トルコの支援を受けるスルターン・ムラード師団が東グータ地方から退去してきたメディア活動家をアフリーン市で拘束(2018年11月8日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月11日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、スルターン・ムラード師団が、シリア政府との和解を拒否し、反体制武装集団とともにダマスカス郊外県東グータ地方から退去していたメディア活動家のビラール・サルユール氏を拘束した。

サルユール氏は拘束された際、アフリーン市のヴィーラート通りで写真を撮影していた。

AFP, November 11, 2018、ANHA, November 11, 2018、AP, November 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2018、al-Hayat, November 12, 2018、Reuters, November 11, 2018、SANA, November 11, 2018、UPI, November 11, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県南東部のタンフ油田一帯のシリア民主軍拠点を襲撃、米主導の有志連合がこれに対して爆撃で応戦(2018年11月8日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が7日晩、タンフ油田に近い西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を襲撃し、戦闘員9人を殺害した。

これを受け、米主導の有志連合が同地一帯を爆撃し、ダーイシュのメンバー20人を殺害した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍は県南東部での戦闘で、イスラーム国戦闘員少なくとも65人を殲滅したという。

AFP, November 8, 2018、ANHA, November 8, 2018、AP, November 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2018、al-Hayat, November 9, 2018、Reuters, November 8, 2018、SANA, November 8, 2018、UPI, November 8, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県北部の反体制派拠点都市で爆弾が爆発(2018年11月8日)

アレッポ県では、ANHA(11月8日付)によると、反体制派の拠点都市である北部のアアザーズ市で、バスに仕掛けられた爆弾が爆発し、住民6人が負傷した。

AFP, November 8, 2018、ANHA, November 8, 2018、AP, November 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2018、al-Hayat, November 9, 2018、Reuters, November 8, 2018、SANA, November 8, 2018、UPI, November 8, 2018などをもとに作成。

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ドゥルーズ派のジュンブラート議員率いるレバノンの進歩社会主義党機関紙は、シリア軍ではなくロシア軍がダーイシュに拉致されたスワイダー県住民を解放したと主張(2018年11月8日)

レバノンのドゥルーズ派の指導者の一人タイムール・ジュンブラート議員(ワリード・ジュンブラート前議員の息子)が党首を務める進歩社会主義党の機関紙『アンバー』(11月8日付)は、スワイダー県東部でダーイシュ(イスラーム国)に拉致された女性・子供をシリア軍が解放したとのSANAなどの報道に関して、人質を解放したのは、シリア軍ではなくロシア軍だとしたうえで、「またしても、シリアのメディアは現実から回避した話を作っている」と批判した。

al-Anba’, November 8, 2018

AFP, November 8, 2018、al-Anba’, November 8, 2018、ANHA, November 8, 2018、AP, November 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2018、al-Hayat, November 9, 2018、Reuters, November 8, 2018、SANA, November 8, 2018、UPI, November 8, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュが拘束していたスワイダー県東部の女性・子供全員の救出に成功(2018年11月8日)

SANA(11月8日付)は、7月にスワイダー県東部(スィブキー村一帯)でダーイシュ(イスラーム国)が拉致した女性や子供のうち殺害・解放されていなかった19人全員をシリア軍が解放することに成功したと伝えた。

拉致されていた女性と子供は、ダーイシュが活動を続けるヒムス県南東部のハミーマ砂漠地帯で拘束されていたが、シリア軍がこの拘束場所に突入し、全員を解放した。

突入に際して、ダーイシュ戦闘員と交戦、これを殲滅したという。

SANA, November 8, 2018
SANA, November 8, 2018
SANA, November 8, 2018
SANA, November 8, 2018
SANA, November 8, 2018
SANA, November 8, 2018
SANA, November 8, 2018
SANA, November 8, 2018
SANA, November 8, 2018

 

https://youtu.be/7f-UVhV_MpY

https://youtu.be/TWVulSOZsDA

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前線司令官がSANA(11月9日付)に明らかにしたところによると、救出作戦では、ダーイシュ・メンバー8人(一部は外国人)を殲滅、車輌多数を破壊、3台を捕獲、シリア軍側に死傷者はなかったという。

SANA, November 9, 2018

AFP, November 8, 2018、ANHA, November 8, 2018、AP, November 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2018、al-Hayat, November 9, 2018、Reuters, November 8, 2018、SANA, November 8, 2018、November 9, 2018、UPI, November 8, 2018などをもとに作成。

 

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから124人、ヨルダンから592人の難民が帰国、避難民276人が帰宅(2018年11月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月8日付)を公開し、11月7日に難民716人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは124人(うち女性38人、子供64人)、ヨルダンから帰国したのは592人(うち女性178人、子供302人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は31,976人となった。

SANA, November 8, 2018
SANA, November 8, 2018

内訳は、レバノンからの帰国者23,165人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者8,811人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 261,256人(うち女性78,383人、子供132,139人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,643,618人(うち女性1,993,085人、子供3,321,809人)。

一方、国内避難民276人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは31人(うち女性11人、子供8人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは245人(うち女性88人、子供121人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は164,889人(うち女性50,076人、子供83,124人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,247,251人(うち女性375,074人、子供635,507人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ハマー県1件、アレッポ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 8, 2018をもとに作成。

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米国は、革命特殊任務軍が安全を確保したことでUNHCRとシリア赤新月社によるルクバーン・キャンプへの人道支援が完了したと発表(2018年11月8日)

米中央軍(CENTCOM)は、UNHCRとシリア赤新月社の支援チームによるヨルダン北東部のルクバーン・キャンプへの人道支援が、革命特殊任務軍が同地への物資搬入の安全を確保したことで成功裏に終了したと発表した。

ルクバーン・キャンプは、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯(55キロ地帯)の南部に位置している。

CENTCOM, November 8, 2018をもとに作成。

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