シリア軍がアル=カーイダ系戦闘員らによって占拠されるイドリブ市などに激しい爆撃(2015年4月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団などによると、ファトフ軍作戦司令室によって占拠されているイドリブ市、サラーキブ市、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ軍事基地一帯、ファイルーン村、マアッラト・ヌウマーン市、アルバイーン山一帯(バイダル・シャムスー村など)、カスタン村、アイン・スーダ村、アイン・バーリダ村、クーリーン村、トゥウーム村、タフタナーズ市、タルヒーヤ村、ムクビラ村、ハーン・シャイフーン市、アリーハー市西部郊外に対して、シリア軍ヘリコプター、戦闘機が50回以上にわたって激しい空爆を行い、数十人が死傷した。

一方、SANA(4月17日付)によると、イドリブ市、タッル・ディーニート村、サルミーン市、ナイラブ村、クマイナース村、タッラト・カリーマ村、アンカーウィー村、カストゥーン村、クーリーン村、タンジャラ村、ファイルーン村、カフルラーター村、サラーキブ市、タフタナーズ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、シャーム軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カッラーサ地区、サラーフッディーン地区、アウラム・クブラー、バヤーヌーン、ザイターン、ズルバ、

などをシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、ヌッブル市とザフラー町の住民らから構成される国防隊や、反体制武装集団との先頭の末、昨年11月に喪失していたザフラー町南部の工業地区を奪還した。

クッルナー・シュラカー(4月18日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線は、ザフラー町近郊の工業地区に向かうシリア軍、国防隊の車列を要撃し、数十人を死傷させたという。

他方、SANA(4月17日付)によると、フライターン市、バヤーヌーン町、カフルナーハー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヌッブル市、ザフラー町がシャームの民のヌスラ戦線による砲撃を受けた。

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ダマスカス郊外県では、スマート・ニュース(4月17日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプとザーキヤ町を結ぶ街道でシリア軍がマイクロバスと民間の乗用車を攻撃し、7人が死亡、4人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(4月17日付)によると、アトマーン村一帯、ダルアー市郵便局一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月17日付)によると、バブア・サフル町近郊のムラッバアート村、ウンム・バーティナ村、西サムダーニーヤ村、ラスム・シューラ村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月17日付)によると、スルターニーヤ村、アルシューナ村、アブー・ハワーディート村、バルグースィーヤ村、東サラーム村、ハリージャ村、ウンム・リーシュ村、マスアダ村、ムシャイリファ村一帯、ダイル・フール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月17日付)によると、タッル・ミルフ村、ジャビーン村、ハミーミーヤート村、ムスタリーハ村、ハスラーヤー村、スカイク村、ラムラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

クッルナー・シュラカー(4月17日付)によると、ジャビーン村、タッル・ミルフ村一帯での戦闘で、シリア軍兵士数十人が死亡したという。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、April 18, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、SMART News, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、有志連合がアレッポ県、ハサカ県でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃(2015年4月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が包囲するクワイリス航空基地周辺、アフマディーヤ村、タッル・アフマル村に対してシリア軍が空爆を行い、子供2人が負傷した。

シリア軍はまた、ダーイシュの拠点であるバーブ市に対しても4回にわたり空爆を行ったという。

一方、SANA(4月17日付)によると、バーブ市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(4月17日付)によると、ハサカ市西部郊外、および南部郊外でダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が戦闘を続けるなか、有志連合が同地を空爆し、ダーイシュへの忠誠を表明していたブーマイーシュ部族のシャイフの一人ハッジー・ウバイド氏が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(4月17日付)によると、ラッフーム村、ジバーブ・ハマド村、トゥワイヤーン山、ヤティーミーヤ山、トゥワイヤーン・シャーイル油田一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(4月17日付)によると、ラーヒタ村・ラドミーヤト・リワー村間に位置するクーア・ハドル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア人権監視団によると、レバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のシリア人避難民キャンプ近くで、離反士官(離反前はシリア軍サイバー戦争局に勤務)のヤフヤー・ザフラ准将が遺体で発見された。

ザフラー准将は、反ダーイシュ(イスラーム国)の姿勢で広く知られていたという。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍のアッルーシュ司令官がトルコのイスタンブールを訪問(2015年4月17日)

SLN(4月17日付)は、ダマスカス郊外県で反体制活動を続けているイスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官がトルコのイスタンブールを訪問し、同地に滞在する知り合い反体制ウラマーらと会談したと報じ、その写真を掲載した。

SLN, April 17, 2015
SLN, April 17, 2015

 

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、SLN, April 17, 2017、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県で活動するシャーム戦線が解散(2015年4月17日)

クッルナー・シュラカー(4月17日付)は、アレッポ県で活動するシャーム戦線が解散を決定したと伝えた。

シャーム戦線の解散は、2014年12月に結成を主導したヌールッディーン・ザンキー運動とムジャーヒディーン軍が戦線からの脱退を決定したのを受けた動きだという。

また4月7日には、アムジャード・イスラーム旅団、イスラーム・ヌール運動、フダー大隊連合が、シャーム戦線を離反し、シャーム革命家大隊を結成していた。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプをめぐる動き(2015年4月17日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線によって占拠されているヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでの戦闘で、パレスチナ解放軍(PLO民兵)の少尉が死亡した。

またカーブーン区、ティシュリーン地区でも、ダーイシュとジハード主義反体制武装集団が交戦し、ダーイシュ戦闘員4人が死亡した。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がスウェーデン紙のインタビューに応じる「トルコ、カタール、サウジアラビアはテロリストを支援している。ワッハーブ主義が世界のすべてのテロの基礎をなしてきた」(2015年4月17日)

アサド大統領は、スウェーデン日刊紙『エクスプレセン』(4月18日付、http://www.expressen.se/nyheter/mote-med-al-assad/sv/)の単独インタビューに応じた。

インタビューは英語によって行われ、SANA(4月17日付)が全文(http://www.sana.sy/en/?p=36449)、映像(https://youtu.be/Hh0HtcNTN78)、そしてアラビア語訳(http://www.sana.sy/%d8%a7%d9%84%d8%b1%d8%a6%d9%8a%d8%b3-%d8%a7%d9%84%d8%a3%d8%b3%d8%af-%d9%81%d9%8a-%d9%85%d9%82%d8%a7%d8%a8%d9%84%d8%a9-%d9%85%d8%b9-%d8%b5%d8%ad%d9%8a%d9%81%d8%a9-%d8%a7%d9%83%d8%b3%d8%a8%d8%b1%d8%b3.html

