中国日刊紙『人民日報』(12月15日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)に参加している中国人の数が約300人にのぼる、と報じた。

同紙によると、東トルキスタン・イスラーム運動の中国人メンバーがトルコ経由でシリアに渡航し、ダーイシュに加わっている、という。

AFP, December 15, 2014、AP, December 15, 2014、ARA News, December 15, 2014、Champress, December 15, 2014、al-Hayat, December 16, 2014、Kull-na Shuraka’, December 15, 2014、al-Mada Press, December 15, 2014、Naharnet, December 15, 2014、NNA, December 15, 2014、Reuters, December 15, 2014、SANA, December 15, 2014、UPI, December 15, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブ、ハサカ、ダイル・ザウルでの戦闘続く(2014年12月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市内の市庁舎一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、米国など有志連合がダーイシュの拠点などを空爆した。

またダーイシュはアイン・アラブ市各所に対して13回にわたり砲撃を加え、対するイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員も同市周辺のダーイシュ拠点を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ムワッザフィーン地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、またフワイジャト・サクル地区が2度にわたり空爆を受けた。

一方、SANA(12月15日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(12月15日付)によると、ハサカ市とラアス・アイン市を結ぶタッル・タムル街道沿いの農村(マナージール村、アグビーシュ村、タッル・サファー村など)で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(12月15日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 15, 2014、AP, December 15, 2014、ARA News, December 15, 2014、Champress, December 15, 2014、al-Hayat, December 16, 2014、Kull-na Shuraka’, December 15, 2014、al-Mada Press, December 15, 2014、Naharnet, December 15, 2014、NNA, December 15, 2014、Reuters, December 15, 2014、SANA, December 15, 2014、UPI, December 15, 2014などをもとに作成。

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シリア国民連合は、ヌスラ戦線などによるワーディー・ダイフ、ハーミディーヤ両軍事基地制圧を「革命部隊」の功績と賞賛(2014年12月15日)

シリア革命反体制勢力国民連立のムハンマド・カッダーフ副代表は声明を出し、ヌスラ戦線などジハード主義武装集団によるワーディー・ダイフ軍事基地への攻撃に関して、「革命部隊が…ワーディー・ダイフを制圧し、アサド軍とその民兵を放逐した」と発表した。

AFP, December 15, 2014、AP, December 15, 2014、ARA News, December 15, 2014、Champress, December 15, 2014、al-Hayat, December 16, 2014、Kull-na Shuraka’, December 15, 2014、al-Mada Press, December 15, 2014、Naharnet, December 15, 2014、NNA, December 15, 2014、Reuters, December 15, 2014、SANA, December 15, 2014、UPI, December 15, 2014などをもとに作成。

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ヌスラ戦線、シャーム自由人が要衝ワーディー・ダイフ、ハーミディーヤ両軍事基地を制圧(2014年12月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地に駐留するシリア軍将兵が未明、両基地を放棄し、ヘリコプターで退却、これを受け、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団が両基地を相次いで制圧した。

両基地放棄後、シリア軍は、ワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ航空基地、そして両基地周辺を「樽爆弾」などで17回にわたり空爆したという。

AFP(12月15日付)によると、ヌスラ戦線らは、完全制圧したワーディー・ダイフ軍事基地でシリア軍士官1人を含む兵士15人を捕捉、また戦闘でシリア軍兵士31人、ヌスラ戦線側戦闘員12人が死亡したという。

『ハヤート』(12月16日付)などによると、ワーディー・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地は、アレッポ市とハマー市を結ぶ幹線道路に位置するマアッラト・ヌウマーン市郊外の要衝で、約40の哨所、約70の検問所を含む長さ13キロ、幅3キロの広大な地域からなり、シリア軍将兵約1,500人が駐留していたとされる。

一方、SANA(12月15日付)によると、マルイヤーン村、カフルナジュド村、カフルバッティーフ村、マジュダリヤー村、タッル・ディーニート村、ファイルーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アルド・マッラーフ地区一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などジハード主義武装集団と交戦した。

またアレッポ市ハイダリーヤ地区、カースティールー地区に対してシリア軍が「樽爆弾」で攻撃を加える一方、旧市街などでシリア軍と武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、ムサイフィラ町、シャイフ・マスキーン市をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(12月15日付)によると、ムサイフラ町、フラーク市・東カラク村街道、ブスラー・シャーム市、シャイフ・マスキーン市、ダルアー市アバーズィード・モスク一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓った武装集団と交戦の末、ビイル・カサブ村を制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(12月15日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ウンク・ハワー村、マスアダ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動、ムハージリーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, December 15, 2014、AP, December 15, 2014、ARA News, December 15, 2014、Champress, December 15, 2014、al-Hayat, December 16, 2014、Kull-na Shuraka’, December 15, 2014、al-Mada Press, December 15, 2014、Naharnet, December 15, 2014、NNA, December 15, 2014、Reuters, December 15, 2014、SANA, December 15, 2014、UPI, December 15, 2014などをもとに作成。

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