YPG主体のシリア民主軍はタブカ市南部農村でダーイシュと交戦(2017年4月11日)

ラッカ県では、ARA News(4月11日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がタブカ市南部の大アーイド村に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ市北西部のロジャヴァ支配地域を越境砲撃(2017年4月11日)

アレッポ県では、ARA News(4月11日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期の支配下にあるウンム・クラー村、ウンム・フーシュ村(いずれもアアザーズ市近郊)を越境砲撃し、民間人多数が死傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ出身の男性がトルコへの越境を試み、トルコ国境警備隊に射殺された。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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ハサカ市カーミシュリー市を結ぶ街道でロジャヴァの治安部隊アサーイシュがシリア軍士官2人を含む駱駝騎兵20人あまりを逮捕(2017年4月11日)

ハサカ県では、ARA News(4月11日付)によると、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割する2都市のハサカ市とカーミシュリー市を結ぶ国際幹線道路で、アサーイシュがシリア軍の士官2人と駱駝騎兵20人を逮捕した。

シリア政府に近い消息筋によると、逮捕の理由は不明だが、ハサカ市中心街の治安厳戒地区に駐留するシリア軍部隊は臨戦態勢に入ったという。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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ハマー航空基地に駐留していたロシア軍部隊がラタキア県のフマイミーム航空基地に撤収(2017年4月11日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(4月11日付)によると、ハマー市東部のハマー航空基地に駐留していたロシア軍部隊が装備を解体し、ラタキア県のフマイミーム航空基地に撤収した。

この移転は、ロシアに近いとされるハーフィズ・スライマーン大佐の異動に合わせたもの。

スライマーン大佐は、ハマー市で住民数百人と拉致・逮捕した容疑をかけられており、また「虎」の異名で知られるスハイル・ハサン准将と鋭く対立していたという。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団がダルアー市西部でダーイシュ系のハーリド・ブン・ワリード軍への攻撃激化(2017年4月11日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(4月11日付)によると、反体制武装集団が県西部のヤルムーク川流域一帯で攻撃を激化させ、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍と交戦の末、ジュムーア丘、アシュタラー丘、ジッリーン村一帯の複数拠点を制圧した。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍歩兵部隊兵士2人が迫撃砲による攻撃で死亡、3人が重傷(2017年4月11日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部の報道官は声明で、シリア軍による「テロとの戦い」を支援するかたちで戦闘地域に展開していたロシア軍歩兵部隊の兵士2人が迫撃砲を被弾し死亡、3人が重傷を負ったと発表した。

声明は、ロシア軍歩兵部隊の展開場所について言及していないが、クッルナー・シュラカー(4月11日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、シャーム解放機構、シャーム解放機構、シャーム軍団などのアル=カーイダ系・非アル=カーイダ系の反体制武装集団との戦闘が続くアレッポ市西部郊外だと思われるという。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(4月12日付)によると、インヒル市・スラヤー村間の街道に仕掛けられた爆弾が爆発し、ハムザ師団の戦闘員3人が死亡した。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、April 12, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県タドムル市南部のアブタル山一帯をダーイシュから奪還(2017年4月11日)

ヒムス県では、SANA(4月11日付)によると、シリア軍がタドムル市南部郊外に位置するアブタル山および周辺の丘陵地帯からイスラーム国(ダーイシュ)を掃討し、同地を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(4月11日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区一帯、労働者住宅地区、ジュバイラ地区、第137連隊基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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シリア人権監視団はスペンサー米ホワイト・ハウス報道官の発言を受けるかのようにシリア軍による「樽爆弾」使用を強調(2017年4月11日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン地区一帯でシリア軍、親政権武装勢力がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦、シリア軍は同地を空爆・砲撃した。

シリア軍はまた、ティシュリーン地区を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市マンシヤ地区でシリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦、シリア軍が同市を「樽爆弾」で空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(4月11日付)によると、ロシア軍戦闘機がダルアー市でシリア軍が拠点としていた建物(社会保険ビル)を誤爆した。

一方、SANA(4月11日付)によると、シリア軍がダルアー市カラク地区、ミスリー交差点、バジャービジャ地区、マンシヤ地区西部、旧税関地区西部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(4月11日付)によると、県北部のタイバト・イマーム市・マアルダス村・スーラーン市を結ぶ回廊地帯、スカイク丘一帯で、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

これに関して、シリア人権監視団は、ショーン・スパイサー米ホワイトハウス報道官の発言を受けるかたちで、シリア軍が「樽爆弾」を投下したと発表した。

ただし、「樽爆弾」の使用頻度は「相対的に低下している」のだという。

また、同監視団によると、マアーン村、カッバーリーヤ村、カウカブ村一帯、マアルダス村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団とシリア軍が交戦したほか、戦闘機が、ムーリク市、ラターミナ町、カフルズィーター市を空爆した。