SANA, April 17, 2015
SANA, April 17, 2015

インタビューにおけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

「テロとは常に深刻な問題であり、いつ、どこで、そしてどのようなかたちで起きようと常に危険なものだ…。テロとはシリアでの危機が始まる何年も前に始まった長いプロセスの一環だ。テロには国境がないために、深刻で危険だ…。それは内政問題ではなし、地域の問題でもない。グローバルな問題だから常に危険なのだ…。我々の場合、テロはもっと危険な問題だ…。なぜなら今回、テロは、主に西側からなる多くの国、指導者、高官の政治的な傘のもとに行われているからだ。彼らは当初から、現実を直視していなかった…。テロは危険だと私は行っているが、同時にそれは克服可能でもある。克服可能である限り、今からそれに対処しても遅くはない…。テロリストが人々の心や知性を洗脳してしまえば、さらに危険なものとなってしまう」。

「過去数年間の(シリアをめぐる)戦争に目を向けると、浮き沈みがあることがわかる。勝つこともあるし、負けることもあった。それはさまざな基準に左右される…。どの程度テロリストが支援を受けているかということが関係することもある…。例えば、イドリブの例…に関して言うと、(勝敗を決する)主な要因はトルコを経由した莫大な支援にあった。兵站支援、軍事支援、そして資金面での支援もあり、これらはサウジアラビアやカタールによって行われた」。

「アル=カーイダの一角をなすシャームの民のヌスラ戦線とトルコ政府は…この戦闘において一つの軍のようだった。つまり(イドリブでの敗北)は我々の軍隊の弱体化によるものではない」。

「トルコ、カタール、サウジアラビアは…シリアの危機にかかわりなく同じテロリストを支援している。彼らはアフガニスタンでもテロリストを支援し、ワッハーブ主義イデオロギーに依拠してきた…。ワッハーブ主義が世界のすべてのテロの基礎をなしてきた」。

(シリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ2」に成果があったかとの問いに対して)「我は成果が上がったと言うことができる。なぜなら、シリア人どうしの次の対話の基礎をなすことになる原則について合意に達した初めての会合だったからだ。次回会合のスケジュールは決まっていない。なぜなら会合のスケジュールはきわめて包括的な問題であり、4日という「モスクワ2」の会期はそれを決めるには不十分だったからだ…。また私は(「ジュネーブ3」開催に向けた調整を5~6月に行うとした)スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表に同意した。なぜなら、シリアの紛争をシリア人どうしの単なる国内紛争と見ようとするのなら、それは現実的でも客観的でもないからだ。問題は複雑ではなかったが、外国の介入で複雑なものとなった。シリアで問題解決のために行われようとした計画は…、そのいずれもが外国の介入で反故になった…。デミストゥラ氏はこれらの国々(トルコなど)がテロリストの支援を止めさせられないと考えれば、成功しないだろう」。

「シリアで起きていることと第二次大戦中に起きたことを人道的な観点から比較しようと思っても、政治的な理由で比較はできない。しかし誇張するまでもなく、数百万の国民がテロ活動のために、避難を余儀なくされており、それは大きな負担となっている。事実、我々はこの危機の主にを背負っている…。2014年を例にとると、食糧部門ですべての国・機関が提供したのは我々が負担した分の22%程度で、全体の5分の1だけだ…。医療部門では18分の1だけだ…。加えて、我々は給与を支払い、子供たちのもとに予防接種を運搬し、病院に必要な設備を提供している…。我々は国を運営し続け、負担を追っている」。

「スウェーデンを欧州の一部…と考えるなら、ISIS(ダーイシュ(イスラーム国)のもっとも危険な指導者のほとんどがスカンジナビア半島出身者だということを考慮すべきだ…。これは我々が握っている情報だ。だからこうしたグループを欧州と分けて考えることはできないし、欧州の別の国でテロが拡大する限り、スウェーデンも安全ではない…。(しかし)我々の諜報機関に対して(スウェーデン)は何の接触もとってはこない」。

「テロは戦争ではない。テロは何よりもまず、精神状態であり、文化だ。だからまずこうした文化に対処しなければならない。イデオロギーを通じて対処しなければならない。つまり教育や文化を通じてだ。次に、テロリストは貧しい人々を利用する。だから貧困に対処しなければならない。経済発展や開発はきわめて重要だ。第3に、テロリストが若者や子供を洗脳するために利用する政治的な問題に対処しなければならない。これは我々の地域の政治的問題の解決を通じて対処されるべきだ。例えば(中東)和平をめぐる問題は、テロリストがテロリストを勧誘する主因となっている」。

「私は、ISISが我々の社会のなかに温床を築いたとは考えていない…。それゆえ端的に言うのであれば、ISISには未来はない。しかしそれは中長期的に見た場合のことだ…。アル=カーイダにとっての未来、つまりISIS、ヌスラ戦線、そしてムスリム同胞団にとっての未来は、欧州の裏庭にある」。

「我々はこれ(シリア軍による化学兵器使用疑惑)が当初からシリアに向けられたプロパガンダだと言ってきた…。だがそれはうまくいかなかった」。

「我々はすべての戦闘員がイスラーム主義者だとは言っていない…。しかし今支配的になっているのは彼ら、すなわちテロリスト、ISIS、ヌスラ戦線だ。しかし、自由を話題にする場合…、いくつかの簡単な質問をしたい。人を殺すことは自由なのか? 学校を破壊し、子供が学校に行けないようにすることは自由なのか? インフラ、電力網、通信網、衛生施設を破壊することは自由なのか? 文化のいかんにかかわらず、答えは誰にとっても明らかだと思う。我々は自由を得ようと活動するすべての人を支援するが、それは制度のもと、憲法のもとで行われるものだ。暴力、テロ、国家破壊を通じてめざされるものではない」。

(シリア軍も同様の殺戮を行っているのでは、との問いに対して)「そうであることを証明すべきだ…。自国民を殺す…軍がなぜ4年間も戦い続けることができるのか? そんなことは不可能だ…。我々は当初から二つのことを採用してきた。テロとの戦い、そして対話だ…。対話であれ、テロとの戦いであれ、いかなる政策も…実施段階においてミスが生じる。これは自然なことだ…。しかしシリア国民が対話をしたくない、テロと戦いたくないと考えているとは思っていない」。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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国連安保理が非公式会合でシリアでの塩素ガス使用問題を審議(2015年4月16日)

