トルコのチャヴシュオール外務大臣「米国はマンビジュ市一帯の処遇をめぐる行程表を年末までに履行しなければならない」(2018年11月23日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はCNN Turk(11月23日付)とのインタビューで、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)が実効支配し、米軍部隊が進駐しているアレッポ県マンビジュ市一帯地域の処遇に関する米国との行程表(2018年6月に合意)に関して、「年末までに履行されねばならない」と米国に迫り、ロジャヴァの人民防衛隊(YPG)をユーフラテス川以東に撤退させるべきだとの姿勢を改めて示した。

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、CNN Turk, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「我々はどの国の体制転換もめざしていない。国民に対する政府の振る舞いを正すことに何よりも関心がある」(2018年11月23日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使は、ロシアの複数のメディアに対して、「シリア国民が、自分たちの指導者、そして自分たちの政府を決めるのである。我々はどの国の体制転換もめざしていない。だが、何よりもまず、シリア国民に対するシリア政府の振る舞いを、そして次に周辺諸国への振る舞い、さらには国際社会への振る舞いを正すことに関心がある」と述べた、と伝えた。

また、シリアにおけるイランのプレゼンスに関しては「シリアからのイランの部隊の撤退と対イラン制裁の緩和を取引するという考えが(ロシアから)提案されたとしても、我々はどのような状況であってもそれを受け入れはしない。なぜならそれは別問題だからだ」と述べた。

スプートニク・ニュース(11月23日付)、RT(11月23日付)などが伝えた。

ジェフリー特使は一方、RIAノーヴォスチ通信(11月23日付)のインタビューに応じ、そのなかで2月のダイル・ザウル県南東部でのロシア人傭兵部隊に対する米軍の爆撃に関して、「特定の軍事行動についてコメントはしない。米軍はダーイシュ(イスラーム国)と戦う地元勢力を支援するため合法的にシリアに駐留している…。似たような事件はシリアのさまざまな地域で何度も発生している。米軍は危険を感じたら自衛のための権利を行使している」と述べた。

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、RIA Novosti, November 23, 2018、RT, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、Sputnik News, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県で反体制メディア活動家2人が覆面をした武装集団によって殺害される(2018年11月23日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、反体制武装集団支配下のカフルナブル市で反体制メディア活動家のラーイド・ファーリス氏とハンムード・ジュナイド氏が乗った車が覆面をした武装集団の襲撃され、2人とも死亡した。

al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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シリア政府支配地域でロジャヴァ支持者の女性たちが「女性に自由を、社会に自由を」と銘打ったデモを実施(2018年11月23日)

ダマスカス県では、ANHA(11月23日付)によると、ドゥンマル区近郊のクルド人居住地域(ゾール・アーヴァー地区)の中心街で、女性に対する暴力撤廃の国際デー(25日)に合わせて、「女性に自由を、社会に自由を」と銘打ったデモが行われ、女性数百人が参加した。

シリア政府支配地域で行われたデモにもかかわらず、参加者は西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)女性防衛隊(YPJ)の旗、「クルド民族旗」などを掲げ、行進を行った。

ANHA, November 23, 2018

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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ロシアは2015年11月にトルコ軍によって撃墜された空軍のSu-24戦闘機の残骸の映像を初公開(2018年11月23日)

2015年11月24日にトルコ軍空軍のF-16戦闘機がトルコ・シリア国境地帯でロシア軍空軍のS-24戦闘機を撃墜し、その後反体制武装集団がパイロットと救出に向かったロシア海軍の救出チームのメンバーの2人を殺害した事件から3年が経ったのに合わせて、ロシアの調査委員会は、ユーチューブ(11月23日付)にS-24の墜落現場のビデオを初めて公開、同機がシリア領空で撃墜されたと改めて強調した。

RT(11月23日付)などが伝えた。

Youtube, November 23, 2018

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、RT, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県ハジーン市一帯を爆撃し、住民11人が死亡(2018年11月23日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月23日付)が複数の住民筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合がシャフア村を激しく爆撃し、住民11人(うち女性3人、子供5人)が死亡、数十人が負傷した。

また、ANHA(11月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が前日に引き続き、ハジーン市一帯の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点に対して攻撃を加え、シリア民主軍がこれに応戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、ダーイシュは爆弾を積んだ車2台を爆発させるなどして攻撃を行い、シリア民主軍の戦闘員多数が死傷したという。

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構とシリア軍がハマー県北部で交戦(2018年11月23日)

ハマー県では、SANA(11月23日付)によると、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が撃ったロケット弾弾複数発がスーラーン町に着弾し、物的被害が出た。

これに対して、シリア軍は砲撃で反撃した。

シリア軍はまた、ラハーヤー村、マアルカバ村、ジャビーン村、マギール村、ブライディージュ軍事基地一帯に潜入、シリア軍の拠点への攻撃を試みたが、シリア軍がこれを撃退した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)によると、ジャースィム市近郊でオートバイに乗ったシリア軍兵士2人が何者かの発砲を受け、死亡した。

AFP, November 23, 2018、ANHA, November 23, 2018、AP, November 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2018、al-Hayat, November 24, 2018、Reuters, November 23, 2018、SANA, November 23, 2018、UPI, November 23, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから215人、ヨルダンから586人の難民が帰国、避難民224人が帰宅(2018年11月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月23日付)を公開し、11月22日に難民801人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは215人(うち女性64人、子供111人)、ヨルダンから帰国したのは586人(うち女性176人、子供299人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は46,487人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者26,052人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者20,435人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 275,767人(うち女性82,725人、子供140,559人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民224人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは31人(うち女性14人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは193人(うち女性60人、子供93人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は168,827人(うち女性51,382人、子供84,937人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,251,189人(うち女性376,380人、子供637,320人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件の停戦違反(アレッポ県1件、イドリブ県3件、ハマー県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 23, 2018をもとに作成。

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