トルコ軍がシリアおよびイラク領内を越境爆撃し、YPG隊員20人、ペシュメルガ隊員5人を殺害(2017年4月25日)

ハサカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊総司令部のライドゥール・ハリール報道官によると、トルコ軍が県北東部ダイリーク(マーリキーヤ)市近郊のカラーチューク(カルージューフ)山の人民防衛隊拠点複数カ所を空爆し、隊員20人が死亡、18人が負傷した。

ARA News(4月25日付)によると、空爆はイラク領内のシンジャール山一帯のPKK(クルディスタン労働者党)拠点に対しても行われ、同拠点にいたイラク・クルディスタン自治政府のペシュメルガ部隊の隊員5人が死亡、7人が負傷した。

ARA News, April 25, 2017

この空爆に関して、イラク・クルディスタン自治政府のペシュメルガ省は声明を出し、「受け入れられない」と非難する一方、「PKKはこの地域、そしてクルディスタン地域の住民にとって問題や障害をもたらしている」と批判、シンジャール山一帯からのPKKの撤退を改めて求めた。

一方、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム統一党首は、トルコの攻撃に関して「常軌を逸した攻撃」と非難したうえで、「有志連合はこうした攻撃に異議を唱える必要がある」と述べた。

ARA News(4月25日付)が伝えた。

なお、ロイター通信(4月25日付)によると、空爆後、人民防衛隊のシリア民主軍を支援する米軍の士官が人民防衛隊とともに現場を訪れ、被害状況を視察し、シリア民主軍と有志連合の協力関係を確認したという。


AFP, April 25, 2017、AP, April 25, 2017、ARA News, April 25, 2017、Champress, April 25, 2017、al-Hayat, April 26, 2017、Kull-na Shuraka’, April 25, 2017、al-Mada Press, April 25, 2017、Naharnet, April 25, 2017、NNA, April 25, 2017、Reuters, April 25, 2017、SANA, April 25, 2017、UPI, April 25, 2017などをもとに作成。

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バアス党新シリア地域指導部が初会合でメンバーの任所を決定(2017年4月25日)

22日のバアス党シリア地域の中央委員会拡大会合で新たに選出されたシリア地域指導部は、第1回会合を開き、メンバーの任所を決定した。

新シリア地域指導部メンバーの任所については「現代東アラブ地域研究ネットワーク」(https://syriaarabspring.info/alsham/syria_ba’th_rc.html#2017_04)を参照。

クッルナー・シュラカー(4月25日付)が伝えた。

AFP, April 25, 2017、AP, April 25, 2017、ARA News, April 25, 2017、Champress, April 25, 2017、al-Hayat, April 26, 2017、Kull-na Shuraka’, April 25, 2017、al-Mada Press, April 25, 2017、Naharnet, April 25, 2017、NNA, April 25, 2017、Reuters, April 25, 2017、SANA, April 25, 2017、UPI, April 25, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市一帯でダーイシュと交戦(2017年4月25日)

ダイル・ザウル県では、SANA(4月25日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部の墓地地区、第137連隊基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(4月25日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市郊外一帯、タドムル市郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, April 25, 2017、AP, April 25, 2017、ARA News, April 25, 2017、Champress, April 25, 2017、al-Hayat, April 26, 2017、Kull-na Shuraka’, April 25, 2017、al-Mada Press, April 25, 2017、Naharnet, April 25, 2017、NNA, April 25, 2017、Reuters, April 25, 2017、SANA, April 25, 2017、UPI, April 25, 2017などをもとに作成。

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ロシア軍と思われる戦闘機がイドリブ県カフルタハーリーム町の病院を爆撃で破壊(2017年4月25日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(4月25日付)、シリア人権監視団によると、戦闘機(クッルナー・シュラカーによるとロシア軍)がカフルタハーリーム町を空爆し、12人が死亡、また町内にある野戦病院が利用不能となった(ロイター通信(4月25日付)によると死者は14人)。

一方、シリア人権監視団によると、カニーヤ村で、シャーム解放機構による同地からの避難民追放に抗議するデモが発生した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、親政権武装勢力が県北部のズラーキーヤート村周辺の回廊地帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(4月25日付)によると、シリア軍がティシュリーン地区、カーブーン区などを砲撃、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員3人を捕捉した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダルアー市内各所(マンシヤ地区)を18回にわたり空爆、またシリア軍が地対地ミサイル9発を同地に撃ち込んだ。

一方、SANA(4月25日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、カラク地区、アルバイーン地区、ダム街道地区、アッバースィーヤ地区、バドウ地区、バジャービジャ地区、ハマーディーン地区でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, April 25, 2017、AP, April 25, 2017、ARA News, April 25, 2017、Champress, April 25, 2017、al-Hayat, April 26, 2017、Kull-na Shuraka’, April 25, 2017、al-Mada Press, April 25, 2017、Naharnet, April 25, 2017、NNA, April 25, 2017、Reuters, April 25, 2017、SANA, April 25, 2017、UPI, April 25, 2017などをもとに作成。

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シリア文科省遺跡博物館でパルミラ遺跡群の調査で知られるハーリド・アスアド氏の偉業を後世に伝えるための児童を対象としたワークショップ開催(2017年4月25日)

シリア文化省の遺跡博物館局は、ヒムス県タドムル市にあるUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡群の調査で知られるハーリド・アスアド氏の功績を讃え、後世に伝えるため、首都ダマスカスでデジタル考古学研究所との共催で、児童を対象としたワークショップ「タドムルへのメッセージ…ダマスカスからアロナへ」を開催した。

ワークショップはイタリアのアロナ市に開設される「ハーリド・アスアド美術館」の開館式で展示するため、児童たちがパルミラ遺跡群の絵画を模写したほか、タドムル市の映像が公開された。

SANA(4月25日付)が伝えた。

ハーリド・アスアド氏は2015年8月、タドムル市でダーイシュ(イスラーム国)によって捉えられ、殺害されている。

SANA, April 25, 2017

AFP, April 25, 2017、AP, April 25, 2017、ARA News, April 25, 2017、Champress, April 25, 2017、al-Hayat, April 26, 2017、Kull-na Shuraka’, April 25, 2017、al-Mada Press, April 25, 2017、Naharnet, April 25, 2017、NNA, April 25, 2017、Reuters, April 25, 2017、SANA, April 25, 2017、UPI, April 25, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は4月24日、ダイル・ザウル県、ラッカ県で19回の爆撃を実施(2017年4月25日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月24日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して35回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は19回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(9回)、タブカ市近郊(7回)で実施された。

CENTCOM, April 25, 2017をもとに作成。

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