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イドリブ県では、ARA News(4月11日付)によると、シリア軍がジスル・シュグール市に対して白リン弾で空爆を実施した。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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首都ダマスカスの国連事務所前で米国のミサイル攻撃を非難するデモ(2017年4月11日)

ダマスカス県では、SANA(4月11日付)によると、シリア学生国民連合ダマスカス大学支部が、米軍によるシリアへのミサイル攻撃に対する抗議デモを国連ダマスカス事務所前で行い、多数の学生らが参加した。

SANA, April 11, 2017

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ロシアのプーチン大統領「シリア軍の化学兵器使用を断じるような新たな挑発的な動きがダマスカス県南部郊外などで準備されている」(2017年4月11日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はモスクワでのイタリアのセルジョ・マッタレッラ首相との会談後の記者会見で、イドリブ県ハーン・シャイフーン市での化学兵器使用疑惑や米軍のシリアへのミサイル攻撃について言及し、シリア軍の化学兵器使用を断じるような新たな挑発的な動きが、シリア政府の責任を追及するために準備されていると述べた。

プーチン大統領は「我々は複数の消息筋から、化学兵器を断じるような新たな挑発的な動きが、首都ダマスカス南部郊外などのシリアの他の場所でも準備されているとの情報を得ている。これらの場所では、何らかの物質を投下し、シリア当局を非難する計画がある」と述べた。

プーチン大統領はまた「この事件(米軍のシリアに対するミサイル攻撃)は、2003年の事件(イラク戦争)を思い出させる。あの時、国連安保理で米国の代表はイラクで化学兵器が見つかったと主張した」と付言した。

SANA(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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ロシア・イラン国防大臣が電話会談「米国がシリアへの攻撃を繰り返すなら、大きな代償を払わねばならない」(2017年4月11日)

イランのホセイン・デフガーン国防大臣は、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣と電話会談を行い、米軍によるシリアへのミサイル攻撃への対応など地域情勢について協議した。

SANA(4月11日付)によると、会談でデフガーン国防大臣は、「米国はこうした攻撃を繰り返すなら、大きな代償を払わねばならないだろう」と述べたという。

これに対して、ショイグ国防大臣は、シリア軍による「テロとの戦い」支援を改めて強調した。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外相「アサド政権は依然として化学兵器を使用する能力を有している」(2017年4月11日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、訪問先のイタリアで報道声明を出し、そのなかで、シリア情勢について、アサド政権が依然として化学兵器を使用する能力を有しているとの充分な証拠をトルコは有しているとしたうえで、再利用を阻止することが必要だと強調した。

ARA News(4月11日付)が伝えた。

ARA News, April 11, 2017

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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スパイサー米ホワイト・ハウス報道官「無垢の市民に「樽爆弾」が落とされたら、大統領からの報復を見ることになるだろう」(2017年4月11日)

米ホワイト・ハウスのショーン・スパイサー報道官は、記者会見で化学兵器だけでなく、「樽爆弾」が無垢の市民に対して使用された場合も、ドナルド・トランプ大統領が対抗措置を講じるだろうと脅迫した。

スパイサー報道官は「もし子供が有毒ガスでの攻撃を受けたり、無垢の市民に「樽爆弾」が落とされたら、大統領からの報復を見ることになるだろう」と述べた。

「樽爆弾」は鉄製の筒などに爆薬や鉄くずなどを詰め込んだ爆弾で、反体制派は、シリア軍ヘリコプターから投下する爆弾の総じてこの呼称で呼び、これによりシリア軍が「無差別空爆」を行っていると非難している。

一方、シリア政府は、「樽爆弾」という呼称の兵器は有してないと主張、高性能兵器の破壊力・殺傷力を踏まえると、兵器そのもの「無差別性」の有無を議論することは意味がないとの立場をとっている。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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米ホワイト・ハウス高官「シリア軍の化学兵器攻撃をロシアは事前に承知していた」「ロシア軍は化学兵器の被害者が搬送された病院を爆撃し、証拠隠滅を図ろうとした」(2017年4月11日)

AP(4月11日付)、『ワシントン・ポスト』(4月11日付)などは、米ホワイト・ハウス高官の話として、4日にシリア軍がイドリブ県ハーン・シャイフーン市で化学兵器を使用したとされる事件に関して、ロシアが攻撃を事前に知っていた、と伝えた。

同高官によると、米国はハーン・シャイフーン市での化学兵器使用事件について調査した結果、ロシアがシリア軍による攻撃実施を事前に承知していたとの結論に達したという。

同高官はさらに、ロシア軍の無人航空機が、化学兵器攻撃による被害者が搬送される病院上空を旋回しており、その数時間後に今度はロシア軍戦闘機がこの病院を空爆し、化学兵器使用の証拠を隠蔽しようとしたのだと述べている。

