YPGと米主導の有志連合はハサカ県の国境地帯でも合同パトロールを開始(2018年11月4日)

ハサカ県では、ANHA(11月4日付)によると、トルコ軍によるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市一帯とラッカ県タッル・アブヤド市一帯の国境地帯(いずれもユーフラテス川東岸)への砲撃激化を受けて、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)、有志連合を主導する米軍が、イラク領に近い国境地帯で合同パトロールを開始した。

同地では、トルコ軍の砲撃で、YPG隊員2人、女児1人が死亡していた。

ANHA, November 4, 2018

AFP, November 4, 2018、ANHA, November 4, 2018、AP, November 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2018、al-Hayat, November 5, 2018、Reuters, November 4, 2018、SANA, November 4, 2018、UPI, November 4, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構とトルキスタン・イスラーム党がハマー県北部を砲撃、シリア軍が応戦(2018年11月4日)

ハマー県では、SANA(11月4日付)によると、シャーム解放機構とトルキスタン・イスラーム党がジューリーン村、マアーン村一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はラターミナ町各所を砲撃した。

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イドリブ県ではシリア人権監視団によると、シリア軍もスカイク村を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月5日付)によると、治安当局が、タスィール町でシリア政府と和解した反体制武装集団の元司令官ファーディー・アースィミー氏を拘束した。

AFP, November 4, 2018、ANHA, November 4, 2018、AP, November 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2018、al-Hayat, November 5, 2018、Reuters, November 4, 2018、SANA, November 4, 2018、UPI, November 4, 2018などをもとに作成。

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シリア軍は2018年11月以前の予備役を終了、予備役将兵の召集を行わないことを決定(2018年11月4日)

シリア軍武装部隊総司令部は、第247期(2018年7月1日~11月6日)およびそれ以前の期(2013年~2018年7月1日)の予備役を終了し、予備役将兵の召集を行わないことを決定した。

SANA(11月4日付)が伝えた。

AFP, November 4, 2018、ANHA, November 4, 2018、AP, November 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2018、al-Hayat, November 5, 2018、Reuters, November 4, 2018、SANA, November 4, 2018、UPI, November 4, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから155人、ヨルダンから491人の難民が帰国、避難民25人が帰宅(2018年11月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月4日付)を公開し、11月3日に難民646人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは155人(うち女性45人、子供76人)、ヨルダンから帰国したのは491人(うち女性147人、子供245人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は29,338人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者22,567人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者6,771人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 258,618人(うち女性77,590人、子供131,796人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,643,618人(うち女性1,993,085人、子供3,321,809人)。

一方、国内避難民224人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは25人(うち女性8人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは194人(うち女性56人、子供107人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は163,906人(うち女性49,733人、子供82,665人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,246,268人(うち女性374,731人、子供635,048人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 4, 2018をもとに作成。

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スプートニク・ニュース:シャーム解放機構、イッザ軍、ホワイト・ヘルメットは化学兵器移送などの情報漏洩を調査するための委員会を設置(2018年11月3日)

スプートニク・ニュース(11月4日付)は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、バラク・オバマ前米政権の支援を受けていたイッザ軍がイドリブ県ハーン・シャイフーン市で拡大会合を開き、同県での化学兵器攻撃に関する情報の漏洩について調査を行うための委員会を設置したと伝えた。

この委員会には、シャーム解放機構、イッザ軍のメンバーのほか、ホワイト・ヘルメットのメンバーが参加し、化学兵器の移送などについての情報がどのように漏洩したのかの調査を行うという。

AFP, November 3, 2018、ANHA, November 3, 2018、AP, November 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018、al-Hayat, November 4, 2018、Reuters, November 3, 2018、SANA, November 3, 2018、UPI, November 3, 2018などをもとに作成。

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サウジの支援を受ける反体制派の最高交渉委員会報道官「ヒズブッラー、米国、トルコ、イスラエルの存在はいずれも軍事占領」(2018年11月3日)

サウジアラビアの支援を受け、ジュネーブ会議に反体制派の代表として参加してきた最高交渉委員会のヤフヤー・アリーディー報道官は、シリア政府に近いレバノンのマヤーディーン・チャンネル(11月3日付)のインタビューに応じ、そのなかで、「ヒズブッラーの民兵、米国、トルコなど、外国の軍が足を踏み入れること、そしてシリアの領空を侵犯するイスラエルの戦闘機、私はこれらすべてを軍事占領だとみなしている」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018