国連安保理はシリア情勢に関する非公式会合を開き、シリア国内で塩素ガスが使用されたとする問題に関して、シリア人医師2人と被害者とされる男性1人が証言を行った。

証言を行ったのは、米シリア医学協会代表のサーヒル・サフルール氏、3月16日にイドリブ県サルミーン市で塩素ガスによる中毒患者の治療を行ったというムハンマド・タナーリー氏の2人、2013年8月21日のダマスカス郊外県での「化学兵器」攻撃を逃れたというクサイ・ザカリヤー氏の3人。

サマンサ・パワー米国連大使は会合後に記者団に対して「我々は(塩素ガス使用の)責任者を特定するための仕組みを必要としており、この攻撃を誰が行ったのかを明らかにしたい…。あらゆる証拠が、ヘリコプターによって攻撃が行われたことを示しており、アサド政権のみがヘリコプターを持っている…。すべての安保理構成国が満足するかたちで前進し、攻撃を行った者はその行為に対して制裁を受けねばならない」と述べた。

『ハヤート』(4月18日付)によると、会合では米英仏などがシリア政府を追究する一方、ロシアは、シリア軍が塩素ガスを使用したとする証拠が不十分だと反論したという。

AFP, April 17, 2015、AP, April 17, 2015、ARA News, April 17, 2015、Champress, April 17, 2015、al-Hayat, April 18, 2015、Iraqi News, April 17, 2015、Kull-na Shuraka’, April 17, 2015、al-Mada Press, April 17, 2015、Naharnet, April 17, 2015、NNA, April 17, 2015、Reuters, April 17, 2015、SANA, April 17, 2015、UPI, April 17, 2015などをもとに作成。

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シリア独立記念日:バアス党は声明で「シリアはテロに勝利する最初の国になる」と主張(2015年4月16日)

バアス党シリア地域指導部は独立記念日(4月17日)に合わせて声明を出し、「シリアはこの地域において植民地主義から完全解放された最初の国だった…。今日、我々人民は、退行主義、不正、後進性によって支えられている世界的な傭兵テロに勝利する最初の国になるための新たな歴史に突入しようとしている」と発表した。

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また、バアス党民族指導部も独立記念日(4月17日)に合わせて声明を出し、「かつてオスマン人とフランス人の侵略と占領を打ち負かすことができた我らが人民は今日、バアス党シリア地域指導部書記長であるバッシャール・アサド大統領閣下の庇護と同国民の意志…のもとシリアのすべての県において、毛皮らしいテロとテロリストを浄化し、タクフィール主義の計略を頓挫させる能力を持っている…。シリア国民は今日、より偉大な独立の実現を楽観し注目している」と発表した。

AFP, April 16, 2015、AP, April 16, 2015、ARA News, April 16, 2015、Champress, April 16, 2015、al-Hayat, April 17, 2015、Iraqi News, April 16, 2015、Kull-na Shuraka’, April 16, 2015、al-Mada Press, April 16, 2015、Naharnet, April 16, 2015、NNA, April 16, 2015、Reuters, April 16, 2015、SANA, April 16, 2015、UPI, April 16, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がレバノン東部からラッカに撤退(2015年4月16日)

『シャルク・アウサト』(4月16日付)は、レバノンのベカーア県バアルベック郡一帯やシリアのダマスカス郊外県カラムーン地方でシャームの民のヌスラ戦線などと共闘するダーイシュ(イスラーム国)が、幹部ほぼ全員を同地からシリアのラッカ市に撤退させることを決定した、と伝えた。

信頼できる複数の消息筋によると、ダーイシュは、アルサール村と周辺の無人地帯に引き続き200人の戦闘員を残留させるが、それ以外の地域からは撤退するという。

ラッカ市に撤退する幹部のなかには、シャリーア学者のアブー・バルキース氏ら同地の司令部メンバー8人も含まれるという。

なお撤退の理由は定かではないという。

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NNA(4月16日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック村郊外で、レバノン軍がシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

AFP, April 16, 2015、AP, April 16, 2015、ARA News, April 16, 2015、Champress, April 16, 2015、al-Hayat, April 17, 2015、Iraqi News, April 16, 2015、Kull-na Shuraka’, April 16, 2015、al-Mada Press, April 16, 2015、Naharnet, April 16, 2015、NNA, April 16, 2015、Reuters, April 16, 2015、SANA, April 16, 2015、al-Sharq al-Awsat, April 16, 2015、UPI, April 16, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団「2011年3月以降の死者数は22,0271人」(2015年4月16日)

シリア人権監視団は、2011年3月半ばから2015年4月半ばにかけてのシリアでの紛争に死者数(推計)が22万271人にのぼると発表した。

うち6万7,293人が民間人(子供1万1,021人が児童、女性7,049人を含む)、3万9,848人が反体制武装集団戦闘員(離反兵2,512人を含む)、2万8,253人が「過激派」、4万6,843人がシリア軍兵士、3万4,872人が親政権民兵、682人がヒズブッラー戦闘員、2,844人がシーア派民兵、3,162人が身元不明者だという。

AFP, April 16, 2015、AP, April 16, 2015、ARA News, April 16, 2015、Champress, April 16, 2015、al-Hayat, April 17, 2015、Iraqi News, April 16, 2015、Kull-na Shuraka’, April 16, 2015、al-Mada Press, April 16, 2015、Naharnet, April 16, 2015、NNA, April 16, 2015、Reuters, April 16, 2015、SANA, April 16, 2015、UPI, April 16, 2015などをもとに作成。

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ファトフ軍がイドリブ県ナリラヤー村をシリア軍から再び奪還(2015年4月16日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(4月16日付)によると、ファトフ軍作戦司令室は、15日にシリア軍が奪還したナリラヤー村を奪還した。

また、シリア人権監視団によると、アリーハー市西南部および西部一帯で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバンーン・フッス村を砲撃する一方、バーシュカウィー村一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、ラシャーディーヤ村、アレッポ市ザフラー協会地区、でシャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード集団と交戦した。

一方、SANA(4月17日付)によると、アレッポ市サラーフッディーン地区、バーブ・ハディード地区、ラーシディーン地区、ライラムーン地区、ラームーサ地区、バニー・ザイド地区、ハーン・アサル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、バドル殉教者旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(4月17日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ウンム・シャルシューフ村、ラスタン市、ジュッブ・ジャッラーフ町、マスカル・ヒサーン村、ウンム・サフリージュ村、ウンム・リーシュ村、ラジャム・サスル村、マスアダ村、アルシューナ村、サムアリール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(4月17日付)によると、西サムダーニーヤ村、アジュラフ村、ラスム・シューラ村、ハムーディーヤ村、ウンム・バーティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・シャーム戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(4月17日付)によると、イスラーム・ムサンナー運動とアームード・ハウラーン師団が、シリア軍と「捕虜交換」を行い、シリア軍兵士4人の遺体を返還、シリア当局は見返りとして女性2人を含む反体制武装集団戦闘員10人を釈放した。