また、ホワイトハウスのジェームズ・S・ブレディ記者会見室でのブリーフィングで、高官(匿名)は、公開されているビデオや画像、レポート、地理空間情報(GEOINT)、通信情報(SIGINT)、犠牲者から採取した物理的サンプルの検査結果から、シリア軍がサリン・ガスによる空爆を行ったことが改めて確認されたと述べた。

そのうえで、シリア人パイロットが操縦するロシア製のSU-22戦闘機がヒムス県シャイーラート航空基地から出撃し、午前6時55分頃にハーン・シャイフーン市上空に飛来、約20分にわたり空爆を行い、塩素ガスではなく、サリン・ガスを装填した爆弾少なくとも1発を投下、また空爆が行われた4日に同基地に化学兵器関連の専門家がいたと述べているという。

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米国家安全保障会議(NSC)は11日、イドリブ県ハーン・シャイフーン市で行われたシリア軍の化学兵器によるとされる空爆に関する報告書を発表した。

公開されているビデオや画像、レポート、地理空間情報(GEOINT)、通信情報(SIGINT)、犠牲者から採取した物理的サンプルの検査結果から、シリア軍がサリン・ガスを使用したと断定、また「シリア政府とその主要な支援国であるロシアは、今回の攻撃、そしてそれ以前の攻撃でシリア国民に対する化学兵器使用の責任が誰にあるのかをめぐって世界を混乱させようとしてきた」と指摘し、ロシアが、化学兵器使用を隠蔽する情報操作に関与してきたと非難した。

報告書によると、化学兵器を使用した空爆を行ったシリア軍戦闘機は、6時55分にハーン・シャイフーン市に飛来、20分にわたり空爆を行い、被害が報告された直後に現地を離れたという。

また、シャイーラート航空基地には3月末からシリアの化学兵器担当者らが詰め、攻撃を準備していたと指摘している。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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ティラーソン米国務長官は、国家機関の衰退をもたらさないかたちで、アサド大統領を排除する移行プロセスを受け入れるようロシアに求める模様(2017年4月11日)

イタリア中部のルッカで10日夜に開幕したG7外相会合は、北朝鮮情勢、シリア情勢などについて協議し、11日に共同声明して閉会した。

共同声明では、北朝鮮に関して、核実験やミサイル発射実験を「もっとも強い表現」で非難し、挑発行為の自制と国連安全保障理事会決議の完全な順守を求めた。

また、シリア情勢に関しては、化学兵器使用に対して深刻な懸念を表明するとともに、「米軍の軍事行動は注意深く計算され、対象が限定されていた」として米国への支持を表明、ロシアに対しては、イランとともに化学兵器真摯条約の義務を順守させるとともに、紛争を終結させるため、シリア政府に影響力を行使するよう求めた。

その一方、「ロシアとの協力なくしては解決できない諸課題がある」と付言、ロシアとの関係悪化を回避しようとする意図が見え隠れした。

会合では、英国のボリス・ジョンソン外務大臣が、シリアのアサド政権への軍事支援を停止させるため、ロシアに追加制裁を科すことを提案したが、三カ国が合意にいたることはなかった。

一方、『ハヤート』(4月12日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)によると、レックス・ティラーソン米国務長官は会合で、12日のモスクワ訪問でロシア側に提示する「提案」を示し、各国に理解を求めたという。

この「提案」は、①対ロシア制裁の軽減とロシアのG7(G8)への復帰、②シリアでの完全な停戦を条件とする「テロとの戦い」での協力、③国家機関を維持したかたちで、アサド大統領の排除をもたらすような政治移行プロセスの立ち上げ、を骨子としているという。

三カ国との協議は、①ウクライナ情勢、クリミア情勢といかに連動させること、②ロシアが「提案」に応じない場合の追加制裁を科すこと、③アサド大統領の処遇、について意見が交わされたという。

このうち、アサド大統領の処遇については、移行プロセス開始前の退陣を条件づけず、「国家機関の衰退をもたらさないかたちでアサド大統領を排除する信頼できる移行プロセスを受け入れる」ことをロシア政府に求めようとしているという。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は4月10日、タブカ市近郊を中心に19回の爆撃を実施(2017年4月11日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月10日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は19回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、タブカ市近郊(12回)に対して攻撃が行われた。

AFP, April 11, 2017、AP, April 11, 2017、ARA News, April 11, 2017、Champress, April 11, 2017、al-Hayat, April 12, 2017、Iraqi News, April 11, 2017、Kull-na Shuraka’, April 11, 2017、al-Mada Press, April 11, 2017、Naharnet, April 11, 2017、NNA, April 11, 2017、Reuters, April 11, 2017、SANA, April 11, 2017、UPI, April 11, 2017などをもとに作成。

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