AFP, November 3, 2018、ANHA, November 3, 2018、AP, November 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018、al-Hayat, November 4, 2018、Reuters, November 3, 2018、SANA, November 3, 2018、UPI, November 3, 2018などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県サファー丘一帯に展開するシリア軍が、ダーイシュと戦う元反体制武装集団を誤爆、7人が死亡(2018年11月3日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月3日付)によると、スワイダー県に隣接するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)と対峙しているシリア軍部隊が、シリア政府と和解した元反体制武装集団を誤って砲撃し、戦闘員7人が死亡、複数が負傷した。

シリア軍は2日、サファー丘一帯のダーイシュ拠点に対する砲撃を再開していた。

AFP, November 3, 2018、ANHA, November 3, 2018、AP, November 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018、al-Hayat, November 4, 2018、Reuters, November 3, 2018、SANA, November 3, 2018、UPI, November 3, 2018などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線がアレッポ県西部でも停戦(2018年11月3日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月3日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線が、県西部のカフル・ナースィフ村とバービカ村での戦闘停止などを骨子とする合意を交わした。

合意では、国民解放戦線に所属するヌールッディーン・ザンキー運動がカフル・ナースィフ村への進入を禁止すること、シャーム解放機構が同村入口に検問所を設置すること、などが定められている。

両者は「家族のいざこざ」を発端としてカフル・ナースィフ村一帯で衝突していた。

al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018

AFP, November 3, 2018、ANHA, November 3, 2018、AP, November 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018、al-Hayat, November 4, 2018、Reuters, November 3, 2018、SANA, November 3, 2018、UPI, November 3, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配地域に常駐するロバック米大使(有志連合顧問)はトルコ軍に撃たれた女性記者が搬送されたラッカ県タッル・アブヤド市の病院を訪問(2018年11月3日)

ラッカ県では、ANHA(11月3日付)によると、米主導の有志連合顧問として西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)に常駐しているウィリアム・ロバック元駐バーレーン米国大使が、2日にトルコ軍の発砲を受けて負傷したANHAの女性記者クリスターン・ムハンマド氏が搬送されたタッル・アブヤド市の病院を訪問し、同氏を見舞った。

https://youtu.be/0aGT8Xqm9pE

ANHA, November 3, 2018

AFP, November 3, 2018、ANHA, November 3, 2018、AP, November 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018、al-Hayat, November 4, 2018、Reuters, November 3, 2018、SANA, November 3, 2018、UPI, November 3, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍がアイン・アラブ(コバネ)市近郊で農夫に発砲(2018年11月3日)

アレッポ県では、ANHA(11月3日付)によると、トルコ軍がアイン・アラブ(コバネ)市近郊の国境に近いオリーブ農地に近づく農夫に発砲した。

AFP, November 3, 2018、ANHA, November 3, 2018、AP, November 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018、al-Hayat, November 4, 2018、Reuters, November 3, 2018、SANA, November 3, 2018、UPI, November 3, 2018などをもとに作成。

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ハマー県北部でシリア軍とイッザ大隊が交戦(2018年11月3日)

ハマー県では、SANA(11月3日付)によると、イッザ大隊に所属する武装集団がラターミナ町一帯のシリア軍拠点を攻撃、シリア軍が応戦、これを撃退した。

AFP, November 3, 2018、ANHA, November 3, 2018、AP, November 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018、al-Hayat, November 4, 2018、Reuters, November 3, 2018、SANA, November 3, 2018、UPI, November 3, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県南東部を爆撃し、住民数十人が死傷(2018年11月3日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月3日付)が複数の住民筋および報道筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を口実として、ハジーン市の住宅街を爆撃し、住民数十人が死傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月4日付)によると、有志連合の爆撃はハーリド・ブン・ワリード・モスクにも及び、女性と子供を含む17人が死亡した。

AFP, November 3, 2018、ANHA, November 3, 2018、AP, November 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018、November 4, 2018、al-Hayat, November 4, 2018、Reuters, November 3, 2018、SANA, November 3, 2018、UPI, November 3, 2018などをもとに作成。

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UNHCRとシリア赤新月社の支援チームは、米主導の有志連合が占領するタンフ国境通行所に近いヨルダン領内のルクバーン・キャンプに人道支援を搬入(2018年11月3日)

SANA(11月3日付)によると、UNHCRとシリア赤新月社の支援チームが、シリア政府の支援を受けて、ヨルダン北西部に位置するルクバーン・キャンプに身を寄せるシリア難民約5万人のための人道支援物資を越境搬入した。

ルクバーン・キャンプへの人道支援の搬入は、米主導の有志連合がヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯(55キロ地帯)を占領していることで阻まれていた。