AFP, April 16, 2015、AP, April 16, 2015、ARA News, April 16, 2015、Champress, April 16, 2015、al-Hayat, April 17, 2015、Iraqi News, April 16, 2015、Kull-na Shuraka’, April 16, 2015、April 17, 2015、al-Mada Press, April 16, 2015、Naharnet, April 16, 2015、NNA, April 16, 2015、Reuters, April 16, 2015、SANA, April 16, 2015、UPI, April 16, 2015などをもとに作成。

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ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ一帯で再び戦闘激化(2015年4月16日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ内で、アクナーフ・バイト・マクディス大隊などジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線と交戦する一方、シリア軍が同地各所を重火器で攻撃した。

キャンプ内の信頼できる複数の消息筋によると、ダーイシュがキャンプから撤退し、ヌスラ戦線に拠点を明け渡したとの15日の情報は誤報で、「ダーイシュとヌスラ戦線は依然として、キャンプ内の約80%を占拠し続けている」という。

残る20%は、アクナーフ・バイト・マクディス大隊などからなるジハード主義武装集団と、シリア政府と連携する諸派(PFLP-GC、ファタハ・インティファーダ)などが掌握しているという。

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シリア人権監視団などによると、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに隣接するタダームン区では、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

クッルナー・シュラカー(4月16日付)によると、この戦闘で武装集団はシリア軍を撃退、兵士15人を殺害したという。

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ドゥラル・シャーミーヤ(4月16日付)によると、反体制武装集団が、カーブーン区、ティシュリーン地区、バサーティーン・バルザ区内のダーイシュ拠点を攻撃し、戦闘によってダーイシュ戦闘員4人が死亡、数十人が負傷したという。

これに先だって、第1旅団を名乗る反体制武装集団が、ティシュリーン地区、カーブーン区、バルザ区でのダーイシュ掃討作戦の開始を宣言していた。

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一方、『ハヤート』(4月17日付)は、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプでの戦闘をめぐるシリア政府との同盟や、シリア情勢への不干渉や中立の維持の是非をめぐって、パレスチナ自治区内だけでなく、シリア国内のパレスチナ諸派間、さらにはシリアとパレスチナとの間で意見の対立が見られている、と伝えた。

AFP, April 16, 2015、AP, April 16, 2015、ARA News, April 16, 2015、Champress, April 16, 2015、al-Durar al-Shamiya, April 16, 2015、al-Hayat, April 17, 2015、Iraqi News, April 16, 2015、Kull-na Shuraka’, April 16, 2015、al-Mada Press, April 16, 2015、Naharnet, April 16, 2015、NNA, April 16, 2015、Reuters, April 16, 2015、SANA, April 16, 2015、UPI, April 16, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県内の2ヶ所で爆弾テロ(2015年4月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マーリア市でダーイシュ(イスラーム国)が爆弾を積んだ車を自爆させ、反体制ジャーナリスト、ハマーム・ナッジャール氏(アブー・ヤザン・ハラビー)が死亡した。

また、クッルナー・シュラカー(4月16日付)によると、ダーイシュがスーラーン・アアザーズ町にある反体制武装集団の検問所複数カ所に爆弾を仕掛けて爆破し、民間人30人が死亡した。

一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は声明を出し、有志連合戦闘機がアレッポ市アイン・アラブ市一帯の拠点を激しく空爆し、ダーイシュのメンバー少なくとも5人が死亡したと発表した。

うち3回はシリア領内のダーイシュ拠点に対して行われたという。

他方、ARA News(4月16日付)によると、ジャラーブルス市でダーイシュが同市のアミールの許可なく市外に逃れようとしていた男性数十人を逮捕した。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(4月16日付)によると、タッル・アブヤド市で何者かが、「自由シリア軍」のズー・ファッカール大隊司令官を努めていたムハンマド・バージャート氏(アブー・ラウワース・バージャート)が自宅で何者かの襲撃を受け、死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, April 16, 2015、AP, April 16, 2015、ARA News, April 16, 2015、Champress, April 16, 2015、al-Hayat, April 17, 2015、Iraqi News, April 16, 2015、Kull-na Shuraka’, April 16, 2015、al-Mada Press, April 16, 2015、Naharnet, April 16, 2015、NNA, April 16, 2015、Reuters, April 16, 2015、SANA, April 16, 2015、UPI, April 16, 2015などをもとに作成。

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駐ジュネーブ・ロシア大使「一部の反体制派はもはや、バッシャール・アサドが去るかとどまるかに固執しなくなっている」(2015年4月16日)

ロシアのアレクセイ・ボロダフキン駐ジュネーブ国連大使は、アサド政権と反体制派の和平交渉「モスクワ2」に関して「交渉によってよりよい結果が実現する希望がある。反体制派の主流派とシリア政府は、4年にわたる内戦の軍事的解決はないということをこれまで以上に理解するようになっている」と述べ、両者の接近が見られたことを高く評価した。

また「反体制派は軍事基地をもっておらず、そのことが交渉を成功に導くことになろう。自由シリア軍は敗北し、その一部はダーイシュ(イスラーム国)に加わってしまっている。反体制派はそのことを意識、理解せねばならない…。何よりもまず流血を止め、ダーイシュと戦うことに集中せねばらない」と付言した。

そのうえで「一部の反体制派はもはや、バッシャール・アサドが去るかとどまるかに固執しなくなっている」と強調した。

『ハヤート』(4月17日付)などが伝えた。

AFP, April 16, 2015、AP, April 16, 2015、ARA News, April 16, 2015、Champress, April 16, 2015、al-Hayat, April 17, 2015、Iraqi News, April 16, 2015、Kull-na Shuraka’, April 16, 2015、al-Mada Press, April 16, 2015、Naharnet, April 16, 2015、NNA, April 16, 2015、Reuters, April 16, 2015、SANA, April 16, 2015、UPI, April 16, 2015などをもとに作成。

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サウジ在住の反体制シャイフ「サウジアラビア在住のシリア人10万人以上がイエメンでの戦闘に参加し、同国を防衛する用意がある」(2015年4月15日)

