ダイル・ザウル県でダーイシュ幹部の暗殺相次ぐ(2017年4月29日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の一人で治安突撃部隊の司令官トゥーリス・ハディード氏(ブーカマール市出身)が何者かによって殺害された。

なお、28日にも、スバイハーン市の宗教警察(ヒズバ)の司令官(アミール)も殺害、またマヤーディーン市郊外の砂漠地帯でダーイシュのメンバー2人の遺体が、さらにズィーバーン町ではチュニジア人司令官のアブー・アナス・トゥーニスィーの遺体が発見されている。

AFP, April 30, 2017、AP, April 30, 2017、ARA News, April 30, 2017、Champress, April 30, 2017、al-Hayat, May 1, 2017、Kull-na Shuraka’, April 30, 2017、al-Mada Press, April 30, 2017、Naharnet, April 30, 2017、NNA, April 30, 2017、Reuters, April 30, 2017、SANA, April 30, 2017、UPI, April 30, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県でのイスラーム軍とシャーム解放機構・ラフマーン軍団の内紛に反対するデモに約5,000人が参加(2017年4月29日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方各所で前日に引き続き、イスラーム軍と、シャーム解放機構、ラフマーン軍団が激しく交戦するなか、サクバー市、ハムーリーヤ市、アルバイン市などで両者の戦闘に反対するデモが実施された。

複数の住民によると、デモには約5,000人が参加し、戦闘が行われているハッザ町方面に向かったが、戦闘地域近くで銃撃を受け、デモ参加者5人が負傷したという。

デモ参加者への発砲は、イスラーム軍によるものだという。

シリア人権監視団によると、過去24時間(28日)の両者の戦闘で両者の戦闘員38人以上が死亡、子供1人を含む民間人2人も巻き添えとなり、死亡しているという。

また、シリア人権監視団はその後(30日)、28、29日の戦闘で民間人と戦闘員合わせて95人以上が死亡したと発表した。

うち戦闘員は87人、イスラーム軍戦闘員は32人にのぼるという。

Kull-na Shuraka’, April 29, 2017

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「我々はマンビジュが次の目標だと述べてきた」(2017年4月29日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラで、ハサカ県、ラッカ県、アレッポ県の国境地帯に対するトルコ軍の攻撃に関して、「我々はマンビジュが次の目標だと述べてきた。我々は米国主導の有志連合と協力して、ラッカ市に対する攻撃を遂行する用意がある…。しかし、米国の友人に我々は、作戦にテロ組織を参加させるな、と常に言っている」と述べた。

『ハヤート』(4月30日付)が伝えた。

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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ロシア・ヨルダン外相会談でヨルダン・シリア国境のダーイシュ、アル=カーイダに対する「テロとの戦い」への対応協議(2017年4月29日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣と会談し、シリア情勢への対応などについて協議した。

『ハヤート』(4月30日付)によると、モスクワでの会談でラブロフ外務大臣は「ロシアと有志連合はシリアでの「テロとの戦い」で努力を一つにすべき」と述べるとともに、ヨルダンに隣接するシリア南部でのダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダとの戦いについて集中的に意見を交わしたという。

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Wakalat Iba’ al-Ikhbariya, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県ラターミナ町を塩素ガスで攻撃、ロシア軍はカフルズィーター市のホワイト・ヘルメット拠点を破壊(2017年4月29日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルズィーター市、ラターミナ町、ラハーヤー村、マアルカバ村、ラトミーン村を30回以上にわたり空爆した。

このうち、ラターミナ町に投下された「樽爆弾」からは、爆発直後に「異臭」がしたほか、カフルズィーター市での空爆ではホワイト・ヘルメットの拠点が標的となったという。

これに関して、クッルナー・シュラカー(4月29日付)は、ラターミナ町が塩素ガスを装填した爆弾で攻撃され、またロシア軍がカフルズィーター市を空爆したと伝えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタマーニア町を空爆した。

一方、イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(4月29日付)によると、シャーム解放機構がイドリブ市でシャーム解放機構の幹部シャイフ・サラーフッディーン氏の暗殺に関与したと思われる男性1人をアリーハー市で逮捕した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカーブーン区各所を空爆、シリア軍と親政権武装勢力がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が県北部のクルド山一帯を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(4月29日付)によると、シリア軍がキースィーン村、ブルジュ・カーイー村一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(4月29日付)によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区、ヌアイマ村でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(4月30日付)によると、西ガーリヤ村とサイダー町を結ぶ街道で、シャバーブ・スンナ師団の車が爆弾の爆発に巻き込まれ、戦闘員2人が死亡した。

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、April 30, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県東部のダーイシュの拠点ジャッラーフ航空基地、マスカナ市を爆撃(2017年4月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、タブカ市、ラッカ市に通じるユーフラテス川(アサド湖)西岸の街道沿いに位置するダーイシュ(イスラーム国)支配下のジャッラーフ航空基地、マスカナ市に対して空爆が実施された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジュッブ・ジャッラーフ町一帯を空爆、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(4月29日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部墓地地区、工場地区一帯、ジャウラ地区、クスール地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, April 29, 2017、AP, April 29, 2017、ARA News, April 29, 2017、Champress, April 29, 2017、al-Hayat, April 30, 2017、Kull-na Shuraka’, April 29, 2017、al-Mada Press, April 29, 2017、Naharnet, April 29, 2017、NNA, April 29, 2017、Reuters, April 29, 2017、SANA, April 29, 2017、UPI, April 29, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は4月28日、ラッカ県、ダイル・ザウル県で24回の爆撃を実施(2017年4月29日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月28日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して32回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は24回で、ブーカマール市近郊(3回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(8回)、タドムル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、タブカ市近郊(10回)で実施された。

CENTCOM, April 29, 2017をもとに作成。

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