シリア赤新月社の声明によると、支援物資は、貨物トラック78台によって行われ、食糧パックと穀物パックが各10,475セット、子供服と洗面道具が各18,000セット、新生児用のパック1,200セット、医薬品、医療物資、子供用玩具などが搬入された。

搬入の準備には約1ヶ月を要し、107人のボランティアが参加した。

ANHA, November 3, 2018

AFP, November 3, 2018、ANHA, November 3, 2018、AP, November 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 3, 2018、al-Hayat, November 4, 2018、Reuters, November 3, 2018、SANA, November 3, 2018、UPI, November 3, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから871人、ヨルダンから557人の難民が帰国、避難民262人が帰宅(2018年11月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月3日付)を公開し、11月2日に難民1,428人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは871人(うち女性261人、子供444人)、ヨルダンから帰国したのは557人(うち女性167人、子供284人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は28,692人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者22,412人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者6,280人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 257,972人(うち女性77,398人、子供131,475人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,643,618人(うち女性1,993,085人、子供3,321,809人)。

一方、国内避難民262人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは27人(うち女性9人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは235人(うち女性75人、子供123人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は162,682人(うち女性49,655人、子供82,553人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,246,044人(うち女性374,663人、子供634,936人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県2件、ハマー県6件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 3, 2018をもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県サファー丘一帯のダーイシュ拠点への砲撃を再開(2018年11月2日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、スワイダー県に隣接するサファー丘一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する砲撃を再開した。

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部でシリア軍とダーイシュも交戦(2018年11月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県南東部のユーフラテス川西岸でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士3人が死亡した。

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部を爆撃、YPG主体のシリア民主軍がダーイシュと交戦(2018年11月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が県南東部のユーフラテス川東岸にあるダーイシュ(イスラーム国)支配地域を爆撃、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍もダーイシュと交戦した。

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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ハント英外務大臣はホワイト・ヘルメットのサーリフ代表と会談(2018年11月2日)

英国外務省は、ジェレミー・ハント外務大臣が、ホワイト・ヘルメットのラーイド・サーリフ代表とロンドンで会談し、同組織のボランティアの活動状況について協議したと発表した。

会談後、ハント外務大臣は、「サーリフ代表が行ったようなこの手の道徳的行為を選ばねばならないと考える人は極めて少く、彼と会談できたことは光栄だ。ホワイト・ヘルメットのボランティアは、シリア政府とロシア軍の攻撃にもかかわらず、自らの命と身体を危険に曝して、シリアでの紛争を通じて11万5000人以上の生命を救った…。英国は彼らを支援することを誇りにしている」と述べたという。

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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ダイル・ザウル市のロシア軍司令部で爆発が発生し、ロシア軍兵士5人とシリア軍第5軍団兵士複数が死亡(2018年11月2日)

ダイル・ザウル県では、DNN(ダイル・ザウル市および同郊外ニュース・ネットワーク)(11月2日付)によると、ダイル・ザウル市のパノラマ交差点北のロシア軍司令部(旧刑事裁判所施設)で爆弾が爆発し、ロシア軍兵士7人と、シリア軍第5軍団兵士複数人が負傷した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは11人で、うち6人がロシア人で、民間軍事会社に雇用された戦闘員と思われるという。

ロシアのタブロイド紙『ノーヴァヤ・ガゼータ』(11月6日付)によると、死亡したのワグナー・グループに雇用された傭兵。

ユーフラテス・ポスト(11月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が10月31日、ダイル・ザウル県での支配地域回復を決定、地雷や爆発物の敷設、土塁の設置などを行っていたという。

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、DNN, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、Euphrates Post, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、November 5, 2018、Novaya Gazeta, November 6, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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トルコの庇護を受ける反体制武装集団はロジャヴァ支配下のユーフラテス川東岸地域への侵攻準備を完了(2018年11月2日)

トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(11月2日付)は、ユーフラテスの盾作戦司令室とオリーブの枝作戦司令室に所属する反体制武装集団が、トルコ軍とともに、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市およびラッカ県タッル・アブヤド市一帯のユーフラテス川東岸地域への侵攻の準備を完了したと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018、Yeni Safak, November 2, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県で若者を拷問の末射殺(2018年11月2日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(11月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員がサジャル村で若者を拷問、家族の前で射殺した。