サウジアラビア在住のシリア人反体制シャイフのアドナーン・アルウール氏は、サウジアラビアが主導するイエメンに対する軍事介入(ハズムの嵐)に関して、サウジアラビア在住のシリア人10万人以上が戦闘に参加し、同国を防衛する用意があると述べた。

クッルナー・シュラカー(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2015、AP, April 15, 2015、ARA News, April 15, 2015、Champress, April 15, 2015、al-Hayat, April 16, 2015、Iraqi News, April 15, 2015、Kull-na Shuraka’, April 15, 2015、al-Mada Press, April 15, 2015、Naharnet, April 15, 2015、NNA, April 15, 2015、Reuters, April 15, 2015、SANA, April 15, 2015、UPI, April 15, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプから撤退し、ヌスラ戦線が同地最大の勢力に(2015年4月15日)

ARA News(4月15日付)は、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの複数の地元消息筋の話として、キャンプ内のパレスチナ通り一帯でダーイシュ(イスラーム国)とアクナーフ・バイト・マクディス大隊などが戦闘を続けるなか、ダーイシュがキャンプ内の拠点複数カ所からダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市方面に撤退したと伝えた。

この撤退により、シャームの民のヌスラ戦線が、キャンプ内を占拠する最大勢力になったという。

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ハサカ県では、ARA News(4月15日付)によると、シリア軍のヘリコプターがダーイシュ(イスラーム国)の拠点の一つシャッダーディー市を空爆した。

空爆は同市の入り口一帯、市内西部の国立病院などに対して行われたという。

クッルナー・シュラカー(4月16日付)によると、この空爆で、20人が死亡した。

 

これに関して、SANA(4月15日付)は、シリア軍がシャッダーディー市の「過激派」(ダーイシュ(イスラーム国)の拠点などに対して正確な攻撃を実施し、戦闘員数十人を殺傷したと伝えた。

シリア軍はまた、同市東部にあるダーイシュの教練キャンプ(キャンプ・ブルガール)を攻撃、破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(4月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ハーン・ムハンマド村、ハッラーブ・カルキール村、サーキー村、カラク村を制圧した。

一方、SANA(4月15日付)によると、サフィーラ市郊外のサイヤーラ村、フワイル・フッス村、ジュブ・ジャースィム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ARA News(4月15日付)は、イラクのモスル市の地元消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)がイラク領内で最近になって結成された精鋭部隊「カリフの兵」の戦闘員数百人の迫撃砲、車輌などをシリアのハサカ県方面に撤退(再展開)させた、と伝えた。

撤退(再展開)の理由は不明だという。

AFP, April 15, 2015、AP, April 15, 2015、ARA News, April 15, 2015、Champress, April 15, 2015、al-Hayat, April 16, 2015、Iraqi News, April 15, 2015、Kull-na Shuraka’, April 15, 2015、April 16, 2015、al-Mada Press, April 15, 2015、Naharnet, April 15, 2015、NNA, April 15, 2015、Reuters, April 15, 2015、SANA, April 15, 2015、UPI, April 15, 2015などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は「ジュネーブ3」に向けた協議に意欲(2015年4月15日)

国連のステファン・デュジャリック報道官(潘基文事務総長付報道官)は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が、シリア政府と反体制派との和平交渉「ジュネーブ3」の開催に向けて、シリアの紛争当事者や関係諸国との協議を行う予定であることを明らかにした。

国連主導による和平交渉は、2014年2月にスイスで開催された「ジュネーブ2」以降中断していたが、その間ロシアの主催により、2015年1月に「モスクワ1」、4月に「モスクワ2」が行われていきた。

ロイター通信(4月15日付)が伝えた。

AFP, April 15, 2015、AP, April 15, 2015、ARA News, April 15, 2015、Champress, April 15, 2015、al-Hayat, April 16, 2015、Iraqi News, April 15, 2015、Kull-na Shuraka’, April 15, 2015、al-Mada Press, April 15, 2015、Naharnet, April 15, 2015、NNA, April 15, 2015、Reuters, April 15, 2015、SANA, April 15, 2015、UPI, April 15, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県の二つの村をヌスラ戦線から奪還(2015年4月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタフタナーズ市を「樽爆弾」などで空爆し、子供4人を含む8人(クッルナー・シュラカー(4月15日付によると9人)が死亡した。

またカフルナジュド村、ナリラヤー村では、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、双方に多数の死傷者が出た。

さらにサムリーン村、クーリーン村、サラーキブ市、イドリブ市などでは、シリア軍の「樽爆弾」などによる空爆で、少なくとも24人が死亡した。

一方、SANA(4月15日付)によると、シリア軍がカフルナジュド村、ナリラヤー村の「タクフィール主義組織」(シャームの民のヌスラ戦線など)の拠点や、トルコからの兵站路に対して集中的に空爆を行うとともに、「テロリスト」数十人を殲滅し、同地を制圧した。

シリア軍はまたイドリブ市内の「テロリストの温床」、マアッラトミスリーン市を破壊、外国人戦闘員らを殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、東カラク村、ウンム・ワラド村、サイダー町をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆し、少なくとも10人が死亡した。

また県内各所で、シリア軍と反体制武装集団の戦闘が続いた。

一方、SANA(4月15日付)によると、東カラク村、ムサイフラ町、サイダー町、クファイル村、カフルシャムス町、フラーク市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザブディーン村を地対地ミサイルなどで攻撃し、子供4人を含む8人(クッルナー・シュラカー(4月15日付)によると12人)が死亡した。

またダイル・ハビーヤ村などでは、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

さらに、クッルナー・シュラカー(4月15日付)によると、イスラーム殉教者旅団が、ダーライヤー市内のサイイダ・サキーナ・モスク(廟)でシリア軍と交戦し、兵士5人を殺害した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ザバダーニー市一帯の丘陵地でシリア軍が「タクフィール主義武装集団」と交戦し、アブドゥッラー丘、カルアト・スィンディヤーン丘、ザワービーク丘(11日に制圧)に続いて、シール丘を制圧した。

またザブディーン村、ダイル・アサーフィール市一帯でも、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(4月15日付)によると、シリア軍がアレッポ市内の反体制武装集団制圧地区(フィルドゥース地区、マサーキン・ハナーヌー地区)に「樽爆弾」などでの空爆を続けた。