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、Euphrates Post, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍憲兵隊はハマー県北部のムーリク通行所を再開(2018年11月2日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月2日付)によると、8月にロシア軍憲兵隊が閉鎖したムーリク市の通行所が再開され、貨物車輌などがシリア政府支配地域と反体制派支配地域(緊張緩和地帯)の間の往来を始めた。

al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県南東部の非武装地帯を砲撃、国民解放戦線、シャーム解放機構、フッラース・ディーン機構がこれに応戦、トルコ軍は国境で住民1人を射殺(2018年11月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア・トルコの合意によって設置された非武装地帯内に位置する県南東部ジャルジャナーズ町、タッフ村、スカイク村、タマーニア町をシリア軍が砲撃した。

この砲撃で、ジャルジャナーズ町では住民5人を含む8人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月2日付)によると、死亡したこの8人のうち、1人はイラク人難民、4人はハマー県スーラーン町出身者だという。

シリア軍の砲撃は、県東部のサルマーン村にあるトルコ軍監視所から数メートルしか離れていない避難民キャンプにも及んだという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤによると、トルコの庇護を受ける国民解放戦線は、この砲撃への報復として、シリア軍が展開するアブー・ダーリー村、ヒヤーラ村、イイジャーズ村を砲撃した。

また、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構もハマー県北部のシリア軍拠点に対して砲撃を行った。

さらに、新興のアル=カーイダ系組織であるフッラース・ディーン機構が主導する「信者を煽れ」作戦司令室も、報復として、ラタキア県北東部、ハマー県北部、イドリブ県東部のシリア軍拠点複数カ所を砲撃し、シリア軍兵士複数人が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018
https://syria.liveuamap.com/, November 2, 2018

このほか、トルコ軍憲兵隊も、県西部のダルクーシュ市に近い国境地帯で住民1人を射殺した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月2日付)によると、シリア軍が県北部の村々に対しても砲撃を加えた。

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍と米主導の有志連合の合同パトロールがトルコの砲撃を受けるユーフラテス川東岸の国境地帯での合同パトロールを開始(2018年11月2日)

ANHA(11月2日付)は、10月31日にトルコ軍が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市一帯とラッカ県タッル・アブヤド市一帯(いずれもユーフラテス川東岸)への砲撃を激化したことを受けて、米国が主導する有志連合と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が両地での合同パトロールを開始した、と伝えた。

合同パトロールは、アイン・アラブ市西のシュユーフ村から同市内を経て、タッル・アブヤド市に至る国境地帯で行われ、シリア民主軍と有志連合の兵士、車輌が参加したという。

ANHA, November 2, 2018

 

https://youtu.be/b-0LTREVO2s

しかし、トルコ軍はタッル・アブヤド市の住宅街に向けて発砲を続け、ANHAの記者2人が負傷した。

記者によると、トルコ軍は自分たちを狙った発砲してきたという。

ANHA, November 2, 2018

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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YPGはトルコ占領したアフリーン郡(アレッポ県)でシャーム軍団を攻撃(2018年11月2日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)によると、トルコの実質占領にあるアフリーン郡のシーラーワー町近郊のガザーウィーヤ村とバイーヤ村間の街道で、YPGがシャーム軍団を攻撃し、戦闘員3人を殺害した。

ANHA(11月2日付)が伝えた。

AFP, November 2, 2018、ANHA, November 2, 2018、AP, November 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2018、al-Hayat, November 3, 2018、Reuters, November 2, 2018、SANA, November 2, 2018、UPI, November 2, 2018などをもとに作成。

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米中央軍はロシアがルクバーン・キャンプへの人道支援を拒否していると非難(2018年11月2日)

米中央軍(CENTCOM)のビル・アーバン海軍大佐は、声明を出し、ヨルダン北東部に位置するルクバーン・キャンプへのシリア領内からの人道支援をロシアが拒否していると批判した。

アーバン海軍大佐によると、米国は同キャンプへの人道支援のための安全を保障しているという。

だが、米国が主導する有志連合は、キャンプの北部に拡がるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯を占領している。

CENTCOM, November 2, 2018をもとに作成。

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反体制派系サイトのオリエント・ニュースは当局がアサド大統領暗殺未遂を察知し、アラウィー派士官を粛清したと伝える(2018年11月1日)

反体制派系サイトのオリエント・ニュース(11月1日付)は、某消息筋の話として、アサド大統領の警護を担当する治安部門が、大統領暗殺計画を察知し、士官1名を粛清したと伝えた。

SANA, October 31, 2018

同消息筋によると、粛清されたのは、マーズィン・グスーン大佐。

アラウィー派宗徒で3週間前に粛清されたという。

グスーン大佐は、ダマスカス県マーリキー地区の大統領公邸に至る道路沿いに3件のアパートを架空名義で賃借りしていた一件に関与していた。

また同大佐の粛清後、大統領府情報局に勤務する士官10人以上が事件に関与していることが判明し、軟禁、ないしは諜報機関に拘置されたという。

軟禁、拘置された士官も全員がアラウィー派で、当局はアサド大統領の暗殺を企てていたと見ているという。

AFP, November 1, 2018、ANHA, November 1, 2018、AP, November 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2018、al-Hayat, November 2, 2018、Orient News Net, November 1, 2018、Reuters, November 1, 2018、SANA, November 1, 2018、UPI, November 1, 2018などをもとに作成。

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シリア政府の側で戦闘に参加したパレスチナ人戦闘員の死者数は713人(2018年11月1日)

英国で活動する「シリアのパレスチナ人のための行動グループ」は、2011年3月以降、シリア政府の側で戦闘に参加したパレスチナ人戦闘員の死者数が713人に達していると発表した。

713人の内訳は、パレスチナ解放軍の戦闘員が261人、次いでPFLP-GC(パレスチナ人民解放戦線総司令部派)が100人、クドス旅団が85人、ファタハ・インティファーダが35人、ジャリール軍団が21人、自由パレスチナが24人、人民諸委員会に参加したパレスチナ人が187人。

al-Durar al-Shamiya, November 1, 2018

Action Group for Palestinians of Syria, November 1, 2018、AFP, November 1, 2018、ANHA, November 1, 2018、AP, November 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2018、al-Hayat, November 2, 2018、Reuters, November 1, 2018、SANA, November 1, 2018、UPI, November 1, 2018などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構はロシア・トルコの非武装地帯設置合意後初めてシリア軍を攻撃(2018年11月1日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月1日付)、ANHA(11月1日付)などによると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に所属するアブー・バクル・スィッディーク軍が、県東部のワーディー・マスルーイー一帯やアブー・クマイス村にあるシリア軍拠点複数カ所を攻撃、シリア軍と交戦した。

al-Durar al-Shamiya, November 1, 2018

ドゥラル・シャーミーヤによると、シリア軍はこれに対して、県東部の村々を砲撃し、タッル・スルターン村では住民が避難したという。

ソチでのロシア・トルコ首脳による非武装地帯設置合意(9月17日)以降、シャーム解放機構(およびその傘下で活動する武装集団)がシリア軍を攻撃するのはこれが初めてだという。

なお、この攻撃に関して、ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は「シャーム解放機構、そしてアル=カーイダとつながりのあるその他の組織は、ロシアとトルコがソチで交わした合意を反故にしようとしている」と批判した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月1日付)によると、反体制武装集団(人民抵抗)がカラク村と西ガーリヤ村の間に位置するシリア軍の検問所を襲撃し、兵士3人を殺害した。

一方、反体制武装集団の一つである革命軍の元司令官アブー・ムルシド・バルダーン氏がタファス市の自宅近くで何者かの発砲を受けた。

ハルダーン氏は無事だったが、一緒にいた「ザイーム」として知られる男性1人が重傷を負った。

AFP, November 1, 2018、ANHA, November 1, 2018、AP, November 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2018、al-Hayat, November 2, 2018、Reuters, November 1, 2018、SANA, November 1, 2018、UPI, November 1, 2018などをもとに作成。

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米国はトルコとロジャヴァの緊張に懸念を表明、仲介を試みる(2018年11月1日)

ロバート・パラディーノ米国務省副報道官は、トルコ軍が10月31日に西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるシリア北東部ユーフラテス川以東地域(アレッポ県アイン・アラブ市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯)への攻撃を激化したことに関して、「いかなる当事者であれ、シリア北部、とりわけ米国人がいるかもしれない地域に対する一方的な軍事攻撃は…、我々にとって大きな懸念の種である」と述べた。

パラディーノ副報道官はまた「安全保障上の懸念をかきたてる問題をめぐって米国とトルコが連携と教義を行うのが良い方法だ」と付言した。

al-Durar al-Shamiya, November 1, 2018

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有志連合の報道官を務める米軍のショーン・ライアン大佐は、自身のツイッターのアカウントで、「我々は両当事者、すなわたいトルコと(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体の)シリア民主軍と緊張緩和に向けて連絡を取っているところだ」と述べ、衝突回避に向けて仲介を行っていることを明らかにした。

AFP, November 1, 2018、ANHA, November 1, 2018、AP, November 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2018、al-Hayat, November 2, 2018、Reuters, November 1, 2018、SANA, November 1, 2018、UPI, November 1, 2018などをもとに作成。

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