空爆は15日で4日連続となる。

一方、SANA(4月15日付)によると、アレッポ市各所、カフルハムラ村、フライターン市、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、マンスーラ村、ハーン・アサル村、クワイリス村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(4月15日付)によると、ダマスカス郊外県アイン・タルマー村から潜入した反体制武装集団がカッバース地区にあるシリア軍検問所を襲撃し、駐留していた兵士のほとんど(15人)が死傷した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアイン・タルマー村から潜入した「武装テロ集団」をシリア軍が撃退した。

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クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(4月15日付)によると、自由シリア軍南部戦線第1軍が、バアス市一帯に展開するゴラン連隊の拠点の一つを襲撃、破壊した。

一方、SANA(4月15日付)によると、ハミーディーヤ村、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月15日付)によると、ウンム・サフリージュ村、アルシューナ村、ガントゥー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(4月15日付)によると、ワーディー・ハズィーラーン、カフルダブラ村、サルマー町、ザーヒヤ村、ラビーア町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(4月15日付)によると、アルバイーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 15, 2015、AP, April 15, 2015、ARA News, April 15, 2015、Champress, April 15, 2015、al-Hayat, April 16, 2015、Iraqi News, April 15, 2015、Kull-na Shuraka’, April 15, 2015、al-Mada Press, April 15, 2015、Naharnet, April 15, 2015、NNA, April 15, 2015、Reuters, April 15, 2015、SANA, April 15, 2015、UPI, April 15, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合はシリアでの「イエメン・シナリオ」の適用を呼びかける(2015年4月15日)

トルコで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イエメンのフースィー派への武器禁輸を定めた国連安保理決議第2216号の採択に「深い安堵」の意を表明するとともに、「シリア国民はこうした努力を待っている。シリア人を苛む苦しみはあらゆるレベルで受け入れられないものになっており、友好国は必要なあらゆる努力を通じて…国際機関の保護下に解決策を課すべきだ」と主張、シリアにおいても同様の決議の採択をすべきだと主張した。

AFP, April 15, 2015、AP, April 15, 2015、ARA News, April 15, 2015、Champress, April 15, 2015、al-Hayat, April 16, 2015、Iraqi News, April 15, 2015、Kull-na Shuraka’, April 15, 2015、al-Mada Press, April 15, 2015、Naharnet, April 15, 2015、NNA, April 15, 2015、Reuters, April 15, 2015、SANA, April 15, 2015、UPI, April 15, 2015などをもとに作成。

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ハウラーン法務局は、自由シリア軍南部戦線のヌスラ戦線との絶縁を支持、ヌスラ戦線にアル=カーイダからの離反を求める(2015年4月15日)

対ヨルダン国境のナスィーブ国境通行所を管理するハウラーン法務局は声明を出し、自由シリア軍南部戦線に所属する主要な武装集団がシャームの民のヌスラ戦線との「絶縁」を発表したことに関して、「絶縁」に支持を表明しつつ、ヌスラ戦線にアル=カーイダから離反したうえで共闘するよう求めた。

ハウラーン法務局は声明のなかで、「我々はハウラーン地方で活動するすべての組織に対して、法務局の傘下で発言を一つにするよう呼びかける。いかなる問題、対立の解決も、メディアを通じた批判合戦を避けて、アッラーの法のもとで裁定されるべきだということを想起してもらいたい」と発表した。

そのうえで「我々は、すべての組織が合意した我々の姿勢を示すかたちで、シリア人に対して、アル=カーイダとシャームの民のヌスラ戦線のつながりは、革命の進路と目的を逸脱させるものだ、と言いたい。我々は、シリアがジハードやバグダーディー国(ダーイシュ(イスラーム国)のこと)の影響力拡大の基地となることを望んでいない」と強調した。

なおこれに関連して、「自由シリア軍司令部付顧問」を名乗るウサーマ・アブー・ザイド氏は、「自由シリア軍は、ヌスラ戦線が過ちを正すまで、ヌスラ戦線との合同作戦司令室を閉鎖するだろう」と述べ、これまでヌスラ戦線と共闘してきたことを改めて認めた。

アブー・ザイド氏はまた「ヌスラ戦線はアル=カーイダから離反する必要がある。なぜならアル=カーイダとのつながりを保つことは、アサドを復活させようとする国の政府や機関の目的達成を促してしまう」と述べるとともに、「(各部隊による)声明の厳しい内容は(ヌスラ戦線)への戦線布告ではない。ヌスラ戦線に、革命に邁進するという選択肢を選ばせ、そのための措置を講じさせるための強い圧力をかけるものだ」と強調した。

AFP, April 15, 2015、AP, April 15, 2015、ARA News, April 15, 2015、Champress, April 15, 2015、al-Hayat, April 16, 2015、Iraqi News, April 15, 2015、Kull-na Shuraka’, April 15, 2015、al-Mada Press, April 15, 2015、Naharnet, April 15, 2015、NNA, April 15, 2015、Reuters, April 15, 2015、SANA, April 15, 2015、UPI, April 15, 2015などをもとに作成。

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東グータ統一司法評議会はシャーム自由人イスラーム運動に対してラフマーン軍団傘下での活動を命じる(2015年4月14日)

東グータ統一司法評議会は声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動に所属するメンバーがラフマーン軍団を離反し、独自の活動を行おうとした事件(4月6日)に関して、違法との判断を下し、彼らに対してラフマーン軍団傘下で活動を行うよう命じた。

AFP, April 16, 2015、AP, April 16, 2015、ARA News, April 16, 2015、Champress, April 16, 2015、al-Hayat, April 17, 2015、Iraqi News, April 16, 2015、Kull-na Shuraka’, April 16, 2015、al-Mada Press, April 16, 2015、Naharnet, April 16, 2015、NNA, April 16, 2015、Reuters, April 16, 2015、SANA, April 16, 2015、UPI, April 16, 2015などをもとに作成。

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HRWはシリア軍がイドリブ県で有毒化学物質を装填した「樽爆弾」を投下したと主張(2015年4月14日)

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、複数のシリア人救急隊員からの情報として、シリア軍が3月16日から31日にかけて、有毒化学物質を装填した「樽爆弾」をイドリブ市、クマイナース村、サムリーン村、ビンニシュ市で6回にわたって投下したことを「強く示す証拠」があると発表した(http://www.hrw.org/news/2015/04/13/syria-chemicals-used-idlib-attacks)。

救急隊員らによると、この攻撃で、同地の自治に携わる活動家20人を含む206人が被害を受け、その中には、子供3人を含む死者6人が出た攻撃もあったという。

AFP, April 14, 2015、AP, April 14, 2015、ARA News, April 14, 2015、Champress, April 14, 2015、al-Hayat, April 15, 2015、Iraqi News, April 14, 2015、Kull-na Shuraka’, April 14, 2015、al-Mada Press, April 14, 2015、Naharnet, April 14, 2015、NNA, April 14, 2015、Reuters, April 14, 2015、SANA, April 14, 2015、UPI, April 14, 2015などをもとに作成。

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ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプをめぐる動き(2015年4月14日)

UNRWAのピエール・クレヘンビュール事務局長は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプへの侵攻・占拠によりキャンプ外に避難した住民約500人を対象とした緊急人道支援を行うと発表した。

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シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されたヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ各所を砲撃した。

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なお、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプは、ダーイシュが南西部を占拠する一方、ハマースに近いパレスチナ武装組織のアクナーフ・バイト・マクディス大隊が東部を、タダームン区に隣接する北東部とヤルムーク通り一帯をPFLP-GC、ファタハ・インティファーダなどそれ以外のパレスチナ諸派が掌握し、その周りにシリア軍が展開し、キャンプ一帯を包囲している。

PLO主流派のファタハ、DFLP(パレスチナ解放民主戦線)の民兵はダーイシュとの戦闘には参加していない。

AFP, April 14, 2015、AP, April 14, 2015、ARA News, April 14, 2015、Champress, April 14, 2015、al-Hayat, April 15, 2015、Iraqi News, April 14, 2015、Kull-na Shuraka’, April 14, 2015、al-Mada Press, April 14, 2015、Naharnet, April 14, 2015、NNA, April 14, 2015、Reuters, April 14, 2015、SANA, April 14, 2015、UPI, April 14, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)、反体制武装集団支配地域に赤新月社が人道支援物資を搬入(2015年4月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア赤新月社が、ダイル・ザウル市のダーイシュ(イスラーム国)制圧地区(ジャウラ地区、クスール地区など)に人道支援物資を搬入したと発表した。

同地は昨年半ば以降、シリア軍によって包囲されている。

クッルナー・シュラカー(4月14日付)が伝えた。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(4月14日付)によると、反体制武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、ファールーク大隊、ヒムス軍団など)の最大拠点の一つラスタン市にシリア赤新月社が人道支援物資を搬入した。

同報道によると、ラスタン市に食糧、医療物資が搬入されるのは1年半ぶりだという。

AFP, April 14, 2015、AP, April 14, 2015、ARA News, April 14, 2015、Champress, April 14, 2015、al-Hayat, April 15, 2015、Iraqi News, April 14, 2015、Kull-na Shuraka’, April 14, 2015、al-Mada Press, April 14, 2015、Naharnet, April 14, 2015、NNA, April 14, 2015、Reuters, April 14, 2015、SANA, April 14, 2015、UPI, April 14, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アル=カーイダ系武装集団がイドリブ市郊外のシリア軍基地を攻撃(2015年4月14日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(4月14日付)によると、ファトフ軍作戦司令室が13日夜からイドリブ市郊外のシリア軍の主要拠点である煉瓦工場に対して激しい砲撃を加え、シリア軍は工場周辺の拠点から工場内に撤退した。

これに対してシリア軍は、イドリブ市およびその郊外で空爆を行い、女性・子供を含む25人が死亡した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がクーリーン村、サルミーン市、イブリーン村、バサーミス村、ナビー・アイユーブ高地などを「樽爆弾」などで空爆・砲撃、フーア市周辺、煉瓦工場一帯でシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦する一方、シリア軍はファトフ軍作戦司令室によって占拠されているイドリブ市に対しても3度にわたって空爆を行った。

一方、SANA(4月14日付)によると、イドリブ市、カフルラーター村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団は、13日に制圧したアレッポ市ザフラー協会地区内の学校から撤退した。

13日のヌスラ戦線などによる攻撃では、カリフの暁大隊が空軍情報部施設に向けてトンネルを掘り、地下で爆弾を爆発させるなどの攻勢がかけられ、シリア軍、国防隊兵士20人以上が死傷していたが、シリア軍の応戦でヌスラ戦線側も戦闘員13人が死亡した。

またシリア軍はフライターン市、アレッポ市ハナーヌー地区、アシュラフィーヤ地区(反体制武装集団支配地域)を「樽爆弾」などで砲撃・空爆する一方、国防隊などとともに、バーシュカウィー村一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、サイファート村一帯、アレッポ市ブスターン・カスル地区で、ヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などと交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(4月15日付)によると、アレッポ市サブア・バフラート地区地下にシリア軍が掘削していたトンネルをシャーム戦線が発見、破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・ハーラタイン村、アトシャーン村、カストゥーン村、クライディーン村、ラターミナ町などをシリア軍が「樽爆弾」などで空爆、ウンム・ハーラタイン村では7人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市各所、ドゥーマー市一帯、ザマルカー町、アイン・タルマー村一帯、ミスラーバー市、ザブディーン村を空爆・砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(4月14日付)によると、カラムーン地方で活動するとされる活動家らがインターネット上に「#カラムーン・ファトフ軍」(#جيش_فتح_القلمون)を立ち上げ、同地で活動するすべての武装集団に対して糾合を呼びかけた。

一方、SANA(4月14日付)によると、カラムーン山地一帯郊外無人地帯、ヒルバト・ガマーム村、ワーディー・ミール村西方で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が空爆した。

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ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(4月14日付)によると、ドゥーリーン村に反体制武装集団が侵入し、シリア軍兵士5人を殺害した。

これに対して、シリア軍はサルマー町一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(4月14日付)によると、マギーリーヤ村、タルティヤーフ村、サルマー町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、マスハラ村、ウンム・バーディナ村、アジュラフ村、ハミーディーヤ村、西サムダーニーヤ村で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月14日付)によると、西サムダーニーヤ村、アジュラフ村、ウンム・バーティナ村、ハミーディーヤ村、アブー・シャッタ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がインヒル市、サイダー町、東カラク村を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(4月14日付)によると、ラジャート高原各所、ウンム・ワラド村、東カラク村、西ムライハ村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月14日付)によると、アブー・ハワーディート村、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村、マズバル村、ダイル・フール村、ラスタン市、アイン・フサイン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヒムス軍団、ファールーク大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, April 14, 2015、AP, April 14, 2015、ARA News, April 14, 2015、Champress, April 14, 2015、al-Hayat, April 15, 2015、Iraqi News, April 14, 2015、Kull-na Shuraka’, April 14, 2015、April 15, 2015、al-Mada Press, April 14, 2015、Naharnet, April 14, 2015、NNA, April 14, 2015、Reuters, April 14, 2015、SANA, April 14, 2015、UPI, April 14, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、有志連合がダイル・ザウル県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点をそろって爆撃(2015年4月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているブーライル村一帯を空爆、またシリア軍戦闘機もダイル・ザウル市北部入り口の工場地区を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(4月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャッダーディー市で16歳の少年を「シリア政府に内通していた」との罪で処刑した。

また、シリア人権監視団によると、ハサカ市東部の石油分岐検問所で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

さらに、ARA News(4月15日付)によると、タウク・ミルフ村一帯でシリア軍とダーイシュが交戦した。

一方、SANA(4月14日付)によると、ハサカ市西部郊外で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(4月14日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているラスム・アッブード村(ダイル・ハーフィル市近郊)、シャルバア村にシリア軍が空爆を行い、1人が死亡、女性、子供を含む7人が負傷した。

AFP, April 14, 2015、AP, April 14, 2015、ARA News, April 14, 2015、April 15, 2015、Champress, April 14, 2015、al-Hayat, April 15, 2015、Iraqi News, April 14, 2015、Kull-na Shuraka’, April 14, 2015、al-Mada Press, April 14, 2015、Naharnet, April 14, 2015、NNA, April 14, 2015、Reuters, April 14, 2015、SANA, April 14, 2015、UPI, April 14, 2015などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局がシリア政府の要請に応じ、自治体選挙用の横断幕を撤去(2015年4月14日)

ARA News(4月14日付)は、複数の地元消息筋の話として、ハサカ市で5月8日に投票が予定されていた西クルディスタン移行期民政局の自治体選挙をめぐって、シリア政府当局の要請に基づき、選挙用の横断幕、ポスターが撤去されたと伝えた。

ハサカ市自治体選挙は先週から選挙期間に入り、西クルディスタン移行期文民局や民主連合運動(TEV-DEM)が中心となって市内各所に宣伝用の横断幕、ポスターが設置されていたが、シリア政府当局の要請を受け、現在は数枚が残っているだけだという。

なお、西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区立法評議会は11日、予定されていたハサカ市自治体選挙を「準備不足」を理由に延期すると発表していた。

ARA News, April 14, 2015
ARA News, April 14, 2015

 

AFP, April 14, 2015、AP, April 14, 2015、ARA News, April 14, 2015、Champress, April 14, 2015、al-Hayat, April 15, 2015、Iraqi News, April 14, 2015、Kull-na Shuraka’, April 14, 2015、al-Mada Press, April 14, 2015、Naharnet, April 14, 2015、NNA, April 14, 2015、Reuters, April 14, 2015、SANA, April 14, 2015、UPI, April 14, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)は「来たる戦闘」に備えて女性部隊厚遇、精鋭部隊教練(2015年4月13日)

クッルナー・シュラカー(4月13日付)は、ラッカ県内の特派員の取材をもとに、ダーイシュ(イスラーム国)が、欧州出身の女性が主体となって構成されている「ハンサー大隊」への女性の入隊(兵力は約1,000人)や、精鋭部隊として知られる「カリフ軍」や「ダービク軍」(兵力は合わせて約4,000人(の秘密軍事基地での教練を奨励し、「来たるべき戦闘」に備えていると伝えた。

その一環として、ダーイシュはハンサー大隊メンバーの月給を1,500米ドルに引き上げるなどの措置を講じているという。

この額は一般の男性戦闘員の約2倍の額だという。

AFP, April 14, 2015、AP, April 14, 2015、ARA News, April 14, 2015、Champress, April 14, 2015、al-Hayat, April 15, 2015、Iraqi News, April 14, 2015、Kull-na Shuraka’, April 14, 2015、al-Mada Press, April 14, 2015、Naharnet, April 14, 2015、NNA, April 14, 2015、Reuters, April 14, 2015、SANA, April 14, 2015、UPI, April 14, 2015などをもとに作成。

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欧米諸国出身者5,000~6,000人がシリアに潜入(2015年4月13日)

欧州委員会司法基本的権利市民権担当委員のヴェラ・ジョウリヴァ(Vera Jouriva)氏は『フィガロ』(4月13日付)とのインタビューで、シリアに不法入国し、ダーイシュ(イスラーム国)などのジハード主義/アル=カーイダ系武装集団た欧州出身者が推計で5,000~6,000人に達するとの見方を示した。

AFP(4月13日付)が伝えた。

AFP, April 14, 2015、AP, April 14, 2015、ARA News, April 14, 2015、Champress, April 14, 2015、al-Hayat, April 15, 2015、Iraqi News, April 14, 2015、Kull-na Shuraka’, April 14, 2015、al-Mada Press, April 14, 2015、Naharnet, April 14, 2015、NNA, April 14, 2015、Reuters, April 14, 2015、SANA, April 14, 2015、UPI, April 14, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県で活動する自由シリア軍南部戦線所属部隊がヌスラ戦線からの「離反」を宣言(2015年4月13日)

ダルアー県で活動する自由シリア軍南部戦線を構成する主要な武装集団はそれぞれ声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線との共闘を行わないと発表した。

声明を出したのは、シャームの剣旅団、第1軍、イスラームの暁旅団、ヤルムーク軍、第1軍団。

声明でこれらの武装集団は、ヌスラ戦線と「軍事面、思想面においていかなる接近、協力を行わなず、シリア革命を構成するいかなる勢力もタクフィール主義思想に依拠しない」と発表、「南部戦線はシリア南部におけるシリア革命を唯一軍事的に代表する存在」と主張した。

しかし、自由シリア軍南部戦線は、シャームの民のヌスラ戦線と共闘し、ブスラー・シャーム市、ナスィーブ国境通行所の制圧を実現してきた。

Kull-na Shuraka', April 14, 2015
Kull-na Shuraka’, April 14, 2015
Kull-na Shuraka', April 14, 2015
Kull-na Shuraka’, April 14, 2015
Kull-na Shuraka', April 14, 2015
Kull-na Shuraka’, April 14, 2015
Kull-na Shuraka', April 14, 2015
Kull-na Shuraka’, April 14, 2015

AFP, April 14, 2015、AP, April 14, 2015、ARA News, April 14, 2015、Champress, April 14, 2015、al-Hayat, April 15, 2015、Iraqi News, April 14, 2015、Kull-na Shuraka’, April 14, 2015、al-Mada Press, April 14, 2015、Naharnet, April 14, 2015、NNA, April 14, 2015、Reuters, April 14, 2015、SANA, April 14, 2015、UPI, April 14, 2015などをもとに作成。

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